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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第二十九話 メアリー、怒涛のラッシュ
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黄金の騎士に対して勝利宣言を行うと、メアリーは自分の身体にありとあらゆるエンチャントをかけていく。素早さ、防御力、腕力、反射神経等々、戦いに使えるもの全てにエンチャントをかけたメアリーは先程の彼女とは比べ物にならない程の力を手に入れていた。
エンチャントは本来有していない力を魔力によって一時的に手に入れる業。肉体にも相当負担がかかる。過度にエンチャントをかけたメアリーの身体はそう長くは保ちはしない。保って3分ぐらいだろう。エンチャントが終わった3分後、彼女は全く動けなくなってしまうだろう。
「行くぞぉぉぉぉ!!」
石の地面を蹴り、黄金の騎士の胴へとパンチを入れる。炎や雷などのエンチャントを全く込めていない一撃である。本当に偶然だが、錆の魔術が効かない所から黄金の鎧には魔術が効かない事を見抜いたのだ。
鐘を叩いた時のような鈍い音が辺りに響き渡る。メアリーの付けているフィストガードは凹み、黄金の鎧は全く凹んでいない。
「まだまだぁ!!」
黄金の騎士の攻撃をもう一度同じ個所にぶち込む。今度はしっかりと地面に足をつけた正拳突きだ。しかし、それでも鎧は凹まない。
「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」
怒涛のラッシュが黄金の騎士を襲う。一撃一撃は正拳突きと比べて威力は劣るが、合計の威力はラッシュの方が上だった為、騎士は後ろによろめき、倒れ始める。
「・・・・・!!」
「ぎゃあっ!!」
倒れる間際、殴る事に集中していたメアリ―の腹に鋭い一撃をかます。メアリーは腹を大きく裂かれ、フィストガードはボコボコになってしまっている。フィストガードは直せないが、腹の傷は治す事はできる。
「姉貴!!」
「任せて頂戴!───『ハイヒール』!!」
ボニーの中級回復魔術がメアリーの身体の傷を再生させる。5秒後には、傷は完全に塞ぎ切っており、傷痕も残っていなかった。
「ナイスゥ!次ぃ!!」
傷が癒えたメアリーは再び飛び掛かり、立ち上がった騎士に重い一撃を入れる。更に着地し、重い正拳突きを一撃。追い打ちをかけるようにラッシュ攻撃を仕掛ける。斬られる前と全く同じパターンである。違う点を挙げるとすれば、騎士の攻撃を紙一重で避けている所だろうか。それでも、怪我はしてしまうので、その都度後ろでサポートに回っているボニーにお願いして傷を再生してもらう。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァ!!」
殴る、殴る、殴る、殴る、避ける、殴る、殴る、殴る、避ける、避ける、避ける、正拳突き。ペースを完全に掴んでしまったようだ。戦いの主導権は100%彼女の手の中にある。黄金の騎士から盗むようにもぎ取ったのだ。
フィストガードは途中で壊れ、今は素手で殴っている。金属を素手で殴っている為、当然痛い上に、骨も折れるが、ボニーの回復魔術によって、連撃が可能となっている。殴っては骨折、再生を繰り返す痛みのスパイラルに陥っているが、アドレナリンが出ている彼女に痛みなんかあまり大した問題ではない。つまり、今の彼女は無敵そのもの!相手が死ぬまで止める事は出来ないのだ!
やがて、メアリーがずっと殴り続けていた箇所は凹み始め、一か所の崩壊が始まる。そう、これこそメアリーが考えた作戦『一転集中攻撃作戦!』である。
「これで!トドメだぁぁぁぁ!!」
気合と全力がこもった一撃が凹んだ箇所にぶち込まれる。すると、頑丈で全く壊れなかった黄金の鎧に穴が開いた。拳が入った数、驚異の135発。出来たのは直径7センチの小さな穴。メアリーにはそのサイズの穴で十分だった。
「・・・・・!!」
最高峰の鎧に穴が開いた事で焦り始めた黄金の騎士はペースを取り返そうと、攻撃を仕掛けるが、一度奪われたペースを奪い返す事は難しく、余裕の表情で避けられてしまう。何とか殺そうと必死な黄金の騎士に対してメアリーは次の段階へと映っていた。
「『アイスエンチャント』!!」
手に槍の尖端のような鋭い氷をエンチャントで纏わせる。耐久性は金属より劣るだろうが、鋭さを見るなら売っている槍とほぼ変わらないだろう。手に氷を纏わせたメアリーは黄金の騎士の方を振り向くと、氷を纏わせた右の手を矢の用に引き──────
「これでトドメだぁぁぁ!!」
鎧に空いた穴に突き刺した。
「・・・ぐふっ!」
刺さった氷の手槍は黄金の騎士の体内から出た生温かい血で溶けて、鎧の中へと溜まっていく。手を鎧から抜いた時には、氷は半分程溶けてしまっていた。
刺された箇所を抑え、膝立ちになる黄金の騎士。既に手負いだが、メアリーはまだまだ止まらない。
「おらぁ!!」
竹も綺麗に斬ってしまいそうな回し蹴りが黄金の騎士の美しい兜にクリティカルヒットする。留め具が壊れたのか、兜はぐるぐると回り、最終的には吹き飛んでいった。そして現れた黄金の騎士の素顔。意外な素顔にメアリーとボニーは驚愕する。
「おいおい・・・嘘だろ・・・」
「そんな事ってあります?」
貴族ヒロの殺害者ポール・アルベールの兄であり、元王国騎士団団長、そして現在はアモーラ聖騎士団に所属しているピピン・アルベールの痛みに苦しむ顔が現れたのだから。
「このクソアマ共が!よくも・・・よくもアモーラ様から貰った大事な鎧を壊したなぁぁ!!」
エンチャントは本来有していない力を魔力によって一時的に手に入れる業。肉体にも相当負担がかかる。過度にエンチャントをかけたメアリーの身体はそう長くは保ちはしない。保って3分ぐらいだろう。エンチャントが終わった3分後、彼女は全く動けなくなってしまうだろう。
「行くぞぉぉぉぉ!!」
石の地面を蹴り、黄金の騎士の胴へとパンチを入れる。炎や雷などのエンチャントを全く込めていない一撃である。本当に偶然だが、錆の魔術が効かない所から黄金の鎧には魔術が効かない事を見抜いたのだ。
鐘を叩いた時のような鈍い音が辺りに響き渡る。メアリーの付けているフィストガードは凹み、黄金の鎧は全く凹んでいない。
「まだまだぁ!!」
黄金の騎士の攻撃をもう一度同じ個所にぶち込む。今度はしっかりと地面に足をつけた正拳突きだ。しかし、それでも鎧は凹まない。
「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」
怒涛のラッシュが黄金の騎士を襲う。一撃一撃は正拳突きと比べて威力は劣るが、合計の威力はラッシュの方が上だった為、騎士は後ろによろめき、倒れ始める。
「・・・・・!!」
「ぎゃあっ!!」
倒れる間際、殴る事に集中していたメアリ―の腹に鋭い一撃をかます。メアリーは腹を大きく裂かれ、フィストガードはボコボコになってしまっている。フィストガードは直せないが、腹の傷は治す事はできる。
「姉貴!!」
「任せて頂戴!───『ハイヒール』!!」
ボニーの中級回復魔術がメアリーの身体の傷を再生させる。5秒後には、傷は完全に塞ぎ切っており、傷痕も残っていなかった。
「ナイスゥ!次ぃ!!」
傷が癒えたメアリーは再び飛び掛かり、立ち上がった騎士に重い一撃を入れる。更に着地し、重い正拳突きを一撃。追い打ちをかけるようにラッシュ攻撃を仕掛ける。斬られる前と全く同じパターンである。違う点を挙げるとすれば、騎士の攻撃を紙一重で避けている所だろうか。それでも、怪我はしてしまうので、その都度後ろでサポートに回っているボニーにお願いして傷を再生してもらう。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァ!!」
殴る、殴る、殴る、殴る、避ける、殴る、殴る、殴る、避ける、避ける、避ける、正拳突き。ペースを完全に掴んでしまったようだ。戦いの主導権は100%彼女の手の中にある。黄金の騎士から盗むようにもぎ取ったのだ。
フィストガードは途中で壊れ、今は素手で殴っている。金属を素手で殴っている為、当然痛い上に、骨も折れるが、ボニーの回復魔術によって、連撃が可能となっている。殴っては骨折、再生を繰り返す痛みのスパイラルに陥っているが、アドレナリンが出ている彼女に痛みなんかあまり大した問題ではない。つまり、今の彼女は無敵そのもの!相手が死ぬまで止める事は出来ないのだ!
やがて、メアリーがずっと殴り続けていた箇所は凹み始め、一か所の崩壊が始まる。そう、これこそメアリーが考えた作戦『一転集中攻撃作戦!』である。
「これで!トドメだぁぁぁぁ!!」
気合と全力がこもった一撃が凹んだ箇所にぶち込まれる。すると、頑丈で全く壊れなかった黄金の鎧に穴が開いた。拳が入った数、驚異の135発。出来たのは直径7センチの小さな穴。メアリーにはそのサイズの穴で十分だった。
「・・・・・!!」
最高峰の鎧に穴が開いた事で焦り始めた黄金の騎士はペースを取り返そうと、攻撃を仕掛けるが、一度奪われたペースを奪い返す事は難しく、余裕の表情で避けられてしまう。何とか殺そうと必死な黄金の騎士に対してメアリーは次の段階へと映っていた。
「『アイスエンチャント』!!」
手に槍の尖端のような鋭い氷をエンチャントで纏わせる。耐久性は金属より劣るだろうが、鋭さを見るなら売っている槍とほぼ変わらないだろう。手に氷を纏わせたメアリーは黄金の騎士の方を振り向くと、氷を纏わせた右の手を矢の用に引き──────
「これでトドメだぁぁぁ!!」
鎧に空いた穴に突き刺した。
「・・・ぐふっ!」
刺さった氷の手槍は黄金の騎士の体内から出た生温かい血で溶けて、鎧の中へと溜まっていく。手を鎧から抜いた時には、氷は半分程溶けてしまっていた。
刺された箇所を抑え、膝立ちになる黄金の騎士。既に手負いだが、メアリーはまだまだ止まらない。
「おらぁ!!」
竹も綺麗に斬ってしまいそうな回し蹴りが黄金の騎士の美しい兜にクリティカルヒットする。留め具が壊れたのか、兜はぐるぐると回り、最終的には吹き飛んでいった。そして現れた黄金の騎士の素顔。意外な素顔にメアリーとボニーは驚愕する。
「おいおい・・・嘘だろ・・・」
「そんな事ってあります?」
貴族ヒロの殺害者ポール・アルベールの兄であり、元王国騎士団団長、そして現在はアモーラ聖騎士団に所属しているピピン・アルベールの痛みに苦しむ顔が現れたのだから。
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