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第15話 [どうしてこうなった!?Part2]
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圧巻の光景に唖然としつつもこんなにメイドさんが居るのって・・・と考えているとセバスさんが小声で話し掛けてきた。
「シュウト様、この邸を維持するのにはこの人数でも少ない方なのですよ。したがって大旦那様、旦那様の趣味でいる訳ではないことだけは御理解下さい。」
「皆様がお待ちですし、お進み下さい。」
そうセバスさんに促され邸の方を見てみると数人の人が待っており、その中の1人が此方を見ながら大きく手を振っていた。
「「はぁ~」」盛大に2人が溜息をついたのでどうしたのだろうと見るが2人は項垂れたまま「行きましょう。」「えぇ」としか言わず、進んでいった。
声が掛けられる程、近づくと「ソフィアちゃ~ん!」と近くにいた男性の制止を振り切ってソフィアさんに抱き着いてしまった。
俺が唖然としていると始めはされるがままでいたソフィアさんは抱き着いてきた人が落ち着いたのを見計らってから引き剥がし声を掛けた。
「叔母様、私も成人したんですからこの様な事は外聞が悪くなるからお辞め下さいと以前もいいましたよね。」
「大丈夫♪家族しかいないから♪」
「いやいや、そこにお客様がいますよ。」
そう言われ、壊れかけのロボットの様に此方を振り向くと何も無かった様に制止していた男性の横に並んだ。
いやいや無理でしょ!と思いながら既視感があったので横を見るとソフィアさんが恥ずかしそうに下を向いた。
それで察したのか先程女性がいる方とは別に集まっていた人達が頭を抱えていた。
暫しの静寂の後、先程の制止していた壮年の男性が「ゴホン!」と咳払いをした後、話し掛けてきた。
「先程はお見苦しい所を失礼しました。妻に代わって謝罪致します。」
「申し遅れました、私はマキシマム商会を任されております。ロビン・マキシマムとも申します。」
「妻のキャサリンです。お父様を助けて頂いてありがとうございます。」
「大した事はしていませんが自分はシュウトと申します。」
「ご謙遜を。相当危機的状況だったと報告を受けております。」
ロビン夫妻と話をしていると「ゴホン!」と聞こえたので其方を見ると先程まで頭を抱えていた壮年の男性が声を掛けてきた。
「儂はマキシマム・ベンロンド公爵当主、セルジュ・マキシマム・ベンロンドだ。
父を助けてくれて感謝する。貴殿には感謝してもしきれない恩が出来たと儂は思っておる。困った時はなんでも言うといい、儂に出来ることなら叶えると約束しよう。」
「いえいえ、自分は自分が出来ることをしたまでなんで。」
「そんなことは無い。貴殿がおらねば父の最期を看取ることすら叶わん所だったのだ。謙遜するな、のう?」
「そうですわね貴方。私もお義母様とのお約束を守れない所でした。シュウト様ありがとうございます。」
「そうだぞ。俺達も爺様が帰ってきて嬉しいんだ。父上の言う様になんでも言ってくれ!ありがとな!」
「そうだね。僕も悔やんでも悔やみきれなかったよ。ありがとう。」
皆に感謝され恥ずかしくなってしまい、顔を伏せていると
「うむ。やはり良き御仁のようだ。」
「お義父様の見立て通り良き御人の様ですね。ただ貴方?」
「ん?なんだ?」
「何時になったら私共を紹介するおつもりですか?」
「お、おう、今から言おうと思っていた所だ。」
「でしたら良いのです。」
先程まで堂々としていた公爵様が夫人の一言でタジタジになっているのを見て、この世界でも女は強しって事なのかなぁって思っていると傍にいたセバスさんが小声で「血筋なのでお気になさらず。」と教えてくれた。
「で、では、儂の隣にいるのが儂の妻のジェニファーだ。」
「ジェニファー・マキシマム・ベンロンドと申します。」
ジェニファー様はそう言うと恭しくお辞儀をした。
「で、その隣にいるのが長男のロペスだ」
「ロペスだ、よろしくな!」
「その隣は次男のラウルだ。」
「ラウルです。よろしくね。」
一通り、紹介が終わったところで、どこからとも無くグゥ~という音が鳴ったので、鳴った方を見てみるとキャサリン様が恥ずかしそうに俯いていた。
「儂の姉がすまぬ。いつもあぁだから気にしないでくれると助かる。」
!!?
姉?誰が?姉!?と俺がパニクっていると「キャサリン様です。」とセバスさんが教えてくれ、種族が違うのかと納得しようとすると「人族ですよ。」と更に教えてくれた。
いやいや!若すぎるだろー!ソフィアさんの姉でも通るぞアレは!
すると先程まで恥ずかしそうにしていたキャサリン様が此方を見ながら微笑んだ。
俺が?ってなっているとセバスさんが「お顔に出ていますよ。」と教えてくれ、俺は一生懸命に取り繕うとしたが、それを見て皆が笑った。
「丁度、お義父様が帰って来たようなので食事にしましょうか。」
ハロルドさんの姿は見えないのにロビン様がそう言うと皆は邸の中に入っていった。
アレ?皆で出迎えないの?と思っているとキャサリン様が「放っておいても来ます。」とソフィアさんと同じ様な事を言って中に行くよう促されたので良いのかなぁと思いつつもついて行った。
廊下を暫く歩いているとどデカい扉の前まで来て扉が開くと豪華な食事がこれでもかと並んでいた。
「ささ此方へどうぞ。」
俺は作法も何も分からなかったので言われるがままに座ると何故か公爵様の隣に座らせられていた。
え!?っと思っていると公爵様から「緊張するだろうが之がしきたりじゃ」と言われそのまま座ることにした。
暫くすると扉が開いたので、其方を見るとハロルドさんがいた。
「何故、誰も出迎えぬ。それに食事が始まろうとしているではないか!」
ハロルドさんが入って直ぐにそう言うとキャサリン様がバッと立って「帰って一番に言うのがその言葉ですか!」というのとほぼ同時に俺以外全員が凍える様な目でハロルドさんを見た。
その目とキャサリン様の迫力に怯えながらハロルドさんは「すまんかった。」と小さくなりながら答えた。
「まあソフィアちゃんに大分絞られたと思うからこれ以上は言いませんが、反省してください。」
ハロルドさんはキャサリン様に怒られ、更に小さくなりながら「はい。」と言って項垂れていた。
「さ、本人も帰ってきたところですし、食事も冷めてしまいますから食べましょう。」
「儂の席は?」
「適当に座って下さい。」
そう言われ、とぼとぼとソフィアさんの隣に座った。
「では、皆様いただきましょう。」
ロビン様がそう言ったので俺とハロルドさんは「「いただきます。」」と言って食べ始めると周りからどういう意味が?と聞かれたのでハロルドさん達に教えた様に教えると良い言葉だと言われ、今度は全員でいただきますと言い食べ始めた。
高級フレンチと和食がごちゃ混ぜになった様な食事を最初は緊張していたが食べ始めて暫くするとその美味しさに夢中になり、気づいたら食べ終わっていた。
その後はそのまま歓談する事となったので明日の予定をハロルドさんとしていた。
「とりあえずこの街にいる間は此処にお泊まり頂くのが良いと思うのですが?」
「いやいや、泊まれる所を教えて頂けるだけで。」
「それは困ります。御礼も兼ねていますし、それに教えて頂いたアイデアの事もあるので此処に居て頂けるとスムーズにいきますので。」
「なら商品の完成が落ち着くまで、との事なら。」
「ありがとうございます。では、それ迄の間は当家で過ごして頂くか、この街を出ていく時まで過ごして頂くかは、今後決めていただくという事で。」
何となくこの邸での滞在を延ばされそうな気はしたが、ここで突っ込むと本当に街を出ていくまでを約束されそうだったので、ある程度で折れる事にした。
「では、明日の予定なのですが、早朝には両方の試作品が出来上がっていると思いますので朝食後に工房に取りに行ってそのまま商業ギルドに向かう方向でよろしいでしょうか?」
「そんなに早く出来るんですか!?」
「うちの職人長が朝までと言っていたので、日の出前までには出来ています。」
そうハッキリとハロルドさんが言ったことに対して職人への信頼感に感動しつつ「分かりました。では、その方向で。」と返答した。
「承知致しました。それでなんですが、おそらく商品の申請で、安全性を確認するのにどうしても時間が掛かってしまい、私はその後ギルドにて待たなくてはいけませんので、その後はどうされますか?」
「自分は待たなくていいのですか?」
「問題ありません。私もただギルドにいるわけではなく、商談も行いますのでお気になさらず。」
「では、お頼みしていた武器と防具の相談も兼ねて工房の方に行きたいのですが職人長の予定とかは大丈夫ですか?」
「彼等なら問題ありません。おそらくシュウト様がそう言うであろうと伝えてありますので。」
ハロルドさんがそう言いながらセバスさんの方を見ると頷いていた。
するとそこに興味津々っていうのが丸わかりのソフィアさんが声を掛けてきた。
「職人長って事はギルテスさんのとこに行きますわよねぇ」
「えっそうですけど・・・。」
「じゃあ模擬戦させられると思いますので私もついて行ってよろしくて?」
ん?なんで模擬戦?って考えてたらソフィアさんが答えてくれた。
「あの方は自身が作るとなると模擬戦を見てからその人に合った武器を作るので有名なのですわ。それに防具担当のゴッテスさんも攻防の仕方を確かめにくると思いますの。」
「なるほど・・・でも何故、ソフィアさんまでついて来るのですか?」
「それは勿論、私が模擬戦の相手をしたいからですわ。」
はい!?何言ってんの?って思っていると「私これでも結構強いですわよ。」と返答された。
いやいや、女性と、ましてや子供にしか見えない上に公爵令嬢と戦えるわけないでしょと思っているとセバスさんが制止してくれた。
「失礼ですがお嬢様、体格差が違い過ぎますし、参考にならない可能性があります、明日は違う方をもう手配してありますので御遠慮下さい。」
一瞬、考える素振りを見せたソフィアさんだったが、思わぬ所からの援護射撃が来た。
「じゃあ僕も行くよ。面白そうだからそれにソフィアともやればいいよ。色んな体格の相手がいた方が参考になるだろうし。」
え!?何言ってんの?せっかくセバスさんが止めようとしてくれてるのに!と思っていると更にソフィアさんの援護をするように公爵様が声を掛けてきた。
「命を落とさなければ儂は構わん好きにしろ。」
えー!そこは止める方じゃないの?
「では明日は私もいきますわね。明日が楽しみですわ。」
うっそ~ん!
どうしてこうなった!?
「シュウト様、この邸を維持するのにはこの人数でも少ない方なのですよ。したがって大旦那様、旦那様の趣味でいる訳ではないことだけは御理解下さい。」
「皆様がお待ちですし、お進み下さい。」
そうセバスさんに促され邸の方を見てみると数人の人が待っており、その中の1人が此方を見ながら大きく手を振っていた。
「「はぁ~」」盛大に2人が溜息をついたのでどうしたのだろうと見るが2人は項垂れたまま「行きましょう。」「えぇ」としか言わず、進んでいった。
声が掛けられる程、近づくと「ソフィアちゃ~ん!」と近くにいた男性の制止を振り切ってソフィアさんに抱き着いてしまった。
俺が唖然としていると始めはされるがままでいたソフィアさんは抱き着いてきた人が落ち着いたのを見計らってから引き剥がし声を掛けた。
「叔母様、私も成人したんですからこの様な事は外聞が悪くなるからお辞め下さいと以前もいいましたよね。」
「大丈夫♪家族しかいないから♪」
「いやいや、そこにお客様がいますよ。」
そう言われ、壊れかけのロボットの様に此方を振り向くと何も無かった様に制止していた男性の横に並んだ。
いやいや無理でしょ!と思いながら既視感があったので横を見るとソフィアさんが恥ずかしそうに下を向いた。
それで察したのか先程女性がいる方とは別に集まっていた人達が頭を抱えていた。
暫しの静寂の後、先程の制止していた壮年の男性が「ゴホン!」と咳払いをした後、話し掛けてきた。
「先程はお見苦しい所を失礼しました。妻に代わって謝罪致します。」
「申し遅れました、私はマキシマム商会を任されております。ロビン・マキシマムとも申します。」
「妻のキャサリンです。お父様を助けて頂いてありがとうございます。」
「大した事はしていませんが自分はシュウトと申します。」
「ご謙遜を。相当危機的状況だったと報告を受けております。」
ロビン夫妻と話をしていると「ゴホン!」と聞こえたので其方を見ると先程まで頭を抱えていた壮年の男性が声を掛けてきた。
「儂はマキシマム・ベンロンド公爵当主、セルジュ・マキシマム・ベンロンドだ。
父を助けてくれて感謝する。貴殿には感謝してもしきれない恩が出来たと儂は思っておる。困った時はなんでも言うといい、儂に出来ることなら叶えると約束しよう。」
「いえいえ、自分は自分が出来ることをしたまでなんで。」
「そんなことは無い。貴殿がおらねば父の最期を看取ることすら叶わん所だったのだ。謙遜するな、のう?」
「そうですわね貴方。私もお義母様とのお約束を守れない所でした。シュウト様ありがとうございます。」
「そうだぞ。俺達も爺様が帰ってきて嬉しいんだ。父上の言う様になんでも言ってくれ!ありがとな!」
「そうだね。僕も悔やんでも悔やみきれなかったよ。ありがとう。」
皆に感謝され恥ずかしくなってしまい、顔を伏せていると
「うむ。やはり良き御仁のようだ。」
「お義父様の見立て通り良き御人の様ですね。ただ貴方?」
「ん?なんだ?」
「何時になったら私共を紹介するおつもりですか?」
「お、おう、今から言おうと思っていた所だ。」
「でしたら良いのです。」
先程まで堂々としていた公爵様が夫人の一言でタジタジになっているのを見て、この世界でも女は強しって事なのかなぁって思っていると傍にいたセバスさんが小声で「血筋なのでお気になさらず。」と教えてくれた。
「で、では、儂の隣にいるのが儂の妻のジェニファーだ。」
「ジェニファー・マキシマム・ベンロンドと申します。」
ジェニファー様はそう言うと恭しくお辞儀をした。
「で、その隣にいるのが長男のロペスだ」
「ロペスだ、よろしくな!」
「その隣は次男のラウルだ。」
「ラウルです。よろしくね。」
一通り、紹介が終わったところで、どこからとも無くグゥ~という音が鳴ったので、鳴った方を見てみるとキャサリン様が恥ずかしそうに俯いていた。
「儂の姉がすまぬ。いつもあぁだから気にしないでくれると助かる。」
!!?
姉?誰が?姉!?と俺がパニクっていると「キャサリン様です。」とセバスさんが教えてくれ、種族が違うのかと納得しようとすると「人族ですよ。」と更に教えてくれた。
いやいや!若すぎるだろー!ソフィアさんの姉でも通るぞアレは!
すると先程まで恥ずかしそうにしていたキャサリン様が此方を見ながら微笑んだ。
俺が?ってなっているとセバスさんが「お顔に出ていますよ。」と教えてくれ、俺は一生懸命に取り繕うとしたが、それを見て皆が笑った。
「丁度、お義父様が帰って来たようなので食事にしましょうか。」
ハロルドさんの姿は見えないのにロビン様がそう言うと皆は邸の中に入っていった。
アレ?皆で出迎えないの?と思っているとキャサリン様が「放っておいても来ます。」とソフィアさんと同じ様な事を言って中に行くよう促されたので良いのかなぁと思いつつもついて行った。
廊下を暫く歩いているとどデカい扉の前まで来て扉が開くと豪華な食事がこれでもかと並んでいた。
「ささ此方へどうぞ。」
俺は作法も何も分からなかったので言われるがままに座ると何故か公爵様の隣に座らせられていた。
え!?っと思っていると公爵様から「緊張するだろうが之がしきたりじゃ」と言われそのまま座ることにした。
暫くすると扉が開いたので、其方を見るとハロルドさんがいた。
「何故、誰も出迎えぬ。それに食事が始まろうとしているではないか!」
ハロルドさんが入って直ぐにそう言うとキャサリン様がバッと立って「帰って一番に言うのがその言葉ですか!」というのとほぼ同時に俺以外全員が凍える様な目でハロルドさんを見た。
その目とキャサリン様の迫力に怯えながらハロルドさんは「すまんかった。」と小さくなりながら答えた。
「まあソフィアちゃんに大分絞られたと思うからこれ以上は言いませんが、反省してください。」
ハロルドさんはキャサリン様に怒られ、更に小さくなりながら「はい。」と言って項垂れていた。
「さ、本人も帰ってきたところですし、食事も冷めてしまいますから食べましょう。」
「儂の席は?」
「適当に座って下さい。」
そう言われ、とぼとぼとソフィアさんの隣に座った。
「では、皆様いただきましょう。」
ロビン様がそう言ったので俺とハロルドさんは「「いただきます。」」と言って食べ始めると周りからどういう意味が?と聞かれたのでハロルドさん達に教えた様に教えると良い言葉だと言われ、今度は全員でいただきますと言い食べ始めた。
高級フレンチと和食がごちゃ混ぜになった様な食事を最初は緊張していたが食べ始めて暫くするとその美味しさに夢中になり、気づいたら食べ終わっていた。
その後はそのまま歓談する事となったので明日の予定をハロルドさんとしていた。
「とりあえずこの街にいる間は此処にお泊まり頂くのが良いと思うのですが?」
「いやいや、泊まれる所を教えて頂けるだけで。」
「それは困ります。御礼も兼ねていますし、それに教えて頂いたアイデアの事もあるので此処に居て頂けるとスムーズにいきますので。」
「なら商品の完成が落ち着くまで、との事なら。」
「ありがとうございます。では、それ迄の間は当家で過ごして頂くか、この街を出ていく時まで過ごして頂くかは、今後決めていただくという事で。」
何となくこの邸での滞在を延ばされそうな気はしたが、ここで突っ込むと本当に街を出ていくまでを約束されそうだったので、ある程度で折れる事にした。
「では、明日の予定なのですが、早朝には両方の試作品が出来上がっていると思いますので朝食後に工房に取りに行ってそのまま商業ギルドに向かう方向でよろしいでしょうか?」
「そんなに早く出来るんですか!?」
「うちの職人長が朝までと言っていたので、日の出前までには出来ています。」
そうハッキリとハロルドさんが言ったことに対して職人への信頼感に感動しつつ「分かりました。では、その方向で。」と返答した。
「承知致しました。それでなんですが、おそらく商品の申請で、安全性を確認するのにどうしても時間が掛かってしまい、私はその後ギルドにて待たなくてはいけませんので、その後はどうされますか?」
「自分は待たなくていいのですか?」
「問題ありません。私もただギルドにいるわけではなく、商談も行いますのでお気になさらず。」
「では、お頼みしていた武器と防具の相談も兼ねて工房の方に行きたいのですが職人長の予定とかは大丈夫ですか?」
「彼等なら問題ありません。おそらくシュウト様がそう言うであろうと伝えてありますので。」
ハロルドさんがそう言いながらセバスさんの方を見ると頷いていた。
するとそこに興味津々っていうのが丸わかりのソフィアさんが声を掛けてきた。
「職人長って事はギルテスさんのとこに行きますわよねぇ」
「えっそうですけど・・・。」
「じゃあ模擬戦させられると思いますので私もついて行ってよろしくて?」
ん?なんで模擬戦?って考えてたらソフィアさんが答えてくれた。
「あの方は自身が作るとなると模擬戦を見てからその人に合った武器を作るので有名なのですわ。それに防具担当のゴッテスさんも攻防の仕方を確かめにくると思いますの。」
「なるほど・・・でも何故、ソフィアさんまでついて来るのですか?」
「それは勿論、私が模擬戦の相手をしたいからですわ。」
はい!?何言ってんの?って思っていると「私これでも結構強いですわよ。」と返答された。
いやいや、女性と、ましてや子供にしか見えない上に公爵令嬢と戦えるわけないでしょと思っているとセバスさんが制止してくれた。
「失礼ですがお嬢様、体格差が違い過ぎますし、参考にならない可能性があります、明日は違う方をもう手配してありますので御遠慮下さい。」
一瞬、考える素振りを見せたソフィアさんだったが、思わぬ所からの援護射撃が来た。
「じゃあ僕も行くよ。面白そうだからそれにソフィアともやればいいよ。色んな体格の相手がいた方が参考になるだろうし。」
え!?何言ってんの?せっかくセバスさんが止めようとしてくれてるのに!と思っていると更にソフィアさんの援護をするように公爵様が声を掛けてきた。
「命を落とさなければ儂は構わん好きにしろ。」
えー!そこは止める方じゃないの?
「では明日は私もいきますわね。明日が楽しみですわ。」
うっそ~ん!
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