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君を守るため
きずをぬりつぶして ~考えることが多すぎる!!~
しおりを挟む「俺がバカだったよ!! 多少は反省するなり改善してるかなと思った俺がバカだったよマジで!!」
グリースはヴァイスの城のルリの部屋で再び声が出せなくなり、そのまま泣きじゃくるルリを抱きかかえたまま、ヴァイスとアルジェントに怒声を飛ばした。
ルリはスマートフォンとぬいぐるみを抱きしめたまま、グリースの腕の中でべそをかくように声を発さぬまま泣き続けている。
「「……」」
グリースの言葉に、ヴァイスとアルジェントは反論しない。
本人たちもやってしまったと自覚しているからだ。
「何なのお前ら、自制心養おうって気もねぇの?! ルリちゃんは非常に不味い状態だから気をつけろって言ったのに、これだよ!! その上また声が出なくなったし!! どうしてくれるんだ!!」
グリースの責める言葉に、アルジェントとヴァイスは何も言えないようだった、苦り切った顔をしている。
「あ゛ー!! もういい、連れて帰る!! 当分ルリちゃんの顔は絶対見せねぇ!! お前らしばらく反省しやがれ!! 明日きっちり言い訳は聞いてやる、それまで反省文でも何でも書くなりしとくんだな!!」
グリースは反省の言葉を出さない二人に業を煮やし、ルリを連れてその場から姿を消した。
「ルリ様……!!」
二人が居なくなった場所にアルジェントは手を伸ばしたが、届くことは無かった。
アルジェントは自分でもわからなかった。
ルリを目の前にすると欲望が押さえ付けれない、我慢が効かなくなる。
愛してほしいと渇望してしまい、体を無理やり開かせた。
理性が欲望の枷として機能してくれないのだ、自分でも頭が狂っているんじゃないのかという恐れを今更ながら感じた。
――このままだと、ルリ様は永遠に城に戻られない?――
アルジェントは恐怖を感じた、最愛の人が永遠に傍からいなくなるという恐ろしい事態に。
ヴァイスは額に手を当てて悩んでいた。
棺の中で今のルリには優しくしなければ、気をつけなければとあれ程自分に言い聞かせたはずだった。
だが、いざルリを見るとその考えが全て吹き飛んだ。
口を貪りたい、血を吸いたい、思うが儘に抱きたい、自分だけの物にしたいそう言った感情や欲望が頭を支配してしまった。
どうしてそうなったのか、自分でもわからずにいた。
「おーよしよし」
グリースは隠れ家に戻ると、ぐすぐすと泣き続けているルリの背中をさすりながらベッドに寝かせる。
「ごめんよ、俺が甘く見ていた、怖かったねぇ」
ルリはグリースの服を掴んで泣き続けている。
グリースは罪悪感に苛まれながら、ルリの髪を優しく撫でる。
ルリは泣きはらした目で、グリースを見て、何かを喋ってる。
声はない、前日の性行為の強要等でダメージを受けた結果また声が出なくなってしまっているからだ。
『もう、あそこ、いかない?』
「あー……当分はね、あいつらなんかおかしかったから俺明日確認しに行って来るけど、お留守番はできるよね?」
グリースがルリの頬を撫でながら言うと、ルリはこくりと頷いた。
「よしよし、いい子いい子」
グリースは微笑んでルリの頭を撫でる。
ルリはようやく泣くのを止めた。
「何かルリちゃん、して欲しいこととか、食べたいものとか、やりたい事とかない?」
ルリは求めるような、強請るような目をして、グリースを見て口を動かした。
『して、きのうのこわいのわすれるように、だいてほしい』
グリースの顔が引きつった。
予想はしていたが、実際お願いされると結構クルものだとグリースは額を抑える。
『だめ』
「……いや、ダメじゃないよ。うん、わかったお薬取ってくるね……」
グリースはそう言って寝室を出て薬をおいてある場所から薬を一つ手にして、ローションボトルも持ってくる。
「ルリちゃん、お洋服脱ごうねー」
ルリはこくりと頷いてから、口を開いた。
『ぐりーす、も、おようふく、ぬいで』
「分かった」
グリースはルリの服と下着を脱がせてから自分も脱いで裸になる。
ルリの口に薬を持っていくと、ルリは指ごとパクリと口にして飲み込んだ。
ルリははむはむとグリースの指を甘く噛み始める。
「はいはい、ルリちゃん、そういうのはストップね、あんまりやっちゃだめだよ」
グリースが口から指を抜き取って、ルリの頭を撫でながら言うとルリはこくりと頷いた。
グリースはいつものようにローションを使った愛撫をしたり、抱き合って、口づけをしたりしながらルリを優しく愛でた。
ルリは怯えた様子はなく、気持ちよさそうな表情を浮かべてグリースの愛撫を受けている。
グリースはルリの秘部をそっと撫でる、とろとろと愛液が零れていた。
念のためローションを足して、指を入れようとしたところ、ルリが腕を掴んだ。
まるでその行動に待ったをかけるように。
「ん? どうしたの?」
『きのう、たぶん、したをいれられたと、おもう、から、したでやってくれる?』
「……あー」
どうやら昨日の二人の感触を完全に消して欲しいようなのが分かった、同じので綺麗に恐怖を消してほしいのだろう。
グリースは軽く額を抑えてから何時もの表情に戻る。
「うん、いいよ、怖かったら、髪の毛引っ張るなり叩くなりしてね」
『うん』
ルリがこくりと頷くと、グリースは秘所に舌を這わせて膣内に入れた。
ルリの体がぴくりと動く。
膣内の感触は少し昨日の行為が原因なのかいつもより濡れている感じがしない、グリースは舌で丁寧にルリの膣肉を舐め、なぞり、愛撫した。
とろりとろりと愛液がにじみ出て、ナカも柔らかく、それでいて、締め付けが感じるような感触になっていた。
グリースはゆっくりとほぐれた膣内から舌を抜き、体勢を変えてルリの頬を撫でる。
「大丈夫?」
『うん』
ルリは落ち着いた様子で頷いた、少し顔が赤く吐息が熱と艶を帯びている。
グリースは大丈夫だろうと、ゆっくり腰を動かそうとしたところ、ルリがグリースの腕を掴んだ。
「ルリちゃん?」
『は、げ、しく、し、て』
「……分かった、ダメそうなら叩くなり何かしてね」
グリースはルリの声に不安そうに息を吐きながら言うと、ルリはこくんと頷いた。
少々不安そうな色が顔に現れていて、グリースは大丈夫かと思いながら、奥まで挿れてから、激しく突き始めた。
ルリはのけ反り、赤い舌を出して、声なき声を出して絶頂を繰り返し始めた。
膣内の締め付けが一気にきつくなり、締まりが強くなった膣内でグリースは射精した。
ルリの体が震える。
射精の感触で更に絶頂したようだ。
力なくルリの手がグリースの手を叩いた。
「わかった、今日はこれでお終いにしよう」
グリースはずるりと雄を抜いてルリを抱きしめて唇に優しくキスをする。
ルリは快楽浸りかつ絶頂疲れの様な表情を浮かべてたが、グリースにキスをされ、頭を優しく撫でられるとふにゃりと笑った。
情事が終わり、体を洗おうと思ったがルリがそのまま疲れたのか眠ったのでグリースも風呂は起きてからでいいかとブランケットをルリと自分にかけてベッドに横になり、ルリを抱くように眠った。
痛い、痛い、止めて、怖いの。
どうして?
なんで私?
いやだ、止めて。
怖い、貴方達が怖い、そんな目で……
そんな目で私を見ないで!!
ルリは目を覚ました、裸のまま眠っているの気づいた。
体は汗でぐっしょりと濡れていたため、服を着てなくてよかったと少し安心した。
息を吐き、ベッドから出ようとした。
「んー……ルリちゃん、どうした……大丈夫顔スゴイよ、あと汗でぐっしょり」
グリースが動き出したのに合わせて起き上がり、ルリを見て驚いたような顔をしてそう言った。
「ちょうどいいし、温泉でゆっくりしようか?」
ルリが頷くと、グリースはルリを抱きかかえて寝室を後にし、温泉へと向かった。
グリースはルリの体の汚れと自分の体の汚れを落としてから、ゆっくりと温泉に浸かった。
ちらりと横目でルリの様子を見ると、先ほど悪かった顔色は元に戻っている。
「……」
ルリの頬を指で撫でる、ルリは目を細めてすりすりと指にすり寄った。
「ルリちゃん、声はどう?」
「……」
ルリは必死に発声しようと試みているようだった。
しかし、しょんぼりとした表情になり、首を振って口を動かした。
『やっぱりでない』
「だよなー……声出てたらうなされてるのに気づいて俺起こしてるもん、全く、あのバカども……」
グリースは深いため息をついた。
グリースは濡れた髪をかきあげ、考える。
グリースはそこまであの二人は愚かだとは思っていない、ルリが幼児退行した時最初やらかしてからは一切やらかす行動はしていない。
なのに何故、前回といい今回といいあのような行動をとり、ルリに無理を強いたのか。
それが気になって仕方なかった。
ちらりとルリを見る。
まだ分からないルリの体の何かが、二人の「欲」を刺激しているとしよう、それを取り除くか何かしない限り、ルリを戻しても同じことの繰り返しだとグリースは考えた。
とりあえず、グリースは温泉から上がったら、ルリをもう一度ベッドに寝かせて、その間に、二人に会って事情聴取を行おうと決めた。
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