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二章 濡れ衣の男を救え!!
第十六話 リゼットの屋敷に迫る刺客 パート2
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扉の外に出ると、俺らのリゼットさんの所まで案内してくれたメイドさんが怯えた顔で刺客の死体を見ていた。ついさっきまで話していたヤツが突然死んだのだから当然の反応だろう。
先程殺した刺客にかなり乱暴されたのか、血高そうなメイド服は血が付着しているだけではなく、胸元が破けてしまっている。
「立てますか・・・?」
「は、はい・・・何とか・・・」
「すみませんが、部屋の中に隠れていてくれませんか?」
「分かり、ました・・・よろしくお願いします・・・」
怯えるメイドさんに入れてから周囲の状況を判断する。周りには他の刺客はいないようだ。今さっき殺したアイツだけという可能性もあるが、仲間もいる可能性も十分にある。
「さてと、何か持ってるかな?」
刺客の死体を漁り、ナイフと呼ぶにはリーチの長い刃物を手に入れる。モーニングスターは鎧でガチガチに身を固めた戦士向けの武器だ。敵が複数いる事を考えると小回りが利く刃物を使った方が良いだろう。
モーニングスターを置き、ナイフに手を伸ばす。
「死ねぇぇぇぇ!!」
手を伸ばした次の瞬間、上から仲間の刺客が降ってきて、俺の右腕をナイフで貫いた。
「ああ・・・!!」
「オレの仲間を殺した恨みだ!とくと味わえ!!」
腰から別のナイフを抜き、もう一度襲いかかってくる。だが、次は不意打ちではなく真正面からの攻撃だ。なら、対策ができる!!
「うおおおおおお!!」
幸助は雄たけびと共に勢いよく腕に刺さったナイフを抜き取り、迫りくる刺客の、右肩に深々と刺した。
「あああああああああああああああああ!!」
血と共に刺客の低い音の悲鳴が屋敷中に響き渡る。痛みで倒れようとしている刺客を俺は穴の空いた右腕で支え、左手で刺客の肩に刺さっているナイフを寸胴の中身をかき混ぜる要領でゆっくりと動かし、肉を抉っていく。すると、刺客はあまりの痛みに悲鳴をどんどん上げていった。
「おい!どうした!?」「やられたか?!」「すぐに向かうぞ!」
刺客はどうやら仲間意識が高いようで、仲間の悲鳴を聞いていてもたってもいられなくなったようだ。ぞろぞろと俺の方に足音が近づいてくる。右から1人、左から2人といった所だろうか?
「右から仕留める・・・!」
利き手ではない左手でナイフを持ち、足音が聞こえる廊下の曲がり角で止まり、走って来た刺客が顔を出して瞬間、喉仏を貫く。喉を貫かれてしまい、声も出せないようだ。
「おい!何処だ!?」
右の処理をしているうちに左から来ていた2人もさっきまで俺がいた場所に到達したようだ。
「おーーい!こっちだよ!!」
気づいていないようなので、手を振って場所を教えてあげると、ナイフを両手に持ち、殺気丸出しでこちらへと走って来た。目出し帽のように口と目以外は隠れているが、仲間が殺されてかなりの焦りと怒りを感じているようだ。
「このクソヤローー!」「ぶっ殺してヤル!!」
しかし、俺はというと利き腕をナイフで貫かれてしまった影響で2人も捌ける気がしない。どうしたものか・・・・・・。
「あの・・・お客様」
「誰だ!・・・って、君はさっきのメイドさんじゃないか」
服を引っ張られる感覚に襲われ、後ろを振り向くとそこには、屋敷に入る前に俺のブロードソードを預けたメイドさんが俺の剣を大事そうに抱えながら立っていた。
「ナイスタイミング!でも腕が使えねぇ・・・」
右腕はまだ出血が止まっていないし、力を入れると鈍い痛みが右腕に響く。傷口さえ塞ぐことができれば良いのだが・・・。
「お客様。その傷、私に任せて貰ってもよろしいでしょうか?」
「な、治せるんですか?」
「いえ、私は家事しか取り柄のない人間ですので魔術や奇跡は使えません。代わりに応急措置なら・・・ハァ!」
メイドさんは何処からともなく包帯と安全ピンを取り出すと、俺の穴の開いた右腕に包帯を巻いてくれた。出血で傷口辺りはすぐに赤く染まってしまったが、それ以上血が広がる事はなかった。いつも通りとはいかないが、剣も握れる。
「サンキュー、メイドさん!今からちょっと荒事になるから後ろに下がっててくれ!良いな?」
「はい、ご健闘をお祈りします」
そんなものを祈られたら勝たなくてはならない。幸助の剣を握る手に力が入る。
ドタドタと足音を立てて近づいてくる2人の刺客。先程のように曲がり角で隠れて1人を殺す事は可能だろうが、その隙にもう1人が後ろのメイドさんを人質にしかねない。つまり俺に残っている選択肢は1つ。蛮勇ともとれる勇気で突っ込む事だ。
「うおぉぉぉぉりゃぁぁぁ!!」
「うわぁ!つ、突っ込んできたぞ!」
「ひるむな!ナイフをなげろ!!」
矢のように飛んでくるナイフを避け、胴ががら空きだった刺客に剣を深々と刺す。
「お"・・・があ"・・・!!」
「マイケルゥゥゥ!!」
仲間を思う叫びが屋敷中に響き渡る。今ので確信した。コイツら、大して強くはない。しかも、刺客として3流だ。
「へぇ、君マイケルって言うんだ。良い名前だね」
残ったマイケルを壁に追い込み、首根っこを掴んだ。
「やべで・・・ごろ"ざな"い”で・・・」
俺の知っている刺客は命乞いもしないし、情報を吐く前に自害している。しかし、俺が首を絞めているマイケルは子供のように泣きわめいて命乞いをしている。味方としては恐ろしいぐらい頼りないが、敵として・・・裁判を有利に進めるにはとても便利だ。
「じゃあ、何をするべきかは分かってるよな・・・?」
マイケルを掴む手の力を強め、爪を立てる。最近切っていなくて完全に伸びきった爪はマイケルの皮膚を裂く。刺客として何の才能のないマイケルは首を赤べこのように縦に振った。
先程殺した刺客にかなり乱暴されたのか、血高そうなメイド服は血が付着しているだけではなく、胸元が破けてしまっている。
「立てますか・・・?」
「は、はい・・・何とか・・・」
「すみませんが、部屋の中に隠れていてくれませんか?」
「分かり、ました・・・よろしくお願いします・・・」
怯えるメイドさんに入れてから周囲の状況を判断する。周りには他の刺客はいないようだ。今さっき殺したアイツだけという可能性もあるが、仲間もいる可能性も十分にある。
「さてと、何か持ってるかな?」
刺客の死体を漁り、ナイフと呼ぶにはリーチの長い刃物を手に入れる。モーニングスターは鎧でガチガチに身を固めた戦士向けの武器だ。敵が複数いる事を考えると小回りが利く刃物を使った方が良いだろう。
モーニングスターを置き、ナイフに手を伸ばす。
「死ねぇぇぇぇ!!」
手を伸ばした次の瞬間、上から仲間の刺客が降ってきて、俺の右腕をナイフで貫いた。
「ああ・・・!!」
「オレの仲間を殺した恨みだ!とくと味わえ!!」
腰から別のナイフを抜き、もう一度襲いかかってくる。だが、次は不意打ちではなく真正面からの攻撃だ。なら、対策ができる!!
「うおおおおおお!!」
幸助は雄たけびと共に勢いよく腕に刺さったナイフを抜き取り、迫りくる刺客の、右肩に深々と刺した。
「あああああああああああああああああ!!」
血と共に刺客の低い音の悲鳴が屋敷中に響き渡る。痛みで倒れようとしている刺客を俺は穴の空いた右腕で支え、左手で刺客の肩に刺さっているナイフを寸胴の中身をかき混ぜる要領でゆっくりと動かし、肉を抉っていく。すると、刺客はあまりの痛みに悲鳴をどんどん上げていった。
「おい!どうした!?」「やられたか?!」「すぐに向かうぞ!」
刺客はどうやら仲間意識が高いようで、仲間の悲鳴を聞いていてもたってもいられなくなったようだ。ぞろぞろと俺の方に足音が近づいてくる。右から1人、左から2人といった所だろうか?
「右から仕留める・・・!」
利き手ではない左手でナイフを持ち、足音が聞こえる廊下の曲がり角で止まり、走って来た刺客が顔を出して瞬間、喉仏を貫く。喉を貫かれてしまい、声も出せないようだ。
「おい!何処だ!?」
右の処理をしているうちに左から来ていた2人もさっきまで俺がいた場所に到達したようだ。
「おーーい!こっちだよ!!」
気づいていないようなので、手を振って場所を教えてあげると、ナイフを両手に持ち、殺気丸出しでこちらへと走って来た。目出し帽のように口と目以外は隠れているが、仲間が殺されてかなりの焦りと怒りを感じているようだ。
「このクソヤローー!」「ぶっ殺してヤル!!」
しかし、俺はというと利き腕をナイフで貫かれてしまった影響で2人も捌ける気がしない。どうしたものか・・・・・・。
「あの・・・お客様」
「誰だ!・・・って、君はさっきのメイドさんじゃないか」
服を引っ張られる感覚に襲われ、後ろを振り向くとそこには、屋敷に入る前に俺のブロードソードを預けたメイドさんが俺の剣を大事そうに抱えながら立っていた。
「ナイスタイミング!でも腕が使えねぇ・・・」
右腕はまだ出血が止まっていないし、力を入れると鈍い痛みが右腕に響く。傷口さえ塞ぐことができれば良いのだが・・・。
「お客様。その傷、私に任せて貰ってもよろしいでしょうか?」
「な、治せるんですか?」
「いえ、私は家事しか取り柄のない人間ですので魔術や奇跡は使えません。代わりに応急措置なら・・・ハァ!」
メイドさんは何処からともなく包帯と安全ピンを取り出すと、俺の穴の開いた右腕に包帯を巻いてくれた。出血で傷口辺りはすぐに赤く染まってしまったが、それ以上血が広がる事はなかった。いつも通りとはいかないが、剣も握れる。
「サンキュー、メイドさん!今からちょっと荒事になるから後ろに下がっててくれ!良いな?」
「はい、ご健闘をお祈りします」
そんなものを祈られたら勝たなくてはならない。幸助の剣を握る手に力が入る。
ドタドタと足音を立てて近づいてくる2人の刺客。先程のように曲がり角で隠れて1人を殺す事は可能だろうが、その隙にもう1人が後ろのメイドさんを人質にしかねない。つまり俺に残っている選択肢は1つ。蛮勇ともとれる勇気で突っ込む事だ。
「うおぉぉぉぉりゃぁぁぁ!!」
「うわぁ!つ、突っ込んできたぞ!」
「ひるむな!ナイフをなげろ!!」
矢のように飛んでくるナイフを避け、胴ががら空きだった刺客に剣を深々と刺す。
「お"・・・があ"・・・!!」
「マイケルゥゥゥ!!」
仲間を思う叫びが屋敷中に響き渡る。今ので確信した。コイツら、大して強くはない。しかも、刺客として3流だ。
「へぇ、君マイケルって言うんだ。良い名前だね」
残ったマイケルを壁に追い込み、首根っこを掴んだ。
「やべで・・・ごろ"ざな"い”で・・・」
俺の知っている刺客は命乞いもしないし、情報を吐く前に自害している。しかし、俺が首を絞めているマイケルは子供のように泣きわめいて命乞いをしている。味方としては恐ろしいぐらい頼りないが、敵として・・・裁判を有利に進めるにはとても便利だ。
「じゃあ、何をするべきかは分かってるよな・・・?」
マイケルを掴む手の力を強め、爪を立てる。最近切っていなくて完全に伸びきった爪はマイケルの皮膚を裂く。刺客として何の才能のないマイケルは首を赤べこのように縦に振った。
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