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第379話 [人の為に・・・。]
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座り込んでしまった人達を見ながら困っているとドラウと行ったと思っていたニップルが話し掛けてきた。
「アレは無いわね。」
「ん?何がだ?」
「殆どの人が国民になる事を熱望してる国だし、使徒様が近くに居るよって言ってる様なもんだし、普通にこうなるわよ。」
「そうなのか?じゃあどうしたら良かったんだ?」
「そうね・・・使徒様はあまり国には居ない事。先ずは審査を受けてほしい事。その後はこの人達が来てくれたら使徒様は喜ばれる事。後はそうねぇ・・・信じられないくらい高級素材が使いたい放題だって事かしら。あっ、後は必ず強くなれるって事かな。」
「後の方の2つは良いかもしれないけど、・・・し、使徒様に喜ばれるのは必要なのか?」
「必要よ。その事がどれだけ活力になるか、市井の人達を見に行く事が少ないと分からないわよね。」
「そうかぁ・・・。まぁ、とりあえず落ち着くのを待つかな。」
「そうね。今話しても驚くだけだしね。」
俺達はそう言うと皆んなが落ち着くのを待つ事に。するとニップルが何かの魔道具らしき物を掲げてそれを振ると鐘の音が響き渡り、周囲に清涼な空気が漂っていた。
「何それ?」
「何それって魔道具だよ。」
「いや、それは分かるよ。気持ちを落ち着かせる効果が有るのか?」
「まぁ、それも有るよ。」
「それもって事は他にもあるのか?ってか、何の魔道具なんだ?」
「《聖者の響》っていう魔道具なんだけど、私達の国って結界があるでしょ?」
「まぁあるな。」
「簡単に言うとアレを持ち運べる様にした魔道具って感じかな。」
「って事は結界を張ったのか?」
「結界は張ってないけど、効果そのものは有るから悪い魂を持った人は弾かれるし、この音色には微量の癒しというか、回復効果も有るって言ってたよ。」
「へぇ~そんなの造ってたのか。」
「シュウト以外は皆んな持ってるよ。ちなみに私達の国の検問所にもあるし、一部の見回りしてる人達にも配布してあるんだよ。」
「検問は分からなくはないけど、見回りするのに必要なのか?」
「回復効果があるって言ったでしょ。」
「回復効果?でも微量って言ってなかったか?」
「私達には微量ってだけ。一般の人にはランクの低い回復薬ぐらいの効果は有るから。」
「低いランクの回復薬ってどのくらいなんだ?」
「骨折とかは無理だけど軽い切り傷程度なら治せるよ。」
「あぁ、怪我した人に使うのか。でも怪我して直ぐだったら綺麗にしないと小石とかが傷口に入ってたら危なくないか?」
「そこは傷口も綺麗にする効果も有るから大丈夫。」
「なるほどなぁ。ドラウも面白い物を造るなぁ。」
「ルークとレイの依頼だそうよ。」
「そうなのか。」
俺達がそうこう話していると転移ゲートの説明を受けていたドラウが戻ってきた。
「おっ?何で全員座り込んでんだ?」
俺はドラウの質問に現状を報告するとドラウは腹を抱えて笑っていた。
「なんだよ。仕方ないだろ?」
「ハッハッハッ・・・はぁ~笑った笑った。まぁお前の気持ちも分からなくは無いが、相変わらずだよな。」
「・・・。」
「ふっ・・・それよりニップル、あの魔道具を使ったのか?」
「このままじゃ何も話が進みそうになかったし、私達の国に住むならどうせしなきゃ来れないしね。」
「来る?あぁ、もう1つの遺言とか言ってたやつか。まぁいいや、シュウト俺は一旦アイツらの里に行くが良いか?」
「別に良いが、どうしたんだ?」
「いや、こっち側の転移ゲートだけだと全てを理解すんのは難しいからな。」
「へぇ~。それにしても凄い熱心だなぁ。」
「そりゃあ新しい技術だしな。その技術を利用して俺の迎撃用魔道具に新しいもんを追加出来るだろうし、あの陰陽玉の偉いさんとこに・・・使徒様の使命に手助け出来るもんが造れるらしいからな。」
「ん?らしいってどういう事だ?」
俺がそう言うとドラウは何かの魔道具を取り出すとそのスイッチを押した。
「ん?どうしたんだ?」
「アイツらには聞かせらねぇ事もあるだろ?」
「聞かせられない?」
「おう。お前のスキルの事をこんな人数に知られたら拙いからなぁ。」
「あぁ、確かに転生スキルの事を話す訳にもいかないか。」
「だろ?」
「それで手助けになる物って?」
「疑似転生門だ。」
「転生門!!?」
「疑似、だけどな。」
「それでもだよ!造れるのか?」
「らしいぞ。」
「らしいって何だよ。その為に転移ゲートの事を知ろうとしてるんじゃなかったのか?」
「あぁそうだ。」
「ならどうして必要って分かるんだ?」
「神託が有ったからな。」
「神託?」
「あぁ、製造神ファイス様からな。」
「転生門を造れって来たのか?」
「あぁ。転生させる前段階っつうのか、陰陽師だっけか?そんな職業が幾つかあるらしくて、必要になってくるって事で造らなくちゃいけねぇそうだ。」
「そうなのか。」
「そんで、俺が造ったやつにシュウトがスキルを使えば疑似転生門の完成って事だな。で、その為に必要な事だ。」
「なるほどなぁ。」
「後、製造神ファイス様の話じゃ、その疑似転生門で魂を転生させてもシュウトが使うのと同じで、シュウトにステータスやらスキルやらはちゃんと入るから心配するなってよ。」
「そこまで考えてくれてるのかぁ。」
「そりゃそうだろ。製造神ファイス様は誰も損しないのが、1番って考えのはずだぞ。」
「何で分かるんだ?」
「使用者に不利益になる様な魔道具・・・いや、人が造れる全てのもんだな。不利益になる様な物には呪いが付与されて万人が使えない様にされるからな。」
「へぇ~そうなんだな。」
「あぁ。って事で俺はまた行くが、お前らはどうする?」
「私はドラウと一緒に向こう側へ行くかな。」
「ニップル、何でだ?」
「話し合いがどうなるかは分かんないけど、先に行ってコレを使おうかと思ってね。」
「調べてくれるって事か?」
「そう。だからシュウトは説明を宜しくね。」
「わ、分かった。」
ドラウとニップルはそう言うと転移ゲートの方へと行ってしまった。
「さてとそろそろ話が出来そうかな?」
ドラウ達が転移ゲートで向こう側へと行くと座り込んでいた人達がぞくぞくと立ち上がっていた。
「シュウト様、申し訳ありませんでした。」
「いえいえ、自分も思慮不足でした。あっ、それと様は要りませんよ。」
「いえいえ、若い者はいざ知らず、私共の様な年寄りは使徒様の眷属様に無礼な物言いは出来ません。」
「そ、そうですか・・・。」
長老の人達のキラキラした目に俺はそれ以上何も言えなかったので、ニップルに注意された点を気を付けながら話す事にした。
「一応、言いますと王都であろうと使徒様はお忙しい方なので、殆どいらっしゃらないですよ。」
「それはそうでしょう。歴代の使徒様も使命や人助けに奔走していたと史実でも私の記憶でもそうでしたから。」
「そうなんですね。」
「伊達に長生きはしておりません。」
「なるほど・・・それで話を続けますが、使徒様は例え王都に立ち寄ったとしても城下町にも来ませんので、街で暮らしていても緊張するような事はありませんよ。」
俺がそう言うと皆んなは少しホッとしていた。
「やっぱりそこは気になりますか?」
「使徒様を嫌っている訳では無いのですが、どの神様の使徒様であろうと雲の上の存在ですから。」
「なるほど。それからフォスエスペランサ国に来て頂くにあたり、本来は審査が必要になってくるのですが、先程ニップルが鳴らした魔道具にて此処に居る方は問題無しとなりましたので、その点もご安心下さい。」
「ほう。アレはそういう魔道具でしたか。結界を張る様子も無かったので、回復や鎮静の魔道具だと思っておりました。」
「流石、エルダードワーフですね。アレだけでそこまで分かるとは。実際アレは簡易的な代物でアレの参考にしているのは国にある魔道具で国全体に結界を張って悪者を入れない様にしてあります。」
「ほう。流石、使徒様の国ですなぁ。」
「それで後、これだけは言っておきますが、使徒様は自分を慕って国民になってくれた恩を感じて自国の民の幸せになって欲しいと考えていますので、貴方方の様な優れた種族の方々が来て頂ければ使徒様は必ずお喜びになります。」
「そ、それは使徒様のお役に立てるという事でしょうか?」
「はい。民の生命を守れる物であったり、民の暮らしを豊かに出来る様な魔道具であったりを生み出せる方は何処の国であっても喜ばれると思いますよ。後、これは重要か分かりませんが、使徒様は差別を嫌う方なので、差別はありません。それと皆さんも国民になるのであれば、差別されない事をお勧めいたします。」
「それは素晴らしいですな。ですがその点は安心なさって結構です。」
「そうなんですか?」
「はい。自分自身の造った魔道具や武具を粗末に扱わないのであれば、基本的には差別する様な事はありません。まぁ、そう言い切れるのは私共が研究や制作作業しか頭にない種属特性だという事もありますが。」
「なるほど、確かにドラウを普段から見てるとそうですね。」
「眷属に成られても特性は変わらないのですね。」
「はい。後、勧誘になってしまうかもしれませんが、フォスエスペランサ国は使徒様のご意志で攻略組という冒険者とは違う組織があり、その攻略組が各国の攻略が難しかったり利益が望み難く、魔物の討伐が必要なレベルに達していないスタンピードの可能性が高いダンジョンを攻略し、必要ならば踏破する事をしており、訓練でも魔物を討伐しますので、一般的には高級素材を多く使用出来ると思います。」
「それは真でございますか!!?」
「はい。希望の素材が手に入る可能性は他国よりも高いとは思います。しかしあくまでも可能性であって確実とは言えませんが。」
「それは何処に居ても同じかと。」
「それとあまりにも希少な素材の場合、冒険者とは違い、素材集めの様な事はしておりませんので、希望に沿う事が難しい場面も出てくるかもしれません。しかし、修行次いでの依頼は受けてくれると思いますので、希少素材で欲しい物はお願いしてみて下さい。」
「承知致しました。」
「後、炎烏天狗の方々には得になるかは分かりませんが、使徒様は自国の民に向けて一定の年齢以上の方には自己防衛能力向上を目的としたレベリングを行っており、それ以外の攻略組やその他の組織に属されている方々には任務中に亡くなる方が少しでも減る様に更なる強化を行っておりますので、確実に強くなれます。」
俺がそう言うと炎烏天狗の1人が手を挙げた。
「それはどの程度ですか?」
「本人次第ですが、個人を強化する特殊設備がありますので。」
俺がそう言うと炎烏天狗の人達はウキウキしながらザワザワと皆んなで話していた。
「アレは無いわね。」
「ん?何がだ?」
「殆どの人が国民になる事を熱望してる国だし、使徒様が近くに居るよって言ってる様なもんだし、普通にこうなるわよ。」
「そうなのか?じゃあどうしたら良かったんだ?」
「そうね・・・使徒様はあまり国には居ない事。先ずは審査を受けてほしい事。その後はこの人達が来てくれたら使徒様は喜ばれる事。後はそうねぇ・・・信じられないくらい高級素材が使いたい放題だって事かしら。あっ、後は必ず強くなれるって事かな。」
「後の方の2つは良いかもしれないけど、・・・し、使徒様に喜ばれるのは必要なのか?」
「必要よ。その事がどれだけ活力になるか、市井の人達を見に行く事が少ないと分からないわよね。」
「そうかぁ・・・。まぁ、とりあえず落ち着くのを待つかな。」
「そうね。今話しても驚くだけだしね。」
俺達はそう言うと皆んなが落ち着くのを待つ事に。するとニップルが何かの魔道具らしき物を掲げてそれを振ると鐘の音が響き渡り、周囲に清涼な空気が漂っていた。
「何それ?」
「何それって魔道具だよ。」
「いや、それは分かるよ。気持ちを落ち着かせる効果が有るのか?」
「まぁ、それも有るよ。」
「それもって事は他にもあるのか?ってか、何の魔道具なんだ?」
「《聖者の響》っていう魔道具なんだけど、私達の国って結界があるでしょ?」
「まぁあるな。」
「簡単に言うとアレを持ち運べる様にした魔道具って感じかな。」
「って事は結界を張ったのか?」
「結界は張ってないけど、効果そのものは有るから悪い魂を持った人は弾かれるし、この音色には微量の癒しというか、回復効果も有るって言ってたよ。」
「へぇ~そんなの造ってたのか。」
「シュウト以外は皆んな持ってるよ。ちなみに私達の国の検問所にもあるし、一部の見回りしてる人達にも配布してあるんだよ。」
「検問は分からなくはないけど、見回りするのに必要なのか?」
「回復効果があるって言ったでしょ。」
「回復効果?でも微量って言ってなかったか?」
「私達には微量ってだけ。一般の人にはランクの低い回復薬ぐらいの効果は有るから。」
「低いランクの回復薬ってどのくらいなんだ?」
「骨折とかは無理だけど軽い切り傷程度なら治せるよ。」
「あぁ、怪我した人に使うのか。でも怪我して直ぐだったら綺麗にしないと小石とかが傷口に入ってたら危なくないか?」
「そこは傷口も綺麗にする効果も有るから大丈夫。」
「なるほどなぁ。ドラウも面白い物を造るなぁ。」
「ルークとレイの依頼だそうよ。」
「そうなのか。」
俺達がそうこう話していると転移ゲートの説明を受けていたドラウが戻ってきた。
「おっ?何で全員座り込んでんだ?」
俺はドラウの質問に現状を報告するとドラウは腹を抱えて笑っていた。
「なんだよ。仕方ないだろ?」
「ハッハッハッ・・・はぁ~笑った笑った。まぁお前の気持ちも分からなくは無いが、相変わらずだよな。」
「・・・。」
「ふっ・・・それよりニップル、あの魔道具を使ったのか?」
「このままじゃ何も話が進みそうになかったし、私達の国に住むならどうせしなきゃ来れないしね。」
「来る?あぁ、もう1つの遺言とか言ってたやつか。まぁいいや、シュウト俺は一旦アイツらの里に行くが良いか?」
「別に良いが、どうしたんだ?」
「いや、こっち側の転移ゲートだけだと全てを理解すんのは難しいからな。」
「へぇ~。それにしても凄い熱心だなぁ。」
「そりゃあ新しい技術だしな。その技術を利用して俺の迎撃用魔道具に新しいもんを追加出来るだろうし、あの陰陽玉の偉いさんとこに・・・使徒様の使命に手助け出来るもんが造れるらしいからな。」
「ん?らしいってどういう事だ?」
俺がそう言うとドラウは何かの魔道具を取り出すとそのスイッチを押した。
「ん?どうしたんだ?」
「アイツらには聞かせらねぇ事もあるだろ?」
「聞かせられない?」
「おう。お前のスキルの事をこんな人数に知られたら拙いからなぁ。」
「あぁ、確かに転生スキルの事を話す訳にもいかないか。」
「だろ?」
「それで手助けになる物って?」
「疑似転生門だ。」
「転生門!!?」
「疑似、だけどな。」
「それでもだよ!造れるのか?」
「らしいぞ。」
「らしいって何だよ。その為に転移ゲートの事を知ろうとしてるんじゃなかったのか?」
「あぁそうだ。」
「ならどうして必要って分かるんだ?」
「神託が有ったからな。」
「神託?」
「あぁ、製造神ファイス様からな。」
「転生門を造れって来たのか?」
「あぁ。転生させる前段階っつうのか、陰陽師だっけか?そんな職業が幾つかあるらしくて、必要になってくるって事で造らなくちゃいけねぇそうだ。」
「そうなのか。」
「そんで、俺が造ったやつにシュウトがスキルを使えば疑似転生門の完成って事だな。で、その為に必要な事だ。」
「なるほどなぁ。」
「後、製造神ファイス様の話じゃ、その疑似転生門で魂を転生させてもシュウトが使うのと同じで、シュウトにステータスやらスキルやらはちゃんと入るから心配するなってよ。」
「そこまで考えてくれてるのかぁ。」
「そりゃそうだろ。製造神ファイス様は誰も損しないのが、1番って考えのはずだぞ。」
「何で分かるんだ?」
「使用者に不利益になる様な魔道具・・・いや、人が造れる全てのもんだな。不利益になる様な物には呪いが付与されて万人が使えない様にされるからな。」
「へぇ~そうなんだな。」
「あぁ。って事で俺はまた行くが、お前らはどうする?」
「私はドラウと一緒に向こう側へ行くかな。」
「ニップル、何でだ?」
「話し合いがどうなるかは分かんないけど、先に行ってコレを使おうかと思ってね。」
「調べてくれるって事か?」
「そう。だからシュウトは説明を宜しくね。」
「わ、分かった。」
ドラウとニップルはそう言うと転移ゲートの方へと行ってしまった。
「さてとそろそろ話が出来そうかな?」
ドラウ達が転移ゲートで向こう側へと行くと座り込んでいた人達がぞくぞくと立ち上がっていた。
「シュウト様、申し訳ありませんでした。」
「いえいえ、自分も思慮不足でした。あっ、それと様は要りませんよ。」
「いえいえ、若い者はいざ知らず、私共の様な年寄りは使徒様の眷属様に無礼な物言いは出来ません。」
「そ、そうですか・・・。」
長老の人達のキラキラした目に俺はそれ以上何も言えなかったので、ニップルに注意された点を気を付けながら話す事にした。
「一応、言いますと王都であろうと使徒様はお忙しい方なので、殆どいらっしゃらないですよ。」
「それはそうでしょう。歴代の使徒様も使命や人助けに奔走していたと史実でも私の記憶でもそうでしたから。」
「そうなんですね。」
「伊達に長生きはしておりません。」
「なるほど・・・それで話を続けますが、使徒様は例え王都に立ち寄ったとしても城下町にも来ませんので、街で暮らしていても緊張するような事はありませんよ。」
俺がそう言うと皆んなは少しホッとしていた。
「やっぱりそこは気になりますか?」
「使徒様を嫌っている訳では無いのですが、どの神様の使徒様であろうと雲の上の存在ですから。」
「なるほど。それからフォスエスペランサ国に来て頂くにあたり、本来は審査が必要になってくるのですが、先程ニップルが鳴らした魔道具にて此処に居る方は問題無しとなりましたので、その点もご安心下さい。」
「ほう。アレはそういう魔道具でしたか。結界を張る様子も無かったので、回復や鎮静の魔道具だと思っておりました。」
「流石、エルダードワーフですね。アレだけでそこまで分かるとは。実際アレは簡易的な代物でアレの参考にしているのは国にある魔道具で国全体に結界を張って悪者を入れない様にしてあります。」
「ほう。流石、使徒様の国ですなぁ。」
「それで後、これだけは言っておきますが、使徒様は自分を慕って国民になってくれた恩を感じて自国の民の幸せになって欲しいと考えていますので、貴方方の様な優れた種族の方々が来て頂ければ使徒様は必ずお喜びになります。」
「そ、それは使徒様のお役に立てるという事でしょうか?」
「はい。民の生命を守れる物であったり、民の暮らしを豊かに出来る様な魔道具であったりを生み出せる方は何処の国であっても喜ばれると思いますよ。後、これは重要か分かりませんが、使徒様は差別を嫌う方なので、差別はありません。それと皆さんも国民になるのであれば、差別されない事をお勧めいたします。」
「それは素晴らしいですな。ですがその点は安心なさって結構です。」
「そうなんですか?」
「はい。自分自身の造った魔道具や武具を粗末に扱わないのであれば、基本的には差別する様な事はありません。まぁ、そう言い切れるのは私共が研究や制作作業しか頭にない種属特性だという事もありますが。」
「なるほど、確かにドラウを普段から見てるとそうですね。」
「眷属に成られても特性は変わらないのですね。」
「はい。後、勧誘になってしまうかもしれませんが、フォスエスペランサ国は使徒様のご意志で攻略組という冒険者とは違う組織があり、その攻略組が各国の攻略が難しかったり利益が望み難く、魔物の討伐が必要なレベルに達していないスタンピードの可能性が高いダンジョンを攻略し、必要ならば踏破する事をしており、訓練でも魔物を討伐しますので、一般的には高級素材を多く使用出来ると思います。」
「それは真でございますか!!?」
「はい。希望の素材が手に入る可能性は他国よりも高いとは思います。しかしあくまでも可能性であって確実とは言えませんが。」
「それは何処に居ても同じかと。」
「それとあまりにも希少な素材の場合、冒険者とは違い、素材集めの様な事はしておりませんので、希望に沿う事が難しい場面も出てくるかもしれません。しかし、修行次いでの依頼は受けてくれると思いますので、希少素材で欲しい物はお願いしてみて下さい。」
「承知致しました。」
「後、炎烏天狗の方々には得になるかは分かりませんが、使徒様は自国の民に向けて一定の年齢以上の方には自己防衛能力向上を目的としたレベリングを行っており、それ以外の攻略組やその他の組織に属されている方々には任務中に亡くなる方が少しでも減る様に更なる強化を行っておりますので、確実に強くなれます。」
俺がそう言うと炎烏天狗の1人が手を挙げた。
「それはどの程度ですか?」
「本人次第ですが、個人を強化する特殊設備がありますので。」
俺がそう言うと炎烏天狗の人達はウキウキしながらザワザワと皆んなで話していた。
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