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四章 魔族との和平交渉
第十八話 とりあえず、協力関係?
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ファイトールの一言で地底人の権力者達は席に座ったが、一気に空気が重くなり、緊張が走るようになった。
「説明がこんなギリギリになってしまってすまない!神としての仕事が忙しくてな!」
「ファイトール様・・・」
「コウスケ!君にも申し訳ない事をした!彼ら地底人が君が協力者だという事を伝えていなかったのは完全に俺のミスだ!」
登場早々、ファイトールは幸助のフォローを行う。手際の良さに幸助は少しファイトールに惚れた。
「我が愛する戦士であるお前らが危機に晒されていると知ったから、女神アモーラへの反逆者である彼にやってきて貰ったのだ!」
「では、彼らを信用してよいと?彼の言っている言葉は真実であると?」
「ああ!俺が保証する!だから皆!仲良くやれ!では!!」
余程忙しいのだろうか?言いたい事だけ言うと、再び光となり、小さな闘神ファイトールの像へと帰っていった。ラコルト様の時もそうだったが、自分を模した像は神にとっての家や帰り道に近い物なのだろうか。
嵐のように去っていったファイトール様だが、たった数十秒の顕現は俺に追い風を吹かせてくれた。先程まで疑心暗鬼だった地底人権力者達の顔色が一気に変わる。
「まさか、ファイトール様のお使いの方でしたとは・・・今までのご無礼をどうかお許し下さい」
ファイトール様は地上にとっての女神アモーラのような存在らしく、態度を180度変えてしまう。それが俺にとってはとてもむず痒くて仕方が無かった。
「やめて下さい、俺も別に気にしてませんから。それに、貴方達は地上人に酷い目に遭ってきたんですから、そういう反応をしても何もおかしくはないですって」
「だとしても、私達が行った行為は愚の骨頂です。ですから、謝罪させて下さい」
先程笑っていた権力者や騎士やメイドが一斉に頭を下げる。態度の変化っぷりに驚くと共に、ファイトールの地下での地位に少し恐怖を覚える。
結果、その場にいた地底人には10分程、謝り倒された。ジースト王国にいる際の泊まる家と、信用が手に入ったので良かったといえば良かったが、できれば自分の力だけで手に入れたかった。
★
「では、同志達よ。今から家まで送ろう。ついてきてくれたまえ」
「あの、流石に女王陛下に案内してもらうのは気が引けるというか、なんというか・・・」
「申し訳ない、ですよね?」
話し合いが終わるや否や、アメリア女王は兜を被り、俺とメアリーが泊まる家へと案内しようとしたが、女王と知ってしまった以上、先程のように頼ろうとは思えなくなってしまった。
しかし、アメリア女王は気は変わる事はなく、俺らを案内する気だ。城を出たら敬語禁止も続行する模様。
「メアリーは知ってたのか?アメリア女王が女王だって」
「いえ、全く。口を手で塞いでいなかったら驚きで叫んでましたよ」
「ふふ、喜んでくれましたか。それは良かったです」
まだ王の座についてから間もないのだろうか?王らしくない年相応の姿を時折見せてくる。偉い人と一緒にいるという緊張は解れるから有難いが。
「おっと、そろそろ城から出るぞ。同志達よ、私とした約束は忘れていないな?女王だからという理由で敬語を続けるのは許さないぞ?」
「はい・・・・・・分かってるよ、アメリア女王」
「女王も付けるな。付けるなら、『ちゃん』か『さん』
にしろ」
「ア、アメリア・・・ちゃん?」
「良いぞ、メアリー。その調子だ」
メアリーよりも遥かに身長の高いアメリアは彼女を抱き寄せ、籠手を外し、頭を撫でる。
「なあ、アメリア」
「君はちゃん付けはしてくれないのだな。まあ、良いだろう。で、どうした?」
「アメリアは女王をやりながら、騎士団長をやってるのか?」
統治と戦闘。両立するのはとても難しい。下手すれば過労死だってあり得る。彼女は恐らく賢いから分かっているはずだ。それなのに、続けているのは何故だろう。
「1年前から両立してるんだ。父上が戦争で死んじゃったから」
「その戦争ってもしかして・・・」
「地上人との戦争だよ」
やってしまった。彼女が恐らく1番聞いて欲しくない事を聞いてしまった。頭で何処との戦争だなんて大体察していたのに、口に出してしまった。自分の軽率さに嫌気が差す。
と、幸助が焦っているのに対して、アメリアは驚く素振りを全く見せない。寧ろ、失言を気にしている幸助を慰めている。
「気に病むな。私の父は勇敢に戦って真正面から殺された。正々堂々と戦ってな。誇り高き死を遂げた。末代まで誇れる死を遂げた父は私は誇りに思っているよ」
「そうか。それなら良いんだ・・・」
「ああ、大丈夫だ。あっ!そういえば・・・」
「ん?どうしたんだ?」
「今から同志達が泊まる家、鍛錬場があるんだ。良かったら、一回試合をしてみないか?」
「それは良い。ジースト王国を収める女王騎士団長の力、見せてくれ!」
アメリアと交流を深める幸助。彼はまだ知らない。これから彼の前に立ちはだかる2つの試練の存在を・・・。
「説明がこんなギリギリになってしまってすまない!神としての仕事が忙しくてな!」
「ファイトール様・・・」
「コウスケ!君にも申し訳ない事をした!彼ら地底人が君が協力者だという事を伝えていなかったのは完全に俺のミスだ!」
登場早々、ファイトールは幸助のフォローを行う。手際の良さに幸助は少しファイトールに惚れた。
「我が愛する戦士であるお前らが危機に晒されていると知ったから、女神アモーラへの反逆者である彼にやってきて貰ったのだ!」
「では、彼らを信用してよいと?彼の言っている言葉は真実であると?」
「ああ!俺が保証する!だから皆!仲良くやれ!では!!」
余程忙しいのだろうか?言いたい事だけ言うと、再び光となり、小さな闘神ファイトールの像へと帰っていった。ラコルト様の時もそうだったが、自分を模した像は神にとっての家や帰り道に近い物なのだろうか。
嵐のように去っていったファイトール様だが、たった数十秒の顕現は俺に追い風を吹かせてくれた。先程まで疑心暗鬼だった地底人権力者達の顔色が一気に変わる。
「まさか、ファイトール様のお使いの方でしたとは・・・今までのご無礼をどうかお許し下さい」
ファイトール様は地上にとっての女神アモーラのような存在らしく、態度を180度変えてしまう。それが俺にとってはとてもむず痒くて仕方が無かった。
「やめて下さい、俺も別に気にしてませんから。それに、貴方達は地上人に酷い目に遭ってきたんですから、そういう反応をしても何もおかしくはないですって」
「だとしても、私達が行った行為は愚の骨頂です。ですから、謝罪させて下さい」
先程笑っていた権力者や騎士やメイドが一斉に頭を下げる。態度の変化っぷりに驚くと共に、ファイトールの地下での地位に少し恐怖を覚える。
結果、その場にいた地底人には10分程、謝り倒された。ジースト王国にいる際の泊まる家と、信用が手に入ったので良かったといえば良かったが、できれば自分の力だけで手に入れたかった。
★
「では、同志達よ。今から家まで送ろう。ついてきてくれたまえ」
「あの、流石に女王陛下に案内してもらうのは気が引けるというか、なんというか・・・」
「申し訳ない、ですよね?」
話し合いが終わるや否や、アメリア女王は兜を被り、俺とメアリーが泊まる家へと案内しようとしたが、女王と知ってしまった以上、先程のように頼ろうとは思えなくなってしまった。
しかし、アメリア女王は気は変わる事はなく、俺らを案内する気だ。城を出たら敬語禁止も続行する模様。
「メアリーは知ってたのか?アメリア女王が女王だって」
「いえ、全く。口を手で塞いでいなかったら驚きで叫んでましたよ」
「ふふ、喜んでくれましたか。それは良かったです」
まだ王の座についてから間もないのだろうか?王らしくない年相応の姿を時折見せてくる。偉い人と一緒にいるという緊張は解れるから有難いが。
「おっと、そろそろ城から出るぞ。同志達よ、私とした約束は忘れていないな?女王だからという理由で敬語を続けるのは許さないぞ?」
「はい・・・・・・分かってるよ、アメリア女王」
「女王も付けるな。付けるなら、『ちゃん』か『さん』
にしろ」
「ア、アメリア・・・ちゃん?」
「良いぞ、メアリー。その調子だ」
メアリーよりも遥かに身長の高いアメリアは彼女を抱き寄せ、籠手を外し、頭を撫でる。
「なあ、アメリア」
「君はちゃん付けはしてくれないのだな。まあ、良いだろう。で、どうした?」
「アメリアは女王をやりながら、騎士団長をやってるのか?」
統治と戦闘。両立するのはとても難しい。下手すれば過労死だってあり得る。彼女は恐らく賢いから分かっているはずだ。それなのに、続けているのは何故だろう。
「1年前から両立してるんだ。父上が戦争で死んじゃったから」
「その戦争ってもしかして・・・」
「地上人との戦争だよ」
やってしまった。彼女が恐らく1番聞いて欲しくない事を聞いてしまった。頭で何処との戦争だなんて大体察していたのに、口に出してしまった。自分の軽率さに嫌気が差す。
と、幸助が焦っているのに対して、アメリアは驚く素振りを全く見せない。寧ろ、失言を気にしている幸助を慰めている。
「気に病むな。私の父は勇敢に戦って真正面から殺された。正々堂々と戦ってな。誇り高き死を遂げた。末代まで誇れる死を遂げた父は私は誇りに思っているよ」
「そうか。それなら良いんだ・・・」
「ああ、大丈夫だ。あっ!そういえば・・・」
「ん?どうしたんだ?」
「今から同志達が泊まる家、鍛錬場があるんだ。良かったら、一回試合をしてみないか?」
「それは良い。ジースト王国を収める女王騎士団長の力、見せてくれ!」
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