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第13話 [どうしてこうなった!?]
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工房に入って直ぐに執事服を着ている人が声を掛けてきた。
「お帰りなさいませ大旦那様。」
「うむ。職人長達は集まっているか?」
「はい、彼処の方に。しかし大旦那様、1度邸の方へ向かわれませんか?帰りを心配している皆様がお待ちなのですが。」
「儂は大丈夫だと伝えてあるだろう!それよりも職人達を待たせる訳にはいかん!早く案内せよ!」
ハロルドさんがそう言うと執事服の人は呆れたように答えた。
「はぁ、分かりました。おそらくそう言うであろう事は皆様に伝えてありますがソフィア様だけは納得しないと思われますよ。」
執事服の人がそう言うとハロルドさんはたじろいだ様子を見せつつも返答した。
「・・・よ、よい。それよりも案内せよ。」
「承知致しました。ただ大旦那様、ひとつ宜しいですか?」
「何だ、まだ何かあるのか?」
「はい。其方の方は何方でしょうか?」
そう言われハロルドさんはハッとした表情になると此方を差し答えた。
「此方の方が儂が伝えたシュウト様だ。」
その言葉にハッとした俺は急いで挨拶をした。
「自分はハロルドさんにお世話になっております、シュウト・オオヤマジと申します。」
「シュウト様、何を仰っているのですか、危ない所を助けて頂いた上にこの商会を更に繁栄させてくれるであろう商品をお教え下さるのですからお世話になっているのは此方の方です!」
「おぉそうでしたか!
私は元公爵家家令、今は大旦那様の専属秘書をさせて頂いているセバスチャンという者です。
この度は、大旦那様を助けて頂いてありがとうございます。」
ん!?公爵家?どういう事?セバスチャンって見たまんまじゃん!
そう思い、大いにパニクっているとセバスチャンさんから何やら黒いオーラが出てきて、ハロルドさんだけでなくカイン達も盛大に震えていた。
「大旦那様、もしや公爵家である事を伝えていなかったのでしょうか?」
「な、な、何を言っておるもう公爵では無いのだ言う必要など無いであろう。それに見よ、シュウト様が困惑してらっしゃるではないか・・・。」
「いいえ大旦那様、これからもお世話になると先程仰ったのであれば、伝えなければ此方が隠し事をしている事となりますので、深く関わるのであれば、信用して頂く為にも相手方に伝えなければいけないと何度も言いましたがお忘れですか?」
「・・・しかし、そうすると誰も彼も萎縮して「大旦那様?」・・・はい、すいません。」
ハロルドさんが言い訳しようとした瞬間セバスチャンさんから更に大きなオーラが出て、ハロルドさんは小さくなって謝った。
「ところで大旦那様?」
「な、な、何じゃ?」
「先程、危ない所をと仰っていましたが、影からはその様な報告は受けていませんが、どういう事ですかな、説明いただけると有難いのですが。」
「いや、その~何というか、その~」とハロルドさんがキョドっているとセバスチャンさんはカインの方を見て声を掛けた。
「カイン殿?」
「ハッ!帰還の折、盗賊らしき者共が現れ!その者共は討伐しましたが、体力が尽きかけた折に運悪く魔物が出現してしまい、アロンが負傷、ハロルド様だけでも退避して頂こうとしましたが、それも叶わず、状況が深刻化している所をシュウトが・・・いえ、シュウト様に救援して頂いたお陰で難を離脱する事が出来ました。」
カインが普段とは打って変わって兵士が指揮官に報告する様に直立不動で答えていた。
その報告を受けたセバスチャンさんは頷くとハロルドさんの方に向き直り、黙って見つめると徐々にハロルドさんの顔色が悪くなり汗をかき始めた。
ハロルドさんが黙り暫くするとセバスチャンさんは指をパチン!と弾き、その瞬間何処から現れたのか仮面を着けた人が現れ、セバスチャンさんが頷くと音も立てずに消え去った。
「セバス?まさか報告させたのか?」
「当然です。」
愕然とした表情になったハロルドさんはボソッと「裏切り者・・・。」というとセバスチャンさんはハロルドさんの方を見て「どうされました。」といい顔で言い、ハロルドさんはバツの悪い顔で押し黙った。
その姿を見て俺はセバスチャンさんは怒らさないでおこうと決めた。
暫しの沈黙の後、セバスチャンさんが手を鳴らしたので皆がみると
「さっこれ以上は私の方からは何も言いませんので職人長達がお待ちです、行きましょうか。」
その言葉を聞いたハロルドさんは自身の顔を叩き、セバスチャンさんが勧める扉へ向かったので自分達もその後に続いた。
「待たせて悪かったな、此方の方がシュウト様だ、これまでに無いであろう新しく尚且つ低コストで高利益を見込めるアイデアを教えて頂ける方だ。」
そう言われ中に入ると職人長であろう人が5人居り、その真ん中に異世界物で定番の“ザ・職人”であるドワーフらしき人がいるのを見て俺は思わず
異世界物の定番ドワーフ!!!SUGEEEEEEE!!!
と内心興奮しているといつの間にか横にいたセバスチャンさんが肩をトントンと叩き、声を掛けてきた。
「失礼ですがシュウト様はドワーフの方に初めてお会いしたのですか?」
「!」「は、はい。あっ!ジロジロ見てたら失礼ですよね。えぇっと自分はシュウトです。宜しくお願いします。」
「いえいえそうではありません。彼はその様なことを気にする者ではありませんし、本来ドワーフの方は自分達の国から余り出ないので、会う事など殆ど無く彼は珍しいタイプなので。」
「ああそうだ気にするな!俺はガルンつうもんだ!ソレに実際変わりもんだからな!ガッハッハッ!んで、お前がセバスが言ってた奴か!俺はおもしれぇもんに目がねぇんだ!楽しませてくれるなら何でもいい!ガッハッハッ!」
セバスチャンさんが注意している訳では無いことを俺に伝えてくれると続けてドワーフのガルンさんが話しかけてきたが、余りにも大きな声だったので、俺はつい耳を塞いでしまった。
「ガルンさん、興奮しているのは分かりますがシュウト様が驚いてらっしゃいますので、もう少し声を張るのはお止め下さい。」
セバスチャンさんがそう言うとガルンさんは頭を掻きながら「おっとすまねぇ」と落ち着いた声で謝罪してきた。
「では、シュウト様、職人長達を紹介させて貰っても宜しいでしょうか?」
セバスチャンさんにそう言われたので、俺は「はい。お願いします。」と答えたので、セバスチャンさんは頷き、一人一人紹介していった。
「では此方から服飾部門第一職人長のクリスさんです。」
「クリスです。何やら画期的なアイデアがあるとか、楽しみにしております。」
「御期待に添えるかどうかは、分かりませんが宜しくお願いします。」
「そのお隣が防具部門第一職人長のゴッテスさんです。」
「ゴッテスだ。ハロルド様を助ける為に防具を失ったらしいな。希望があればどんな防具でも造らせてもらう。後で来てくれ。」
え!?と思い、ハロルドさんやセバスチャンさんを見ると2人共、笑顔で頷いていたので「分かりました。ありがとうございます、後で寄らせて貰います。」と返事をした。
「ではガルンさんを飛ばして、お隣が武具部門第一職人長のキルデスさんです。」
「キルデスじゃ、ハロルドを助けてくれてありがとのぅ彼奴はもう残り少なくなった友の1人じゃて、儂もゴッテス同様、何でも言うてくれ。」
「そうなんですね。それは良かったです。自分が欲しい武器は中々売って無いと思ってたんで有難いです。・・・なら防具と一緒に相談させて貰っても良いですか?」
「おう」「儂も構わんよ。」
「ならお願いします。」
「ではそのお隣、魔道具部門第一職人長のギールさんです。」
「ギールよ。可愛らしい坊やね。何か困ったらお姉さんに言ってね。」
ガタイが前衛のカインよりも遥かに良いというか前世ならボディービルの世界王者になれそうな男がナヨナヨとしながら少しづつ近づいて来ようとしたので、俺は扉の位置を確認し、脱兎のごとく逃げ出そうと・・・その瞬間横にいたはずのセバスチャンさんが消えたかと思った瞬間
ドガーーン!!!
目の前で爆弾が爆発したような音がしたので前を見てみると
エッ!?・・・。
服がボロボロで壁際まで吹っ飛ばされるもクロスアームブロックで耐えているギールさんとギールさんが先程まで立っていた場所でストレートのフォームをしているセバスチャンさんがいた。
「何すんだテメェー!」
「何するではない!貴方の所為で今までどれだけの魔道具職人とお客様が逃げ出したと思っているのですか!」
「何言ってやがる逃げ出した奴は軟弱だっただけだ!」
「何を言ってるんですか!そもそも魔道具作りに筋肉は必要無いでしょう。」
「バカを言うな!良いもんを作ろうと思うなら先ずは健全な肉体からだ!」
「では健全な肉体作りに相手の身体をベタベタ触る必要性は無いでしょう。未だに苦情が上がっているのはどういう事ですか?」
「ば、ば、馬鹿野郎、そ、そ、それは触らなきゃちゃんと鍛えられているか分からねぇじゃねぇか・・・。」
「吃っている時点で趣味ですね。女性しかいない部署に行きますか?」
「そ、それだけはぁーーーー。すいませんでしたぁーーー!」
唖然とその状況を見ている俺にカインが近づいてきた。
「あの2人はいつもああなんだよ。大体2人共、元Aランク冒険者でパーティーを組んでたから誰も間を持つ事なんて出来ねぇし、俺らも怒らせたら物理的に死ぬから誰も逆らえねぇんだよ。」
「カイン殿?一から鍛え直して欲しいのですか?」
「いいえ!何でもありません!」
カインは余計な事を言った所為で直立不動になり、ギールさんはその場で項垂れていた。
「シュウト様、まぁアレでも魔道具作りの腕は、性格がアレな所為で王専属の魔道具技師からは外されましたが、王国随一なんで何か相談したい時は私に言ってもらえば用意させますので、気軽に仰って下さい。」
後ろの方で「そんなぁ」って言う声は聞こえたが聞こえない振りをして、「分かりました。」と返事をするといい笑顔でセバスチャンさんが頷いた。
「では、最後に先程も紹介しましたが今一度、彼は開発部門第一職人長で職人長統括のガルンさんです。」
「さっきは悪かったな、中には俺を含めてクセの強い奴は居るが皆悪い奴じゃねぇんだ。気にしないでやってくれ。」
俺がガルンさんに「大丈夫ですよ」と言うとやっと紹介が終わった・・・辺りを見るともう日が暮れ始めていた。
どうしてこうなった!?
「お帰りなさいませ大旦那様。」
「うむ。職人長達は集まっているか?」
「はい、彼処の方に。しかし大旦那様、1度邸の方へ向かわれませんか?帰りを心配している皆様がお待ちなのですが。」
「儂は大丈夫だと伝えてあるだろう!それよりも職人達を待たせる訳にはいかん!早く案内せよ!」
ハロルドさんがそう言うと執事服の人は呆れたように答えた。
「はぁ、分かりました。おそらくそう言うであろう事は皆様に伝えてありますがソフィア様だけは納得しないと思われますよ。」
執事服の人がそう言うとハロルドさんはたじろいだ様子を見せつつも返答した。
「・・・よ、よい。それよりも案内せよ。」
「承知致しました。ただ大旦那様、ひとつ宜しいですか?」
「何だ、まだ何かあるのか?」
「はい。其方の方は何方でしょうか?」
そう言われハロルドさんはハッとした表情になると此方を差し答えた。
「此方の方が儂が伝えたシュウト様だ。」
その言葉にハッとした俺は急いで挨拶をした。
「自分はハロルドさんにお世話になっております、シュウト・オオヤマジと申します。」
「シュウト様、何を仰っているのですか、危ない所を助けて頂いた上にこの商会を更に繁栄させてくれるであろう商品をお教え下さるのですからお世話になっているのは此方の方です!」
「おぉそうでしたか!
私は元公爵家家令、今は大旦那様の専属秘書をさせて頂いているセバスチャンという者です。
この度は、大旦那様を助けて頂いてありがとうございます。」
ん!?公爵家?どういう事?セバスチャンって見たまんまじゃん!
そう思い、大いにパニクっているとセバスチャンさんから何やら黒いオーラが出てきて、ハロルドさんだけでなくカイン達も盛大に震えていた。
「大旦那様、もしや公爵家である事を伝えていなかったのでしょうか?」
「な、な、何を言っておるもう公爵では無いのだ言う必要など無いであろう。それに見よ、シュウト様が困惑してらっしゃるではないか・・・。」
「いいえ大旦那様、これからもお世話になると先程仰ったのであれば、伝えなければ此方が隠し事をしている事となりますので、深く関わるのであれば、信用して頂く為にも相手方に伝えなければいけないと何度も言いましたがお忘れですか?」
「・・・しかし、そうすると誰も彼も萎縮して「大旦那様?」・・・はい、すいません。」
ハロルドさんが言い訳しようとした瞬間セバスチャンさんから更に大きなオーラが出て、ハロルドさんは小さくなって謝った。
「ところで大旦那様?」
「な、な、何じゃ?」
「先程、危ない所をと仰っていましたが、影からはその様な報告は受けていませんが、どういう事ですかな、説明いただけると有難いのですが。」
「いや、その~何というか、その~」とハロルドさんがキョドっているとセバスチャンさんはカインの方を見て声を掛けた。
「カイン殿?」
「ハッ!帰還の折、盗賊らしき者共が現れ!その者共は討伐しましたが、体力が尽きかけた折に運悪く魔物が出現してしまい、アロンが負傷、ハロルド様だけでも退避して頂こうとしましたが、それも叶わず、状況が深刻化している所をシュウトが・・・いえ、シュウト様に救援して頂いたお陰で難を離脱する事が出来ました。」
カインが普段とは打って変わって兵士が指揮官に報告する様に直立不動で答えていた。
その報告を受けたセバスチャンさんは頷くとハロルドさんの方に向き直り、黙って見つめると徐々にハロルドさんの顔色が悪くなり汗をかき始めた。
ハロルドさんが黙り暫くするとセバスチャンさんは指をパチン!と弾き、その瞬間何処から現れたのか仮面を着けた人が現れ、セバスチャンさんが頷くと音も立てずに消え去った。
「セバス?まさか報告させたのか?」
「当然です。」
愕然とした表情になったハロルドさんはボソッと「裏切り者・・・。」というとセバスチャンさんはハロルドさんの方を見て「どうされました。」といい顔で言い、ハロルドさんはバツの悪い顔で押し黙った。
その姿を見て俺はセバスチャンさんは怒らさないでおこうと決めた。
暫しの沈黙の後、セバスチャンさんが手を鳴らしたので皆がみると
「さっこれ以上は私の方からは何も言いませんので職人長達がお待ちです、行きましょうか。」
その言葉を聞いたハロルドさんは自身の顔を叩き、セバスチャンさんが勧める扉へ向かったので自分達もその後に続いた。
「待たせて悪かったな、此方の方がシュウト様だ、これまでに無いであろう新しく尚且つ低コストで高利益を見込めるアイデアを教えて頂ける方だ。」
そう言われ中に入ると職人長であろう人が5人居り、その真ん中に異世界物で定番の“ザ・職人”であるドワーフらしき人がいるのを見て俺は思わず
異世界物の定番ドワーフ!!!SUGEEEEEEE!!!
と内心興奮しているといつの間にか横にいたセバスチャンさんが肩をトントンと叩き、声を掛けてきた。
「失礼ですがシュウト様はドワーフの方に初めてお会いしたのですか?」
「!」「は、はい。あっ!ジロジロ見てたら失礼ですよね。えぇっと自分はシュウトです。宜しくお願いします。」
「いえいえそうではありません。彼はその様なことを気にする者ではありませんし、本来ドワーフの方は自分達の国から余り出ないので、会う事など殆ど無く彼は珍しいタイプなので。」
「ああそうだ気にするな!俺はガルンつうもんだ!ソレに実際変わりもんだからな!ガッハッハッ!んで、お前がセバスが言ってた奴か!俺はおもしれぇもんに目がねぇんだ!楽しませてくれるなら何でもいい!ガッハッハッ!」
セバスチャンさんが注意している訳では無いことを俺に伝えてくれると続けてドワーフのガルンさんが話しかけてきたが、余りにも大きな声だったので、俺はつい耳を塞いでしまった。
「ガルンさん、興奮しているのは分かりますがシュウト様が驚いてらっしゃいますので、もう少し声を張るのはお止め下さい。」
セバスチャンさんがそう言うとガルンさんは頭を掻きながら「おっとすまねぇ」と落ち着いた声で謝罪してきた。
「では、シュウト様、職人長達を紹介させて貰っても宜しいでしょうか?」
セバスチャンさんにそう言われたので、俺は「はい。お願いします。」と答えたので、セバスチャンさんは頷き、一人一人紹介していった。
「では此方から服飾部門第一職人長のクリスさんです。」
「クリスです。何やら画期的なアイデアがあるとか、楽しみにしております。」
「御期待に添えるかどうかは、分かりませんが宜しくお願いします。」
「そのお隣が防具部門第一職人長のゴッテスさんです。」
「ゴッテスだ。ハロルド様を助ける為に防具を失ったらしいな。希望があればどんな防具でも造らせてもらう。後で来てくれ。」
え!?と思い、ハロルドさんやセバスチャンさんを見ると2人共、笑顔で頷いていたので「分かりました。ありがとうございます、後で寄らせて貰います。」と返事をした。
「ではガルンさんを飛ばして、お隣が武具部門第一職人長のキルデスさんです。」
「キルデスじゃ、ハロルドを助けてくれてありがとのぅ彼奴はもう残り少なくなった友の1人じゃて、儂もゴッテス同様、何でも言うてくれ。」
「そうなんですね。それは良かったです。自分が欲しい武器は中々売って無いと思ってたんで有難いです。・・・なら防具と一緒に相談させて貰っても良いですか?」
「おう」「儂も構わんよ。」
「ならお願いします。」
「ではそのお隣、魔道具部門第一職人長のギールさんです。」
「ギールよ。可愛らしい坊やね。何か困ったらお姉さんに言ってね。」
ガタイが前衛のカインよりも遥かに良いというか前世ならボディービルの世界王者になれそうな男がナヨナヨとしながら少しづつ近づいて来ようとしたので、俺は扉の位置を確認し、脱兎のごとく逃げ出そうと・・・その瞬間横にいたはずのセバスチャンさんが消えたかと思った瞬間
ドガーーン!!!
目の前で爆弾が爆発したような音がしたので前を見てみると
エッ!?・・・。
服がボロボロで壁際まで吹っ飛ばされるもクロスアームブロックで耐えているギールさんとギールさんが先程まで立っていた場所でストレートのフォームをしているセバスチャンさんがいた。
「何すんだテメェー!」
「何するではない!貴方の所為で今までどれだけの魔道具職人とお客様が逃げ出したと思っているのですか!」
「何言ってやがる逃げ出した奴は軟弱だっただけだ!」
「何を言ってるんですか!そもそも魔道具作りに筋肉は必要無いでしょう。」
「バカを言うな!良いもんを作ろうと思うなら先ずは健全な肉体からだ!」
「では健全な肉体作りに相手の身体をベタベタ触る必要性は無いでしょう。未だに苦情が上がっているのはどういう事ですか?」
「ば、ば、馬鹿野郎、そ、そ、それは触らなきゃちゃんと鍛えられているか分からねぇじゃねぇか・・・。」
「吃っている時点で趣味ですね。女性しかいない部署に行きますか?」
「そ、それだけはぁーーーー。すいませんでしたぁーーー!」
唖然とその状況を見ている俺にカインが近づいてきた。
「あの2人はいつもああなんだよ。大体2人共、元Aランク冒険者でパーティーを組んでたから誰も間を持つ事なんて出来ねぇし、俺らも怒らせたら物理的に死ぬから誰も逆らえねぇんだよ。」
「カイン殿?一から鍛え直して欲しいのですか?」
「いいえ!何でもありません!」
カインは余計な事を言った所為で直立不動になり、ギールさんはその場で項垂れていた。
「シュウト様、まぁアレでも魔道具作りの腕は、性格がアレな所為で王専属の魔道具技師からは外されましたが、王国随一なんで何か相談したい時は私に言ってもらえば用意させますので、気軽に仰って下さい。」
後ろの方で「そんなぁ」って言う声は聞こえたが聞こえない振りをして、「分かりました。」と返事をするといい笑顔でセバスチャンさんが頷いた。
「では、最後に先程も紹介しましたが今一度、彼は開発部門第一職人長で職人長統括のガルンさんです。」
「さっきは悪かったな、中には俺を含めてクセの強い奴は居るが皆悪い奴じゃねぇんだ。気にしないでやってくれ。」
俺がガルンさんに「大丈夫ですよ」と言うとやっと紹介が終わった・・・辺りを見るともう日が暮れ始めていた。
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