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グルタス伯爵との戦い
0168話
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自分に向かって近付いてくるソフィアを見て、イオはどう反応するべきか迷う。
普段ならソフィアのような美人と話が出来るのは嬉しい。
嬉しいのだが、今日は明らかにいつもと違っていた。
自分に向かって近付いてくるソフィアの顔には、笑みではなく真剣な表情があるのだ。
その真剣な表情は、それこそイオに対して色々と思うところがあるのは間違いなかった。
「イオ、私たちとイオの力の差については、今こうして見たから理解出来るわね?」
「それは……はい」
確認されるまでもなく、イオはその力の差について理解していた。
もし自分が黎明の覇者に所属する傭兵と魔法も使わずに正面から戦った場合、決して自分に勝ち目がないと理解出来るくらいには。
イオにとって奥の手――という割には兵士たちとの戦いでは連発したが――の魔剣についても、黎明の覇者に所属する傭兵であれば回避するのは難しくないのでは? と思える。
長剣の魔剣から放たれるのは雷なのだが、その雷の速さであっても、黎明の覇者の傭兵を捉えることは出来そうにない。
普通に考えれば、雷の速度というのは回避したりといった真似はとてもではないが出来ない。
出来ないのだが、その出来ないことが出来る者たちが集まっているのが、黎明の覇者だということだろう。
……ソフィアにいたっては、雷を回避するどころか迎撃して消し去るといった真似をしてもおかしくはない。
「自分の実力を理解しているのは悪いことじゃないわ。けど、だからって無意味に自信をなくするのはどうかと思うわ。そもそも、イオは魔法使いでしょう? その本領を発揮する魔法じゃなくて、普通に前線で戦う傭兵と正面から戦うと考えている時点で間違いなのよ」
「それは……」
「それに、イオは戦闘訓練はほとんどしてないんでしょう?」
「それは……」
数秒前と同じ言葉を口にするイオ。
実際、イオは魔法の訓練はそれなりにしているものの、前衛で戦う戦士としての訓練はあまりしていない。
盗賊の討伐に向かう途中で何度かやったくらいだろう。
これでイオがきちんと黎明の覇者に所属しているのなら、魔法使いであっても、もっとしっかりとした訓練を行っただろう。
しかし、イオの今の立場はあくまでも黎明の覇者の客人でしかない。
そうである以上、イオが望むのならともかく、無理に戦士としての訓練を行うといった真似は出来なかった。
本格的な訓練をしている訳でもない以上、イオがそこまで強くなるということはまずない。
ソフィアにしてみれば……いや、他の傭兵たちにとっても一目瞭然の出来事ではあったのだが、それはイオには分からなかったのだろう。
もちろん、それはあくまでも戦士として考えた場合の話だ。
純粋に魔法使いとして考えれば、イオの実力は非常に高い。
流星魔法のメテオは、それこそ一度使えばそれだけで相手を殲滅するといった真似すら出来る、戦略兵器のような威力を持っているのだから。
しかも、その戦略兵器を使うための代償は杖が一本。
その杖もゴブリンが使っていた杖だからこそ、メテオの威力に耐えられずに砕けるといった可能性が高く、もっとしっかりとした杖を使えば砕けるといったこともない……かもしれない。
ただ、それはあくまでも魔法使いとしての判断だ。
イオが凄いと思っているのは、あくまでも戦士としての技量となる。
「まさか、訓練もしないで強くなろうとは思ってないわよね? もちろん、世の中には特に訓練をしなくても、才能だけで強くなるといった人もいるけど」
イオはその器じゃないわ。
そう告げるソフィアの言葉に、他の面々も同意するように頷く。
これは決してイオを侮っている訳ではない。
イオの素質は、基本的に流星魔法に特化している。
それを示すかのように、他の魔法は土魔法と水魔法しか使えず、その威力も決して高いものではない。
魔法使いとしての勉強を始めたばかりという意味では悪くない成果なのだが。
「もしイオが本当に私たちのように強くなりたいのなら、今までのように客人という扱いではなく、正式に黎明の覇者に所属することね。そうすれば、きちんと訓練をしてあげるわ。もっとも、基本的にイオは魔法使いだから、どうしてもそっち系の訓練になるけど」
それはつまり、前衛で戦える戦士として一人前……それこそ黎明の覇者においてもきちんと一人前と認められるような実力を持つ為には、普通以上の訓練をしなければならないということを意味している。
(これは……どう答えるべきなんだろうな)
兵士たちを一掃する光景を見て、凄いと思わなかったと言えば嘘になる。
また、自分もそのくらい強ければという思いがあったのも事実。
だが……それでも、まだ黎明の覇者に正式に所属するという決意には届かない。
自分でも少し優柔不断なのでは? とは思わないでもなかったが、決定的な何か、最後のピースが足りないと、そんな風に思えてしまう。
「今は返事が出来ません。ただ、今回の戦争が終わったら……そのときは結論を出したいと思います」
「そう」
イオの口から出た言葉は、取りあえずソフィアを完全ではないにしろ、納得させることが出来たのだろう。
短くそう呟くと、ソフィアは頷く。
ソフィアにとっても、今回の件でイオを完全に納得させることが出来るとは思っていなかった。
しかし、話した感触では黎明の覇者に正式に所属するほうに引き寄せたという感覚があったので、今はこれ以上詰め寄る必要はないと判断したのだろう。
「ソフィア様、洞窟の中にはそれなりに武器や防具が置かれています。どうしますか?」
イオと話している間に洞窟の中をざっと調べたのだろう。
傭兵の一人……イオやレックスに罠について教えてくれた女の傭兵がそう報告する。
武器や防具は、兵士たちが使っていなかった予備だろう。
最初はそう思ったソフィアだったが、報告にあった『それなり』という言葉に疑問を抱く。
「それなりというのは、具体的にどれくらいかしら?」
「全員分の予備として考えた場合、それでも多いと思われるくらいです」
「それは……少しおかしいわね」
「手下にした盗賊たちに渡すために必要だったのでは?」
「その可能性も否定は出来ない。けど……たとえば、他に侵入した者達に対しての装備品の供給地だとすれば?」
「それは……だとすれば、今回の一件は大当たりということになりますね」
もしソフィアの予想が正しいとすれば、それはこの場所の攻略は非常に大きな意味を持つ。
こちらに侵入した兵士たちの武器や防具の補給拠点となっていたことになるのだから。
もちろん、ここ以外に侵入した兵士たちも武器や防具は普通に持っていただろう。
しかし、それでも何かあったときの予備であったり、盗賊たちを従えたときに使わせることを考えると、予備というのはあった方がいい。
そういう意味では、楽に装備品を入手出来る場所というのはどうしても必要なのだ。
「この武器、どうします? やっぱり持ち帰るということでいいですか?」
「そうね。それこそここに置いておいても、他の兵士たちが取りに来るかもしれないし」
現在、黎明の覇者が侵入した兵士たちを狩って回っている。
黎明の覇者の強さを考えれば、まず負けるといったことはない。
しかし、何とかして……それこそ仲間を見捨てたり、あるいは完全に運によって逃げ出すことに成功してもおかしくはない。
そうして逃げ出した者たちが武器を欲してこの洞窟にやってくるということを考えると、そのときに武器や防具がない方がいい。
とはいえ……
「けど、この洞窟にある武器や防具って、基本的に粗悪品……とまではいきませんが、品質は低いですよ? 私たちで使うのはちょっと」
敵の領土に侵入する兵士が使う武器である以上、決して粗悪品という訳ではないだろう。
しかし同時に、黎明の覇者が使うような品質の高い武器や防具でないとも事実。
「唯一使い物になるとすれば、矢でしょうか。それなりに数がありますし」
そんな中で、女が口にしたように矢というのは決して悪い選択肢ではない。
元々矢は使い捨てにするのだから、多少品質が悪くても問題はないのだ。
特に大量に射ることによって弾幕を張るといったときに使う矢は、そこまで極端に品質が悪くなければ普通に使える。
……相手の指揮官や精鋭を狙撃するといったようなことには、品質の問題で使えないかもしれないが。
「矢は私たちで使うわ。それ以外の武器は、ローザに売って貰いましょう」
本来なら、黎明の覇者も傭兵団である以上は武器や防具の類は出来るだけ保っておいた方がいい。
いつ自分たちの使っている武器や防具が壊れるか分からないし、自分たちに協力してくれる相手に武器や防具を譲渡するといったことをする可能性もあるのだから。
しかし……武器も防具も、相応の重量を持つし、場所もとる。
マジックバッグがあるので他の傭兵団と比べるとその辺がかなり楽なのは間違いないが、それでもマジックバッグは収納出来る量に限度があった。
使わないような物を持ち運びするの、出来るだけ避けた方がいい。
そういう説明をソフィアから聞かされたイオは、納得の表情を浮かべた。
(RPGとかでも、序盤の回復アイテムとか結構貯め込んで、それをクリアするまで使わないとかあったしな。他にもHPやMPが全快するエリクサーとかの類も、結構な数を持っていたのに、mラスボスとの戦いでも使わなかったとか。ああいうのって、ゲームだからか)
ゲームであれば、アイテムボックスのような物を使っていても、それにいくらでもアイテムを貯め込むことが出来る。
たとえば、金属製の全身鎧を百個持ち歩いても何も問題ないといったように。
しかし、この世界においてはそんな真似は出来ない。
イオもマジックバッグは持っているが、その収納量は十畳ほどの部屋くらいだ。
とてもではないが、金属の全身鎧を百個も収納するといった真似は出来ない。
(多分、ダンジョンとかで入手出来るマジックバッグとかでも伝説級に珍しい奴なら容量無限とかあるのかもしれないけど)
そんな風に思いながら、取りあえず自分のマジックバッグにも余裕があるので、武器や防具の収納を手伝うのだった。
普段ならソフィアのような美人と話が出来るのは嬉しい。
嬉しいのだが、今日は明らかにいつもと違っていた。
自分に向かって近付いてくるソフィアの顔には、笑みではなく真剣な表情があるのだ。
その真剣な表情は、それこそイオに対して色々と思うところがあるのは間違いなかった。
「イオ、私たちとイオの力の差については、今こうして見たから理解出来るわね?」
「それは……はい」
確認されるまでもなく、イオはその力の差について理解していた。
もし自分が黎明の覇者に所属する傭兵と魔法も使わずに正面から戦った場合、決して自分に勝ち目がないと理解出来るくらいには。
イオにとって奥の手――という割には兵士たちとの戦いでは連発したが――の魔剣についても、黎明の覇者に所属する傭兵であれば回避するのは難しくないのでは? と思える。
長剣の魔剣から放たれるのは雷なのだが、その雷の速さであっても、黎明の覇者の傭兵を捉えることは出来そうにない。
普通に考えれば、雷の速度というのは回避したりといった真似はとてもではないが出来ない。
出来ないのだが、その出来ないことが出来る者たちが集まっているのが、黎明の覇者だということだろう。
……ソフィアにいたっては、雷を回避するどころか迎撃して消し去るといった真似をしてもおかしくはない。
「自分の実力を理解しているのは悪いことじゃないわ。けど、だからって無意味に自信をなくするのはどうかと思うわ。そもそも、イオは魔法使いでしょう? その本領を発揮する魔法じゃなくて、普通に前線で戦う傭兵と正面から戦うと考えている時点で間違いなのよ」
「それは……」
「それに、イオは戦闘訓練はほとんどしてないんでしょう?」
「それは……」
数秒前と同じ言葉を口にするイオ。
実際、イオは魔法の訓練はそれなりにしているものの、前衛で戦う戦士としての訓練はあまりしていない。
盗賊の討伐に向かう途中で何度かやったくらいだろう。
これでイオがきちんと黎明の覇者に所属しているのなら、魔法使いであっても、もっとしっかりとした訓練を行っただろう。
しかし、イオの今の立場はあくまでも黎明の覇者の客人でしかない。
そうである以上、イオが望むのならともかく、無理に戦士としての訓練を行うといった真似は出来なかった。
本格的な訓練をしている訳でもない以上、イオがそこまで強くなるということはまずない。
ソフィアにしてみれば……いや、他の傭兵たちにとっても一目瞭然の出来事ではあったのだが、それはイオには分からなかったのだろう。
もちろん、それはあくまでも戦士として考えた場合の話だ。
純粋に魔法使いとして考えれば、イオの実力は非常に高い。
流星魔法のメテオは、それこそ一度使えばそれだけで相手を殲滅するといった真似すら出来る、戦略兵器のような威力を持っているのだから。
しかも、その戦略兵器を使うための代償は杖が一本。
その杖もゴブリンが使っていた杖だからこそ、メテオの威力に耐えられずに砕けるといった可能性が高く、もっとしっかりとした杖を使えば砕けるといったこともない……かもしれない。
ただ、それはあくまでも魔法使いとしての判断だ。
イオが凄いと思っているのは、あくまでも戦士としての技量となる。
「まさか、訓練もしないで強くなろうとは思ってないわよね? もちろん、世の中には特に訓練をしなくても、才能だけで強くなるといった人もいるけど」
イオはその器じゃないわ。
そう告げるソフィアの言葉に、他の面々も同意するように頷く。
これは決してイオを侮っている訳ではない。
イオの素質は、基本的に流星魔法に特化している。
それを示すかのように、他の魔法は土魔法と水魔法しか使えず、その威力も決して高いものではない。
魔法使いとしての勉強を始めたばかりという意味では悪くない成果なのだが。
「もしイオが本当に私たちのように強くなりたいのなら、今までのように客人という扱いではなく、正式に黎明の覇者に所属することね。そうすれば、きちんと訓練をしてあげるわ。もっとも、基本的にイオは魔法使いだから、どうしてもそっち系の訓練になるけど」
それはつまり、前衛で戦える戦士として一人前……それこそ黎明の覇者においてもきちんと一人前と認められるような実力を持つ為には、普通以上の訓練をしなければならないということを意味している。
(これは……どう答えるべきなんだろうな)
兵士たちを一掃する光景を見て、凄いと思わなかったと言えば嘘になる。
また、自分もそのくらい強ければという思いがあったのも事実。
だが……それでも、まだ黎明の覇者に正式に所属するという決意には届かない。
自分でも少し優柔不断なのでは? とは思わないでもなかったが、決定的な何か、最後のピースが足りないと、そんな風に思えてしまう。
「今は返事が出来ません。ただ、今回の戦争が終わったら……そのときは結論を出したいと思います」
「そう」
イオの口から出た言葉は、取りあえずソフィアを完全ではないにしろ、納得させることが出来たのだろう。
短くそう呟くと、ソフィアは頷く。
ソフィアにとっても、今回の件でイオを完全に納得させることが出来るとは思っていなかった。
しかし、話した感触では黎明の覇者に正式に所属するほうに引き寄せたという感覚があったので、今はこれ以上詰め寄る必要はないと判断したのだろう。
「ソフィア様、洞窟の中にはそれなりに武器や防具が置かれています。どうしますか?」
イオと話している間に洞窟の中をざっと調べたのだろう。
傭兵の一人……イオやレックスに罠について教えてくれた女の傭兵がそう報告する。
武器や防具は、兵士たちが使っていなかった予備だろう。
最初はそう思ったソフィアだったが、報告にあった『それなり』という言葉に疑問を抱く。
「それなりというのは、具体的にどれくらいかしら?」
「全員分の予備として考えた場合、それでも多いと思われるくらいです」
「それは……少しおかしいわね」
「手下にした盗賊たちに渡すために必要だったのでは?」
「その可能性も否定は出来ない。けど……たとえば、他に侵入した者達に対しての装備品の供給地だとすれば?」
「それは……だとすれば、今回の一件は大当たりということになりますね」
もしソフィアの予想が正しいとすれば、それはこの場所の攻略は非常に大きな意味を持つ。
こちらに侵入した兵士たちの武器や防具の補給拠点となっていたことになるのだから。
もちろん、ここ以外に侵入した兵士たちも武器や防具は普通に持っていただろう。
しかし、それでも何かあったときの予備であったり、盗賊たちを従えたときに使わせることを考えると、予備というのはあった方がいい。
そういう意味では、楽に装備品を入手出来る場所というのはどうしても必要なのだ。
「この武器、どうします? やっぱり持ち帰るということでいいですか?」
「そうね。それこそここに置いておいても、他の兵士たちが取りに来るかもしれないし」
現在、黎明の覇者が侵入した兵士たちを狩って回っている。
黎明の覇者の強さを考えれば、まず負けるといったことはない。
しかし、何とかして……それこそ仲間を見捨てたり、あるいは完全に運によって逃げ出すことに成功してもおかしくはない。
そうして逃げ出した者たちが武器を欲してこの洞窟にやってくるということを考えると、そのときに武器や防具がない方がいい。
とはいえ……
「けど、この洞窟にある武器や防具って、基本的に粗悪品……とまではいきませんが、品質は低いですよ? 私たちで使うのはちょっと」
敵の領土に侵入する兵士が使う武器である以上、決して粗悪品という訳ではないだろう。
しかし同時に、黎明の覇者が使うような品質の高い武器や防具でないとも事実。
「唯一使い物になるとすれば、矢でしょうか。それなりに数がありますし」
そんな中で、女が口にしたように矢というのは決して悪い選択肢ではない。
元々矢は使い捨てにするのだから、多少品質が悪くても問題はないのだ。
特に大量に射ることによって弾幕を張るといったときに使う矢は、そこまで極端に品質が悪くなければ普通に使える。
……相手の指揮官や精鋭を狙撃するといったようなことには、品質の問題で使えないかもしれないが。
「矢は私たちで使うわ。それ以外の武器は、ローザに売って貰いましょう」
本来なら、黎明の覇者も傭兵団である以上は武器や防具の類は出来るだけ保っておいた方がいい。
いつ自分たちの使っている武器や防具が壊れるか分からないし、自分たちに協力してくれる相手に武器や防具を譲渡するといったことをする可能性もあるのだから。
しかし……武器も防具も、相応の重量を持つし、場所もとる。
マジックバッグがあるので他の傭兵団と比べるとその辺がかなり楽なのは間違いないが、それでもマジックバッグは収納出来る量に限度があった。
使わないような物を持ち運びするの、出来るだけ避けた方がいい。
そういう説明をソフィアから聞かされたイオは、納得の表情を浮かべた。
(RPGとかでも、序盤の回復アイテムとか結構貯め込んで、それをクリアするまで使わないとかあったしな。他にもHPやMPが全快するエリクサーとかの類も、結構な数を持っていたのに、mラスボスとの戦いでも使わなかったとか。ああいうのって、ゲームだからか)
ゲームであれば、アイテムボックスのような物を使っていても、それにいくらでもアイテムを貯め込むことが出来る。
たとえば、金属製の全身鎧を百個持ち歩いても何も問題ないといったように。
しかし、この世界においてはそんな真似は出来ない。
イオもマジックバッグは持っているが、その収納量は十畳ほどの部屋くらいだ。
とてもではないが、金属の全身鎧を百個も収納するといった真似は出来ない。
(多分、ダンジョンとかで入手出来るマジックバッグとかでも伝説級に珍しい奴なら容量無限とかあるのかもしれないけど)
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