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四章 魔族との和平交渉
第七話 出発の時!幸助、魔界の入口へと旅立つ
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1週間後、回復薬や、様々な薬、替えの武器、替えの服を揃え、バッグに詰め込んだ幸助とメアリーは調査隊の集合場所であるフラム城へやってきた。到着した頃には既にメンバーは集まっており、中には冒険者ギルドで見た事のある顔の者も調査隊として立っていた。
やってくるや、否や、集まった調査隊たちは幸助とメアリーを見つめてひそひそ話を始めた。
「アイツが急遽参加する事になったやつか?」「弱そうだなww」「一体、何処所属だよww」
散々な言われようもあるが、幸助達に驚く声も多数ある。
「アイツらって確か冒険者ギルドにいなかったっけ?」「ああ、いた。確かにいた。異世界人のコウスケ・イズミと、ステゴロ魔術師のメアリー・メイウェザーだろ?」「最近、ブイブイ言わせてる冒険者じゃねぇか・・・何で調査隊にいるんだ?」
嘲笑5割、畏怖5割と言った所だろうか?小さくため息を吐きながら、リーダーの到着を待つが、数分もしないうちに今回の調査隊のリーダーである貴族が鎧を纏ってやってきた。
「ふむ・・・集まっているな・・・ゴホンッ!良く聞け!調査隊!私が今回調査隊のリーダーを務めるピエールだ!!良く覚えておけよ?」
貴族が名前を名乗ると同時に幸助達をバカにしていた男達が再びひそひそ話を始める。
「ピエールって、あの冒険好きの?」「おいおい、まじかよ・・・」「戦闘面は俺達に丸投げされそうだな・・・」
どうやら、上に立つ者としてはあまり期待はしない方が良さそうだ。
「では、早速向かうぞ!城下町の出口で待っているぞ!!」
慣れない鎧をガチャガチャと音を立てて動かしながら、ピエールは城を出て、城下町の出入り口となる門へと走っていく。調査隊もその後をゆっくりとついていく。すると、先程から幸助達を見下している3人が案の定、幸助達に絡んできた。
「おい、そこの弱そうなヤツ。レベルはいくつだ?」
「・・・10」
「じ、10!?ハーハッハッハ!こりゃあ!お笑いモンだぜ!!たったの10とはな!!」
「良く調査隊に入れたな?コネか?どうせコネだろうなぁ、何処の貴族だ?」
「貴族じゃありませんよ、ただの冒険者です。レベルが低いのは、そういうタイプなだけです」
「そこの女はお前の持ち物かぁ?随分と良い趣味してんなぁ、後で抱かせろよ」
男達の下品な眼つきに耐えきれなくなり、幸助の後ろに身を隠すメアリー。幸助も男達を睨みつけるも、おちょくられるだけだった。すると、冒険者派閥が幸助のフォローに入るかのように両者の間に入り込んだ。
「落ち着け、お前ら。俺らは1つチームなんだ。仲良くしろとは言わないが、せめて喧嘩はするな」
「・・・チッ、冒険者風情が。優等生ぶってんじゃねぇよ・・・」
不貞腐れる男達だったが、それ以降、幸助とメアリーをからかうような発言は一気に減った。
「良し全員門に来たな!それでは行くぞ!!」
門に到着したピエールは早速、魔界に向かって草原を歩き始める。距離で言うと、ここから60キロ。2日程かかる距離に魔界への入口が存在するという。しばらく歩き続けていると、幸助は先程、仲裁してくれた冒険者の方へと走り、お礼を言った。
「さっきは本当にありがとうございます。あと少しで喧嘩になってたかも・・・」
「礼には及ばんよ。それよりも、そろそろ魔物が多く生息する草原に足を踏み入れる。そこで実力を見せてやれ」
「・・・はい」
幸助の口がにやりと曲がる。その時だった・・・。
「「「「Bibibibibibibibibibi!!」」」」
人間サイズの巨大な蜂の魔物ソルジャービーが複数体現れ、調査隊を囲んだのだ。数は凡そ30体。男達がひそひそ話をしていた通り、調査隊メンバーが背中合わせで円陣を組んで戦闘態勢を取る中、リーダーであるはずのピエールは円陣の中へと入り込み、第一に自分の安全を確保した。
「ひぃぃぃぃ!!お、お前ら!何とかしろ!!」
「ちぃ!しゃあねぇ!!行くぞお前r──────」「アタシが先だ!!」
舌打ちをしながらも武器を構え、ソルジャービーを牽制し、攻撃を仕掛けようとする男達だが、それを邪魔するかのように、1人の影が薙ぎ倒すように蜂達を殺していく。1匹、2匹、3匹と殺されていき、10匹の所でピタリと影の動きが止まる。
「おいおい、あんなにアタシのコウスケ馬鹿にしてたクセ大して動けてねぇじゃねぇかよ!しっかりしろよ!これから魔界に行くんだぞ?」
蜂を蹴散らした影の正体は戦闘モードに意識を変えたメアリーだった。先程の臆病な少女は見る影もなく、男達の眼の前にいるのは戦闘ジャンキーだった。
「な、なにをぉぉぉぉ!!」
3人のうちの1人がムキになって、1体のソルジャービーに向かって武器を構えながら走っていく。しかし、ムキになって考えも無しに振るう攻撃が当たるはずもなく、ソルジャービーの生まれながら持ち合わせた右腕の槍によって、肩を貫かれてしまう。
「あぁぁぁ!!イテェ!イテェよぉ!」
「おい、落ち着け。そんなに焦っても状況が悪くなるだけだぞ」
「はぁ!?ふっざけんな!俺よりもレベルが低い奴が俺に指図すんじゃねぇ!!」
「指図じゃねぇよ、アドバイスだ。それと、このデカい蜂は昆虫だ。つまりは炎が有効。というか、生きとし生ける者全てに炎は有効だ。つまり──────『ファイア』!」
幸助の右手の平が魔力によって発火する。火のオレンジ色を見た途端、ソルジャービー達は囲むのを止め、後退し始めた。
「炎を持っておけば、攻撃されずにずっと俺のターンって事!これ、大事だから忘れるなよ?」
結局、囲んできた30体の巨大な蜂達は幸助とメアリーの怒涛の活躍によって、全滅。幸助とメアリーに素材となる身体をはぎ取られて終わった。蜂との戦いにおいて、全く役に立たなかった男3人は野宿になるまで終始、幸助達を恨めしそうに睨みつけていた。
やってくるや、否や、集まった調査隊たちは幸助とメアリーを見つめてひそひそ話を始めた。
「アイツが急遽参加する事になったやつか?」「弱そうだなww」「一体、何処所属だよww」
散々な言われようもあるが、幸助達に驚く声も多数ある。
「アイツらって確か冒険者ギルドにいなかったっけ?」「ああ、いた。確かにいた。異世界人のコウスケ・イズミと、ステゴロ魔術師のメアリー・メイウェザーだろ?」「最近、ブイブイ言わせてる冒険者じゃねぇか・・・何で調査隊にいるんだ?」
嘲笑5割、畏怖5割と言った所だろうか?小さくため息を吐きながら、リーダーの到着を待つが、数分もしないうちに今回の調査隊のリーダーである貴族が鎧を纏ってやってきた。
「ふむ・・・集まっているな・・・ゴホンッ!良く聞け!調査隊!私が今回調査隊のリーダーを務めるピエールだ!!良く覚えておけよ?」
貴族が名前を名乗ると同時に幸助達をバカにしていた男達が再びひそひそ話を始める。
「ピエールって、あの冒険好きの?」「おいおい、まじかよ・・・」「戦闘面は俺達に丸投げされそうだな・・・」
どうやら、上に立つ者としてはあまり期待はしない方が良さそうだ。
「では、早速向かうぞ!城下町の出口で待っているぞ!!」
慣れない鎧をガチャガチャと音を立てて動かしながら、ピエールは城を出て、城下町の出入り口となる門へと走っていく。調査隊もその後をゆっくりとついていく。すると、先程から幸助達を見下している3人が案の定、幸助達に絡んできた。
「おい、そこの弱そうなヤツ。レベルはいくつだ?」
「・・・10」
「じ、10!?ハーハッハッハ!こりゃあ!お笑いモンだぜ!!たったの10とはな!!」
「良く調査隊に入れたな?コネか?どうせコネだろうなぁ、何処の貴族だ?」
「貴族じゃありませんよ、ただの冒険者です。レベルが低いのは、そういうタイプなだけです」
「そこの女はお前の持ち物かぁ?随分と良い趣味してんなぁ、後で抱かせろよ」
男達の下品な眼つきに耐えきれなくなり、幸助の後ろに身を隠すメアリー。幸助も男達を睨みつけるも、おちょくられるだけだった。すると、冒険者派閥が幸助のフォローに入るかのように両者の間に入り込んだ。
「落ち着け、お前ら。俺らは1つチームなんだ。仲良くしろとは言わないが、せめて喧嘩はするな」
「・・・チッ、冒険者風情が。優等生ぶってんじゃねぇよ・・・」
不貞腐れる男達だったが、それ以降、幸助とメアリーをからかうような発言は一気に減った。
「良し全員門に来たな!それでは行くぞ!!」
門に到着したピエールは早速、魔界に向かって草原を歩き始める。距離で言うと、ここから60キロ。2日程かかる距離に魔界への入口が存在するという。しばらく歩き続けていると、幸助は先程、仲裁してくれた冒険者の方へと走り、お礼を言った。
「さっきは本当にありがとうございます。あと少しで喧嘩になってたかも・・・」
「礼には及ばんよ。それよりも、そろそろ魔物が多く生息する草原に足を踏み入れる。そこで実力を見せてやれ」
「・・・はい」
幸助の口がにやりと曲がる。その時だった・・・。
「「「「Bibibibibibibibibibi!!」」」」
人間サイズの巨大な蜂の魔物ソルジャービーが複数体現れ、調査隊を囲んだのだ。数は凡そ30体。男達がひそひそ話をしていた通り、調査隊メンバーが背中合わせで円陣を組んで戦闘態勢を取る中、リーダーであるはずのピエールは円陣の中へと入り込み、第一に自分の安全を確保した。
「ひぃぃぃぃ!!お、お前ら!何とかしろ!!」
「ちぃ!しゃあねぇ!!行くぞお前r──────」「アタシが先だ!!」
舌打ちをしながらも武器を構え、ソルジャービーを牽制し、攻撃を仕掛けようとする男達だが、それを邪魔するかのように、1人の影が薙ぎ倒すように蜂達を殺していく。1匹、2匹、3匹と殺されていき、10匹の所でピタリと影の動きが止まる。
「おいおい、あんなにアタシのコウスケ馬鹿にしてたクセ大して動けてねぇじゃねぇかよ!しっかりしろよ!これから魔界に行くんだぞ?」
蜂を蹴散らした影の正体は戦闘モードに意識を変えたメアリーだった。先程の臆病な少女は見る影もなく、男達の眼の前にいるのは戦闘ジャンキーだった。
「な、なにをぉぉぉぉ!!」
3人のうちの1人がムキになって、1体のソルジャービーに向かって武器を構えながら走っていく。しかし、ムキになって考えも無しに振るう攻撃が当たるはずもなく、ソルジャービーの生まれながら持ち合わせた右腕の槍によって、肩を貫かれてしまう。
「あぁぁぁ!!イテェ!イテェよぉ!」
「おい、落ち着け。そんなに焦っても状況が悪くなるだけだぞ」
「はぁ!?ふっざけんな!俺よりもレベルが低い奴が俺に指図すんじゃねぇ!!」
「指図じゃねぇよ、アドバイスだ。それと、このデカい蜂は昆虫だ。つまりは炎が有効。というか、生きとし生ける者全てに炎は有効だ。つまり──────『ファイア』!」
幸助の右手の平が魔力によって発火する。火のオレンジ色を見た途端、ソルジャービー達は囲むのを止め、後退し始めた。
「炎を持っておけば、攻撃されずにずっと俺のターンって事!これ、大事だから忘れるなよ?」
結局、囲んできた30体の巨大な蜂達は幸助とメアリーの怒涛の活躍によって、全滅。幸助とメアリーに素材となる身体をはぎ取られて終わった。蜂との戦いにおいて、全く役に立たなかった男3人は野宿になるまで終始、幸助達を恨めしそうに睨みつけていた。
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