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第402話 [生命の揺り篭。Part5]
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「そっちの工房は見て分かるだろうし、俺しか使わねぇから説明は必要ねぇな。次はお前らの家の方だな。」
ドラウがそう言うと真横に居たはずのルークが、いつの間にか玄関に手を掛けていた。
「おい!早く中に入ろうぜ。」
ルークはそう言いながら勝手に中に入っていった。
「予想通りだな。」
「ん?何か有るのか?」
ほくそ笑みながらそう言うドラウに対し、疑問を感じた俺がそう聞くとドラウは「入りゃ分かる。」とそれだけを言うと玄関脇に有るポールを捻ってから玄関を開けた。
そうして皆んなで中に入ると広々とした玄関ホールに拘束具を着けて転がされているルークが居た。
「えっ?・・・ルーク、何してるんだ?」
「分かんねぇよ!入ったら拘束されたんだよ!」
「自分で抜け出したら良いだろ?」
「それが出来たらこんな恥ずかしいカッコしてねぇだろ!」
「ドラウ、コレって?」
「無断で侵入したヤツを捕らえる為の魔道具が発動しただけだ。」
「もしかしてさっきポールを動かしてたのって・・・?」
「解除装置だ。まぁ、言っても普段は発動しねぇが今回は防犯魔道具を見せる為にな。」
「だからルークが勝手に入ったのを笑みを浮かべながら見送ったのか。」
「おうよ。子供らは草の上で寝転ばせときゃ俺らよりも後に入るだろ?」
「まぁ確かに未だに外で遊んでるからな。」
「そんでシュウトや俺を差し置いて先に入ろうとするのはルークだけだ。」
「それにしてもよく捕えれたな。」
「隠密をベースに色々付与してあるからな。」
「おい!そんな話は後でいいだろ!動けないんだって!」
「えっ?無理矢理抜け出せば良いじゃないか。」
「出来たら皆んなが入ってくる前に抜け出してるって、さっきも言っただろ!」
「えっ?ルークが抜け出せないって何を使ってるんだ?」
「ん?世界樹の枝を特殊な方法で繊維にしてから撚り合わせた縄だぞ。」
「それだけでルークでも捕らえるんだな。」
「ルークまで身動きが取れない状態に出来るのは想定以上だったが、素材が世界樹だからな、相当数の付与は出来たな。」
「例えば?」
「1つは侵入者に対して追尾する付与を先ず付けて、縄が見えない上に気付けない様に何重もの隠蔽を付与して、逃れようと動けば動くほどキツく絡み付く様になってるな。だからルーク、それ以上動くなよ。」
「動いてねぇだろ!ってか、早く解いてくれって!」
「強度も付与してるのか?」
「強度はしてねぇが自動修復は付与してある。」
「じゃあ、ルークが無理矢理しようとしても千切れる事が無かったのは世界樹そのものの強度って事か。」
「あぁ、元々の強度は間違いないが、特殊な編み込みで数倍の強度と柔軟さを兼ね備えた縄が出来たんだよ。」
「さっきから特殊特殊って言ってるけど、ドラウ以外には出来ないのか?」
「そんな事ねぇぞ。修得までには何千何万とやれば普通のドワーフでも可能だな。」
「何千何万か・・・大変なんだな。」
「まぁな。俺はスキルの恩恵で一発だが、そのくれぇはしねぇと難しいだろうな。っていっても普通は修得不可能だけどな。」
「今、出来るって言ったばかりじゃないか。」
「何か思い違いしてるみてぇだが、普通のドワーフがどうやって何千何万もするんだよ。」
「・・・あっ、そうか。」
「だろ?普通は世界樹の枝を手に入れる事すら不可能に近いのに、更にその加工技術を修得するのに何千何万の枝を無駄にしなきゃいけねぇんだぞ。それに普通は奇跡的に手に入った世界樹の枝をもっと簡単に造れるもんにするだろうしな。」
「簡単に造れるって何を造るんだ?」
「杖だよ杖、まぁそれでも相当レベルが高いヤツじゃねぇと無理だろうがな。」
「レベルって職業レベルか?」
「それ以外に何があんだよ。」
「じゃあ縄は相当難しいんだな。」
「そうだなぁ、俺の知る限りドワーフで直ぐに出来ると思えるのは兄貴だけだな。」
「ガルンさんだけってガルンさんって相当レベルが高いんじゃないのか?」
「そうだな。ドワーフでも珍しいというかエルダードワーフでも半数以上は兄貴に勝てねぇんじゃねぇか?」
「なら縄なんて造れないじゃないか。」
「そうだなってか、こんな無駄なもんには絶対しないだろうな。」
「無駄使いなのか?」
「そりゃあ束縛するだけなら世界樹の杖で魔法を使った方が早いからな。」
「じゃあ、なん・・・有り余ってるからか。」
「そうだな。それに魔法じゃあ1人は常駐しなきゃいけねぇし、世界樹の杖を持つ様なヤツを警備員じゃあ勿体ねぇだろ?杖自体を持つにも魔法使いとして相当レベルが高いヤツだしな。」
「なるほどなぁ、ならドラウは何で造ったんだ?」
「そりゃ難しいとされてるもんを造る事でそれ以下のレベルのもんが簡単に造れる様になるからだよ。」
「じゃあ、ドラウは世界樹の杖を簡単に造れるって事か?」
「おう。片手間で造れるな。まぁルーク達みたいに厳しい環境で修行してる感覚だな。」
「なるほどなぁ。」
「なあ!さっきから無視すんなよ!」
俺達がずっとスルーして話し続けている事に少し腹を立てたルークが再び声を掛けてきたので、俺達はジッとルークの事を見詰めているとルークは目を泳がせていた。
「い、いや、だってよぅ・・・。」
「「・・・。」」
「・・・分かったって、勝手に入った俺が悪かった。だから解放したくれぇ~。」
「仕方ないな。ドラウ、ルークも反省してる様だし、そろそろ解いてやってくれ。」
「・・・。」
「ドラウ?」
「あっ、それは分かってるんだが・・・。」
「どうした?」
「いや、そろそろ解けてるはずなんだよ。」
「どういう事だ?」
「いや、魔力消費を抑える為に抵抗せずに俺達の誰かが半径1m以内に居る状態で一定時間経つと勝手に拘束は解けるというか、縄が緩むはずなんだ。」
「ん?・・・ルーク、もしかして解けるんじゃないか?」
「・・・あっ、解けた・・・。」
拘束させていたルークが少し力を入れると縄はスルスルと解けていった。
「ルーク、気付かなかったのか?」
「気付くも何も抵抗したらめっっっちゃ、締め付けるからすっげぇ痛ぇんだぞ。そんなん動こうと思わないって。」
「そういう事か。だが、何故一定時間で解ける様にしたんだ?」
「そりゃ、そんなんで捕まる様なヤツなら俺達がその間に殺すなり拘束し直すぐれぇは出来ると思ってな。」
「確かにそうだな。だが、拘束って何か道具があるのか?」
「世界樹の縄に魔力を通せば拘束は延長出来るぞ。」
「どの程度の魔力を込めるんだ?」
「俺達なら10秒間ある程度の勢いで流せば大丈夫だ。シュウトは軽くな。」
「えっ?俺だけ?」
「そりゃ神気を出し入れ出来んのはお前だけだし、シュウトの魔力と神気で成長してる世界樹だからな。直ぐに影響を受けるんだよ。」
「込め過ぎると縄が破裂するとか?」
「いや、縄が太くなって捕らえてるヤツを圧死させるな。」
「お、おぉ・・・じゃあ俺は別の方法で拘束するわ。」
「そうだな。その方が良いだろうな。」
俺達がそう話してるとルークが恥ずかしそうに立ち上がった。
「にしてもコレって隠蔽魔法を付与したとしてどの程度、細く出来るんだ?」
「ルークかシュウトが持ってた楽器・・・えぇと何だった?」
「もしかしてギターか?」
「おう、それそれ。そのギターの一番細い・・・弦だったか、それと同じくらいだな。武器にするってぇなら強度と柔軟さを考えるとその細さが限界だな。」
「そうか。どの程度まで持ち上げられるんだ?」
「どの程度かぁ・・・そりゃ試してみねぇ事には分からんが、想定出来る範囲だと突進力に優れてるAランクの魔物までなら糸1本で動きを止められると思うぞ。」
「そりゃ良いな。今頼んだらどの程度で造れるんだ?」
「お前らの武器の手入れが終わってからになるが、明日の晩までには、つってもどの程度の長さが欲しいんだ?」
「1本、100mは欲しいな。」
「100かぁ・・・10本なら明日の晩に用意してやるよ。まぁ他に何もする事がなかったら、にはなるがな。」
「そりゃ、他を優先してくれていい。俺は、有ったら面白ぇ事が出来ると思っただけだからな。」
「そうか。まぁでも最低でも1本は用意するが、1本だと意味ねぇか?」
「いや、1本でも試せる事は幾つも有るから問題ねぇぜ。」
「そうか。なら最終的にはどのくらい必要なんだ?」
「100は欲しいが、出来そうか?」
「それくらいなら問題ねぇ。ってか、罠で使うのか?」
「メインはそうなるだろうな。」
「そうか・・・なら粘着性の高い糸も要るか?」
「強度はどうなるんだ?世界樹の素材じゃないんだろ?」
「まぁ、世界樹に粘着性は無いからな。さっき取ったアクアスコルスパイダーの糸を使えないかと思ってな。」
「蜘蛛と蠍が混ざった様なSSランクの魔物か。でもアレって糸出してたっけ?」
「出す前に討伐したろ?解体したら粘性の高くて火に強い糸が在ったんだよ。」
「へぇ~そう・・・ん?解体なんかしてたっけか?」
「俺が乗ってる魔道具もアップグレードしてっからな。中に解体場も完備してっぞ。」
「魔物に対しての強化だけじゃなかったんだな。」
「強化は当たりめぇだろ?それ以外もしねぇとよぅ。特にダンジョンがどれだけ広いか分かんねぇんだ。素材も食料も取れる時に取らねぇとな。」
「なるほどなぁ。」
「なぁ、ルー兄もドラウもその辺にせぇへん?」
ルークとドラウが話しているとカスミが声を掛けていたので、俺が周りを見ると先程までキョロキョロ周りを見ていた皆んながルーク達の方を見ていたので俺は沈黙する事にした。
「その辺ってなんだよ。」
「ほんなん言うてもルー兄の所為で、まだ玄関ホールしか紹介されてへんねんで。」
「あっ・・・。」
「そうだな。話に夢中で忘れてたわ。じゃあそのまま上がってくれ。」
「靴は良いのか?」
「此処はダンジョンだ。寝る時はお前らの自由だが、緊急事態で外に行くのに一々履いてぇなんてしてられねぇだろ?まぁ、一応結界で安全な場所でしか使用しねぇから意味は無いからすきにしたらいい。」
「まぁ、そうなんだろうが、この家を使う時は寝る時以外、土足にしておいて良いんじゃないか?」
「まぁシュウトがそう言うならそれで良いが、風呂ぐらいは脱げよ。」
「え!!?お風呂があるん?」
ドラウの言葉にカスミがかなり驚いた様でドラウに迫っていた。
ドラウがそう言うと真横に居たはずのルークが、いつの間にか玄関に手を掛けていた。
「おい!早く中に入ろうぜ。」
ルークはそう言いながら勝手に中に入っていった。
「予想通りだな。」
「ん?何か有るのか?」
ほくそ笑みながらそう言うドラウに対し、疑問を感じた俺がそう聞くとドラウは「入りゃ分かる。」とそれだけを言うと玄関脇に有るポールを捻ってから玄関を開けた。
そうして皆んなで中に入ると広々とした玄関ホールに拘束具を着けて転がされているルークが居た。
「えっ?・・・ルーク、何してるんだ?」
「分かんねぇよ!入ったら拘束されたんだよ!」
「自分で抜け出したら良いだろ?」
「それが出来たらこんな恥ずかしいカッコしてねぇだろ!」
「ドラウ、コレって?」
「無断で侵入したヤツを捕らえる為の魔道具が発動しただけだ。」
「もしかしてさっきポールを動かしてたのって・・・?」
「解除装置だ。まぁ、言っても普段は発動しねぇが今回は防犯魔道具を見せる為にな。」
「だからルークが勝手に入ったのを笑みを浮かべながら見送ったのか。」
「おうよ。子供らは草の上で寝転ばせときゃ俺らよりも後に入るだろ?」
「まぁ確かに未だに外で遊んでるからな。」
「そんでシュウトや俺を差し置いて先に入ろうとするのはルークだけだ。」
「それにしてもよく捕えれたな。」
「隠密をベースに色々付与してあるからな。」
「おい!そんな話は後でいいだろ!動けないんだって!」
「えっ?無理矢理抜け出せば良いじゃないか。」
「出来たら皆んなが入ってくる前に抜け出してるって、さっきも言っただろ!」
「えっ?ルークが抜け出せないって何を使ってるんだ?」
「ん?世界樹の枝を特殊な方法で繊維にしてから撚り合わせた縄だぞ。」
「それだけでルークでも捕らえるんだな。」
「ルークまで身動きが取れない状態に出来るのは想定以上だったが、素材が世界樹だからな、相当数の付与は出来たな。」
「例えば?」
「1つは侵入者に対して追尾する付与を先ず付けて、縄が見えない上に気付けない様に何重もの隠蔽を付与して、逃れようと動けば動くほどキツく絡み付く様になってるな。だからルーク、それ以上動くなよ。」
「動いてねぇだろ!ってか、早く解いてくれって!」
「強度も付与してるのか?」
「強度はしてねぇが自動修復は付与してある。」
「じゃあ、ルークが無理矢理しようとしても千切れる事が無かったのは世界樹そのものの強度って事か。」
「あぁ、元々の強度は間違いないが、特殊な編み込みで数倍の強度と柔軟さを兼ね備えた縄が出来たんだよ。」
「さっきから特殊特殊って言ってるけど、ドラウ以外には出来ないのか?」
「そんな事ねぇぞ。修得までには何千何万とやれば普通のドワーフでも可能だな。」
「何千何万か・・・大変なんだな。」
「まぁな。俺はスキルの恩恵で一発だが、そのくれぇはしねぇと難しいだろうな。っていっても普通は修得不可能だけどな。」
「今、出来るって言ったばかりじゃないか。」
「何か思い違いしてるみてぇだが、普通のドワーフがどうやって何千何万もするんだよ。」
「・・・あっ、そうか。」
「だろ?普通は世界樹の枝を手に入れる事すら不可能に近いのに、更にその加工技術を修得するのに何千何万の枝を無駄にしなきゃいけねぇんだぞ。それに普通は奇跡的に手に入った世界樹の枝をもっと簡単に造れるもんにするだろうしな。」
「簡単に造れるって何を造るんだ?」
「杖だよ杖、まぁそれでも相当レベルが高いヤツじゃねぇと無理だろうがな。」
「レベルって職業レベルか?」
「それ以外に何があんだよ。」
「じゃあ縄は相当難しいんだな。」
「そうだなぁ、俺の知る限りドワーフで直ぐに出来ると思えるのは兄貴だけだな。」
「ガルンさんだけってガルンさんって相当レベルが高いんじゃないのか?」
「そうだな。ドワーフでも珍しいというかエルダードワーフでも半数以上は兄貴に勝てねぇんじゃねぇか?」
「なら縄なんて造れないじゃないか。」
「そうだなってか、こんな無駄なもんには絶対しないだろうな。」
「無駄使いなのか?」
「そりゃあ束縛するだけなら世界樹の杖で魔法を使った方が早いからな。」
「じゃあ、なん・・・有り余ってるからか。」
「そうだな。それに魔法じゃあ1人は常駐しなきゃいけねぇし、世界樹の杖を持つ様なヤツを警備員じゃあ勿体ねぇだろ?杖自体を持つにも魔法使いとして相当レベルが高いヤツだしな。」
「なるほどなぁ、ならドラウは何で造ったんだ?」
「そりゃ難しいとされてるもんを造る事でそれ以下のレベルのもんが簡単に造れる様になるからだよ。」
「じゃあ、ドラウは世界樹の杖を簡単に造れるって事か?」
「おう。片手間で造れるな。まぁルーク達みたいに厳しい環境で修行してる感覚だな。」
「なるほどなぁ。」
「なあ!さっきから無視すんなよ!」
俺達がずっとスルーして話し続けている事に少し腹を立てたルークが再び声を掛けてきたので、俺達はジッとルークの事を見詰めているとルークは目を泳がせていた。
「い、いや、だってよぅ・・・。」
「「・・・。」」
「・・・分かったって、勝手に入った俺が悪かった。だから解放したくれぇ~。」
「仕方ないな。ドラウ、ルークも反省してる様だし、そろそろ解いてやってくれ。」
「・・・。」
「ドラウ?」
「あっ、それは分かってるんだが・・・。」
「どうした?」
「いや、そろそろ解けてるはずなんだよ。」
「どういう事だ?」
「いや、魔力消費を抑える為に抵抗せずに俺達の誰かが半径1m以内に居る状態で一定時間経つと勝手に拘束は解けるというか、縄が緩むはずなんだ。」
「ん?・・・ルーク、もしかして解けるんじゃないか?」
「・・・あっ、解けた・・・。」
拘束させていたルークが少し力を入れると縄はスルスルと解けていった。
「ルーク、気付かなかったのか?」
「気付くも何も抵抗したらめっっっちゃ、締め付けるからすっげぇ痛ぇんだぞ。そんなん動こうと思わないって。」
「そういう事か。だが、何故一定時間で解ける様にしたんだ?」
「そりゃ、そんなんで捕まる様なヤツなら俺達がその間に殺すなり拘束し直すぐれぇは出来ると思ってな。」
「確かにそうだな。だが、拘束って何か道具があるのか?」
「世界樹の縄に魔力を通せば拘束は延長出来るぞ。」
「どの程度の魔力を込めるんだ?」
「俺達なら10秒間ある程度の勢いで流せば大丈夫だ。シュウトは軽くな。」
「えっ?俺だけ?」
「そりゃ神気を出し入れ出来んのはお前だけだし、シュウトの魔力と神気で成長してる世界樹だからな。直ぐに影響を受けるんだよ。」
「込め過ぎると縄が破裂するとか?」
「いや、縄が太くなって捕らえてるヤツを圧死させるな。」
「お、おぉ・・・じゃあ俺は別の方法で拘束するわ。」
「そうだな。その方が良いだろうな。」
俺達がそう話してるとルークが恥ずかしそうに立ち上がった。
「にしてもコレって隠蔽魔法を付与したとしてどの程度、細く出来るんだ?」
「ルークかシュウトが持ってた楽器・・・えぇと何だった?」
「もしかしてギターか?」
「おう、それそれ。そのギターの一番細い・・・弦だったか、それと同じくらいだな。武器にするってぇなら強度と柔軟さを考えるとその細さが限界だな。」
「そうか。どの程度まで持ち上げられるんだ?」
「どの程度かぁ・・・そりゃ試してみねぇ事には分からんが、想定出来る範囲だと突進力に優れてるAランクの魔物までなら糸1本で動きを止められると思うぞ。」
「そりゃ良いな。今頼んだらどの程度で造れるんだ?」
「お前らの武器の手入れが終わってからになるが、明日の晩までには、つってもどの程度の長さが欲しいんだ?」
「1本、100mは欲しいな。」
「100かぁ・・・10本なら明日の晩に用意してやるよ。まぁ他に何もする事がなかったら、にはなるがな。」
「そりゃ、他を優先してくれていい。俺は、有ったら面白ぇ事が出来ると思っただけだからな。」
「そうか。まぁでも最低でも1本は用意するが、1本だと意味ねぇか?」
「いや、1本でも試せる事は幾つも有るから問題ねぇぜ。」
「そうか。なら最終的にはどのくらい必要なんだ?」
「100は欲しいが、出来そうか?」
「それくらいなら問題ねぇ。ってか、罠で使うのか?」
「メインはそうなるだろうな。」
「そうか・・・なら粘着性の高い糸も要るか?」
「強度はどうなるんだ?世界樹の素材じゃないんだろ?」
「まぁ、世界樹に粘着性は無いからな。さっき取ったアクアスコルスパイダーの糸を使えないかと思ってな。」
「蜘蛛と蠍が混ざった様なSSランクの魔物か。でもアレって糸出してたっけ?」
「出す前に討伐したろ?解体したら粘性の高くて火に強い糸が在ったんだよ。」
「へぇ~そう・・・ん?解体なんかしてたっけか?」
「俺が乗ってる魔道具もアップグレードしてっからな。中に解体場も完備してっぞ。」
「魔物に対しての強化だけじゃなかったんだな。」
「強化は当たりめぇだろ?それ以外もしねぇとよぅ。特にダンジョンがどれだけ広いか分かんねぇんだ。素材も食料も取れる時に取らねぇとな。」
「なるほどなぁ。」
「なぁ、ルー兄もドラウもその辺にせぇへん?」
ルークとドラウが話しているとカスミが声を掛けていたので、俺が周りを見ると先程までキョロキョロ周りを見ていた皆んながルーク達の方を見ていたので俺は沈黙する事にした。
「その辺ってなんだよ。」
「ほんなん言うてもルー兄の所為で、まだ玄関ホールしか紹介されてへんねんで。」
「あっ・・・。」
「そうだな。話に夢中で忘れてたわ。じゃあそのまま上がってくれ。」
「靴は良いのか?」
「此処はダンジョンだ。寝る時はお前らの自由だが、緊急事態で外に行くのに一々履いてぇなんてしてられねぇだろ?まぁ、一応結界で安全な場所でしか使用しねぇから意味は無いからすきにしたらいい。」
「まぁ、そうなんだろうが、この家を使う時は寝る時以外、土足にしておいて良いんじゃないか?」
「まぁシュウトがそう言うならそれで良いが、風呂ぐらいは脱げよ。」
「え!!?お風呂があるん?」
ドラウの言葉にカスミがかなり驚いた様でドラウに迫っていた。
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