転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第386話 [擬似転生門。]

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ドラウが造り初めて10日程経った朝、皆んなとプレイルームにて戦闘訓練をしていると観覧席にスキアの気配がしたので俺が見るとスキアが俺に会釈をした。

「皆んな、一寸行ってくる。」

そう言った俺をルークが不思議そうに話し掛けてきた。

「どうしたんだ?」

「スキアが来たって事は多分ドラウの方が完成したって事だろ。」

「あぁ、言ってたやつか。」

「後はスキアにプレイルームの操作を任せるから変更したかったらスキアに言ってくれ。」

「分かった。まぁでもこれ以上シュウトに遅れをとるわけにはいかないしな。変えないと思うぞ。」

「そうか。じゃあスキアも戻ってきた事だし、もう少しレベルを上げれる様に設定し直さないとな。」

「えっ?あぁ・・・えっと・・・。」

「ルーク、キザなセリフを言うなら最後まで貫き通せよ。」

俺がそう言うと皆んながルークの事を笑っていた。

「まぁでも元々スキアが戻ってきたらレベルを上げるつもりだったけどな。」

俺がそう言うと全員が黙って、信じられないとでも言いたそうな顔で俺の方を見てきた。

「まぁ、最後の仕上げだって。」

「シュウト、マジで言ってる?」

「当然だろ。まぁとりあえず行ってくるな。」

「お、おぅ・・・。」

意気消沈してる皆んなは放っておいてスキアの下へ行くと予想通りドラウが完成した事を報告しに来たとの事だったので、俺はプレイルームの操作をスキアに任せてドラウの待つ洞窟フィールドに向かった。

「よう。予定通りだな。」

「まぁな。」

「それでコレか?」

俺が指さした方向には高さ2mぐらいの鳥居が在った。

「あぁ、ソレが擬似転生門だ。」

「やっぱりその形なんだな。」

「これが最適解なんだと。」

「そうなのか?」

「あぁ、色んな形を模索して設計図を書き上げてる時にな、勝手に手が動いたっつうか、動かされたんだ。」

「動かされた?」

「あぁ、俺もあんな事初めてだったが、神秘的な力に強制的に動かされたんだ。ありゃ多分、製造神ファイス様だな。」

「そうなのか?」

「あぁ、俺の手を包み込む様に持って書かれたお陰でスキルの能力がまた1つ上がった感じがするからな。」

「あぁ、もしかして、トバルカインとかいうスキルか?」

「おう。そのお陰でこの形が、異なる世界だったり、別地点への移動だったりに使うにはベストな形つうのも分かる様になったし、シュウトが手に入れてきた水中火炎石の兵器利用の仕方も分かったしな。」

「そうなのか?」

「まぁ、俺なりに改良はするが、どんな構造が良いのかは分かったな。」

「へぇ~もう在るのか?」

「まぁ一応、プロトタイプは造ったが、見せるのは擬似転生門を設置して戻ってからだ。」

「あぁそうか。そうだよな。ところで1つ気になった事が有るんだが良いか?」

「何だ?」

「何故か分からないんだが、あの擬似転生門から引き寄せられる様な感じがするんだが、擬似とはいえ転生門だからか?」

「あぁそれはアレに使ってる素材の所為だと思うぞ。」

「素材?ソウルイーターの時のやつか?」

「それは関係ねぇんじゃねぇか?シュウトが持ってきた時は引き寄せられる様な感覚は無かっただろ?」

「まぁそうだな。じゃあ別の素材からって事か。」

「まぁどっちみち説明するつもりだったから言うが、あの擬似転生門には虹水晶が入ってんだよ。」

「虹水晶?アレって加工は不可能じゃなかったのか?」

「出来ねぇぞ。」

「なら・・・。」

「だから入ってるって言っただろ?」

「あっ。・・・って事はアレは容器なのか?」

「違ぇよ。あの中にシュウトのスキルの力を存在させ続ける為に必要なんだよ。」

「存在させるって、どういう事だ?」

「そのまんまだ。シュウトが擬似転生門にスキルを使用すると中の虹水晶の力を吸収する代わりに虹水晶の抜け殻にシュウトのスキル、すなわち転生の力が宿る事になって、シュウトと擬似転生門にパスが通るんだよ。」

「へぇ~、でもパスが通るって離れてても大丈夫なのか?」

「大丈夫だ。その為に取ってきて貰った闇中聖光石なんだよ。」

「ん?」

「アレに魔力や神気を溜めるんだよ。それがシュウトの代わりになって、シュウトが居ない間でも作動するし、パスを繋げる為の魔力も担うんだ。」

「どのくらい保つんだ?」

「まぁ、最大で1年ってとこか、一応、月1で使用した場合だがな。」

「じゃあタケノミヤさんには出来れば多くても月1にして下さいって言えば良いのか?」

「まぁ、それだけの期間、陰陽玉に魂を保管出来るならな。」

「あぁそうか。魂の状態にもよるだろうし、そこは難しいのか?」

「そんなもん専門家じゃねぇんだから本人に聞けよ。」

「あっ、そうだな。」

「それで今から行くのか?」

「あぁ。って言ってもタケノミヤさんの都合もあるから今から一寸行くつもりだが、その前にスキルを使うって言ってたからな。先の方が良いかと思ってな。」

「それは設置した後じゃないと駄目だ。それも説明すると設置して転生の力を宿すと動かなく、いや、動かせなくなるんだよ。」

「動かせなるって、完全に固定されるのか?」

「存在そのものがそこに固定されるんだ。だから例え聖獣の全力の攻撃を受けようとも動かされる事もなければ、破壊される事も無いっていうより、シュウトが健在なら欠ける事すらない。」

「じゃあ逆に俺が死んだら壊れるのか?」

「考え難いがそうなるだろうな。ってか、どっちみち魔力が無くなるだろうがな。」

「あぁそうか。」

「まぁでも他のヤツらに自分が死ぬとか言うなよ。キレられっぞ。それによぅ、俺もそんな事考えねぇで造ってんだからな。」

「あ、あぁ、すまない。」

「分かったならさっさと行ってこい!」

「お、おう。」

ドラウに怒られ気味に言われた俺は直ぐにタケノミヤさんの居場所を確認して誰も居ないタイミングで移動した。

「タケノミヤさん?」

「!!?・・・シュウト様でしたか、如何なさいましたか?丁度、依り代を全て見付けて戻ってきたばかりですので、申し訳ないのですが、魂は確保致しておりません。」

「あっ、そうじゃないんですよ。実は・・・・」

俺は出来たばかりの擬似転生門とその設置について話をした。

「それは素晴らしい・・・人が・・・この世に生きる者が・・・転生させる魔道具を本当に創り出せるとは・・・。」

タケノミヤさんそう言いながら固まってしまった。

「タケノミヤさん?」

「・・・。」

「タケノミヤさん?」

「ハッ!・・・申し訳御座いません。」

「それは良いんですけど、あの部屋って誰か使ってますか?」

「それでしたら問題御座いません。あの件以降、私の許可無しに使用する事は許されておりませんので。」

「あっ、そうなんですね。それなら移動しませんか?」

「そうで御座いますね。では。」

タケノミヤさんはそう言うとあの部屋へと連れて行ってくれた。

「そういえばドラウに言われたんですけど、擬似転生門の使用は出来れば多くても月1回にしてもらいたいのですが、大丈夫ですか?」

「ドラウ様に台座をグレードアップして頂いたお陰もあり、陰陽玉をもグレードアップする事が出来た様で、相当弱った魂でもない限り、1年は余裕ですし、弱っていても特殊な呪法により、ある程度は魂の強化は出来ますので、都度強化は必要ですが、半年は問題無いと言えるでしょう。そうでなければ、遠方の魂は救えませんので。」

「あっ、そうですよね。じゃあ呼んできます。」

俺はそう言うとドラウをアイテムボックス改から呼んで来た。すると早速タケノミヤさんが御礼を言っていた。

「そんな事は気にすんな。それより何だ此処はひでぇなぁ。」

「酷いですか?ドラウ様から見れば拙いかもしれませんが民が私供、陰陽師の為に急ピッチで復旧してくれたのです。流石に私もその意見は遺憾に感じます。」

「悪ぃ、誤解させちまった様だな。そういう事じゃねぇんだよ。」

「と申されますと?」

「確かに急ピッチってぇのも分かる。その所為で建物自体が手抜きって事もねぇが、拙いのは呪法だかなんだか知らねぇが魂の保護が出来てねぇ、このままだと弱った魂は霧散するわ、少しでも悪よりだとゴーストにでもなっちまうぞ。」

「えっ!!?ま、まさか・・・。」

ドラウの指摘を受けてタケノミヤさんが周りを確認すると愕然とした表情で何度も周囲を見ていた。

「此処は1度消し飛んだんだろ?」

「・・・消し飛ぶとまではいきませんが・・・かなり酷い状態でございました。」

「って事はよぅ、必要な魔道具か何かも一緒に吹っ飛んだんじゃねぇか?そんでそれに気付かず、前と同じ様に呪法かなんかを施したってやつじゃねぇのか?」

「た、確かに・・・コレでは正常な儀式が出来ない状態でした。」

「そういうこった。シュウトがこの場に居りゃあ問題ねぇレベルだろうが、今後は居るともいえねぇ状況だ。居る時っつえば擬似転生門か、陰陽玉に魔力チャージを行いに来る時ぐれぇだろ。それにこんな環境じゃあ擬似転生門の魔力を想定よりも使っちまう事になんぞ。」

「という事は直ぐに陰陽師を呼び寄せて・・・1週間程頂けませんでしょうか?」

タケノミヤさんが困った顔でそう言うので俺はドラウの肩を叩いた。

「何だ?」

「ドラウがどうにか出来ないのか?」

「どうにかって今造ってるだろうが。」

ドラウがそう言って手を広げるとそこには小さな魔道具らしき物があった。

「それは?」

「シュウトが取ってきた闇中聖光石を埋め込んだ魔道具だよ。コレなら微量な魔力を放出する事で必要な条件が揃うからな。」

「それならさっきみたいに言わなくても良かったんじゃないか?」

「いや、此処がそうなら他のとこも似た様な状況になってる可能性があんだろ?かといって俺が全部直すっちゅうのもおかしいだろ?」

「あぁ、そういう事か。」

ドラウの言葉にタケノミヤさんは深々と頭を下げた。

「そんなんどうでも良いからさっさと設置するぞ。何処に置けば良いんだ?」

ドラウがそう言うとタケノミヤさんは急いで設置場所の説明をしていた。

ドラウはそれを聞くと設置場所を片付けて土台や舞台を造ると擬似転生門を設置し、俺に声を掛けてきた。
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