不死人になった私~壊れゆく不老不死の花嫁~

琴葉悠

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壊れゆく花嫁

真祖の元からの逃亡! でも失敗!! そして始まった調教――

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 庭から部屋に戻るとルリは靴を脱いでベッドにこもった。
「奥方様、出てきてくださいませ」
「うるせー! いきなり嫁にされて、心の準備も出来てないのにセックスさせろって言われてんだ私は絶対ベッドから出ないー!!」
 ルリは布団をかぶりながらヴィオレに文句を言う。
 ルリは分かってる、ヴィオレは悪くない、真祖の言葉を伝えただけだ。
 だが、伝えられた内容が酷いものだから自分としてはたまったものではないのだ。
「……ヴィオレ様、奥方様にお伝えするのは良くなかったのでは」
「それも考えました、でも奥方様に真祖様のお言葉を伝えないまま望まれるのは酷と思ったのです」
「分かりました」
「あの真祖私が処女だってわかってて言ってんのかー?!」
「理解した上でおっしゃっておりました」
「余計性質悪いわマジでー!!」
 ルリは頭を抱えた。
 心の底から逃げたくなった。
 しかし逃げる手段はない、どこが出口に繋がるのかどういう構造の建物なのかすらわかってないのだ。
 その上世話係という名前の見張りが二人も居る。
 逃げても追いつかれる。

――終わった、色んな意味で終わった――

「……うーお家帰るー」
 ルリはべそをかいて泣き出した。
 ぐすぐすと泣いてるのを見て、二人が何か話しているが聞こえない。
「奥方様、少しお待ちを」
 ヴィオレの気配が消えた気がした。
 布団から出てみると、ヴィオレがおらずアルジェントだけが居る。
「奥方様」
 アルジェントが歩み寄ってくる。
 そして綺麗なハンカチで目元を拭う。
「可愛らしいお顔が涙にぬれては勿体ないです」
「可愛いかどうかは置いとくとして、そうなってるのアンタらの主人が原因なんだけどー!」
 八つ当たりと分かっててアルジェントを怒鳴る。
 しばらくして、ヴィオレが戻ってきた。
 顔は険しい。
「奥方様」
「なんだよ」
「真祖様に奥方様のご意見をお伝えしてきました」
「げ」
 ルリは嫌な予感しかしないと言わんばかりの顔をした。
「……処女だからこそ抱くとおっしゃってました」
「うわー!! 自己中心野郎だこの真祖ー!!」
 ルリは再び布団をかぶって泣き始めた。

 事故にあって、生きてると思ったら、「不死人」ってのだってわかって、自分が女だから大昔からある盟約に基づいて真祖の嫁にされることになって、連れてこられて、怒らせたら怖そうなのの嫁ってのにされて、ファーストキスは奪われた上、今度は処女もよこせと言ってきているのだ。

 ルリは今すぐ逃げたかった。

 気が付くとルリは靴も履かずにベッドから出て部屋を飛び出していた。

――帰りたい――
――お母さんたちに会いたい――

 無我夢中でよくわからない城の中を走っていく。
 目の前に壁があった、魔法陣が描かれた壁、先には通路がある。
 ルリはそれを渾身の力で殴った。
 魔法陣の壁は高い音を立てて壊れた。
 再び走り出す。
 出口らしき光が見えた。

――きっと出口だ――

 ルリは光が見える方へと走り出した。
 あと少し、と思った時、黒い影が目の前に出現し、ルリは止まり切れず激突して尻もちをついた。
 光を遮るような黒い巨躯の存在。
 ルリはソレを見上げて、顔色を変える。
 真祖が道を阻むように立っているのだ。
「ヴィオレ、アルジェント」
 魔法陣が壁に張り付いているかの様に展開されたと思うと、二人が魔法陣から飛び出し、真祖の前で膝をついて首を垂れる。
「私は城から出すなと言ったはずだ」
「申し訳ございません、真祖様」
「申し訳ございません」
 真祖はルリを見る。
「何故城から出ようとするのだ」
「帰りたいからだよ!! いきなり結婚させられて、合意ない性交渉も迫られて、好きでもない相手にそんなことされて耐えられると思うか普通!!」
 ルリは尻もちをついたまま怒鳴る。

 怖いとか、もうそう言うのはどうでも良かった。

 真祖の顔つきが少し恐ろしい物に見えた。
 真祖はルリの腕をつかみそのまま抱き上げる。
「本日の予定は全て辞退させよ」
「畏まりました」
「何すんだ、離せー!」
 藻掻くルリを抱えたまま真祖はその場から姿を消した。


「……もう少し私がうまくお伝えできていれば」
 ヴィオレは深いため息をついた。
「……真祖様は急ぎすぎだと思います、まだ警戒している奥方様にいきなりあのような事を伝えればこうなります」
 アルジェントは淡々と言う、表情は諦めているような表情だ。
「……これで仲がこじれてしまったらどうしたらよいのでしょう……」
「ヴィオレ様、もう既にこじれきっております」
「アルジェント!! お前は私に事実をそう突きつけないで欲しい!! 男性との付き合いもない、男性経験もない、調べたところ自慰経験もないといった今どき珍しすぎる処女の奥方様がいきなり性行為を真祖様とすることになるのですよ!! トラウマになったらどうするのです」
「申し訳ございませんヴィオレ様、私にはどう見てもトラウマになるようにしか見えません」
「だからお前は――!!」
 ヴィオレはぎゃんぎゃんとアルジェントを怒鳴り続けた。


 ルリが黒い闇が消えた先には、黒い棺桶と広いベッド等がある部屋が視界に移った。
 窓はない、出入口らしい扉はない。
 密閉された空間。
 真祖は、どうすれば脱出できるか考えているルリを抱きかかえたままベッドへと歩み寄る。
 ルリは嫌な予感がした為さらに暴れるが効果はない。
 ベッドにぼすんと落とされる。
 同時に服や下着が消えた。
 つまり素っ裸の状態になっていた。
「ギャー!!」
 ルリは毛布のようなものを引っ張って体を隠す。
 しかし真祖はそれをはぐ。
「変態!! 来るな!! 強姦魔!!」
 ルリは顔色を真っ青にして真祖に罵声を浴びせる。
 真祖は気にしていないかのように、ルリの顔を掴み、口の中に何かを放り込んだ。
 ルリは本能的に吐き出そうとしたが口を押えられる。
「飲め」
 ルリは飲み込まないようにじたばたともがくが、それがどろりと口の中でとろける感触にたまらず飲み込んでしまった。
 真祖は飲み込んだのを理解すると、手を覆っていた口をようやく開放した。
 ルリは吐き出そうとするが、それを阻止される。
「何飲ませたの!?」
「いきなり孕みたくはなかろう?」
 ルリは真祖の言葉に、これからされることを理解しますます顔色が悪くなる。
 黒い物体がルリの体を拘束した。
「は?!」
 両腕は後ろ手に拘束され、足はM字に開脚される。
 隠したい箇所全部が丸見え状態になった。
 拘束している物はどうやっても壊せないし、千切れないし、抜け出せない、全く動かせなかった。
 犯されると思い、ルリは頭が真っ白になりそうだった。
 だが、されたのはへその下の部分を触られるという行為だった。
 軽く押されたり撫でられたりを繰り返される。
 ぐにぐにと押され、撫でられると、下腹部がコリコリと刺激されたような感触を感じ始める。
 次第に下腹部がきゅんきゅんとうずき始め、よくわからない感覚が体を支配し始める。
 ルリは目を白黒させ、唇を噛む。
 次第にごりごりと強く押され、下腹部のうずきがよりひどくなる。

 ルリの今の恰好では見えていないが、彼女の恥部は陰核をつんと立たせ、どろどろと愛液を滴らせ始めていた。

「うぁ……」
 よくわからない感覚に頭がぼんやりしてきた。
 真祖はようやくその行為をやめる。

 真祖は爪の伸びていない手で、ルリの愛液を滴らせ、ひくひくと震える恥部に指を入れた。

「あ……?」
 何かが入ってきた感触がした、痛みはそれほどない、異物感はややある。
 ルリは何をされてるんだとぼんやりした頭でぐるぐると考えた。

 真祖の指が、先ほどの行為で降りてきたルリの子宮口に触れた。
 指で子宮口をぎゅうと押す。

「ひゃあああ?!」
 先ほどのよくわからない感覚より強い感覚が触れられているらしい場所から現れる。
 ルリはのけ反り、拘束された体をぎしぎしと慣らしながら今まであげたことのない声をあげる。

 真祖はにたりと笑った。
 初めてでこれほど敏感なら上物だ、と言わんばかりの笑みだった。
 そのままルリの子宮口を指で刺激する。
 押しつぶしたり、入口を広げるようにコリコリと弄んだり、子宮口を刺激してやる。
 ルリは嬌声を上げながら潮を吹いた。

「あ、あ……」
 よくわからない――否、気持ち良すぎる感覚に、ルリは顔を真っ赤にして、口端から唾液を溢し始めた。
 何をされてるのかもわからないし、何でこんな気持ちよくなってるのかも理解できなかった。

 真祖のルリへの調教は、まだ始まったばかりだった――




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