あやかし酒場と七人の王子たち ~珠子とあやかしグルメ百物語~

相田 彩太

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第九章 夢想する物語とハッピーエンド

置行堀(おいてけぼり)とバカになる料理(前編)

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 人間も”あやかし”も安全を求める心はきっと変わらない。
 俺の対象の幸、不幸を見極める能力ちからによると、この『酒処 七王子』に不幸の気配はえない。
 つまり、家に居れば安全ってことさ。
 逆を言えば、外は危険がたんまりかもしれない。
 みんなが帰る家を守るってのも立派な仕事さ。
 だけどな、自分だけ安全ならそれでいいのかい?
 ローマをお忍びで冒険するお姫様女優だってこう言ってるぜ。

 『愛は行動なの、言葉だけではだめ』

 ってな。
 まったくその通りさ。
 リスクの無い恋愛なんてどこにもないだろうよ。
 だから俺は行動に移る。
 
 俺の眼には不思議な能力ちからが宿っている。
 対象の幸、不幸を見極める能力ちから
 それがあれば迷うことはない、吉と出た方向へ進めばいいだけさ。
 困るのは全方位が凶と出た時だけ。
 
 おいてけ~

 そう、迷うはずがないんだ、この俺は。
 
 おいてけ~

 だけど、俺は今、迷っている。
 いや、はまっていると言った方が正確かな。
 この”置いてけ堀り”に。

 おいてけ~
 
 俺の名は赤好しゃっこう
 決して迷わないはずの俺だが……
 今は迷路の住人だ。

◆◆◆◆
 
 ロスト珠子さんからの音信が不通になって3日目の午前、俺は『酒処 七王子』を出発した。
 理由は店に掛かってきた、人間の女性からの電話。
 それによると、夢見がちな珠子さんは夢の中に居るらしい。
 いったいどうなっているのかわからないが、ねぼすけ珠子さんの安否が気になる。
 だから、俺も動くことを決めた。
 最初の目標は京都の大江山。
 そこが彼女の足取りの最期だからさ。
 家には、紫君しーくんひとりが残っている。
 俺は『ちょっと旅に出る。家がいちばんあんぜんだから、お前はそこにいろ。るすばんをたのむ』と伝言メモと金を残して家を出た。
 一応、他の兄弟たちにも連絡しておくか。
 みんなにメールを送り、荷物を整えて俺は駅へと向かう。

 「あ、遅かったですね。赤好しゃっこうさん」
 「黒龍、なぜお前がここに?」

 駅に着いた時、俺を待っていたかのようにそこに居たのは黒龍。
 俺が以前、こいつの恋の橋渡しをした”あやかし”だ。

 「珠子さんが行方不明だって聞きましたから、赤好しゃっこうさんも彼女を助けに行くと思って張ってました。お手伝いしますよ」

 俺はこいつと過去にちょっとした約束を結んでいる。
 いや、こいつだけじゃない他の”あやかし”たちとも。
 それは、こいつらの恋愛成就に俺が協力する代わりに、俺の恋に協力してくれという単純な等価交換。
 
 「危ないから帰ってくれ」

 もし、こいつに不幸が視えたなら、俺はこんな台詞を言わずに走り出してた。
 俺のために力になってくれるのはありがたいが、それでこいつを不幸にするわけにはいかない。

 「嫌です。私は赤好しゃっこうさんだけではなく、珠子さんにもお世話になっています。彼女がピンチなら、それを助けたいと思っています」

 そういえば、こいつの彼女のメイちゃんは『酒処 七王子』のテイクアウト弁当が気に入っているという話を聞いたな。
 こいつは黒姫の生まれ変わりのメイちゃんのことになると見境が無くなる。
 決意は固そうだ。

 「わかった。だけど、俺が逃げろと言ったら、すぐに逃げるんだぞ。メイちゃんを悲しませたくなかったらな」
 「もちろん、ダッシュで逃げます。彼女を悲しませたくありませんから!」

 もう少し葛藤かっとうくらいは見せろよ。
 
 「それで他のヤツらに連絡とかはしていないだろうな」

 他のヤツとは俺が黒龍以外にも恋愛成就に力を貸したあやかしたち。
 あかなめに雨女さんにつらら女さん。
 こいつらはよく『酒処 七王子』を訪れて、ワーキング珠子さんに俺のことを褒める言葉を吐いている。
 わざとらしく。
 こいつらまで首を突っ込んで来ると、リスクが高まる。

 「もちろん誘いましたよ。みんな来るって連絡がありました」
 「どうしてそうなる!? というか、どこから珠子さんが行方不明とか俺が出発するっていう情報を知ったんだ?」
 「馬鹿むましか君からです。彼は『オラはおうさまにつきそいズラから、こくりゅうさんにおねがいするズラ』って連絡がありました」

 あのバカか。
 黄貴こうきの兄貴に送ったメールから、俺が出発することを黒龍に連絡したんだな。
 確かに俺はあのバカの恋愛成就に協力して見事に成功させたが『礼なんていらないぜ』と断っていたはずだが……。
 きっと逆の意味に取られたんだろうな、バカだから。
 そしてバカだから行動が早かったと。
 
 「しかし赤好しゃっこうさん、結構な大荷物ですね。遅かったのはそのせいですか?」
 「ああ、備えあればうれいなしってやつさ」

 俺の能力ちからは戦闘や探索でも役に立つ。
 どのアイテムを使うのが吉かわかるのさ。
 塩、酒、イワシの頭、”あやかし”には様々な弱点がある。
 だけど、選択肢がなければその能力ちからは十分に発揮できない。
 『酒処 七王子』で俺は役に立ちそうなものを詰め込んだ。
 今の俺は、傍目はためには本格的なキャンパーに見えるだろうよ。
 この背中の重みは俺の選択肢だ。
 
 「それで、どこへ、どのルートで向かおうとしているのですか?」
 「まずは京都の大江山に行こうと思っている。新宿の高速バスで」
 「飛行機か新幹線じゃないんですか? その方が早くありません?」

 こいつの言い分はごもっともだ。
 だが、こいつは俺の幸、不幸を見極める能力ちからを知らない。
 やっぱり教えておくべきか。
 もったいぶるようなものでもないし、今はこんな小さな秘密を守ることにこだわる時でもないしな。

 「今まで秘密にしていたが、俺には”弱い予知能力”がある。対象が幸、不幸になるかがわかるくらいのチンケな能力がな」
 「それって結構スゴクありません?」
 「いや、チンケさ。不幸を避けるのがせいぜいで、幸福に導くには試行錯誤が必要で、やり直しも効かない。最悪を避けれるくらいだと思った方がいい」

 一日のやり直しが出来る橙依とーいの方がずっとスゴイと俺は思っている。
 橙依とーいはその能力ちからに自信を持っていないようだけどな。
 
 「バスを選ぼうとするのはこれが理由さ。飛行機や新幹線で逃げ場がない時に不幸が視えたらシャレにならないだろ」
 「なるほど、不幸が視えても避けれない速度だったら意味ないってことですね」
 「そうさ。というわけで、まずは新宿に行こうぜ。そこからバスが出てる」

 昼少し前に出るバスに乗れば、夜には京都に着くはずだ。

 「わかりました」
 「それじゃあ、他のヤツらにも連絡しようぜ。空きがあるといいんだが」
 「待って下さい。バスもめましょう」

 俺がスマホを取り出した時、黒龍がそれを制止した。
 
 「バスもダメって誰かの自家用車とかレンタカーとかにしようってことか? それもいいかもな」
 「違います。私の情報だと西日本は既に大悪龍王の支配下で、その地域は広がっていると聞いています」
 「ああ、藍蘭らんらんの兄貴からも『西には近づくな』と聞いてる」

 藍蘭らんらんの兄貴は旅に出たと橙依とーいが言っていた。
 ひょっとしたら、ひとりで大悪龍王を倒しに行ったのか。
 兄貴は頼りになるが、ひとりだと心配だぜ。
 
 「この前のあやをかし学園の学園祭のように、この東京にも大悪龍王の手下が潜んでいる可能性があります。だとしたら、移動は信頼出来る者だけで、人間を巻き込まない形にするのがいいでしょう。メイさんの知り合いが巻き込まれたりするのは絶対に避けたいです」
 「そうだな。人間は巻き込まないってのは賛成だぜ」

 黒龍だけでじゃない、あかなめも、雨女さんも、つらら女さんもその恋人は人間だ。
 たとえ本人でなくとも、親戚や友人を巻き込んでしまうのは俺も望まない。

 「するとレンタカーか」
 「残念ですが、私達の誰も運転免許を持っていません……」
 「だよなぁ。てっきりお前がメイちゃんのために取ったのかとも思ったけど、まだだったか」

 俺たち”あやかし”にも戸籍を偽造して持っているヤツもいる。
 だけど、運転免許となると敷居が高い。

 「ですが、レンタカーよりもっと良くて速い移動方法があります」

 そう言って黒龍は自信たっぷりに己を指す。

 「おい、そいつは、もしかして……」
 「ええ、私が変化を解いて龍の姿になります。私なら車より速く飛べますから」
 「そいつはいい。そういやお前は龍種だったな」

 黒龍は抜けてる所もあるが、”あやかし”の中では最強の種族、龍種。
 天翔ける龍だ。

 「それじゃ、みんなに集合場所を連絡しますね。スカイツリーの下がいいでしょう」
 「なんでスカイツリーなんだ? あそこは人目が多いだろう」
 「お忘れですか。私達の仲間には雨女さんが居るんですよ。彼女が居れば、スカイツリーの上は雨雲の中です。展望台の非常口から出発しましょう」
 「冴えてんなー、お前って意外と頼りになるヤツだったんだな。よっし、早速出発しようぜ」
 
 俺は黒龍の背中をパンパンと叩き、八王子の駅の改札へと入っていった。
 その時、俺は、俺たちは見くびっていた。
 のことを。

◆◆◆◆
◇◇◇◇

 おいてけ~

 その結果がこのザマさ。
 
 「ダメですね。やはり同じ所に戻ってしまいます」

 俺たちは錦糸町きんしちょうの駅を出て、そこから見えるスカイツリーまで歩いて行こうとして数分後、異変は起きた。
 
 おいてけ~

 不気味な声が聞こえ、俺たちは駅前の北斎通りを越えられないでいる。
 いや、越えてはいるがまた同じ駅前に戻っちまう。

 「私たちは既に謎の敵の攻撃を受けているってことですか」
 「ああ、敵の正体はわかってるけどな」

 そう、俺たちを迷子にさせている”あやかし”の正体は明確。
 江戸時代の本所七不思議ほんじょななふしぎのひとつ。
 ”置行堀おいてけぼり”だ。

 「うかつでした。ここは置行堀の逸話が残る所でしたね。確か置行堀の正体は……」
 「河童か狸という説が有名だが、こいつはおそらく狸だな。ここの堀は埋められているからな」
 「詳しいですね」
 「錦糸町の隣の亀戸かめいどには、この前、来店した菅原道真の亀戸天神があるからな。ご利益りやくを求める珠子さんが次回そこに行こうとする時、ここで食事にでも誘おうと計画してた」

 彼女が旅行のための休暇予定をスケジュールに書き込んでいたのは、天神が来た直後だった。
 学問の神だからな、あいつは。
 何か彼女に課題でも出したのかもしれない。
 彼女がまた亀戸を訪れた所でバッタリ、そのまま錦糸町の店でデート、という俺の完璧な計画だったが……
 今、隣に居るのが野郎なのが悲しいね。
 だが、彼女を助け出さないことにはデートどころじゃない。

 おいてけ~

 まずは、この置行堀から脱出だ。

 「どうしましょう? 駅までは戻れるようですし、別ルートでスカイツリーに行きますか?」

 俺に小声で黒龍が耳打ちする。

 「いや、珠子さんの行方不明の原因が大悪龍王の手下の仕業だとしたら、この妨害もその仲間の可能性がある。情報のため捕らえたい」
 「なるほど、既に戦いは始まっているという事ですね」
 「ああ、二手に分かれよう。ターゲットは俺のはずだ。いいか作戦は……」

 俺はゴニョゴニョと小声で説明する。

 「わかりました。ご武運を」
 「ああ、お前もな」

 俺たちはパンと軽く手を打ち鳴らし、互いに背中を向けて走りだした。
 
◇◇◇◇

 おいてけ~

 また駅前だ。
 どういう仕組みかはわからないが、錦糸町の北口からスカイツリーに向かって北に進むと、駅の南口に到着しちまう。
 本所七不思議では魚を置いてけば脱出できるという話にちなんで、駅前のライフで買った魚を三匹置いてみたが……。
 駅前の清掃員が怪訝けげんな顔で回収しただけだった。
 やっぱダメか。
 魚には俺の眼が反応しなかったからな。
 すると、他に俺に幸を与えてくれそうなアイテムは……っと。
 こういう時、おれの眼は頼りになる。
 この状況を打破するラッキーアイテムやラッキーゾーンを見つけられるのだから。

 ん、あれは!?
 辺りをキョロキョロと見回していた俺の瞳に、とある菓子屋が目に留まる。
 駅からスカイツリーとは逆方向の南口の目と鼻の先にある”山田屋”。
 そこから感じる幸運の商品を見つけて、俺はそれを買う。
 買ったのは人形焼き。
 この置行堀の逸話にちなんだタヌキの形の人形焼きだ。

 おいてけ~

 ああ、おいてくぜ。
 俺は駅の高架下に人形焼きを箱ごと置いて、スタスタと歩みを進める
 そして……

 ピギャー!!

 北斎通りに通り掛かった時、俺の後方から獣の悲鳴が聞こえた。
 かかった! 
 俺が振り返ると、そこには人形焼きの箱を手で握りながらも黒龍に尻尾を掴まれてジタバタする狸の姿が見えた。

 「やりましたよ赤好しゃっこうさん! 狸を捕まえました!」
 「でかした! 思ったより簡単だったな」

 俺はタタタと黒龍に駆け寄る。
 俺たちの作戦は簡単なものさ。
 北と南に、二手に分かれる。
 俺が置行堀の術で駅の南口に出現するというループを続けているうちに黒龍は引き返す。
 タイミングさえ合えば、黒龍は俺の後を追う形になり、その間に居るはずの狸、置行堀は挟み撃ちになるって寸法さ。
 あとは、置行堀の気を引く罠でも置いておけばいい。
 かなり雑な作戦だが、思いのほか上手くいった。
 
 「さて、こいつをどうしましょうか?」
 「そうだな。この置行堀の術か結界を解いてもらうのは当然として、他にも色々な情報を聞き出さないとな」

 俺は荒事は苦手だし、誰かが苦しむ姿を見て喜ぶ趣味もない。
 だが、珠子さんの安否が関わっているとなるなら話は別だ。
 
 「素直に知っていることを全て話せ。不幸になりたくなかったらな」

 今はこの狸に不幸はえない。
 このままえないことを祈るぜ。
 もし、えちまったら、俺達がこいつを痛めつけることになっちまうってことだからよ。

 「くっ、はなせ! はなすんだポン!」
 「無駄ですよ。こう見えても私は力持ちですから」

 黒龍はこれでも龍種。
 狸が力で勝てるはずがない。

 「あっれ~、あそこで、どーぶつぎゃくたいしてるの、メイの彼氏じゃない?」
 
 !?

 その時、突然高架の後ろから声が聞こえた。

 「ち、ちがいますよメイさん! 私は動物虐待なんか、し、してません!」
 「バカ! 偽者に決まってるだろ!」
 「え!? あ、しまった!」

 タタタッ

 黒龍の手を逃れ、狸が逃げ出す。

 「待てっ! 逃がすかよ!」
 「ま、まてー!」

 俺が駆け出すのに数秒遅れて、黒龍が走り出す。
 狸は北斎通りを抜け、さらに路地を進む。
 残念だったな、俺たちの方が速いぜ。
 足が速いのはモテる要素のひとつ。
 俺は鍛えているのさ。

 ポタッ

 ん? 雨か……、雨!?
 まさか!?

 狸が駆けていく方向に顔見知りの一団が見える。
 スカイツリーで待ち合わせのはずのヤツら、あかなめ、雨女さん、つらら女さん。
 この雨は雨女さんの妖力ちからだ。

 「あっ、赤好しゃっこうさーん! 黒龍さーん!」
 「こっちですよー!」
 「あまりに遅いから、こっちから迎えに来ちゃいましたー!」

 あいつらは俺たちの状況も知らずに暢気のんきに手を振っている。

 「その狸を、狸を捕まえてくれー!!」
 「えー!? タヌキ? あら、カワイイわ……きゃぁ!」
 
 駆ける狸は傘を差した一団に激突し、みんなはドシンと尻もちを付いた。

 「大丈夫か!?」
 「怪我はありませんか? みなさん」

 俺と黒龍は3名の仲間に向かって声をかける。

 「アイタタタ、ちょっと転んだだけだから大丈夫ですよ。ここが風呂場なら僕は転んだりしないんですけど」
 「わたくしも雪や氷の上なら転ばないんですけど。ちょっと驚いちゃいました」
 「ごめんなさい、わたしの雨のせいで路面が濡れちゃってて」
 「すみません、水たまりで服を汚してしまって」

 …
 ……
 
 あれ?

 「あかなめ」
 「はい」
 「つらら女さん」
 「ハイ」
 「雨女さん」
 「はい」「ハイ」
 
 …
 ……

 「ふ……」
 「「ふえてるー!!」」
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