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第2話 大切な友達(叶芽)
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昔から相原叶芽は、明るくて楽しい奴で通っていた。かといって軟派すぎるわけでもない。誰もが声をかけやすい雰囲気で、高校時代は友達も多く、暇を持て余すということがなかった。
「——おい、叶芽。今日はお前も来るよな? カラオケ」
放課後になれば、クラスメイトが数人を引き連れてやってきた。
叶芽を誘いにくるのは、いつも明るく気さくな人間ばかりだった。類は友を呼ぶとでもいうのか、悪い付き合いではなかった。
「うん、行く行く。やっぱり俺がいないと始まらないっしょ?」
「全くお前は、何言ってんだよ」
「事実だろ?」
その頃の叶芽には、根拠のない自信があった。楽しい友達に、充実した日々。かといって、成績が悪いわけでもなく。平凡とはいえ、幸せな日常を送っていた。
自分の人生はいたって順風満帆だと思っていた。
————だが、いつからだろうか。見た目と中身がズレ始めたのは。
きっかけは二十歳を過ぎて、初めて参加したサークルの飲み会だった。
初めての酒は、気分が良いものだった。それだけに、調子に乗って呑みすぎることもあった。それがよくなかった。
呑みすぎた後に、決まって言われたのは、「最悪」の一言だった。
「相原って実はそんなやつだったんだな」
居酒屋でサークル仲間が告げた言葉に、他のメンバーも頷いてみせる。同席していた人間から、嫌な顔をされたのは、それが初めてではなかった。
「もっと明るくて楽しい奴だと思ってたのに、意外と根暗なんだな」
それで初めて、叶芽は自分の失態に気づいた。
酒が入るとネガティブな言葉を吐いて暴れるらしいのだが、具体的なことは何一つ教えられなかった。ただ、自分の根っこには、暗い部分があることに気付かされた。
そして、その後は酒に呑まれないよう気をつけたところで、ネガティブな自分を抑えることはできず。表面上の友達はどんどん離れていった。
結局、みんな叶芽の表層部分しか見ていなかったということだろう。
最初はショックを受けることもあったが、そのうち開き直るようになった叶芽は、それでも良いと思うようになっていた。
表面上の友達なんてまた作れば良いのだから。
そうして簡単に作れて、簡単にいなくなる友達ばかりと付き合っていくうち、自分がすり減っていることに気づいたのは最近の話だ。
そういう付き合い方しか出来ない自分にうんざりしながらも、そうやって生きることしかできなかった。
————だが変わったのは、金沢冬真と出会ってからだ。
冬真と初めて会ったのは、二年生の後期頃。同じ統計学の講義で隣の席になったのがきっかけだった。
叶芽が教授の質問にうまく答えられないでいると、冬真がこっそりフォローしてくれたのである。
本当に些細なことだったが、あの時の感動はいまだに忘れられずにいた。しかもあの、大学の花と呼ばれる冬真だ。一緒にいるだけで緊張することもあったが、そういった先入観など、彼の人柄の前では、記号でしかなかった。
冬真を初めて見た時は、その端正な顔立ちに驚いたものだが。
その中身のイケメンぶりには、もっと驚かされたものだ。
そしてそんな冬真と並ぶために、叶芽は自分なりに努力するようになった。
今まであまり気を使わなかった見た目も意識するようになり、それだけでなく、普段の言動にも気をつけた。悪い言葉を吐けば、冬真が離れるような気がしたからだ。
その甲斐もあってか、冬真は叶芽にべったりなのだが──まるで幼い弟のようにくっついて歩く冬真のことがくすぐったい反面、誇りに思っていた。冬真の隣にいることが、自分の価値に思えた。
自分が引き立て役だとわかっていても、それでも良いと思える程度には、冬真を尊敬していた。
そしてそんな風に一緒に過ごすようになって、半年が過ぎた頃。
午前で授業を終えた叶芽が、食堂で冬真を見つけるなり、笑顔で手を上げた。
「——冬真、いつものとこ行こう」
「ああ」
二人は近代的かつモダンなキャンパスを出ると、徒歩だと三十分はかかる繁華街に向かう。
歩道を歩く隣を見れば、いつものように綺麗な花がいる。そのことに今日も気分が上がった。
隣にいることで、少しだけ劣等感を抱かなくもないが、それ以上に一緒にいて幸せだと思える友達は、初めてだった。
会うだけで胸が弾んだ。話が止まらなくなっても、冬真はいつも叶芽の話を黙って聞いてくれた。
冬真は特別なのだ。
だから失敗したくはなかった。
呑みに誘われても、決して首を縦に振らない叶芽に対して、不満を抱いているのは知っている。
だが冬真にだけは離れてほしくなくて、酒を呑み交わすことがどうしてもできなかった。
いくら優しい冬真でも、ネガティブを爆発させた自分を見れば、嫌になるに違いない。
そんなことばかり考えていると、ふと冬真に手を引かれた。叶芽は引き寄せられるままに、冬真に体を寄せる。
「ほら、歩道から出たら危ないよ」
「あ……ごめん」
何かと思えば、道路にはみ出していた叶芽を、冬真が歩道側に引き寄せてくれたのである。
冬真はときどきこうやって叶芽のことを恋人のように扱った。それも冬真の優しさからなのだと思うが、少し照れ臭かった。
「何を考えてるの? そんな一生懸命」
そんな風に直球で聞いてくるところも好ましいとは思うが、ど直球すぎて辛いこともある。
「……冬真の合コンに誰を呼ぶか考えてた」
「そこまで一生懸命にならなくてもいいよ」
人に頼んでおいて、投げやりな言葉が少し癪に触った叶芽は、思わず「俺も行こうと思ってるから」と思ってもいないことを口にする。本当は、行く気なんてないのだが。
そんなあからさまな嘘を、本気で受け取った冬真がぎょっとした顔をする。
「行くの? 叶芽が?」
冬真の声には、少しトゲが含まれていた。
何を怒っているのかはわからないが、叶芽がとっさに「嘘だよ」と返すと、冬真は表情の読めない顔でこぼした。
「そろそろ合コンはいいよ」
「どうしたんだよ、いきなり」
「行っても虚しくなるだけだから」
「せっかく俺が何回もセッティングしてやったのに、一度も誰ともつきあわないのはひどくない?」
叶芽が言ってやると、冬真は意味深な視線を向けて黙り込む。
大きな綺麗な瞳に見つめられて、少しだけ緊張したが、叶芽は虚勢を張って言い返す。
「冬真は、人恋しいくせにそうやって彼女作らないんだから」
何か悪いことを言ったのだろうか。
強気な口調とは裏腹に、顔色をうかがう自分がみっともなくて嫌いだった。そんな親友の内心など知らない冬真は、逆に叶芽について聞いた。
「叶芽は……好きな人とかいないの?」
「お、俺? いないけど」
「そうなんだ。同じだね」
冬真が思いのほか嬉しそうな顔をするのを見て、叶芽は苦笑する。
冬真ほどの人間なら選び放題だと思うが、叶芽と同じだと喜ぶ姿が、あまりにも可愛くて、愛おしいとさえ思った。
「友達に愛おしいなんて……変かな」
「どうかした?」
「なんでもない。冬真はモテるのに勿体ないよね」
「叶芽だってモテそうなのに」
「そうかもね」
冬真の純粋な問いから、叶芽は目を逸らす。
表面上の友達と同じように、明るい見た目で寄ってくる女子はいても、酒が入ると愚痴ばかりなところを知って、がっかりする人間がほとんどだった。
(冬真とはいつか、腹を割って話せるような友達になれたらと思うけど……俺には難しいな)
叶芽が自嘲していると、冬真が突然真面目な声で訊ねた。
「叶芽は今まで何人くらいと付き合ったんだ?」
ごくりと、固唾を飲む音が聞こえた。
そんなに気になる話題だったのだろうか。
真っ直ぐに訊ねてきた冬真に、叶芽も真剣に考える。
「俺は三人かな。冬真は今まで何人と付き合った?」
「……二十人」
「さすがだよな、冬真様は──って、二十人⁉︎」
「あの頃は誰でも良かったから」
「今の冬真からは考えられない数だね。その容姿ならいくらでも寄ってくるのはわかるけど」
「……叶芽と付き合った三人がうらやましい」
ぼそりと呟く声が聞こえた。
心の中で思っていたことをとっさに呟いてしまったのだろう。しまったという顔をする冬真に、叶芽は小さく噴き出す。
「俺ももっと早く冬真に出会えてたら良かったと思うよ」
叶芽が思ったままを言うと、冬真は一瞬顔を輝かせるもの、少し悩んだそぶりを見せたあと、急に暗い顔をする。
「そうだな……もっと早く友達になりたかった」
「そんなお通夜みたいな顔で言われると嘘くさいんだけど」
「いや、そんなことはないよ」
慌てて弁解するあたり、余計に勘ぐってしまいそうになるが、それもなんだかみっともない気がして、それ以上、追求するのはやめた。
「俺も冬真の二十人になれたら良かったんだけどな」
「二十人以上だよ」
「え?」
「叶芽の存在は二十人どころじゃない」
「嬉しいことを言ってくれるね、友よ」
おどけて見せると、冬真は少し泣きそうな顔で笑った。
「——おい、叶芽。今日はお前も来るよな? カラオケ」
放課後になれば、クラスメイトが数人を引き連れてやってきた。
叶芽を誘いにくるのは、いつも明るく気さくな人間ばかりだった。類は友を呼ぶとでもいうのか、悪い付き合いではなかった。
「うん、行く行く。やっぱり俺がいないと始まらないっしょ?」
「全くお前は、何言ってんだよ」
「事実だろ?」
その頃の叶芽には、根拠のない自信があった。楽しい友達に、充実した日々。かといって、成績が悪いわけでもなく。平凡とはいえ、幸せな日常を送っていた。
自分の人生はいたって順風満帆だと思っていた。
————だが、いつからだろうか。見た目と中身がズレ始めたのは。
きっかけは二十歳を過ぎて、初めて参加したサークルの飲み会だった。
初めての酒は、気分が良いものだった。それだけに、調子に乗って呑みすぎることもあった。それがよくなかった。
呑みすぎた後に、決まって言われたのは、「最悪」の一言だった。
「相原って実はそんなやつだったんだな」
居酒屋でサークル仲間が告げた言葉に、他のメンバーも頷いてみせる。同席していた人間から、嫌な顔をされたのは、それが初めてではなかった。
「もっと明るくて楽しい奴だと思ってたのに、意外と根暗なんだな」
それで初めて、叶芽は自分の失態に気づいた。
酒が入るとネガティブな言葉を吐いて暴れるらしいのだが、具体的なことは何一つ教えられなかった。ただ、自分の根っこには、暗い部分があることに気付かされた。
そして、その後は酒に呑まれないよう気をつけたところで、ネガティブな自分を抑えることはできず。表面上の友達はどんどん離れていった。
結局、みんな叶芽の表層部分しか見ていなかったということだろう。
最初はショックを受けることもあったが、そのうち開き直るようになった叶芽は、それでも良いと思うようになっていた。
表面上の友達なんてまた作れば良いのだから。
そうして簡単に作れて、簡単にいなくなる友達ばかりと付き合っていくうち、自分がすり減っていることに気づいたのは最近の話だ。
そういう付き合い方しか出来ない自分にうんざりしながらも、そうやって生きることしかできなかった。
————だが変わったのは、金沢冬真と出会ってからだ。
冬真と初めて会ったのは、二年生の後期頃。同じ統計学の講義で隣の席になったのがきっかけだった。
叶芽が教授の質問にうまく答えられないでいると、冬真がこっそりフォローしてくれたのである。
本当に些細なことだったが、あの時の感動はいまだに忘れられずにいた。しかもあの、大学の花と呼ばれる冬真だ。一緒にいるだけで緊張することもあったが、そういった先入観など、彼の人柄の前では、記号でしかなかった。
冬真を初めて見た時は、その端正な顔立ちに驚いたものだが。
その中身のイケメンぶりには、もっと驚かされたものだ。
そしてそんな冬真と並ぶために、叶芽は自分なりに努力するようになった。
今まであまり気を使わなかった見た目も意識するようになり、それだけでなく、普段の言動にも気をつけた。悪い言葉を吐けば、冬真が離れるような気がしたからだ。
その甲斐もあってか、冬真は叶芽にべったりなのだが──まるで幼い弟のようにくっついて歩く冬真のことがくすぐったい反面、誇りに思っていた。冬真の隣にいることが、自分の価値に思えた。
自分が引き立て役だとわかっていても、それでも良いと思える程度には、冬真を尊敬していた。
そしてそんな風に一緒に過ごすようになって、半年が過ぎた頃。
午前で授業を終えた叶芽が、食堂で冬真を見つけるなり、笑顔で手を上げた。
「——冬真、いつものとこ行こう」
「ああ」
二人は近代的かつモダンなキャンパスを出ると、徒歩だと三十分はかかる繁華街に向かう。
歩道を歩く隣を見れば、いつものように綺麗な花がいる。そのことに今日も気分が上がった。
隣にいることで、少しだけ劣等感を抱かなくもないが、それ以上に一緒にいて幸せだと思える友達は、初めてだった。
会うだけで胸が弾んだ。話が止まらなくなっても、冬真はいつも叶芽の話を黙って聞いてくれた。
冬真は特別なのだ。
だから失敗したくはなかった。
呑みに誘われても、決して首を縦に振らない叶芽に対して、不満を抱いているのは知っている。
だが冬真にだけは離れてほしくなくて、酒を呑み交わすことがどうしてもできなかった。
いくら優しい冬真でも、ネガティブを爆発させた自分を見れば、嫌になるに違いない。
そんなことばかり考えていると、ふと冬真に手を引かれた。叶芽は引き寄せられるままに、冬真に体を寄せる。
「ほら、歩道から出たら危ないよ」
「あ……ごめん」
何かと思えば、道路にはみ出していた叶芽を、冬真が歩道側に引き寄せてくれたのである。
冬真はときどきこうやって叶芽のことを恋人のように扱った。それも冬真の優しさからなのだと思うが、少し照れ臭かった。
「何を考えてるの? そんな一生懸命」
そんな風に直球で聞いてくるところも好ましいとは思うが、ど直球すぎて辛いこともある。
「……冬真の合コンに誰を呼ぶか考えてた」
「そこまで一生懸命にならなくてもいいよ」
人に頼んでおいて、投げやりな言葉が少し癪に触った叶芽は、思わず「俺も行こうと思ってるから」と思ってもいないことを口にする。本当は、行く気なんてないのだが。
そんなあからさまな嘘を、本気で受け取った冬真がぎょっとした顔をする。
「行くの? 叶芽が?」
冬真の声には、少しトゲが含まれていた。
何を怒っているのかはわからないが、叶芽がとっさに「嘘だよ」と返すと、冬真は表情の読めない顔でこぼした。
「そろそろ合コンはいいよ」
「どうしたんだよ、いきなり」
「行っても虚しくなるだけだから」
「せっかく俺が何回もセッティングしてやったのに、一度も誰ともつきあわないのはひどくない?」
叶芽が言ってやると、冬真は意味深な視線を向けて黙り込む。
大きな綺麗な瞳に見つめられて、少しだけ緊張したが、叶芽は虚勢を張って言い返す。
「冬真は、人恋しいくせにそうやって彼女作らないんだから」
何か悪いことを言ったのだろうか。
強気な口調とは裏腹に、顔色をうかがう自分がみっともなくて嫌いだった。そんな親友の内心など知らない冬真は、逆に叶芽について聞いた。
「叶芽は……好きな人とかいないの?」
「お、俺? いないけど」
「そうなんだ。同じだね」
冬真が思いのほか嬉しそうな顔をするのを見て、叶芽は苦笑する。
冬真ほどの人間なら選び放題だと思うが、叶芽と同じだと喜ぶ姿が、あまりにも可愛くて、愛おしいとさえ思った。
「友達に愛おしいなんて……変かな」
「どうかした?」
「なんでもない。冬真はモテるのに勿体ないよね」
「叶芽だってモテそうなのに」
「そうかもね」
冬真の純粋な問いから、叶芽は目を逸らす。
表面上の友達と同じように、明るい見た目で寄ってくる女子はいても、酒が入ると愚痴ばかりなところを知って、がっかりする人間がほとんどだった。
(冬真とはいつか、腹を割って話せるような友達になれたらと思うけど……俺には難しいな)
叶芽が自嘲していると、冬真が突然真面目な声で訊ねた。
「叶芽は今まで何人くらいと付き合ったんだ?」
ごくりと、固唾を飲む音が聞こえた。
そんなに気になる話題だったのだろうか。
真っ直ぐに訊ねてきた冬真に、叶芽も真剣に考える。
「俺は三人かな。冬真は今まで何人と付き合った?」
「……二十人」
「さすがだよな、冬真様は──って、二十人⁉︎」
「あの頃は誰でも良かったから」
「今の冬真からは考えられない数だね。その容姿ならいくらでも寄ってくるのはわかるけど」
「……叶芽と付き合った三人がうらやましい」
ぼそりと呟く声が聞こえた。
心の中で思っていたことをとっさに呟いてしまったのだろう。しまったという顔をする冬真に、叶芽は小さく噴き出す。
「俺ももっと早く冬真に出会えてたら良かったと思うよ」
叶芽が思ったままを言うと、冬真は一瞬顔を輝かせるもの、少し悩んだそぶりを見せたあと、急に暗い顔をする。
「そうだな……もっと早く友達になりたかった」
「そんなお通夜みたいな顔で言われると嘘くさいんだけど」
「いや、そんなことはないよ」
慌てて弁解するあたり、余計に勘ぐってしまいそうになるが、それもなんだかみっともない気がして、それ以上、追求するのはやめた。
「俺も冬真の二十人になれたら良かったんだけどな」
「二十人以上だよ」
「え?」
「叶芽の存在は二十人どころじゃない」
「嬉しいことを言ってくれるね、友よ」
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