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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第十七話 人間の上位互換は伊達じゃない 後半
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「良し!今だ!これを使え!!」
フランさんはバッグから太い杭とトンカチのセットを数個取り出すと、全員に渡して作戦を伝える。
「これ、何に使うんです?」
「この杭を使って、ワイバーンの翼を大地に固定する」
やろうとしている事は残酷だと全員が思った。しかし、同時にそれしか勝つ方法が無いと悟って特に迷う事なくトンカチと杭を貰い、片方の翼に4本ずつ杭を打つ。
「うわっ!翼も硬ッ!蜘蛛の糸の5倍はあるぞ!」
「ぐちゃぐちゃ言ってねぇでさっさと杭打て!この役立たず魔術師!そんなんだからいつまで経ってもビビりが治んねぇんだよ!!」
「活躍できてないのはお前らが全部持っていっちまうからでしょうが!!」
ぐちぐちと文句を言いながらもジューペもしっかりと杭を打ち終え、ワイバーンを地面に固定する事に成功する。固定した数分後、ワイバーンが正常に動き始めようとする。
「Kisya!Kisya!Kisya!Kisya!Kisyaaaaaaaaaaann!!」
自慢の翼に打たれてしまった杭が動きを封じてしまい、叫ぶ事しかできない。しかし、十八番の咆哮も固定されてしまっている事により、同じ方向しか放てず、冒険者達に全く当たらない。
上位種であるワイバーンが今、自分がどうなっているかをすぐに理解した。そして理解した数秒後、心の底から怒りが沸きあがって来た。怒りだけではない。感心も抱いた。
まさか自分よりも遥かに衰えている生物が我を拘束しようとは・・・と上から目線で人間の力を再評価した。再評価と怒りはワイバーンに本気を出させるきっかけとなった。
「Kisyaaaaaaaaaaaaaaaaannn!!!」
ワイバーンの咆哮が防御エンチャントをすり抜け、全員の鼓膜を揺らす。先程までの咆哮とは比べ物にならない威力だ。勝ちを確信してた冒険者達も思わず武器を構え、魔術の準備をする。
「ジューペ、君の最高威力はどのくらいだい?」
「・・・試した事が無いです。型にはまった魔術しか基本は使わないので」
魔術は体内の魔力を魔術という型に嵌めて体外に出す物である。型に収まりきらない量を入れれば、魔術の威力は上がるが、魔力は漏れ、思わぬ事故を巻き起こしてしまうのだ。例えば、火の魔術に必要以上の魔力を注ぎ込めば、火が自分の方にも飛んでくる。氷の魔術の場合は自分まで凍ってしまうなど、自分にも危険が及んでしまうのだ。その為、魔術に余計な魔力を注ぐのは危険な行為と見なされ、熟練の魔術師しか使う事は許されていないのだ。
「・・・やってもらう事ってできるか?」
「はぁ!?無理無理無理無理!!死んじゃいますって!!僕、丸焦げになっちゃいますって!!」
「おいおい、ジューペちゃんよぉ・・・もしかして?びびっちゃってるとか?」
「ビビるわ普通!!お前だって魔術師ならフランさんがお願いしてる事の危なさは知ってるだろぉ!?」
勿論メアリーも理解している。理解している上で彼女はジューペに言っているのだ。
「だったら、アタシのエンチャントで防御力高めてやんよ。それなら心置きなくぶっぱできんだろ?」
「・・・信じてるからな。お前のエンチャントに命預けるからな!!」
念を押すと、ジューペは目を瞑り、集中し始める。魔術が使えない者でも分かるくらい、ジューペの手の杖に魔力が集約しているのが分かる。
「Kisyaaaaaaaaannn!!」
ついにワイバーンは自分を地面に縛り付けていた杭を羽ばたく力のみで外す。翼に空いた穴は僅か1秒足らずで再生し、埋まってしまう。
「拙者達はじゅーぺが妖術を完成させるまで叫竜と戦うとするか・・・」
「正直まだ、落とされた時の痛みがまだ残ってます・・・で?どこ狙います?」
「ワタシは頭狙いますね!全ての知恵が詰まった脳味噌!!脳が揺れた時のワイバーンの顔、凄い可愛かったなぁ~~えへへ・・・」
「1に暴力!2にリンチ!3、4は無くて、5に撲殺!っていうしなぁ!コウスケ!アタシは姉貴と一緒に頭狙うぜ!!良いな!!」
幸助達一行はやる気の模様。その姿はトーマは少し引き、フランはうんうんと懐かしむように頷いている。
「俺なんかに従わせるのが間違っていたんだ・・・彼らは彼らでやっていた方が輝くんだ・・・」
「凄い良いこと言ってますけど、それ戦いの後言いましょうよ」
「行くぞ!幸助!」
「はい!」
剣の側面に蘭丸を乗せ、バッティングの要領でワイバーンの上へと吹き飛ばす。吹き飛ばすと同時に幸助も真正面へと全速力で走っていく。
上下から攻撃を仕掛けるようだ。飛んで幸助を避けたら蘭丸の攻撃を喰らい、蘭丸の攻撃を受け止めれば幸助を攻撃を喰らうというシンプルながら確実の攻撃を与える事ができる作戦だ。しかし───────
「Kiiiiiiisyaaaaaaaaaaannn!!!」
ワイバーンが咆哮を上げ、宙にいた蘭丸と足下にいた幸助を吹き飛ばす。その時、2人の耳の中からパァン!と小さな風船が爆ぜる音が響く。その音を最後に幸助と蘭丸は何も聞こえなくなった。
「ああああああ!!耳がぁ!耳がぁぁぁ!!」
「く・・・!う・・・っ!」
耳を押さえ込みながら2人は倒れてしまう。2人の耳からは赤い液体が流れており、鼓膜が破けたのが確認できる。
「嘘だろ!?アタシのエンチャントを破ったっていうのか!?」
「メアリーちゃん、ワタシの耳にもう一回防御エンチャントをかけて。2人に近づいて再生させなくちゃ・・・!」
「頼むぜ、姉貴!『プロテクター』!!」
ボニーの耳を守る魔法の壁が二重になる。ボニーが走っていくのを確認すると、自分の耳もエンチャントを二重にかけ、ワイバーンと向かい合う。
「Kisyaaaaa・・・」
「・・・こい!」
言葉を理解しているのだろうか。足の爪でメアリーを仕留めようとする。胸のど真ん中に刺さる寸前でメアリーが爪を鉄のグローブを嵌めた拳で殴り、軌道を変え、懐まで走っていく。
全身の筋肉にバフをかけているメアリーは素早く動き、腹の下までやってくる。
「『アイスエンチャント』・・・!」
両拳に先端が槍のように尖った氷を纏うや否や、腹を刺す。しかし、腹にも鱗は張り巡らされており、氷の槍では刺す事は出来なかった。
「くっそ、硬ぇ・・・」
「Kisyaaaaaaaaann!!」
メアリーは既に息が上がっているというのに、ワイバーンの方はまだまだ元気な様子。その様に腹を立てたメアリーは今度は炎のエンチャントをつけて殴りかかるが、飛んで避けられてしまう。
「くっそぉぉ!!たかが翼の生えたトカゲごときが調子に乗りやがって・・・!おぉい!下りて来い!!」
「いや、その必要はない!!」
聞き覚えのある声に反応して、上を向く。太陽とあわさってしまい、人影しか見えないが、メアリーには誰なのか分かった。
「コウスケ!!」
両耳から血の流れた痕が残っている幸助だった。更なる流血が無いのを見るにボニーが治して、蘭丸が上空まで飛ばした事が分かる。
「メアリー!炎のエンチャントを頼む!」
「勿論!!──────『フレイムエンチャント』!!」
メアリーの手から幸助の手に握られた剣に炎の玉が投げられる。スライムのようにくっついた炎は染み渡っていくように玉の形を崩していき、剣の刃に纏わりつく。炎が宿った事を確認すると、両手で柄を持ち、ぐるぐると回転しながら落下していく。
「ちょっとダサいが、一撃で駄目なら休む暇もない連続攻撃だ!喰らえ!!『火炎車』!!」
高速で回転する蘭丸は炎の円に包まれ、ワイバーンの背中へと直撃する。ぶつかりあった鱗と火炎車は火花を散らし、摩擦で擦り切っていく。やがて、火炎車は鱗を擦り切り、守られていた血の通った肉を切り裂いていく。
「Kisyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
肉を斬られるという事自体が初めてだったのだろう。強者として生まれてきた彼は他の強者から打撃は受けても、斬撃を受けた事は無かったからだ。初めての感覚にワイバーンは驚き痛がり暴れ回る。暴れた事で火炎車に横からの力が入ってしまい、回転が止まってしまう。
「チィ・・・!上手く行ってたのにな・・・!」
暴れるワイバーンに振り落とされまいとしがみ付く幸助。どうやって下りようかとゆっくりと考えていると、ジューペの声が聴こえてきた!!
「よぉぉぉぉし!行くぞぉぉぉぉ!!」
主語はないが、幸助はこれから始まろうとしている事を予測し、青ざめる。
「やべぇ!!」
幸助は慌ててワイバーンから飛び降りる。その0.1秒後の出来事だった。
「限界突破!!被害何てクソ喰らえだ!!喰らえ!!──────『パニッシュメント』!!」
小さくも中身が濃い魔力の玉が上空の雲へと飛んでいき、一番巨大な雲と融合する。魔力と融合した雲は圧倒間に灰色を超えた黒色に染まり、ゴロゴロと音を立てて青い雷をワイバーンに向けて落とした。
ワイバーンからも冒険者からも至近距離で放たれた青い雷は、ビシャァァァァァァァァァァン!!と音を立ててワイバーンの身体に直撃する。
「Kisyaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」
雷が直撃したワイバーンは黒い煙を上げ、フラフラと数歩歩くと、痙攣を起こし、白目を向きながら倒れた。
フランさんはバッグから太い杭とトンカチのセットを数個取り出すと、全員に渡して作戦を伝える。
「これ、何に使うんです?」
「この杭を使って、ワイバーンの翼を大地に固定する」
やろうとしている事は残酷だと全員が思った。しかし、同時にそれしか勝つ方法が無いと悟って特に迷う事なくトンカチと杭を貰い、片方の翼に4本ずつ杭を打つ。
「うわっ!翼も硬ッ!蜘蛛の糸の5倍はあるぞ!」
「ぐちゃぐちゃ言ってねぇでさっさと杭打て!この役立たず魔術師!そんなんだからいつまで経ってもビビりが治んねぇんだよ!!」
「活躍できてないのはお前らが全部持っていっちまうからでしょうが!!」
ぐちぐちと文句を言いながらもジューペもしっかりと杭を打ち終え、ワイバーンを地面に固定する事に成功する。固定した数分後、ワイバーンが正常に動き始めようとする。
「Kisya!Kisya!Kisya!Kisya!Kisyaaaaaaaaaaann!!」
自慢の翼に打たれてしまった杭が動きを封じてしまい、叫ぶ事しかできない。しかし、十八番の咆哮も固定されてしまっている事により、同じ方向しか放てず、冒険者達に全く当たらない。
上位種であるワイバーンが今、自分がどうなっているかをすぐに理解した。そして理解した数秒後、心の底から怒りが沸きあがって来た。怒りだけではない。感心も抱いた。
まさか自分よりも遥かに衰えている生物が我を拘束しようとは・・・と上から目線で人間の力を再評価した。再評価と怒りはワイバーンに本気を出させるきっかけとなった。
「Kisyaaaaaaaaaaaaaaaaannn!!!」
ワイバーンの咆哮が防御エンチャントをすり抜け、全員の鼓膜を揺らす。先程までの咆哮とは比べ物にならない威力だ。勝ちを確信してた冒険者達も思わず武器を構え、魔術の準備をする。
「ジューペ、君の最高威力はどのくらいだい?」
「・・・試した事が無いです。型にはまった魔術しか基本は使わないので」
魔術は体内の魔力を魔術という型に嵌めて体外に出す物である。型に収まりきらない量を入れれば、魔術の威力は上がるが、魔力は漏れ、思わぬ事故を巻き起こしてしまうのだ。例えば、火の魔術に必要以上の魔力を注ぎ込めば、火が自分の方にも飛んでくる。氷の魔術の場合は自分まで凍ってしまうなど、自分にも危険が及んでしまうのだ。その為、魔術に余計な魔力を注ぐのは危険な行為と見なされ、熟練の魔術師しか使う事は許されていないのだ。
「・・・やってもらう事ってできるか?」
「はぁ!?無理無理無理無理!!死んじゃいますって!!僕、丸焦げになっちゃいますって!!」
「おいおい、ジューペちゃんよぉ・・・もしかして?びびっちゃってるとか?」
「ビビるわ普通!!お前だって魔術師ならフランさんがお願いしてる事の危なさは知ってるだろぉ!?」
勿論メアリーも理解している。理解している上で彼女はジューペに言っているのだ。
「だったら、アタシのエンチャントで防御力高めてやんよ。それなら心置きなくぶっぱできんだろ?」
「・・・信じてるからな。お前のエンチャントに命預けるからな!!」
念を押すと、ジューペは目を瞑り、集中し始める。魔術が使えない者でも分かるくらい、ジューペの手の杖に魔力が集約しているのが分かる。
「Kisyaaaaaaaaannn!!」
ついにワイバーンは自分を地面に縛り付けていた杭を羽ばたく力のみで外す。翼に空いた穴は僅か1秒足らずで再生し、埋まってしまう。
「拙者達はじゅーぺが妖術を完成させるまで叫竜と戦うとするか・・・」
「正直まだ、落とされた時の痛みがまだ残ってます・・・で?どこ狙います?」
「ワタシは頭狙いますね!全ての知恵が詰まった脳味噌!!脳が揺れた時のワイバーンの顔、凄い可愛かったなぁ~~えへへ・・・」
「1に暴力!2にリンチ!3、4は無くて、5に撲殺!っていうしなぁ!コウスケ!アタシは姉貴と一緒に頭狙うぜ!!良いな!!」
幸助達一行はやる気の模様。その姿はトーマは少し引き、フランはうんうんと懐かしむように頷いている。
「俺なんかに従わせるのが間違っていたんだ・・・彼らは彼らでやっていた方が輝くんだ・・・」
「凄い良いこと言ってますけど、それ戦いの後言いましょうよ」
「行くぞ!幸助!」
「はい!」
剣の側面に蘭丸を乗せ、バッティングの要領でワイバーンの上へと吹き飛ばす。吹き飛ばすと同時に幸助も真正面へと全速力で走っていく。
上下から攻撃を仕掛けるようだ。飛んで幸助を避けたら蘭丸の攻撃を喰らい、蘭丸の攻撃を受け止めれば幸助を攻撃を喰らうというシンプルながら確実の攻撃を与える事ができる作戦だ。しかし───────
「Kiiiiiiisyaaaaaaaaaaannn!!!」
ワイバーンが咆哮を上げ、宙にいた蘭丸と足下にいた幸助を吹き飛ばす。その時、2人の耳の中からパァン!と小さな風船が爆ぜる音が響く。その音を最後に幸助と蘭丸は何も聞こえなくなった。
「ああああああ!!耳がぁ!耳がぁぁぁ!!」
「く・・・!う・・・っ!」
耳を押さえ込みながら2人は倒れてしまう。2人の耳からは赤い液体が流れており、鼓膜が破けたのが確認できる。
「嘘だろ!?アタシのエンチャントを破ったっていうのか!?」
「メアリーちゃん、ワタシの耳にもう一回防御エンチャントをかけて。2人に近づいて再生させなくちゃ・・・!」
「頼むぜ、姉貴!『プロテクター』!!」
ボニーの耳を守る魔法の壁が二重になる。ボニーが走っていくのを確認すると、自分の耳もエンチャントを二重にかけ、ワイバーンと向かい合う。
「Kisyaaaaa・・・」
「・・・こい!」
言葉を理解しているのだろうか。足の爪でメアリーを仕留めようとする。胸のど真ん中に刺さる寸前でメアリーが爪を鉄のグローブを嵌めた拳で殴り、軌道を変え、懐まで走っていく。
全身の筋肉にバフをかけているメアリーは素早く動き、腹の下までやってくる。
「『アイスエンチャント』・・・!」
両拳に先端が槍のように尖った氷を纏うや否や、腹を刺す。しかし、腹にも鱗は張り巡らされており、氷の槍では刺す事は出来なかった。
「くっそ、硬ぇ・・・」
「Kisyaaaaaaaaann!!」
メアリーは既に息が上がっているというのに、ワイバーンの方はまだまだ元気な様子。その様に腹を立てたメアリーは今度は炎のエンチャントをつけて殴りかかるが、飛んで避けられてしまう。
「くっそぉぉ!!たかが翼の生えたトカゲごときが調子に乗りやがって・・・!おぉい!下りて来い!!」
「いや、その必要はない!!」
聞き覚えのある声に反応して、上を向く。太陽とあわさってしまい、人影しか見えないが、メアリーには誰なのか分かった。
「コウスケ!!」
両耳から血の流れた痕が残っている幸助だった。更なる流血が無いのを見るにボニーが治して、蘭丸が上空まで飛ばした事が分かる。
「メアリー!炎のエンチャントを頼む!」
「勿論!!──────『フレイムエンチャント』!!」
メアリーの手から幸助の手に握られた剣に炎の玉が投げられる。スライムのようにくっついた炎は染み渡っていくように玉の形を崩していき、剣の刃に纏わりつく。炎が宿った事を確認すると、両手で柄を持ち、ぐるぐると回転しながら落下していく。
「ちょっとダサいが、一撃で駄目なら休む暇もない連続攻撃だ!喰らえ!!『火炎車』!!」
高速で回転する蘭丸は炎の円に包まれ、ワイバーンの背中へと直撃する。ぶつかりあった鱗と火炎車は火花を散らし、摩擦で擦り切っていく。やがて、火炎車は鱗を擦り切り、守られていた血の通った肉を切り裂いていく。
「Kisyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
肉を斬られるという事自体が初めてだったのだろう。強者として生まれてきた彼は他の強者から打撃は受けても、斬撃を受けた事は無かったからだ。初めての感覚にワイバーンは驚き痛がり暴れ回る。暴れた事で火炎車に横からの力が入ってしまい、回転が止まってしまう。
「チィ・・・!上手く行ってたのにな・・・!」
暴れるワイバーンに振り落とされまいとしがみ付く幸助。どうやって下りようかとゆっくりと考えていると、ジューペの声が聴こえてきた!!
「よぉぉぉぉし!行くぞぉぉぉぉ!!」
主語はないが、幸助はこれから始まろうとしている事を予測し、青ざめる。
「やべぇ!!」
幸助は慌ててワイバーンから飛び降りる。その0.1秒後の出来事だった。
「限界突破!!被害何てクソ喰らえだ!!喰らえ!!──────『パニッシュメント』!!」
小さくも中身が濃い魔力の玉が上空の雲へと飛んでいき、一番巨大な雲と融合する。魔力と融合した雲は圧倒間に灰色を超えた黒色に染まり、ゴロゴロと音を立てて青い雷をワイバーンに向けて落とした。
ワイバーンからも冒険者からも至近距離で放たれた青い雷は、ビシャァァァァァァァァァァン!!と音を立ててワイバーンの身体に直撃する。
「Kisyaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」
雷が直撃したワイバーンは黒い煙を上げ、フラフラと数歩歩くと、痙攣を起こし、白目を向きながら倒れた。
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