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4章 偽りの歴史
194話 中身の無い剣士
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「戦う前に聞いておきたいのだが、眠らない魔物とは一体どんな魔物なんだ?」
「落ち着け、ドゥーク軍曹じきに分かる・・・ほら、見えてきた」
右の曲がり角を曲が・・・らずに顔だけを出して様子を見る。地下水路にしてはやたら広く、フットサルぐらいなら用意に出来そうな広さの場所のど真ん中には、全身を鉄の鎧で包んだ戦士が立っている。
「あれが、件の魔物だ」
「魔物?どう見ても人なんだが?」
「そう思うなら、戦ってみると良い。我々の言ってる意味が分かるぞ」
「分かった・・・ファルコ、先制攻撃をぶちかましてやれ」
「自分で了承しておきながら、先制は俺かよ・・・分かったよっ!!と」
とか言いつつも、自分が先制攻撃を仕掛ける事は何となくわかっていたので、頼まれたと同時に投げる。まずは様子見で種も仕掛けも魔法も無いストレート。しっかりと準備をして投げた鉄球は、157キロまで到達する。
「ねぇ、ファルコ。投げ方変えた?」
「分かります?投げる位置を変えました」
ヘリナ先輩の洞察力に驚いていると、ストレートは乱れずにまっすぐと飛んでいき、鎧の戦士の頭へと直撃。そのままの勢いのままに軽々と頭を吹き飛ばしてしまった。
しかし、首からの出血はないどころか、屁でもない様子。落ちてしまった兜を取る際に見えた鎧の中身は・・・空だった。中にはだれも入っていなかった。
「成程な・・・幽霊か」
「どの人種なのかは不明だが、あの佇まいからして生前は相当の手練れの剣士だったんだろうな。そんな戦士の魂がこの世に未練を残した結果、生前の愛用品に自分の魂を乗り込ませてしまった。ポルターガイストだな」
この世界では、物に使用者の魂が宿る事は何ら不思議な事ではない。自然発生のゾンビも、自分の体に未練を残し、死んでいるのに宿った結果生まれるものである。
故にゾンビには大きな個体差が存在する。そして、一番厄介だと言われているのが、無機物に強者の魂が宿るパターンだ。無機物の為、部位を破壊してもノーダメージな上に戦闘続行出来てしまうのだ。
そして、中身の無い剣士は俺達の存在に気が付く。フルフェイスの兜の隙間から光る赤い光は、魂だろうか?それとも幻覚だろうか。
「確かに手強いな・・・まあ、俺とヘリナ先輩だったら楽勝だけど」
「そうね。あれから手数は増えた?良かったら見せてほしいんだけど」
「喜んで。進化した投球術、見せてあげましょう」
組むのは半年ぶり。この半年で互いに大きな変化が生まれている。半年前とは比べ物にならないだろう。しかし、2人は互いに合わせられる自信があった。お互いに信用しきっていた。
「落ち着け、ドゥーク軍曹じきに分かる・・・ほら、見えてきた」
右の曲がり角を曲が・・・らずに顔だけを出して様子を見る。地下水路にしてはやたら広く、フットサルぐらいなら用意に出来そうな広さの場所のど真ん中には、全身を鉄の鎧で包んだ戦士が立っている。
「あれが、件の魔物だ」
「魔物?どう見ても人なんだが?」
「そう思うなら、戦ってみると良い。我々の言ってる意味が分かるぞ」
「分かった・・・ファルコ、先制攻撃をぶちかましてやれ」
「自分で了承しておきながら、先制は俺かよ・・・分かったよっ!!と」
とか言いつつも、自分が先制攻撃を仕掛ける事は何となくわかっていたので、頼まれたと同時に投げる。まずは様子見で種も仕掛けも魔法も無いストレート。しっかりと準備をして投げた鉄球は、157キロまで到達する。
「ねぇ、ファルコ。投げ方変えた?」
「分かります?投げる位置を変えました」
ヘリナ先輩の洞察力に驚いていると、ストレートは乱れずにまっすぐと飛んでいき、鎧の戦士の頭へと直撃。そのままの勢いのままに軽々と頭を吹き飛ばしてしまった。
しかし、首からの出血はないどころか、屁でもない様子。落ちてしまった兜を取る際に見えた鎧の中身は・・・空だった。中にはだれも入っていなかった。
「成程な・・・幽霊か」
「どの人種なのかは不明だが、あの佇まいからして生前は相当の手練れの剣士だったんだろうな。そんな戦士の魂がこの世に未練を残した結果、生前の愛用品に自分の魂を乗り込ませてしまった。ポルターガイストだな」
この世界では、物に使用者の魂が宿る事は何ら不思議な事ではない。自然発生のゾンビも、自分の体に未練を残し、死んでいるのに宿った結果生まれるものである。
故にゾンビには大きな個体差が存在する。そして、一番厄介だと言われているのが、無機物に強者の魂が宿るパターンだ。無機物の為、部位を破壊してもノーダメージな上に戦闘続行出来てしまうのだ。
そして、中身の無い剣士は俺達の存在に気が付く。フルフェイスの兜の隙間から光る赤い光は、魂だろうか?それとも幻覚だろうか。
「確かに手強いな・・・まあ、俺とヘリナ先輩だったら楽勝だけど」
「そうね。あれから手数は増えた?良かったら見せてほしいんだけど」
「喜んで。進化した投球術、見せてあげましょう」
組むのは半年ぶり。この半年で互いに大きな変化が生まれている。半年前とは比べ物にならないだろう。しかし、2人は互いに合わせられる自信があった。お互いに信用しきっていた。
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