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第380話 [エルダードワーフの行方。]
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俺の話にワッと騒がしくなっていたので落ち着くのを待って話し掛けてみた。
「それで返事は直ぐでは無くても良いんですけど、どうされますか?」
「これは申し訳ごさいません。私共も炎烏天狗の者達もこれまでに無いお話でしたので、今し方話し合った結果だけでお伝えするのであれば、この場にいる者は移住をさせて頂ければと考えております。しかし、里に居る者は研究途中、制作途中で離れるのを拒絶する者も考えられますし、地下で生まれた者達ですので、地上に出る事を恐れる者もいるかと思いますが、先程のご提案の話を聞けば尻込みしている者達も我先にと進んで移住を決める事でしょう。」
「はははは・・・(本当に凄い効果だなぁ・・・)。」
「何か仰いましたでしょうか?」
「いえ、何でもありません。」
「では私共も里へと行きましょうか。」
「そういえば、もし全員での移住になった場合、此処ってどうするんですか?」
「此処ですか?必要な部品を取り外して放棄しますよ。」
さも当然という様な言い方に一抹の不安を感じた俺は里長のヴォルガンさんに質問する事にした。
「必要な部品を取り外した場合って此処って崩れたりしないんですか?」
「転移ゲートは破壊しますが、その爆破の炎と爆風で溶剤が地下空間全てに散布され空間を埋める様に溶剤が膨らみますので、心配なされている様な崩落等はございません。」
「あっ、そうなんですね。その溶剤っていうのは昔からある物なんですか?それとも此処を造った際に開発した物なんですか?」
「昔からでございます。遠い昔に悪神邪神との戦争があった折に自らが掘った坑道がございまして、邪神同士の争いが逃げ込んでいた坑道付近だった事もあり、坑道の入り口が崩落したという経緯があり、その際に造られたと教えられております。」
「その際に造られたという事はその後に散布した場所では崩落は確認されていないという事ですか?」
「はい。地上で戦争の所為で地形が変わろうとも崩落はしなかったと聞いております。」
「途轍もない硬度になるって事ですか?」
「いえ、硬さだけでは亀裂が走り崩落の危険があります。硬さは周囲の岩盤並みになり、その上で柔らかさを両立する事で衝撃を吸収し、崩落が起こらない様になっています。」
「なるほど、身体と同じという事ですね。」
「おそらくはそうなのでしょう。ご納得頂けましたか?」
「はい。まぁ、邪神同士の争いっていうのは気にはなりますが、分かる方など、その時代を生きていた聖獣や神様ぐらいでしょうし、権力争いか何かでしょう。」
「そうだと思われます。ヤマトの国もその様なつまらない事で争いを止めませんし、邪神や悪神など、馬鹿者共と同じ自分の事だけを考えているのでしょう。それに邪神も悪神も神の一種、信仰が無ければ力も弱ります。ですからこの神に勝ったぞ。我を信仰せよ。という様な流れなのではないでしょうか。」
「そうですね。神域で御座す神々は・・・使徒様のお話ではその様な方は居ないそうですからね。」
「ほう。此度の使徒様は幾度となく、神々に直接、接する事まで許された方なのですね。」
「えぇと、それって普通じゃないんですか?」
「私の記憶では無かったはずです。何人かの使徒様に会う事は出来ましたが、その方々も自身の神様としか、お会いになった経験は無かったと聞いております。」
「そうなんですね。・・・アストライアー様の使徒だからかなぁ?」
「!!?ア、ア、ア、アストライアー様!?」
「あぁ、そうですね。ん?過去には居ないんですか?」
「き、聞いた事も・・・史実にも無かったはずです。それは神々が気にかけるはずです。」
「なるほど、そうかもしれませんね。さてとそろそろ行きましょう。」
「あ、あぁ・・・承知しました。」
ヴォルガンさんはまだ俺の話を続けたがっている雰囲気だったが、これ以上はボロが出そうだったんで強制的に止めて移動する事にするとヴォルガンさんは渋々という感じで俺を案内してくれた。
そうして俺達が転移ゲートを通ると先程までの整った街並みとは違い、各々の趣味?とでも言いたくなる様な街並みが広がっていた。
「お、おぅ・・・なんて言うか・・・。」
「ゴチャゴチャしてると言いたいという顔をしておりますなぁ。」
「いや、自分は・・・。」
「いやいや、誤魔化さなくても良いのです。実際にゴチャゴチャですから。ただ各々の趣味というよりも自身が行っている研究や制作に適した家を自分自身で造り直した結果なのです。」
「あぁ~確かに幾ら空間拡張をしてもそれだけじゃ難しい部分も有りますよね。」
「分かって頂けるのですね。」
「ドラウを見てますので。」
「左様でしたか。」
「それにしても彼処の家?家ですよね?」
俺がそう言って指差す方向には煙突のみしか無いと思える様な建物があった。
「彼処は仰る通り、家ですぞ。」
「何の研究?をされてるのですか?」
「彼処の者はポーションの研究と実験ですな。」
「ポーション?爆発させる様な?」
「爆発ですか、ガッハッハッ・・・そう見えますかな?」
「あのぅ・・・違ったって事ですよね?」
「そうですな。基本となるのは世間で使用されている様な回復薬とは違い、そこに垂らすだけで、周囲数メートルは微量に回復するゾーンを作ったり、同じ様に垂らすと周囲を無毒化するなど、私共が利用するのであればアレを利用する事で地下空間の空気を浄化、坑道ならば鉱山病の様なモノを防いだり、噴出する毒素の浄化ですな。」
「って事はあの煙突の先から空気を浄化してるのですか?」
「いえ、それは別の魔道具がございます。アレは実験で生じた毒素や爆発を家の外に出さない様にする為です。」
「毒・・・まぁ薬も過ぎれば毒になるって言われてますし、反対に一般的に毒でもある人にとっては薬になるって事もありますよね。」
「はい。左様にございます。」
「じゃあ、あの球体の建物は何を・・・。」
「アレは破壊力の高い爆破魔道具の実験と製造でございます。」
「爆破?球体にする事で、威力を留めて被害を出さない様にするって感じですか?」
「左様にございます。壁も先程向こう側で話したあの素材を利用しているのです。」
「あぁ。けど魔道具なんですね。」
「はい。掘削中に岩盤を破壊する際は危険な状況を避ける為にその魔道具だけを送り込んで破壊するのです。」
「あぁなるほど。他の建物も色んな物をしてるんですね。」
「はい。それで言うと彼処の家は・・・・・」
ヴォルガンさんはその後もそれぞれ変わった形の家を紹介しては作業内容、研究内容を説明していってくれた。
そうして暫く案内して貰っていると奥の方でザワザワとした声が聞こえてきたので、気になって向かって行くとドラウやマナドさんを中心に何かをしている様子だった。
「何してるんだ?」
「何でしょうか。彼処は眷属の皆様とお会いする前までは何も無い空き地だったはずですが・・・。」
俺とヴォルガンさんはそう言うと集まっている皆んなの下へと近付いて行った。
「ドラウ、何してるんだ?」
「転移ゲートを造るんだよ。」
「転移ゲート?何処と繋ぐんだ?」
「そりゃ俺達の国とだよ。」
「え?・・・こんな大きな物を建てる場所って有ったっけ?」
「これから戻って造るんだよ地下にな。此処で研究、制作をしてる奴らは直ぐには行けねぇから行き来出来る様にしようと思ってな。」
「地下?また何で地下なんだ?」
「いきなり地上は怖いって言ってる奴らが居るからな。」
「怖いかぁ・・・ん?移住に賛成の人が何人かいるって事か?」
「何人じゃねぇよ。こっちの奴らは全員国民になりたいってよ。」
「全員?今直ぐに?」
「あぁ、そうだぞ。何を当たり前の事を言ってるんだ?」
「強制・・・は、してないよな?」
「する訳ねぇだろ。確かに国民になった時のメリットは話したが、勿論、神に恨みを持つ者が国を襲う可能性や国外に出た時のデメリットも説明したが、此処にいる奴らが国民になりたいのは使徒様のお役に立てるって話をしたからだ。」
ドラウはそう言うとニヤリとしながら俺を見てきた。
「何が言いたいかは面倒だから良いとして。王都の何処に地下空間を造るつもりなんだ?」
「何処って山の方だぞ。彼処の地下ならまぁまぁ特殊な鉱石も出るし、地上に出るなら人が少ない方が良いし、彼処の地下もそうだが、地上もパイロファイトも育ち易い環境だしな。」
「そうなんだな。まぁ、皆さんがそれで良いなら断る理由は無いわな。」
「だろ?俺もそう思うから進めてんだ。」
「それでどのくらい掛かるんだ?」
「俺の担当は終わったぞ。後はマナドに任せて俺は先に国に戻りたいんだが、シュウトはまだ掛かりそうか?」
「一寸待ってくれ。」
俺はそう言うとヴォルガンさんの方へ行き、確認するとヴォルガンさん達も転移ゲートの建設に参加するとの事だったので、俺達は一旦、さっき居た場所へと戻り、転送でフォスエスペランサ国の山間部に飛んだ。
「それで先ずは何をするんだ?」
「とりあえず掘る。」
「俺は何をしたらいいんだ?」
「必要ねぇぞ。」
「えっ?でも・・・。」
「ってか、地下空間を造るのにどうすりゃ良いか分かんのか?」
「いやそれは・・・。」
「無理だろ?それに彼処と同じ規模なら俺1人でも迎撃魔道具を使えば半日も要らねぇし、転移ゲートもパパっと造れっからシュウトは一旦、リヴィアタン様の所へ行ってこい。」
「リヴィアタンさんがどうしたんだ?」
「いや、シュウトに話したい事が有るらしいぞ。」
「えっ?そうなのか?」
「落ち着いたらって言ってたからそろそろ大丈夫だろ?」
「おう。分かった今から行ってくる。」
「そうしろ。」
「じゃあ任せた。」
俺はそう言うとリヴィアタンさんの居る場所を神の瞳で確認して転送した。
「それで返事は直ぐでは無くても良いんですけど、どうされますか?」
「これは申し訳ごさいません。私共も炎烏天狗の者達もこれまでに無いお話でしたので、今し方話し合った結果だけでお伝えするのであれば、この場にいる者は移住をさせて頂ければと考えております。しかし、里に居る者は研究途中、制作途中で離れるのを拒絶する者も考えられますし、地下で生まれた者達ですので、地上に出る事を恐れる者もいるかと思いますが、先程のご提案の話を聞けば尻込みしている者達も我先にと進んで移住を決める事でしょう。」
「はははは・・・(本当に凄い効果だなぁ・・・)。」
「何か仰いましたでしょうか?」
「いえ、何でもありません。」
「では私共も里へと行きましょうか。」
「そういえば、もし全員での移住になった場合、此処ってどうするんですか?」
「此処ですか?必要な部品を取り外して放棄しますよ。」
さも当然という様な言い方に一抹の不安を感じた俺は里長のヴォルガンさんに質問する事にした。
「必要な部品を取り外した場合って此処って崩れたりしないんですか?」
「転移ゲートは破壊しますが、その爆破の炎と爆風で溶剤が地下空間全てに散布され空間を埋める様に溶剤が膨らみますので、心配なされている様な崩落等はございません。」
「あっ、そうなんですね。その溶剤っていうのは昔からある物なんですか?それとも此処を造った際に開発した物なんですか?」
「昔からでございます。遠い昔に悪神邪神との戦争があった折に自らが掘った坑道がございまして、邪神同士の争いが逃げ込んでいた坑道付近だった事もあり、坑道の入り口が崩落したという経緯があり、その際に造られたと教えられております。」
「その際に造られたという事はその後に散布した場所では崩落は確認されていないという事ですか?」
「はい。地上で戦争の所為で地形が変わろうとも崩落はしなかったと聞いております。」
「途轍もない硬度になるって事ですか?」
「いえ、硬さだけでは亀裂が走り崩落の危険があります。硬さは周囲の岩盤並みになり、その上で柔らかさを両立する事で衝撃を吸収し、崩落が起こらない様になっています。」
「なるほど、身体と同じという事ですね。」
「おそらくはそうなのでしょう。ご納得頂けましたか?」
「はい。まぁ、邪神同士の争いっていうのは気にはなりますが、分かる方など、その時代を生きていた聖獣や神様ぐらいでしょうし、権力争いか何かでしょう。」
「そうだと思われます。ヤマトの国もその様なつまらない事で争いを止めませんし、邪神や悪神など、馬鹿者共と同じ自分の事だけを考えているのでしょう。それに邪神も悪神も神の一種、信仰が無ければ力も弱ります。ですからこの神に勝ったぞ。我を信仰せよ。という様な流れなのではないでしょうか。」
「そうですね。神域で御座す神々は・・・使徒様のお話ではその様な方は居ないそうですからね。」
「ほう。此度の使徒様は幾度となく、神々に直接、接する事まで許された方なのですね。」
「えぇと、それって普通じゃないんですか?」
「私の記憶では無かったはずです。何人かの使徒様に会う事は出来ましたが、その方々も自身の神様としか、お会いになった経験は無かったと聞いております。」
「そうなんですね。・・・アストライアー様の使徒だからかなぁ?」
「!!?ア、ア、ア、アストライアー様!?」
「あぁ、そうですね。ん?過去には居ないんですか?」
「き、聞いた事も・・・史実にも無かったはずです。それは神々が気にかけるはずです。」
「なるほど、そうかもしれませんね。さてとそろそろ行きましょう。」
「あ、あぁ・・・承知しました。」
ヴォルガンさんはまだ俺の話を続けたがっている雰囲気だったが、これ以上はボロが出そうだったんで強制的に止めて移動する事にするとヴォルガンさんは渋々という感じで俺を案内してくれた。
そうして俺達が転移ゲートを通ると先程までの整った街並みとは違い、各々の趣味?とでも言いたくなる様な街並みが広がっていた。
「お、おぅ・・・なんて言うか・・・。」
「ゴチャゴチャしてると言いたいという顔をしておりますなぁ。」
「いや、自分は・・・。」
「いやいや、誤魔化さなくても良いのです。実際にゴチャゴチャですから。ただ各々の趣味というよりも自身が行っている研究や制作に適した家を自分自身で造り直した結果なのです。」
「あぁ~確かに幾ら空間拡張をしてもそれだけじゃ難しい部分も有りますよね。」
「分かって頂けるのですね。」
「ドラウを見てますので。」
「左様でしたか。」
「それにしても彼処の家?家ですよね?」
俺がそう言って指差す方向には煙突のみしか無いと思える様な建物があった。
「彼処は仰る通り、家ですぞ。」
「何の研究?をされてるのですか?」
「彼処の者はポーションの研究と実験ですな。」
「ポーション?爆発させる様な?」
「爆発ですか、ガッハッハッ・・・そう見えますかな?」
「あのぅ・・・違ったって事ですよね?」
「そうですな。基本となるのは世間で使用されている様な回復薬とは違い、そこに垂らすだけで、周囲数メートルは微量に回復するゾーンを作ったり、同じ様に垂らすと周囲を無毒化するなど、私共が利用するのであればアレを利用する事で地下空間の空気を浄化、坑道ならば鉱山病の様なモノを防いだり、噴出する毒素の浄化ですな。」
「って事はあの煙突の先から空気を浄化してるのですか?」
「いえ、それは別の魔道具がございます。アレは実験で生じた毒素や爆発を家の外に出さない様にする為です。」
「毒・・・まぁ薬も過ぎれば毒になるって言われてますし、反対に一般的に毒でもある人にとっては薬になるって事もありますよね。」
「はい。左様にございます。」
「じゃあ、あの球体の建物は何を・・・。」
「アレは破壊力の高い爆破魔道具の実験と製造でございます。」
「爆破?球体にする事で、威力を留めて被害を出さない様にするって感じですか?」
「左様にございます。壁も先程向こう側で話したあの素材を利用しているのです。」
「あぁ。けど魔道具なんですね。」
「はい。掘削中に岩盤を破壊する際は危険な状況を避ける為にその魔道具だけを送り込んで破壊するのです。」
「あぁなるほど。他の建物も色んな物をしてるんですね。」
「はい。それで言うと彼処の家は・・・・・」
ヴォルガンさんはその後もそれぞれ変わった形の家を紹介しては作業内容、研究内容を説明していってくれた。
そうして暫く案内して貰っていると奥の方でザワザワとした声が聞こえてきたので、気になって向かって行くとドラウやマナドさんを中心に何かをしている様子だった。
「何してるんだ?」
「何でしょうか。彼処は眷属の皆様とお会いする前までは何も無い空き地だったはずですが・・・。」
俺とヴォルガンさんはそう言うと集まっている皆んなの下へと近付いて行った。
「ドラウ、何してるんだ?」
「転移ゲートを造るんだよ。」
「転移ゲート?何処と繋ぐんだ?」
「そりゃ俺達の国とだよ。」
「え?・・・こんな大きな物を建てる場所って有ったっけ?」
「これから戻って造るんだよ地下にな。此処で研究、制作をしてる奴らは直ぐには行けねぇから行き来出来る様にしようと思ってな。」
「地下?また何で地下なんだ?」
「いきなり地上は怖いって言ってる奴らが居るからな。」
「怖いかぁ・・・ん?移住に賛成の人が何人かいるって事か?」
「何人じゃねぇよ。こっちの奴らは全員国民になりたいってよ。」
「全員?今直ぐに?」
「あぁ、そうだぞ。何を当たり前の事を言ってるんだ?」
「強制・・・は、してないよな?」
「する訳ねぇだろ。確かに国民になった時のメリットは話したが、勿論、神に恨みを持つ者が国を襲う可能性や国外に出た時のデメリットも説明したが、此処にいる奴らが国民になりたいのは使徒様のお役に立てるって話をしたからだ。」
ドラウはそう言うとニヤリとしながら俺を見てきた。
「何が言いたいかは面倒だから良いとして。王都の何処に地下空間を造るつもりなんだ?」
「何処って山の方だぞ。彼処の地下ならまぁまぁ特殊な鉱石も出るし、地上に出るなら人が少ない方が良いし、彼処の地下もそうだが、地上もパイロファイトも育ち易い環境だしな。」
「そうなんだな。まぁ、皆さんがそれで良いなら断る理由は無いわな。」
「だろ?俺もそう思うから進めてんだ。」
「それでどのくらい掛かるんだ?」
「俺の担当は終わったぞ。後はマナドに任せて俺は先に国に戻りたいんだが、シュウトはまだ掛かりそうか?」
「一寸待ってくれ。」
俺はそう言うとヴォルガンさんの方へ行き、確認するとヴォルガンさん達も転移ゲートの建設に参加するとの事だったので、俺達は一旦、さっき居た場所へと戻り、転送でフォスエスペランサ国の山間部に飛んだ。
「それで先ずは何をするんだ?」
「とりあえず掘る。」
「俺は何をしたらいいんだ?」
「必要ねぇぞ。」
「えっ?でも・・・。」
「ってか、地下空間を造るのにどうすりゃ良いか分かんのか?」
「いやそれは・・・。」
「無理だろ?それに彼処と同じ規模なら俺1人でも迎撃魔道具を使えば半日も要らねぇし、転移ゲートもパパっと造れっからシュウトは一旦、リヴィアタン様の所へ行ってこい。」
「リヴィアタンさんがどうしたんだ?」
「いや、シュウトに話したい事が有るらしいぞ。」
「えっ?そうなのか?」
「落ち着いたらって言ってたからそろそろ大丈夫だろ?」
「おう。分かった今から行ってくる。」
「そうしろ。」
「じゃあ任せた。」
俺はそう言うとリヴィアタンさんの居る場所を神の瞳で確認して転送した。
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