いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太

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三章 勇者探し

75話 海の悪魔

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「なるほど、だから外に出ていたのですね。確かにあの話を本人に聞かれたら逃げられてしまうかもしれませんしね」

「理解が早くて助かるよ。でも事情があったとはいえ、助けに来れずにごめん」

「いえ!お気になさらず!ニアが強すぎたせいで解決しましたので問題ありません!」

 ニアの周りばかり死体が転がってるのはそれが原因か。マジで天然の人間兵器だな。

「ところで、そちらの方はもしかしなくても訓練村の生き残りの人ですか!?」

「はい、あの時は助けていただきありがとうございました!」

「いえいえ!あたしは何もしてません!助けたのはテツローです!テツローが1番偉いです!」

「そんな事はありません。皆さんに助けられたのは事実です。そちらの美しい騎士様は皆の仇を取ってくれました、テツロウさんとハガネさんは私の命を救ってくれました。変わらぬ事実です」

「美しいだなんてそんな・・・」

 恥ずかしくて赤く染まった頬を両手で覆うように触れる。手にはべっとりと血がついているのによく触れたものだ。

「だからお礼をしたいんです。貴方達の力になりたいんです」

「とてもありがたい提案なのですが、私たち、意外と商売が上手く行っているので現状、お金などの経済的な問題には直面していないんです」

「そう、ですか・・・では、私を旅に同行させてはもらえないでしょうか?足手まといだなんて絶対に思わせない活躍をする事をお約束します!なんて言ったって私は────」

「ギャアアアァァァァァァ!!」

 泊地の方から男の野太い悲鳴が聞こえる。1人ではない複数の悲鳴だ。ニアの話が正しければ、この港町に戦える者は俺達ぐらいしかいない。彼女の話を聞く前に駆け付けた方が良いだろう。

 泊地に近づくにつれて悲鳴は増えていき、女性や子供の悲鳴までもが聴こえてくる。更に加えて性格の悪さが溢れ出したような声までも聴こえてくるようになる。

 泊地がいよいよ見えてくると、船の上で血を浴びるように飲んでいる二足歩行の鮫が楽しそうに笑い声をあげているのが見えてくる。その笑い声、先程聴こえてきた性格の悪さがにじみ出た笑いと同一のものであった。

「グギャハハハハハハハ!!やはり大人の男の血はマズイ!飲むなら断然、女と子供だな!!」

 半魚人達が海の悪魔と言い、恐れていた理由。今はっきりと分かった。血を酒のように飲む奴の事を悪魔だと誰もが思うだろう。現に俺だって悪魔だと認識した。

 そして足が生まれたての小鹿のように震えて恐怖していた。
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