転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第9話 [ アイデア ]

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「シュウト様ところで色々あると仰ってましたが、他にどんな方法があるのですか?」

ハロルドさんが火起こしの事を聞いてきたので俺は別に隠すことは無いのでいくつかの方法を教えた。

「ほう・・・石で火を着けれるのですかぁ・・・」

「今の所探してないのでこの地域にあるか、分かりませんが河原に行ったら見つかる可能性はあると思いますよ。」

「河原というと次の野営する近くに有ったと思いますので、どの様な石なのか教えて頂けると有難いのですが」

「分かりました」と言うととりあえず「鑑定は野営地で」となり、急いで片付け目的地へと何故かかなりのスピードで向かっていった。

「何か速くない?こんなに揺れてアロンさん大丈夫?」

「あの人の希望だから仕方ねぇ。それにアロンならもうポーションも使わせて貰ったから大丈夫だ。」

「でも乗る時は大変そうだったじゃん」

「だいぶ血が出てたのもあって体力が戻ってなかっただけだ。後で飯でも食って寝たら問題ねぇ。」

俺はそんなもんなのか?と思っていると聞いてた予定よりも速く到着した。

「さっ着きました。では先程の石を探しましょう。」

「じゃあ俺たちは野営の準備しとくっすね。」

俺はハロルドさんに促されて河原の方に向かった。

「ハロルドさん何故そんなに石に興味を?」

「シュウト様、シュウト様はこの価値を分かってらっしゃらないのですか?」

「価値ですか?」

「そうです。これ迄、火を着けるには2種類の方法しかないとされて来ました。それが石と鉄を使えば火を着けることが出来るとなれば、それを求める需要は計り知れない。ここまでは分かりますか?」

「えっ?でも魔法やスクロールがあるんですよねぇ」

「確かにあります。しかし自分自身でやる場合には一般人には多少とはいえない魔力を消費します。それに人に頼む場合にはスクロールほど高くはないですが、金銭が発生する場合が殆どで毎日となるとこれも一般人には安くはない金額になり、出来るだけ火を絶やさない様にするのが、一般的ですが、残り火を完全に消えないようにするには其れだけでも費用が嵩むことになります。ですので、今回、シュウト様にお教え頂いた方法で、毎日、火を起こし、尚且つ燃料費よりも安価で有れば人々は助かり、私は儲かると言う塩梅です。」

「でもそれはハロルドさんが、スクロールや魔法を売りにしている人に恨まれませんか?」

「その点は御安心を長く商売をしていますと色々な伝手がありますし、売りにしている者達も其れだけで商売している訳ではないので、そう痛手にはなり得ませんから」

「ならいいですけど先程みたいに襲われない様にお願いしますね。自分の所為で誰かが不幸になるのは嫌なので。」

「シュウト様はやはりお優しいですね。」

「えっ?あのぅ・・・そのぅ・・・あっ!有りましたこれですこの石です!」

俺は恥ずかしかったので丁度見つけることが出来た石を手渡したが、ハロルドさんには微笑ましく見られていた。

「おっとこれがそうなのですね・・・なるほど黒曜石ですか・・・これに鉄を当てれば火花が飛ぶのですね」

「そうですね。通常、河原にある事はそれ程多くはありませんがこれもそういう石の1つですね。」

「では、この石を多く手に入れようとするとどの様な場所にあるかご存知ですか?」

「そうですねぇ・・・あるかどうかは分かりませんが火山か今は火山では無いが昔は火山だった場所ですね。大まかにいうとその石も火山岩の1種なので。」

「ほう~なるほどシュウト様は博識ですなぁ。」

ヤベ!記憶がない設定なのにこんなに色々知ってたら怪しまれるどうしよう・・・えぇい、ままよ!

「そういう知識だけは思い出せるんですけどね。」

そう言った俺を見てハロルドさんは微笑むだけだった。

「あ!これもそうですね。」

近くにあった石英を手渡す。

「これは比較的に河原であれば手に入り易いかもしれません。」

手渡されたハロルドさんは鑑定をしたのか「ただの石かぁ」と言いながら石英片手に難しい顔をして考え込んでしまった。

「もしもしハロルドさん?・・・もしも~し・・・ハロルドさん!」

「!!はい!な、なんでしょう?」

「いえ何度か声を掛けたんですが気が付いてもらえなかったもんで・・・日も傾いてきたんでそろそろ戻りませんか?」

「これは申し訳ありません。集中すると周りが見えなくなる性分でして、そうですね、戻りましょうか。」

そう言いながら俺達は野営地へ戻っていったのだが、ハロルドさんが本当に申し訳なさそうな表情にいたたまれなくなってしまい、つい「黒曜石はもしかしたら川の上流にあるかも知れませんね。」って言ったばっかりにまた動きが止まりそうだったので背中を押して戻る羽目になり、更に戻るのが遅くなってしまった。

「おう、遅かったじゃねえか・・・って旦那の病気がまた始まったのか・・・。」

「おい!旦那!旦那!!」

「はっ!いつの間に着いて・・・」

「いつの間にじゃねぇよ!もう少しでミミを行かせるところだぞ!それに外ではいつも程々にって言ってるだろ!シュウトに背中を押してもらって帰ってくるなんざ1番ダメだろ!」

「えっ!申し訳ありませんシュウト様。」

「良いですよ。それよりカイン良いのかよ雇い主にそんな態度で」

「良いんです。カインにはいつも助けられてるんで、じゃないと食べるのも寝るのも忘れて考えに耽けってしまうので」

えーそれはいくら何でも駄目だろう
と思っているとミミに話しかけられた。

「ねぇねぇ今度は違うやり方教えてくれるんでしょ」

「あぁちょっと待ってな。ところでどっちに火を着ければ良いんだ?」

そこには簡易的な竈の様な物と焚き火をする様な場所の2箇所があった。

「シュウト様、もし宜しければ石も2つある事ですし、それぞれ拝見させて頂いても?」

「ん・・・違いはないんですけどまぁいいですよ」

「違いはないとは?」

「石に火が着くのではなくてナイフよりも硬い石で鉄が削られ、それが火花となって火が着くものなので」

「ん?じゃあ鉄が削れる様な硬いやつなら他でもやれんのか?」

「ん・・・やってみないと分からんけど出来るかもな、とりあえず火を着けるぞ」

そう言いながら俺は手早く火起こししていく。

「しかし見事なもんですなぁ~そんなにも簡単に他の人でも出来るものですか?」

「慣れは必要でしょうが着きやすい物とセットにすれば案外簡単ですよ」

「着きやすい物ですかぁ先程から用意していた物ですか?」

「ん・・・色々有りますけど・・・1つ聞かせてもらっても?」

「何でしょう?」

「魔法やスクロールでどう着けるのか?と種火を残す時にどういう方法が有るのか教えて頂けると有難いんですが・・・その辺の記憶はないもんで。」

「おぉイイぜ、ミミやってやれよ。」

「良いよ~ちょっと待ってねぇ」

「では、私はスクロールと種火を残す道具の方を用意しますね。」

「旦那良いのかよ、何時もなら安くないから使わせてくれないくせに」

「何を言ってるんですか!こんなに面白そうなお話を聞いて動かないのは商売人として終わってます!」

「へぇ~そういうもんかねぇ」

各々が準備をし、集まったところでミミが「じゃ私から」と言いながら小枝を出し「着火!」と言うと小枝の先に火が灯されたが直ぐに消えた。

「案外直ぐに消えるんだな」

「そらそうよただの生活魔法だもん。火魔法なら続けて出せるけど」

「火魔法は使えないのか?」

「私にはムリね。街に戻ったら仲間の1人が使えるけど」

「ん?まだ他に仲間がいるのか?」

「1人ね。今回は前の時の怪我で休んでるけど」

「そうなのかぁじゃあ着きにくい時はどうするんだ?」

「そりゃ何回も魔法を使うに決まってるじゃん、だから普通の人には大変なのよ」

「なるほどなぁ」

「では次はスクロールですね。」

そういうと手に持つには少々大きな枝を広げたスクロールの上に置き「着火!」と唱えると太い枝なのに簡単に火を着けることが出来た。

「へぇ~そのサイズでも一発で着くんですね」

「そりゃそうだろ、それ1枚で小銀貨1枚もするんだぞ。まぁだから出来ないやつは魔法を人に頼むんだけどな。」

「頼むと幾らなんだ?」

「まぁ俺らみたいにパーティー内に居たり家族に居ねぇ限りは1回で銅貨1枚か確実に着くまでが5枚ってのが相場だな」

「・・・1つ聞いて良いか?」

「ん?何だ?」

「・・・あのさぁ・・・銅貨ってどの位の価値があるんだ?」

「はぁ?分からないのに聞いてきたのか?」

この世界の通貨がどうなっているのか分からないと生きるのが大変だと思って聞いてみたがカインにバカにされてしまったが、ハロルドさんが横から入ってきて丁寧に教えてくれた。

「シュウト様よろしいですか、通貨は下から銅貨、銀貨、金貨、白金貨があり、白金貨以外は大中小があります。それとは価値の変動がある王金貨、帝国金貨、聖金貨などその国それぞれの金貨があり、まぁ平民の平均収入が銀貨2枚程度なので流通しているのは銀貨、銅貨が一般的ですかな」

「中銀貨とは言われないんですか?」

「言われる訳がねぇだろ、馬鹿じゃねぇんだからよ」

分からないんだからしょうがないだろと思いながらカインを睨むとミミがカインの頭をバシ!っと叩いた。

「何すんだよ!」

「アンタ、シュウトが記憶喪失ってわかって言ってる?」

「あっ忘れてた。」

「忘れてたじゃないわよ!」

そう言いながらまた叩こうとしてたので、カインは手を合わせながら謝っていた。

「私に謝ってどうすんのよ!」

「あぁシュウトすまん。」

「もういいよ」と言いながら笑っているとハロルドさんから「後は種火を残す道具でしたね」と言いながら出したものは、ランプだった。

「なるほどランプですかそれなら少し使わせてもらって良いですか?」

そう言うとハロルドさんがランプを渡してきたので匂いを嗅ぐとアルコール?の様な匂いがした。

「これは何が入っているんですか?」

「ファイヤーフロッグの油ですね」

「ファイヤーフロッグ?」

「大体こんくらいのゲコゲコ言う奴だ。」

「そうね、強さ的には火を吹くからEランク程度なんだけど下手に攻撃すると爆発しちゃうからEランクでも遠距離攻撃を持ってないと難しいかな」

「それってどの位強いんだ?」

「ん~どう説明したらいいんだろう?」

ミミが悩んでいると横になっていたアロンが答えてくれた。

「そうだなぁ普通の人なら何人かで戦えば1匹は倒せるし、Dランク冒険者なら1人でも倒せるよ」

「弱いの?」

「そうだね。面倒臭いだけだね。ただソロのDランク冒険者には慣れればいい稼ぎになるんだよ慣れればね」

「慣れればを凄く強調してるけどそんなにも大変なのか?」
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