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108話「父と母の説教」
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「……ヒロヤ……どういう事かちゃんと説明してもらうよ」
テーブルについた俺とカズミの目の前に、父さんと母さんが座っている。
「これは、俺が勝手にやった事で……カズミには関係ないんだよ」
「関係無いだと?……お前は誠実な息子だと信じていたんだがな……」
頭を抱え、ギロリと睨む父さん。
「そうよ、カズミちゃんが無関係だとか……どういうつもりでカズミちゃんとお付き合いしてたのよ!」
母さんもかなり怒っている。スノーウルフを隠れて面倒みてたのは事実だけど、カズミまで怒られるような事にはしたくないんだけどな……
◇
話は一週間前、ダンジョンから帰ってきた時に遡る。
俺達は村に帰って、大急ぎでルドルフさんの所にスノーウルフ達を運び込んだ。もちろん村の人たちに隠れて。
レナが予め『念話』で話をしておいてくれたので、事情は察してくれた。
「うむ。確かに『高濃度の魔瘴気』に曝されたのが原因だね」
「大丈夫なんですか?!」
帰って来て直ぐに治療院に来たので、リズは『あの格好』の上に外套を羽織っただけ。前合わせ部分を抑えていたが、興奮して治療台を両手でバンッ!と叩く。その拍子に、外套の隙間からおっぱいが……
「うぉほんっ!いや、この子たちも今戦ってる最中なんだよ」
少し顔を赤くしたルドルフさんが、リズから目を逸らす。
「スノーウルフは野獣の中でもそこそこの魔力を持った生物だ。彼らの中にはエルフ語を解するものも居るし、その危険察知の能力や統率の取れた集団の連携力等は、その魔力によって無意識に行使されている魔術ではないかという説もある」
なるべくリズを見ないように、診察台から離れて窓際へと移動するルドルフさん。
「──そして、今まさにこの子達は、取り込んだ魔瘴気を魔力へと変えるために戦ってるんだよ。もし、このまま魔瘴気に侵されるような事があれば……」
タバコを咥えて火をつける。
「ふぅーっ。その時は……モンスター化する。そうなったら、ヒロヤくん。君が討ち取る覚悟はあるかい?」
「……はい。責任を持って俺が討ちます。その上で、群れのボスに謝罪を」
「うん。おそらく一週間から十日はこの状態が続くだろう。食事もままならないだろうから、流動食を用意しておこう。一日一回でいい。この子達に飲ませるんだよ」
◆
アルダ達三姉妹は、今日からでも失った装備を新しく作り直してくれるらしい。帰村後、真っ直ぐ店へと帰った。リズとマルティナ、ドロシーは宿へ、俺とカズミ、レナは治療院から借り受けた荷車を牽いて、俺の家へと向かった。
「こっそり忍び込みたい。レナ、頼める?」
「おっけー。『不可視』『防音』」
姿を消した俺達は、歩哨のライデンさんの横をそっと通り過ぎ、俺の部屋の窓の下へと移動した。
俺はカズミと共に、屋敷内の自分の部屋へと駆け込み、そっと窓を開ける。
「浮遊」
スノーウルフ三頭を窓から俺の部屋へと運び込む。
クローゼット内に毛布を敷き、そこに三頭を横たえ、後から部屋に入ってきたレナから流動食を受け取って飲ませる。
「頑張るんだよ。私達が毎日面倒みてあげるからね……絶対魔瘴気なんかに負けちゃだめ……」
「れな、また元気なあなた達をもふもふしたいよ」
「頑張って魔瘴気を魔力にして、自分のものにするんだぞ」
カズミとレナと俺は、一所懸命に流動食を飲むスノーウルフ達に声を掛けた。
毛布に魔力を満タンにした火炎石カイロを数個差し入れ、クローゼットを閉める。
「施錠」
カズミが最近覚えた『施錠』の魔術でクローゼットに鍵をかける。
「明日も来るからね……」
不安そうなカズミがクローゼットに声を掛けて、そして俺達は部屋をあとにした。
◇
そうやって、スノーウルフ達の様子を見て、食事を与える生活が一週間続いた。
そして今日、カズミと家に来たら……父さんと母さんにバレてた訳だ。
◆
「で……あの娘達はどうしたんだ」
「……よくメスだって分かったね」
「メスッ?!……お前、そのような言い草……っ!」
顔を真っ赤にする父さん。いかん、なんか神経逆なでしてしまったようだ。
「……群れのボスから預けられたんだよ。俺のボディーガードとして使え。って……」
「ボディーガードなんて、ヒロヤに必要ないでしょ?」
母さんが身を乗り出して聞いてくる。
「そうなんだけど……申し出を受けなきゃならない状況だったんだ」
「群れ……そんな報告は受けなかったんだがな……いつの間に住みついたんだ?」
父さんは腕を組んでいる。
「とにかく!なんで普通に母さん達に紹介しなかったの?カズミちゃんは知ってたの?」
「紹介って……そんな事するほどのもんじゃ……」
「ヒロヤ!それはあまりにも不誠実過ぎるぞ!」
父さんがテーブルを叩く。
「領主様、落ち着いてください。私も承知してました……その上で、ヒロヤさんに協力してたんです。私も同罪です」
カズミが父さんの拳にそっと手を重ねる。
「……なんて慈悲深いお嬢さんなんだ……ヒロヤのこんな不誠実な行為を、咎めるどころか認めて協力していたなんて……」
カズミを見る父さんの目が潤む。
「……ヒロヤには勿体無い。カズミちゃん?こんな男別れたほうがいいわよ?」
え?俺、そこまで言われるような事したの?
「お館様、奥様、お連れしましたよ」
ステラさんが部屋に入ってきた。
「あぁ。入ってもらってくれ」
父さんの言葉で、ステラさんが三人のメイド姿の少女を連れて入ってきた。
「ちょうど良いサイズがございました。少しスカートに手直しが必要でしたが、よくお似合いです」
ステラさんが微笑む。
「「「ヒロヤ様!」」」
三人の少女が俺に抱き着いてくる。
「カズミ様も」
「面倒みていただいて」
「本当に」
「「「ありがとうございます」」」
「……ヒロヤ様と呼ばせてるのか……この獣人の娘達に……」
獣人?確かに白い髪から白い耳らしきものが覗いてる。白い尻尾もスカートに開けられた穴から……
「え?ひょっとして君たち……」
「スノーウルフ……?」
俺とカズミが唖然として聞いた。
「「「はい!ヒロヤ様の下僕です!」」」
「し……下僕……」
父さんがとうとう白目を剥いて気を失った。
◆
「そうだったの……母さん、真っ裸の女の子が三人、ベッドで寝てたからてっきり……」
とにかく経緯と事情を説明して、なんとか父さんと母さんの誤解を解いた。
「まぁ、両親に俺がどんな風に思われてるか良く分かったよ……」
「そりゃ勘違いした母さんたちも悪かったけど……大体、誤解させるヒロヤも悪いのよ。可愛い娘ばかり侍らせちゃってさ。……そりゃ母さんたち『あぁまたか』って思っちゃうでしょ普通。そんな女の子を全裸で部屋に閉じ込めてたのが問題なのよ!」
え?逆ギレされてます?
「私がクローゼットに掛けた『施錠』は……?」
「なんか」
「三人で押したら」
「開いちゃいました」
「……まだまだ未熟なのね……」
明るく答える三人に、カズミは肩を落とした。
「そうか……誤解して悪かったなヒロヤ。スノーウルフだったのか。人化するとは、かなりの魔力を持ったのだね。私はてっきり獣人だと……」
父さんが申し訳なさそうに俺に頭を下げ、三人娘に向き直った。
「そもそも私達の一族は」
「長でありお父様である『鉤爪の』ハーケン様を筆頭に」
「強い魔力を持つ一族なのです」
「え?君たちあのボスの娘なの?」
「「「はい!」」」
ちょっとした驚きと湧き上がる責任感。
「……こりゃ大事にしてあげないと……まさか娘を差し出してきてたなんて……」
少し身体がブルっと震えた。
「で、そのハーケン殿の群れは……『小鬼の森』に?」
父さんが俺に聞いてくる。
「うん。森のモンスター事情が落ち着いたからね。自分たちの越冬するテリトリーを確保したらしいよ。もともと、あの群れは村の方には出没しない群れだったらしいんだけど……」
「あぁ、この冬の森はスノーウルフが割り込めない状況だったからな。なに、私としては、村に危害を加えるような事さえなければ問題は無い」
「それで、この娘たちどうするの?」
母さんが会話に割り込んでくる。
「そりゃもちろんヒロヤのハーレm……ングッ!」
「ほほほほら、俺達の家が出来たら、お、お手伝さんでもしてもらおうかなと。ハンナさんの手伝いとか。留守を守る力もあるしね」
慌ててカズミの口を塞ぐ……何考えてんの!
「それじゃあ……家が完成するまで、ウチでメイドの修業とかどう?」
母さんがニッコリ笑いながら提案する。
「あ、それもありですね!」
カズミがパンッと手を叩く。
「なるほど。どうだい?ウチで見習いとして働いてみるかね?」
父さんがスノーウルフ三人娘に聞く。
「「「はい!ヒロヤ様のお役に立てるなら!」」」
……うん。いい返事だ。
◆
「そっか!アイツら元気になったのか!」
宿に帰り、顛末をみんなに報告したら、とにかくリズが嬉しそうだった。後で聞いたんだけど、無数のオークに飛び掛られた時に、あの三人が助けてくれたらしい。そりゃ心配だったろうな……
「でも人化できるようになったなんて……かなりの魔力を得たのね」
「見事、魔瘴気を魔力として変換できたという事ですね。あのボス……ハーケンでしたっけ?彼もかなりの魔力を有する個体でしたけど」
レナとドロシーはとにかく感心していた。
「……あのもふもふ……もう味わえないの?」
マルティナが残念そうに呟く。
「あら?そんなこと無いわよ。人化も獣化も自在だと思うけど」
レナの言葉に、ぱっと笑顔になってガッツポーズをとるマルティナ。
「さ、夕食ができましたよ。みなさん、隣にきてくださいね」
ハンナさんが俺達を呼びに来た。
「んじゃ飯食ってから温泉でも行くか!」
俺達はリズを先頭に、隣のキッチン部屋へと移動した。
テーブルについた俺とカズミの目の前に、父さんと母さんが座っている。
「これは、俺が勝手にやった事で……カズミには関係ないんだよ」
「関係無いだと?……お前は誠実な息子だと信じていたんだがな……」
頭を抱え、ギロリと睨む父さん。
「そうよ、カズミちゃんが無関係だとか……どういうつもりでカズミちゃんとお付き合いしてたのよ!」
母さんもかなり怒っている。スノーウルフを隠れて面倒みてたのは事実だけど、カズミまで怒られるような事にはしたくないんだけどな……
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話は一週間前、ダンジョンから帰ってきた時に遡る。
俺達は村に帰って、大急ぎでルドルフさんの所にスノーウルフ達を運び込んだ。もちろん村の人たちに隠れて。
レナが予め『念話』で話をしておいてくれたので、事情は察してくれた。
「うむ。確かに『高濃度の魔瘴気』に曝されたのが原因だね」
「大丈夫なんですか?!」
帰って来て直ぐに治療院に来たので、リズは『あの格好』の上に外套を羽織っただけ。前合わせ部分を抑えていたが、興奮して治療台を両手でバンッ!と叩く。その拍子に、外套の隙間からおっぱいが……
「うぉほんっ!いや、この子たちも今戦ってる最中なんだよ」
少し顔を赤くしたルドルフさんが、リズから目を逸らす。
「スノーウルフは野獣の中でもそこそこの魔力を持った生物だ。彼らの中にはエルフ語を解するものも居るし、その危険察知の能力や統率の取れた集団の連携力等は、その魔力によって無意識に行使されている魔術ではないかという説もある」
なるべくリズを見ないように、診察台から離れて窓際へと移動するルドルフさん。
「──そして、今まさにこの子達は、取り込んだ魔瘴気を魔力へと変えるために戦ってるんだよ。もし、このまま魔瘴気に侵されるような事があれば……」
タバコを咥えて火をつける。
「ふぅーっ。その時は……モンスター化する。そうなったら、ヒロヤくん。君が討ち取る覚悟はあるかい?」
「……はい。責任を持って俺が討ちます。その上で、群れのボスに謝罪を」
「うん。おそらく一週間から十日はこの状態が続くだろう。食事もままならないだろうから、流動食を用意しておこう。一日一回でいい。この子達に飲ませるんだよ」
◆
アルダ達三姉妹は、今日からでも失った装備を新しく作り直してくれるらしい。帰村後、真っ直ぐ店へと帰った。リズとマルティナ、ドロシーは宿へ、俺とカズミ、レナは治療院から借り受けた荷車を牽いて、俺の家へと向かった。
「こっそり忍び込みたい。レナ、頼める?」
「おっけー。『不可視』『防音』」
姿を消した俺達は、歩哨のライデンさんの横をそっと通り過ぎ、俺の部屋の窓の下へと移動した。
俺はカズミと共に、屋敷内の自分の部屋へと駆け込み、そっと窓を開ける。
「浮遊」
スノーウルフ三頭を窓から俺の部屋へと運び込む。
クローゼット内に毛布を敷き、そこに三頭を横たえ、後から部屋に入ってきたレナから流動食を受け取って飲ませる。
「頑張るんだよ。私達が毎日面倒みてあげるからね……絶対魔瘴気なんかに負けちゃだめ……」
「れな、また元気なあなた達をもふもふしたいよ」
「頑張って魔瘴気を魔力にして、自分のものにするんだぞ」
カズミとレナと俺は、一所懸命に流動食を飲むスノーウルフ達に声を掛けた。
毛布に魔力を満タンにした火炎石カイロを数個差し入れ、クローゼットを閉める。
「施錠」
カズミが最近覚えた『施錠』の魔術でクローゼットに鍵をかける。
「明日も来るからね……」
不安そうなカズミがクローゼットに声を掛けて、そして俺達は部屋をあとにした。
◇
そうやって、スノーウルフ達の様子を見て、食事を与える生活が一週間続いた。
そして今日、カズミと家に来たら……父さんと母さんにバレてた訳だ。
◆
「で……あの娘達はどうしたんだ」
「……よくメスだって分かったね」
「メスッ?!……お前、そのような言い草……っ!」
顔を真っ赤にする父さん。いかん、なんか神経逆なでしてしまったようだ。
「……群れのボスから預けられたんだよ。俺のボディーガードとして使え。って……」
「ボディーガードなんて、ヒロヤに必要ないでしょ?」
母さんが身を乗り出して聞いてくる。
「そうなんだけど……申し出を受けなきゃならない状況だったんだ」
「群れ……そんな報告は受けなかったんだがな……いつの間に住みついたんだ?」
父さんは腕を組んでいる。
「とにかく!なんで普通に母さん達に紹介しなかったの?カズミちゃんは知ってたの?」
「紹介って……そんな事するほどのもんじゃ……」
「ヒロヤ!それはあまりにも不誠実過ぎるぞ!」
父さんがテーブルを叩く。
「領主様、落ち着いてください。私も承知してました……その上で、ヒロヤさんに協力してたんです。私も同罪です」
カズミが父さんの拳にそっと手を重ねる。
「……なんて慈悲深いお嬢さんなんだ……ヒロヤのこんな不誠実な行為を、咎めるどころか認めて協力していたなんて……」
カズミを見る父さんの目が潤む。
「……ヒロヤには勿体無い。カズミちゃん?こんな男別れたほうがいいわよ?」
え?俺、そこまで言われるような事したの?
「お館様、奥様、お連れしましたよ」
ステラさんが部屋に入ってきた。
「あぁ。入ってもらってくれ」
父さんの言葉で、ステラさんが三人のメイド姿の少女を連れて入ってきた。
「ちょうど良いサイズがございました。少しスカートに手直しが必要でしたが、よくお似合いです」
ステラさんが微笑む。
「「「ヒロヤ様!」」」
三人の少女が俺に抱き着いてくる。
「カズミ様も」
「面倒みていただいて」
「本当に」
「「「ありがとうございます」」」
「……ヒロヤ様と呼ばせてるのか……この獣人の娘達に……」
獣人?確かに白い髪から白い耳らしきものが覗いてる。白い尻尾もスカートに開けられた穴から……
「え?ひょっとして君たち……」
「スノーウルフ……?」
俺とカズミが唖然として聞いた。
「「「はい!ヒロヤ様の下僕です!」」」
「し……下僕……」
父さんがとうとう白目を剥いて気を失った。
◆
「そうだったの……母さん、真っ裸の女の子が三人、ベッドで寝てたからてっきり……」
とにかく経緯と事情を説明して、なんとか父さんと母さんの誤解を解いた。
「まぁ、両親に俺がどんな風に思われてるか良く分かったよ……」
「そりゃ勘違いした母さんたちも悪かったけど……大体、誤解させるヒロヤも悪いのよ。可愛い娘ばかり侍らせちゃってさ。……そりゃ母さんたち『あぁまたか』って思っちゃうでしょ普通。そんな女の子を全裸で部屋に閉じ込めてたのが問題なのよ!」
え?逆ギレされてます?
「私がクローゼットに掛けた『施錠』は……?」
「なんか」
「三人で押したら」
「開いちゃいました」
「……まだまだ未熟なのね……」
明るく答える三人に、カズミは肩を落とした。
「そうか……誤解して悪かったなヒロヤ。スノーウルフだったのか。人化するとは、かなりの魔力を持ったのだね。私はてっきり獣人だと……」
父さんが申し訳なさそうに俺に頭を下げ、三人娘に向き直った。
「そもそも私達の一族は」
「長でありお父様である『鉤爪の』ハーケン様を筆頭に」
「強い魔力を持つ一族なのです」
「え?君たちあのボスの娘なの?」
「「「はい!」」」
ちょっとした驚きと湧き上がる責任感。
「……こりゃ大事にしてあげないと……まさか娘を差し出してきてたなんて……」
少し身体がブルっと震えた。
「で、そのハーケン殿の群れは……『小鬼の森』に?」
父さんが俺に聞いてくる。
「うん。森のモンスター事情が落ち着いたからね。自分たちの越冬するテリトリーを確保したらしいよ。もともと、あの群れは村の方には出没しない群れだったらしいんだけど……」
「あぁ、この冬の森はスノーウルフが割り込めない状況だったからな。なに、私としては、村に危害を加えるような事さえなければ問題は無い」
「それで、この娘たちどうするの?」
母さんが会話に割り込んでくる。
「そりゃもちろんヒロヤのハーレm……ングッ!」
「ほほほほら、俺達の家が出来たら、お、お手伝さんでもしてもらおうかなと。ハンナさんの手伝いとか。留守を守る力もあるしね」
慌ててカズミの口を塞ぐ……何考えてんの!
「それじゃあ……家が完成するまで、ウチでメイドの修業とかどう?」
母さんがニッコリ笑いながら提案する。
「あ、それもありですね!」
カズミがパンッと手を叩く。
「なるほど。どうだい?ウチで見習いとして働いてみるかね?」
父さんがスノーウルフ三人娘に聞く。
「「「はい!ヒロヤ様のお役に立てるなら!」」」
……うん。いい返事だ。
◆
「そっか!アイツら元気になったのか!」
宿に帰り、顛末をみんなに報告したら、とにかくリズが嬉しそうだった。後で聞いたんだけど、無数のオークに飛び掛られた時に、あの三人が助けてくれたらしい。そりゃ心配だったろうな……
「でも人化できるようになったなんて……かなりの魔力を得たのね」
「見事、魔瘴気を魔力として変換できたという事ですね。あのボス……ハーケンでしたっけ?彼もかなりの魔力を有する個体でしたけど」
レナとドロシーはとにかく感心していた。
「……あのもふもふ……もう味わえないの?」
マルティナが残念そうに呟く。
「あら?そんなこと無いわよ。人化も獣化も自在だと思うけど」
レナの言葉に、ぱっと笑顔になってガッツポーズをとるマルティナ。
「さ、夕食ができましたよ。みなさん、隣にきてくださいね」
ハンナさんが俺達を呼びに来た。
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