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絶世のハンターは狙われる
依存しない、依存する
しおりを挟む夜、クロウは目を覚ました。
ソファーから起き上がり、ベッドを見ると、拘束から逃れようとするディストがいた。
何時もは白く美しい顔だが、今は顔色が若干悪い、少々青白さが増している。
「……ハニー、体調悪いのにどうしてそうなの……」
クロウは疲れたように言うと、棚から薬を取り出して水の入ったコップと一緒に持っていく。
「ほれ、昨日の瘴気でダメージ喰らってるから薬飲め」
「……」
抱き起されたディストは、大人しくそれを口にし、水で流し込んだ。
「血以外で飲めるのは血以外の液体と薬位だもんなー……食事はできんわな」
クロウはそう言うと、コップを軽く洗って拭いて置いた。
相変わらず逃げようと身をよじっているディストを見て、盛大にため息をつく。
「本当ハニーこのままやってると死ぬよ? 仇討ちする前に」
「……」
その言葉を聞いて、少しだけディストは眉をひそめた。
「分かったら俺とかマリーの言う事聞いてくれよ頼むから」
クロウは疲れたような表情のまま言った、ディストは不服そうな顔をしていたが、突如表情をゆがめ、顔を床の方に向けた。
そして、毒々しい色の液体を口から吐き出した。
液体はじゅうじゅうと音を立てていた、床を焼こうとしているような音だった。
「あー」
クロウはこうなることを分かってたような顔をして、浄化剤を一つ取り出し、液体にかけた。
液体は透明な液体へと変化した。
それを見てからクロウは雑巾で液体を拭き床を拭いて、洗面台で雑巾を洗い、絞って干した。
「体が瘴気でかなりやられてるな、人間だったら死んでるレベルだぞ」
「……俺は人間ではない」
「知ってる知ってるダンピールね」
指をナイフで切って、クロウはディストの口の指を入れた。
「だから血を吸いやがれ、この万年栄養不足が」
ディストは不服そうな雰囲気を漂わせたが、吐き出すということをしたら何が待ってるかは予測できたのでおとなしく指を舐め、血を口にした。
背筋がぞわぞわする、吸血鬼の本能がもっと血を欲しいと望む。
それを抑えようとするが、クロウの血がそれを許さない。
クロウは傷がふさがったのを見ると、再度ナイフで今度はもっと深く指を切り裂く。
血がだらだらとこぼれる。
濃厚な血の匂いがディストの脳を本能を刺激する。
人間の血よりも魅力的な『存在』の血。
荒い呼吸を繰り返しながら、舌を伸ばす。
「はー……っ。はー……っ」
再び濃厚な血の味が味覚を刺激する。
傷が再び塞がり、ディストが舌を引っ込めた。
するとベッドに倒れこんだ。
クロウはベッドの端に座り、ディストの額を撫でる。
「悪いなハニー、失うのは二度と御免なんだよ俺は」
意識を失ったディストを見ながら呟いた。
立ち上がり寝室を後にした。
クロウが店舗に来ると、先日同様申し訳なさそうな顔のマリーが居た。
クロウの顔が引きつる。
「おい、マリー。もしかしてそれ……」
「……ご想像通り、緊急事態の依頼書です」
机に依頼書を広げる。
ざっと見たところ10枚はある。
「はー!? 俺めんどいの一個終わらせたところなんですけどー?! 教会マジ何やってんだ!!」
「教会の人達が派遣した人達が全滅したから来たんですー!!」
マリーも困っているのを主張するように叫ぶ。
「……畜生、やりゃいいんだろう。言っとくけど細々としたところは教会連中とそこそこのハンターにやらせろよ!! 俺は多分生えてる魔樹と親玉どうにかして終わらせるからな!! 俺にも休みをよこせ!!」
クロウは服装を整え、武器を持ってくると依頼書すべてを手に持ち結晶化させる。
「お前此処にいろよ、空間破壊して穴つくって塞ぐの俺面倒だからな!」
「分かってます……」
クロウはそう言って空間を破壊してまず一個目の依頼を片付けに向かった。
マリーは店のソファーに座り、クロウが戻ってくるのを待った。
少しせき込む。
普通の人間ではないマリーにも瘴気はあまり健康にはよくない。
空間の穴を防ぎ、呼吸を整える。
目を閉じて分身がどのようにハンター達に対応しているかを見る。
問題は特になさそうだった。
中には自分の実力を過信して実力に見合わない依頼を受けようとする輩もいるが、それは分身の力で対応ができた。
目を開けると、空間がバリンと割れる。
「よっしゃ一つ完了だ!! 次!!」
クロウが空間を割って戻ってきて、別の空間の穴を開けて移動する。
マリーは再度空間の穴を塞いで、何もすることがないので寝室に移動する。
寝室では、ベッドの上で拘束されたまま眠っているディストが居た。
ディストの美貌はマリーでもぞわりとするほど、絶世の美だ。
軽く唇に触れる。
「少しだけクロウが羨ましいですね」
そう言って唇から手を離し額を撫でる。
「それにしてもあんな大人しい子がこんな風になるなんて予想もしてなかったわ」
懐かしそうに目を細める。
「……あの事件がなかったら貴方はどんな大人になっていたのかしら」
マリーはそう言うと、手を離して寝室から出て行った。
「ぜー……ぜー……終わったぞオラぁ」
息を乱してクロウは空間を破壊して戻ってきた。
マリーは空間の穴を全部防ぎながら頭を下げた。
「ご苦労様です、後始末は何とかします」
「俺がハンターやってた頃よりもひでぇじゃねぇか!!」
クロウはそう言うと椅子に腰をどかっと下ろした。
「……そうですね、実力者の方々は引退しちゃってますしね……」
「あー……時間の流れは残酷だなマジで」
「貴方はあの方の血が時とかを止めてますものね……」
「マリーは特殊な魔女――いや賢者の一族だからな」
「教会からは魔女認定されてますけどね、まぁいいんですよ。愚者は大体そんなもんですから」
「お前も結構アレだよな」
クロウがそう言うと、突然店の扉が開いて小さな子供のような生き物が入ってくる。
魔力をもっている存在じゃなければ入れなくなっている店に。
その生き物は手には袋を持っている。
「お使いご苦労様」
マリーがそういって袋を受け取るとその生き物はにっこりと笑って消えた。
「なんだ、マリーの使い魔か」
「はい、ハンバーガーのセット飲み物はコーラ」
「お、わりぃな」
「毎回思うんですが、不健康な生活してても体には影響はないし太らないからってずるくないですか?」
「これくらいいいんだよ」
クロウはそう言って、温かいハンバーガーとポテトを口に運ぶ。
「特別手当付きでお金は振り込んでおきますね」
「おう」
マリーはそういって店を後にした。
「あー……そうかあいつらも死んじまってるんだよなぁ……」
一人になった店内で、何かを思い出すように呟いてコーラを飲み干した。
いつも通り情報屋としての仕事を終えて、店を閉めて寝室へと向かう。
寝室に入ると、ベッドで横になっているディストの傍による。
「気分はどうだ……」
「……いつになったらこの拘束を外すつもりだ」
「当分」
「……今すぐ外せ、俺は仕事に戻る」
「いや、仕事に戻ったらまたハニー無理する生活に戻るじゃん、だからそれ嫌だから俺監視することにした、OK?」
「断る、さっさと外せ」
「ハニー忘れてないか?」
ディストを押し倒しているような体勢にクロウはなると、手をディストの腕で一を書くように動かした。
「俺の方が強いってことと、ハニーの四肢切断して監禁することも俺にはできるんだぜ?」
クロウは、ディストの喉元を軽く噛んだ。
喉元を軽く噛まれると、ディストの背筋がぞわっと総毛だった。
目が黒から赤く染まる。
クロウがディストの拘束を緩めた。
「ほら、俺の血を吸いたいだろう」
クロウが起き上がり喉元を見せる。
ディストはガチガチと歯を鳴らす。
拘束が緩むなりディストは起き上がり、クロウの喉元に牙をむける。
牙が食い込み、吸血行為が始まる。
クロウはディストの吸血行為を、彼の長い濡れ羽色の髪を撫でながら終わるのを待つ。
しばらく待つと、吸血行為が終わり、荒い呼吸をしながら艶めかしい舌を出して呼吸をするディストを見て抱きしめた。
「大丈夫、大丈夫だ」
ぐったりとしているディストの頭を撫でた。
クロウはディストの手の拘束を外して、手を絡めあう。
深く口づけて、舌を絡ませあう。
血の味がする口内を気にせず、口の中を舌で舐る。
片方の手を離し、ディストのズボンを器用に脱がせ、ディストの先走りで手を濡らすと、後孔に指を這わせ、ぬぷと指を入れた。
クロウの体がぴくりと反応するが、口づけでふさがれ口を塞がれ、体は脱力しきっているので反抗する様子は見られない。
ぐちゅぐちゅと音を立てながら後孔がほぐされる。
ディストの体はすでに快感を受容しており、白く濁った液体ととぷとぷと男根からこぼしていた。
やわらかくほぐれた後孔に、クロウは昂った自身の男根を挿れた。
ディストは体を震わせ、男根からは勢いよく白く濁った液体がこぼれた。
クロウが突き上げ始めると、ディストは空いてる片手をクロウの首に回した。
クロウはそれを見て少し驚いたように目を開けたが、すぐに嬉しそうに目を細め、より深く口づけを行った。
ディストは突き上げられるのと、口づけに、思考がうまくできなくなっていた。
いつも以上に体が反応してしまう。
粘質な挿入音が聴覚を犯す、クロウの男根を後孔を犯す。
前立腺をすられ、奥をごつごつと突かれ、その度に、口の端から喘ぎ声が零れてしまう。
「そ、ご、はぁ゛」
口をようやく解放されて、声を上げる。
弱い箇所を刺激されるのは耐えられなかった。
「気持ち良いんだろ、それでいいんだよ」
クロウがディストの頬を撫でて、からまた深く突き上げ始めた。
腸内はもう媚てで、熱を欲するようにクロウの男根を締め付けている。
「ふ、ぁ゛」
のけ反り、がりがりと長く美しい爪でクロウの背中をひっかいてしまう。
「ほら、キスするから口を開けたままな」
突き上げながら、濡れ羽色の長い髪を撫で、クロウは再びディストに深く口づける。
口づけられながら、ディストは腹の奥にどろりとした熱をもった液体が吐き出される感触に体を震わせる。
精液の感触だけでも弱く絶頂してしまう程ディストは快感に弱くなっていた。
ディストの半勃ちの男根からとぷとぷと白濁液が零れる。
クロウは、快感に溺れているが声は殺し続けるディストが可愛らしくてたまらなかった。
本当は声を聴きたいが、下手に声を聴きづづけると、ディストを傷つけてしまいかねないし、彼のプライドを傷つけかねないだから口を塞いで声を聴かないようにしている。
それでも、時折声が漏れるのだが。
口内も敏感なのか、牙を舌でなぞってやると、びくびくと反応する。
その様がたまらなく愛おしい。
また、こんなに敏感なのに魔族に犯される時はほとんど無反応なのに感心すると同時に、喜びの感情が現れる。
こんな乱れたディストを見ることができるのは自分だけだと。
口づけながら、少しだけ体勢を変えより深く突き上げる。
すると、ディストはガリガリと背中に爪を立ててきた。
ディストの美しく鋭い爪ならそこそこの痕ができるだろうが、クロウの皮膚は非常に頑丈な為、うっすらと痕が残る程度でしかない。
それでも、ディストが自分の体に痕を残すのことがクロウは嬉しかった。
奥深く突かれる感覚に、脳みそがびりびりと痺れる。
ディストはいつもよりも快感を感じる体に若干怯えていた。
体はもっと快感をよこせと言わんばかりにどん欲になっているのに反して。
「ん、ぅあ」
深く口づけをされる。
角度を変えたり、舌を絡ませたり、その度に脳みそが甘く痺れる。
粘質な音とともに、突き上げられる感触、腸内がえぐられ精液が吐き出される度に、絶頂に至る。
体勢を少し変えた所為か、自身の精液で体が余計に汚れるようになっていた。
けれども、それを気にする余裕はディストにはなかった。
精液で腹が満たされる感触で体が悦び、絶頂を繰り返しているからだった。
そしてそれでもなお深く突き、後孔からは精液が泡立って零れているのにも関わらずえぐる感触にまたディストは絶頂にのぼった。
それはディストが吐き出すものが無くなり、意識を失うまで続いた。
朝、クロウが目を覚ますと、昨日の残滓で汚れたディストを抱きかかえながら眠っていたのに気づいた。
「依存したがってるのに、我慢するのも辛いだろうな」
クロウはディストの頬にキスをすると、残っていた拘束も外し、バスルームへと向かった。
汚れと、腹のナカに吐き出した自分の精液をかき出してやる。
「あ……」
小さな喘ぎ声がディストの口からこぼれるが、目を覚ます気配はない。
眠りが深いのが分かった。
自分の汚れとディストの汚れを落として、タオルで拭き、服を着る。
眠っているディストには服を着せてやる。
ディストをベッドに寝かせ、拘束すると長い髪に口づけて、店舗の方に向かった。
ハンターをやっていた分休んでしまった結果、その分が押し寄せてやってきた。
クロウは内心げんなりしながら情報を提供し、金銭を手にする。
「あ゛――……疲れた」
ようやく客足が切れたところで、クロウは机に突っ伏してため息をついた。
「お疲れのところも申し訳ないですが……」
マリーの声が聞こえ、クロウはばっと顔を上げる。
いつの間にか店の中にマリーが入ってきていた。
「おいまさか……」
「……また教会の方々が派遣したところが全滅しました」
「ふっざけんな!! なんの為の教会だよマジで!!」
「いやー本当マジなんのための教会なんでしょうねー……魔界化しちゃってるので魔樹も生えてるのも確認されました、ですのでクロウさん、本当お願いします」
「……わーったよ、ただし! 俺は安くねぇからな!!」
「分かってます」
クロウは倉庫に武器を取りに行って、念のためのディストの様子を見る。
「ハニー?」
「なんだ……仕事か……なら、俺も連れていけ……」
「え、うーん……無茶しないと約束できるなら」
「……なるべくそうしよう」
珍しく大人しくいう事を聞くような発言をしたのを聞いて、クロウは若干の不安を抱えながら拘束を解く。
拘束を解かれたディストは服を仕事着に着替えなおして、武器を手にする。
「ほら、マスク。今回も瘴気が濃そうだ」
「……」
クロウが鼻から下を覆うマスクを渡すと、ディストは大人しくつけた。
「マリー依頼書」
「はい」
店の方に戻ると、クロウはマリーから依頼書を受け取り、内容を見てから空間をいつものように破壊した。
「……まだ生えたて……の割には浸食が激しいな……急ぐぞ」
「わかった」
空間の穴からクロウとディストが目的地に移動すると塞がった。
到着した町は、魔界化の浸食が激しい割には瘴気が薄いという変わった状態だった。
「……切り倒しても状況変わらなさそうだな……でもほっとくと危ないから急ぐぞ」
「ああ」
二人は魔樹のある場所へと急ぐ、道を瘴気がないと生きられないような弱い魔族たちが塞ぐが、強力な魔族の気配はなかった。
魔樹の前に到着すると、クロウは切り倒そうと構えた。
「ぐぁ?!」
背後でディストの苦鳴が聞こえたので慌てて構えるのをやめて振り返ればディストが触手の沼に沈み、姿を消した。
その途端、魔樹が一気に成長し始めた。
「連中の目当ては贄か!! しくじった!!」
クロウの青い目が黒く変わり、ディストの居場所を探り始めた。
ディストが真っ黒な空間に来られた。
触手が体を抑え込んでいる、ちぎれそうにない。
「教会の連中は大した贄にならなかったが、これはよい贄になりそうだ」
青黒い肌の魔族が姿を現した。
ディストは、自分の唇を噛んだ。
血が流れると同時に、目が赤く染まり触手を引きちぎる。
耳障りな叫び声を触手は上げて、のたうち回る。
ディストは触手を踏みつけて、魔族に切りかかった。
触手を引きちぎったのに少し魔族はあっけにとられたが、すぐににたりと笑い、鋭い爪でディストに襲い掛かる。
ガキンガキンと剣と爪がぶつかり合う。
ディストは銃も取り出して魔族の脳天を狙うが、銃弾は爪によってすべてはじかれた。
時間がたつにつれ、濃い瘴気の所為でディストの動きが鈍くなってくる。
それを魔族は逃さなかった。
鋭い爪がディストの手を引き裂いた。
その衝撃でディストは武器を落としてしまう、落とした瞬間魔族はディストを押し倒して服を破く。
「少し元気が良すぎるな、もう少し弱まるまで好きにさせてもらうか」
魔族のその言葉と同時に、内臓を突き上げるような衝撃が走った。
「が……」
ディストの後孔に、巨大な魔族の男根が無理やり挿入された。
つ……と切れた後孔から血が流れる。
腸内を蹂躙する異物の苦痛にディストが絶えていると、触手がディストのマスクをずらし、口をあらわにする。
その瞬間無理やり口に触手が入ってきた。
どろっとした液体が無理やり喉に落ちていく感覚を感じながらディストはもがく。
傷だらけの手で武器に再度手を伸ばすが、触手が武器をどこかに放り投げてしまった。
攻撃手段を失ったディストを、魔族はさらに蹂躙する。
反応しないディストの男根を、催淫効果の高い液体が垂れる手で扱く。
扱かれる苦痛にディストはもがく。
腹の奥に、液体が注がれる感触を感じると、ディストの顔色がますます悪くなる。
魔族の精液はある種の劇薬だ、人間ならすさまじい快楽に発狂してしまいかねないほどの。
その上濃い瘴気で体が弱っている、それでもディストは反応するまいと耐えた。
「ずいぶんと我慢強いな、でもいつまで続くか」
楽しそうな魔族の声がディストの耳に届く。
その時――
「俺のハニーに手出して何抜かしてやがるこのくそ魔族!!」
その言葉とともに、魔族の首が落とされた。
ずるりと、ディストの後孔から雄が抜ける、触手も主を失ったのかぐったりと動かなくなった。
クロウは弾丸を残った魔族の体に打ち込み、魔族を消滅させる。
蹂躙されぐったりしているディストに駆け寄り触手を口から引き抜き、マスクをさせ抱きしめる。
「悪いなディスト、遅くなった」
クロウはそういうと、その空間を異形と化した腕で破壊した。
先ほどの魔樹があった場所の前に戻る。
魔樹は切り倒されたのか消滅していた。
クロウはディストを抱きかかえると、足で空間を破壊し、店に戻る。
「よかった無事……」
「に見えるか?」
「見えません……色々すみませんでした……」
ぼろぼろのディストを見てマリーが申し訳なさそうに頭を下げて、空間の穴を塞ぐ。
「俺も見通し甘かったから、お相子だ。つーわけで俺はディストの治療にあたるから、マリーは薬と持ってきてくれ」
クロウはディストを寝室のベッドに寝かせてから、店を臨時休業と板をかけて、薬を取りに戻ったマリーを待つ。
「はい、薬です」
「助かる、料金はこれでいいか」
クロウはマリーに代金を払う。
「いつもすみません、今回の依頼は特別手当をつけてお二人の口座にお振込みします」
「おう」
マリーはそう言って店を出て行った。
薬が入った鞄を持ってクロウは寝室に戻る。
ディストは床に大量の液体を吐いていた。
クロウはディストの背中をさすり、吐き終わるのを待つ。
ディストは吐き終わると、ばたりとベッドに倒れこんだ。
クロウは吐しゃ物に浄化剤を振りかける、浄化剤を振りかけると吐しゃ物は透明な液体に変わった。
雑巾でその場所拭いて片づけてから、ベッドでうめくディストの上半身を起こす。
クロウはディストに薬と水を飲ませてから、ベッドに寝かせる。
クロウはディストの負傷した手を見る、傷はもう塞がっていた。
ディストは苦しそうに呻き続けていた。
腹部を抑えている。
「……あのクソ悪魔……まさか」
クロウはディストのズボンを脱がせる。
後孔からどろどろとした液体が零れていた。
「きったねぇ液体ディストのナカに出しやがって!」
クロウはディストの服をすべて脱がせて、バスルームに連れて行き、ディストのナカに出された魔族の精液をかき出す。
ディストは歯をガチガチと鳴らして、顔色が悪いままだ。
「ディスト、ほら血だ」
クロウは喉元にわずかに傷をつけて血を流す。
ディストは長いまつげを震わせて、目を開け、虚ろな目でクロウの喉元に口を近づける。
赤く肉厚的で艶めかしい舌でわずかに血を舐めると、がくりとうなだれてしまった。
「くそ、相当状態が悪いじゃねぇか。こんな状態のディスト抱くのは気が引けるけど……しかたないな」
クロウはそういうと、ディストの後孔に自身の男根を押し付け、一気に挿入する。
「あ゛あ゛」
ディストの口からに濁った喘ぎ声が上がった。
ディストは突き上げられる感触に、濁った声を上げる。
魔族の蹂躙でこらえてた快楽が一気に押し寄せるような感覚がして挿入の感触でどぷりと男根から液体をこぼした。
喉元を甘く噛まれながら、腸内を突かれ、男根を扱かれる感触に強い快感が走る。
喘ぎ声をあげていると、クロウが口づけをしてきた。
クロウの舌が、口内を舐る。
それも快感だった。
弱弱しく背中に手を回しクロウの背中をひっかく。
クロウはそれを気にした様子はなく、ただただディストに快感を与え続けた。
そして腸内に何度も精を放った。
魔族にけがされた箇所を洗い流すように、体を愛撫し、ナカに射精してきた。
その熱に心地よさを感じながらディストは絶頂を繰り返した。
ごぷりと白濁液がディストの後孔から漏れるころ、ようやくクロウは自身の男根をディストの後孔から引き抜いた。
うつろだが、どこか蕩けた眼差しを向けるディストを見て、濡れた髪を撫でると抱きかかえて体を拭き、バスルームを後にする。
クロウはディストをベッドに寝かせる。
「いい子だから寝てな」
クロウがそういうと、ディストは目を静かに閉じて静かな寝息を立て始めた。
「……」
クロウはそれを見て少しだけ笑みを浮かべる。
そしてソファーに向かい寝っ転がった。
「……それにしてもやっかい連中ばっかりだな……」
クロウはぽつりと呟いた。
「魔界で何か起きてるのか?」
わしゃわしゃと銀色の髪をかく。
「……さすがに魔界まで見ると面倒なことなるし、どうしたもんか……」
クロウはそう呟いてから目を閉じて眠った。
面倒な仕事の後のわずかな安息の時を、二人は静かに眠りながら過ごした。
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