不死人になった私~壊れゆく不老不死の花嫁~

琴葉悠

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こわれたはなよめ

「こわいおにいちゃん」はする「こわいこと」

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 アルジェントの言葉は効果があったようだ、どうやらルリはアルジェントを「知らないけれども怖くて言った通りの事をする人」という感じで覚えているようだ。
 対策は取ったが、グリースの甘言は幼子も虜にする可能性がないとはいいきれない、グリースは様子を見るだけという事を言っていたがそれも信用しきれない。
 その時は、心苦しいがルリを少し痛めつける覚悟をしていた。
 ただ、無理やりの場合はルリは抵抗できないだろう、怖いのだから、痛いことをされることへの恐怖から動けず好き勝手にされる場合がある。
 その時は――優しくしつつ無理やりされた箇所全て拭い去ろう。

 怯えた表情で自分を見てるルリに、初めてアルジェントは優しく微笑む。
 ルリの目が戸惑いの色に染まる。

 こうなる前の表情はいつも無表情、もしくは怒り、咎めるそういった感情の表情しか見せたことがなかったのだ。

 わずかに残った認識と齟齬が生まれているのだ。

「ルリ様、最初はキスの練習です」
 ルリの表情が怯えたものになる、口づけもあまりよいものと認識してないようだ。
「大丈夫です、痛くありませんよ」
 アルジェントは微笑み、優しい声色でルリに囁く。
 アルジェントはルリの薄紅の唇に軽く触れるだけのキスをした。
「ほら、痛くなかったでしょう?」
「……うん」
「では、他の場所にもさせていただきます」
「……どこに?」
「額に、頬に、瞼に」
 アルジェントはそう言ってから、言った通りの場所に優しくキスをした。
「これも痛くなかったでしょう?」
「うん……」
 少しだけ怯えがとれたように見えた。
「これは触れるだけのキスです、もっと次は舌をいれさせていただきます」
「……どこ、に?」
「ルリ様の口の中に」
 アルジェントは優しい声色で言うが、ルリは再度怯えだした。
「大丈夫ですよ……さぁ、口を開けてください」
「……」
 アルジェントは少しだけ口を開いたルリの唇に深く口づけをする。
 舌をねじこむように入れて口内を味わう。
 怯えている舌に舌を絡ませる、ルリの下は逃げようとしていたが、アルジェントの舌は逃さない。
 酷く甘美に感じる口内を散々味わってようやくアルジェントは口づけをやめ舌を抜いた。
 つぅ……と唾液の糸ができる。
 ルリはぼんやりしはじめている、幼児退行する前に散々開発されてきたのだ体が勝手に反応した結果頭がぼんやりしているのだろう。
 だが、その状態で続ける行為には意味はない、アルジェントは気づけの術でルリの意識を鮮明にさせる。
 そして意識が飛ばない様にも術を施す。
 急に意識が戻ったルリは戸惑っているような表情を浮かべている。
 幼い状態の頭では今の感覚が何かわからないのだ。
「痛くなかったでしょう?」
「……うん、あたまがふわふわした」
 無垢な目で見られるのに舌なめずりしたくなった。
 押し倒して、服を破って、無理やり犯したい衝動が沸き上がる。
 だが、それをぐっと堪える。
 主から命じられたのは育てなおす、染め直すことだ。
 ここで無理やり犯して、主との情事に支障をきたすのは本意ではない。
 無垢な精神を快楽で塗りつぶして、主と――自分無しでは満足できぬ体にするのだ。
 ただ一つ残念なのは己が人間だということだ、いずれ別の者がそれを担当することになるであろう未来が非常に悔しい。
 だからこそ――自分という存在を教え込むのだ、忘れられぬように。
「気持ちいいということですよ」
「きもちいい……」
 少し怯えた顔をする、快感も恐れるものの対象として残っていたようだ。
「大丈夫ですよ、気持ちいいことは怖いことではありませんから、さあもう一度、次はルリ様も舌を絡めて」
「……うん」
 怯えた表情のまま、また口を小さく開く。
 再び、深い口づけをする、舌を入れると恐る恐るからませてきた。
 たどたどしく、怯えもまざったソレを快楽の色に染めるのが自分の役目と言わんばかりにアルジェントは舌を絡ませ、口の中を愛撫する。
 目をきゅっとつぶり、舌を絡ませてくるその姿が非常に愛らしく見えた。
 先ほどより長い時間口づけをし、解放するとルリの目は快感とそれに対する怯えに揺らめいていた。
 快感を怖いものと認識しているのを少しずつ緩めるように優しく声をかけ微笑みながら接する。
「初めてなのにお上手ですよ」
 優しく頭を撫でると、少し安心したような顔をして撫でられている。
「さて、次のお勉強のために、服を脱ぎましょうね」
「え……」
 ルリはネグリジェの襟を引っ張って服の中を見る。
「ぬいだらぱんつだけになっちゃう」
「真祖様との夜伽の時は服はあまり着ないと思われます、ですので裸になる必要があるのですよ」
「や……」
 ルリは弱弱しく首を振る。
 表情は怯えている、部分部分残っているのが幼児退行しているルリに知らないはずなのに怖いという感情を生み出しているのが分かった。
「ルリ様、いい子ですからほら……」
 アルジェントは優しく囁きながらネグリジェに手をかける。
 脱がしやすいように作られている為か、あっという間にルリはパンツのみの姿になった。
「や……」
 アルジェントが持っているネグリジェを取り返そうと手を伸ばすが、アルジェントは術でネグリジェを転移させたため無くなった。
 ルリは体を隠せるものがないかきょろきょろと探し出すが、ここには毛布等布といったらシーツ位で、それを引きはがすという考えができないレベルにあるルリは困惑の表情でアルジェントを見ている。
 アルジェントはルリをやさしく押し倒した。
 押し倒されたルリは怯えた表情でアルジェントを見ている、アルジェントは微笑んだまま優しい声色で言う。
「しばらくはルリ様は何もしなくて結構です、ただ私のすることに抵抗なさらないように」
「ていこう?」
「暴れてはいけませんよ、ということです」
「……うん」
「では」
 アルジェントはルリの白い首筋に口づけをする。
 主なら場合によってはここに牙を立てるかもしれないが、自分には牙はない、噛んでも痛みしか与えられないから、口づけだけにする。
 そして舌を這わせながらつんと立った胸の先端を片方を舌で舐り、押し、吸い、もう片方を指で摘まみ、押しつぶし、引っ張る。
「や……おっぱいさわらないで……やだ……」
 ルリは弱弱しく首を振る、完全に忘却されてないのか抵抗はしない、した場合酷いことをされるというのを覚えているのだろう。
「あ、や……う……あ」
 恐怖ではない意味でルリが体を震わせているのを感じ取り、アルジェントは強い刺激を与えた。
「っ~~!!」
 口を手で覆い、目をぎゅっとつぶって体を震えさせた。
 絶頂したのだ。
 ルリはふぅふぅと荒い呼吸を繰り返して目をつぶっている。
 胸の先端から口と指を話す。
 胸の先端は真っ赤になっており、先ほどよりツンと立っている。
 吸った方を指でぐりぐりと押してやるとまた体を震えさせて絶頂していた。
 愛液でシミができたショーツを見ながら、心の中で歪んだ笑みを浮かべる。
 術で快楽浸りにもなれず、意識を保たされて、快楽への恐怖心を持ったルリには辛い責めになっていると感じた。
 瑠璃色の目は快楽とそれへの恐怖が混じり合っている。
「……やだよぉ……こわいよぉ……」
「怖くはありませんよ、ルリ様」
 優しく、諭すように囁く。
 ルリはもう宝石のような眼に涙をためて怯え切っている。
 アルジェントはルリの頬を優しく撫で、もう片方の頬に口づけを落とす。
 なだめる様に優しく。
 少し落ち着くのを見計らってから、へその下に手を伸ばす。
 またルリの表情が怯えに変わる、怯えているのだろう、ここは散々責められた箇所なのだから。
「そこ、そこやだ、こわい」
「大丈夫ですから」
 触り、押して、揺らしてポルチオマッサージを行う。
 感じる場所はもう把握している。
「あ、や、やぁ」
 弱弱しく首を振りながら、快感を拒否しようとしている姿が可愛らしくてたまらない。
 ショーツがぐしょぐしょに濡れている、もう下着として役にたってない位。
「ショーツも脱いでしまいましょうね」
 刺激を与えながら、ショーツに手を伸ばし脱がす。
「やぁ」
 取り返そうと弱弱しく手を伸ばしてしまうがこれも転移でこの場所から消す。
 今頃ネグリジェ同様洗濯をされているだろう。
 恥部はぐっしょりと愛液で塗れている。
「もっと気持ちよくなりましょうね」
 そう言いながら、ぐりっと強く押してやる。
「っ~~~~!!」
 プシャと潮を吹いた。
 ルリは目をぎゅっとつぶって口を押えている。
 荒い呼吸音が耳に届く。
 すこしして目を怯えたように開きながらぐずりはじめる。
「もうやだぁ、こわいよぉ……」
「怖いと思うから怖いのです、そう思わずに受け入れてください、ほら」
 赤くツンと立った陰核を摘み、押しつぶす。
 声にならない声を上げて、体を震えさせる。
 どろりと愛液で恥部が更にぐしょぐしょになる。
 愛液もシーツに滴り始めている。
 相変わらずぐずっているルリの頬を撫で、もう片方の頬に口づけをする。
「気持ちがよいだけですから、痛くはありませんから……ね?」
 微笑みながら、優しく声をかける。


 ルリは「こわいおにいちゃん」が優しく笑いながら酷いことをするのがただただ怖くて仕方がなかった。




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