転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第404話 [生命の揺り篭。Part7]

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「そりゃ転移台を造れる様になったのが最近だからだ。」

「転移台?アレが関係してるだわ?」

「あぁ、あの魔道具を造った時の失敗作の中に転移せずに時間を経過させちまったもんが出来てな。それを研究して出来た魔道具だからな。」

「職人としてドラウには脱帽だわさ。」

「ふん!失敗作の中に思ってた違う形の成功品を作り出すのはナビコも経験有るだろ?それと同じだ。」

「確かにあるだわさ。」

「まぁ、それは良いとして次いでだから今話すが、隣りに白い台が在っただろ?」

「在っただわ。」

「アレは逆に俺の方に送り返す転移台なんだ。」

「間違えて送ってきた物を返すだわ?」

「それもそうだが、食材として使ったもんの残りカスみてぇのが出るだろ?それを送って欲しいんだ。」

「出来るだけ出さない様にはしてても出るのは確かに在るだわ。でもそんな物を送って肥料にでもするだわ?」

「そうなるもんも在るだろうが、調理後には性質変化を起こしてる可能性が高いからな。新しい魔道具の素材になるかもしれねぇし、薬になる可能性も有るからな。調べてぇんだよ。」

「そういう事なら分かっただわさ。」

「なら食料庫の質問はもういいな?」

「問題無いだわさ。」

「じゃあ後は調理場だな。細けぇとこも聞きたいから兎に角、中へ行くぞ。」

「分かっただわ。」

そう言って調理場に行くと調理場に関する質疑応答を済ませた俺達はドラウの案内でリビングダイニングを出る事にした。

「そういやぁバト達はドラウに質問とかは必要無いのか?」

「私どもは皆様のお世話をする必要がございますので、皆様よりも先んじて内見は済ませております。」

「ドラウ、そうなのか?」

「部屋の配置や中身を色々教えてもらう必要もあったからな。」

「なるほどな。それで皆んなの部屋は何処に有るんだ?」

「皆んなの部屋はそこだ。」

ドラウはそう言うとリビングダイニングの目の前の扉を指さした。

「やっとか。」

先程まで暇そうにしていたルークがそう言うと先程まで真剣に見て回っていたナビコがルークに対して説教をしていた。

「ドラウ、ルーク達は放っておいて案内してくれるか?」

「おう。だが、一つだけ言うとそこにシュウトの部屋は、ねぇからな。」

「え?そうなの?」

「理由はまた後で言うが、風呂に行く階段の向こう側にお前の部屋は在るんだ。一応、皆んなの自室を案内したら行くから後で良いか?」

「あぁ。」

「じゃあ入るぞ。そこの2人も説教は後にしてくれ。」

「分かっただわさ。」

そう言うと俺達はドラウの案内で中に入って行った。

「2階もあるのか?」

「おう。アキトとカスミの2人と幻精霊の皆んなは部屋が決まってるが、後は好きに選べる様に部屋数は十分にある。後、子供らは一緒に寝泊まり出来る大部屋もあるぞ。ちなみに大部屋は寝る時には分かるが、プライベート空間を確保出来るからな。」

「贅沢だな。」

「そうか?まぁとりあえず決まってるヤツから紹介するとそこの手前の他とは扉の間隔が広いのが2人部屋だ。一応サーシャに配置を教えて貰いながら設置はしたが、気に入らなかったら自分達で模様替えでも何でもしてくれ。」

ドラウにそう言われたアキト達は早速中に入ろうとした。

「あっ、忘れてた中に入ったらパネルが設置されてっから手を翳して登録してくれ。そしたら扉の色も壁の色も自由に変えれるからな。」

「そんな事まで出来るか?」

「ドアの色を変えれたら自分の部屋ってわかり易いだろ?」

「まぁ、そうだな。」

「じゃあ次は幻精霊達だな。」

ドラウがそう言うとスキアが手を上げた。

「ん?何だ?」

「私共専用の部屋を御用意頂けたのは有り難いですが、私共は元精霊ですので、外の方が良いのですが・・・。」

「普通はな。そんな事、百も承知だが、1度部屋を見てからにしろよ。」

「・・・承知致しました。」

「おし!じゃあ先ずはスキアの部屋にするか、着いてこい。」

ドラウがそう言って案内した先に漆黒のドアの前で止まった。

「開けてみろ。」

ドラウにそう言われてスキアがドアを開けた。するとドアの向こう側が黒く、よく見ると何かが揺らめいてる様に黒い靄が動いていた。

「何だ?ドラウ、アレが部屋なのか?」

「おうよ。シュウトは疑問思うのも当然だ。普通のヤツが中に入れば1時間も経たずに気が狂うだろうが、スキアは闇精霊だったからな。逆に心地良いはずだ。」

「アレが?」

「まぁ、俺らには分かんねぇよ。ほれ、スキア入ってみろ。」

「は、はい・・・。」

スキアはそう言うと戸惑いながらも中に入って行った。

「なぁドラウ、他もあんな感じなのか?」

「あんな感じって、その属性の部屋って事か?」

「属性・・・あぁ、なるほど、そういう事か。」

俺が納得するとドラウはフローガには燃え盛る炎の部屋、ネロには水で満たされた部屋など、それぞれの属性にあった部屋を次々と案内していた。

「しかし、ドアを開けても外には水も炎も出て来ないのが、不思議だな。」

「コレも転移魔道具の応用だな。扉で隔てている様に見えて、あの枠で空間を遮断してるんだ。」

「だから膜みたいなのがあったのか。」

「そういう事だ。まぁ、今出て来ないところを見る限り問題は無さそうだな。」

「そういえば誰も出て来ないな。特にスキアやアモネスなら直ぐに出て来て感想でも言いそうなのにな。・・・中から出られなくなってるって事はない・・・よな?」

「・・・そんな問題は無いはずなんだが・・・。」

俺の言葉に少し不安を感じたのか、ドラウは何かのタブレットらしき魔道具を取り出して調べものをしていた。

「異常は感知されてねぇな。」

「1番最初に入ったスキアに話し掛けてみるか?」

「ならドアの横に付いてるボタンを押せば中と話せるぞ。」

「分かった。」

俺はそう言うとボタンを押しながらスキアを呼んでみるとスキアは焦った様に飛び出してきた。

「も、申し訳ございません!」

「いや、誰も出て来ないから出れなくなったのかと思ってな。」

「出れないと言われれば、確かにそうかもしれません。」

「勢い良く出てきたのは無理矢理通ろうとしたからか?」

「いえ、シュウト様の魔力で満たされていた為、あまりにも居心地が良く、恥ずかしながら呼び掛けられた事でビックリしただけなのです。」

「俺の魔力?・・・魔宝玉でも使ってるのか?」

「そうだな。性質を変換させるのもそうだが、眷属ってぇのもあって、シュウトの魔力を固めた魔宝玉が一番良いと思ってな。」

「確かに誰も出て来ないもんな。スキアも戻って良いぞ。」

俺がそう言うとスキアは一礼してから直ぐに部屋へと戻って行った。

「相当だな。」

「造って正解だったぜ。じゃあ後は話し合って好きに・・・って子供らはどうする?大部屋なら幻精霊達の横の部屋だが、1人部屋のヤツらは1部を除いて全部上の階だがどうする?」

ドラウがそう言うとシンジ達は集まって相談していた。

「なぁ、1階の部屋ってもしかして繋げられる感じなのか?」

「おう。俺の予想だともう1組は同部屋にすると思ってな。」

「もう1組って事はバト達か?」

「あの2人は生活習慣が違うのと今まで寝る時は別々にする必要性があったから1つの部屋で寝る事はねぇんだと。」

「じゃあ・・・そういう事か。」

そう言うドラウの視線を辿るとレイとツバキが仲良く部屋の相談をしていたので、俺は納得し、部屋の相談が終わったのか、キャッキャキャッキャと喋っている子供達の方に話し掛ける事にした。

「もうどうするか決まったのか?」

「僕達は大部屋にする。」

「中も見てないのに決めて良いのか?」 

「うん。姉ちゃん達も良いよね?」

「見てからでも変更は出来るよね?」

「ドラウ、どうなんだ?」

「こんだけ部屋数が有るんだ。人が増えねぇ限り、両方使っても問題ねぇぞ。」

「そうなんだ。じゃあ私は両方使おうかな?」

「まぁ、カナエは1人で過ごすのも好きだったからな。まぁ、見る限り有り余ってるみたいだから全員1人部屋も使ったら良いんじゃないか?その代わり部屋の事はちゃんと綺麗に使うんだぞ。」

「「「「は~い。」」」」

「シュウト、そこは問題ねぇと思うぞ。」

「何でだ?」

「サーシャが居るじゃねぇか。」

「全部任せるのは大変だろ?」

「そんな事ねぇはずだぞ。なぁ、サーシャ。」

「はい。今はシュウト様の世界にあります邸のお掃除も出来ないので、私と致しましてはドラウ様が御用意頂けた事で心が楽になる思いでございます。」

「長年やってきたからメイドの仕事をしないと落ち着かないという事か?」

「はい。スキルの恩恵もございますし、業務を行わないという事は有り得ません。」

「スキルの恩恵?究極癒メイドだったか?」

「はい。究極癒メイドは他者を癒す他にメイド業務を行う事で、自身も癒し、ステータス全体のバフ効果もございます。」

「もしかして、バトの究極闇執事も近い効果が有るのか?」

「はい。私も執事業務を行う事で、一部のステータスが上がり、闇に関するスキルも効果が倍増致します。」

「・・・魔法、もしかして暗殺術もか?」

「はい。ですので、我々はこの様に業務を継続出来る魔道具を造られた事に非常に感謝しておるのです。」

「なるほどなぁ。」

「って事で、執事の仕事もメイドの仕事も増える環境なら尚の事、良いって事よ。」

「そういう事なら分かった。それでドラウ、俺も中を見ても良いか?」

「個室のか?それとも大部屋のか?」

「両方だな。1度見てみたいからな。」

「まぁ、別に良いが、お前だけは固定の寝室しか使えねぇっていうか、此処で寝泊まりする以上はどんな事があっても専用の部屋で寝てもらうからな。」

「そうなのか?」

「それは後で説明するから先ずは大部屋からだな。」

「お、おう。」

そうして案内された大部屋は何も無い、だだっ広い広間だけの部屋だった。

「ん?寝る時は布団か何かを敷くのか?」

「違ぇよ。壁をよく見てみろボタンが有るだろ?」

「あぁ、幾つも有るなぁ。」

「アレを押せばベットが出てくる様になってんだよ。」

「押せばって俺達全員が押しても余るぐらいないか?それとも全部ベットな訳でもないのか?」

「全部ベットのボタンだぞ。一応、シュウト以外が寝る状況だとしてもゆとりを保てる様にはしてあるぞ。」

「俺以外ねぇ。」

「悪いとは思うが理由を聞けば納得出来るはずだ。」

「じゃあベットの位置は後で決めろ。次行くぞ。」

「「「「は~い。」」」」

俺達はそう言うと2階に在る個室へと向かった。
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