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第17話 [事件です。]
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「凄ぇなぁなんだあの技は!レイピアと杖が触れたと思った瞬間にレイピアがギュルって回って手が離れたと思った瞬間、もう1つの杖でレイピアの柄の後ろを叩いてシュウトの後ろに飛ばしてそのままお嬢の首元に寸止めしやがった!」
物凄く説明口調で喋るカインに違和感を持ちながらも良く見えていたなぁと関心しているとソフィアさんが質問してきた。
「どうやったらあんな事が出来ますの?」
「お嬢、それは秘伝か何かだろうから聞いちゃいけねぇよ。」
「あら、それは申し訳ありませんわ。」
「まぁ教えてもいいんだけど多分理解が出来ないと思いますよ。」
カインが止めようとしてくれたがあの技に関してはそこまで秘伝って程じゃなかったので教えてもいいと言うとソフィアさんがキラキラした目で聞いてきた。
「本当ですの!なら聞かせて下さいですの。分からなかったら諦めますわ。」
「それなら分かりました。」
「あれは先ず、自分の武器に気を込めた上でその気を武器の周りで回転させ、更に相手の武器に沿わせ相手の武器を相手の腕ごと弾いて壊す技ですね。」
「え!?ですが最後のトトンときましたわよねぇ?」
「あぁあれはこの棒だとそこまで気を込めれないからしたまでです。」
「気ですかぁやはり魔力とは違いますの?」
「ん・・・根本的違いますが、魔力で出来ないこともないと思います。」
「なるほど、じゃあ気とは何ですの?」
「ん・・・難しい質問ですが、なんと言えば・・・そう万物が持つ力でしょうか。」
「ではこの木やこの土にもありますの?」
「ありますよ。それこそ万物に。」
「なるほどと言いたい所ですが私にはお手上げですわ。」
俺が言った通り結局は理解を得る事は出来なかった。
「もう1つ伺ってもよろしくて?」
「良いですよ。」
「先程、そこまで込めれないと仰っていましたわよね。込めるとどうなるのです?」
「ん・・・どう話せば・・・そうだ!キルデスさん、この棒は壊れても大丈夫ですか?」
「ん?元々壊れても問題無い様に置いてある物じゃし、儂もどうなるか興味があるしのぅ好きにせい。」
「ありがとうございます。ソフィアさん危ないので離れてもらっていいですか?」
ソフィアさんに言うと素直に離れてくれたので「ふん!」と棒に気を込めた。するとバン!と結構な音を立てて棒は破裂した。
「なるほど離れた此方にまで届く様な威力ですし、武器も無くなってしまうのですね。」
「はい。流石にこんなに威力があるとは自分でも思ってなかったので一寸、ビックリしました。」
そう言いながら俺はもう一本の棒を見つめる。
するとカインが声を掛けてきた。
「なぁそれって内なる力を武具や身体の強化や攻撃に使うっていう闘気法とかいうやつか?」
「カインは知ってますの?」
「1度だけ冒険者ギルドの闘技場で見た事があったんで。」
「多分違うと思う。」
「何でだ?」
「多分だけど闘気法ってのは内気、俺が使うのは外気だからだ。」
「ん?何が違うんだ?」
「ん・・・詳しい説明は難しいけど簡単に言うと内気は自分自身の気を使い、外気は周り総ての気を使う違いがあるんだよ。」
「じゃあ外気とかいう方が良いじゃねぇか。」
「そうでも無いんだよ。外気は扱いが難し過ぎるから下手をすると外気に呑まれて死んでしまう事があるんだよ。」
俺がそう言うと皆が絶句した。暫しの沈黙の後、ソフィアさんが話し掛けてきた。
「シュウトさん先程は棒を見つめてらしたけど、どうされましたの?」
「いやぁ魔力を込めたらどうなるのかなぁって思いまして。」
「・・・魔力爆発を起こす魔道具もあるので同じ事になると思いますわよ。」
「なら危ないですし、止めておいた方が良さそうですね。」
ソフィアさんに聞いて棒が壊れるだけでは済まなそうだったので止めておこうとするとラウル様から声を掛けられた。
「僕はシュウト君が大丈夫なら大丈夫だと思うよ。ねぇキルデスさん。」
「問題ないのぅ。余程の事がない限り武器や魔道具の試験場も兼ねておる程頑丈な場所じゃ壊れはせん。のぅゴッテス。」
「あぁ大丈夫なはずだ。」
アレ!?いつの間にゴッテスさんが?と思っているとゴッテスさんが答えてくれた。
「俺はお嬢と模擬戦を始めるぐらいからいるぞ」
「まぁそんな事は良いから気にせずやるのじゃ。」
そう言われたので魔力を込めようとするとラウル様が「一寸待ってね」と言いながら皆を集め、何かの詠唱を唱えるとバリアの様なものを出現させ「もういいよ。」と言ってきた。
俺はそのバリアみたいな魔法も気になったが一先ず、ある程度、棒に魔力を込めて振ってみる。
ん・・・同じ位で限界に来そうだなぁ・・・そういえば魔力と気を混ぜた上で棒に込めたらどうなるんだろう?
と思い、集中し完全に同化するまで混ぜると少しづつと思い、ほんの少しだけ混ぜたモノを棒に込めた。すると
ドガーン!!!
気づいたら俺は壁にめり込んでいた。
皆はバリアのおかげで助かったが、バリアを張っていた本人は魔力の枯渇で膝を突いており、武道場は爆心地の様な有様になっていた。
バタバタバ・・・ドン!
「何事だ!」ギルドから帰ったハロルドさんはとんでもない爆発音にセバスさんの制止を振り切って武道場に足を踏み入れた。
「キルデス!何があった!」
キルデスさんは俺の方を見ながら事の顛末をハロルドさんに話した。俺は壁から這い出てハロルドさんに謝った。
「すいません。まさかこんな事になるとは・・・。」
全身ズタボロの俺を見て飽きれた表情をしながら「魔力をどれだけ込めたのですか?」と聞かれ、俺は動揺しながらも答えた。
「え・・・と、なんて言えば良いのか、最初は魔力を込めてたんですが、途中でさっきと同じ結果になるのが、感覚的に分かったんで魔力を込めるのを止めて2つを混ぜ合わせたモノをほんの少しだけ込めました。」
俺は言い終わると頭を下げた。
「まぁシュウト様も知らなかった様なので今回は許しますが、もし今後も同じ力を使う必要があるのであれば、違う場所により強固な場所が有りますのでセバス言って準備してからにして下さい。」
俺は怒られなかった事にホッとすると体に違和感を感じたのでステータスオープンと唱えた。
!!?
耐久値が4分の1も減ってる!?確かDランクの魔物の一撃でライヤ様が100とか言ってたのに2500も減るってどれだけの威力だよ。
「しかし凄いのぅ・・・此処は儂が設計して、Cランクの魔物が暴れても大丈夫な様にしてあったのにのぅ」
キルデスさんの発言にビックリした表情をハロルドさんが浮かべ、キルデスさんを睨みながら声を掛けた。
「だからあの時予定の倍の費用がかかったのか!」
「その結果、工房自体は無傷だったんだから良かったじゃろ。」
そう返されハロルドさんは悔しそうに震えていた。
「本当にすいません。」
ハロルドさんは「はぁ~」と溜息を吐いて頭を振ると俺を見て声を掛けた。
「大丈夫です。とりあえず、これから昼食にしますのでシュウト様は着替えてサッパリして来て下さい。キルデスとゴッテスは少し残って被害状況を確認してくれ。セバス、シュウト様を頼む。ソフィア達も食事じゃ着替えてまいれ。後、カインそこで膝を突いているラウルにポーションを飲ませてやってくれ。」
ゴッテスさんは無言で頷き、キルデスさんは「しょうがないのぅ」と言いながら入ってきた部下の人達に指示をだしていた。
セバスさんは「はっ!」と答えると俺を促し、部屋から出ていった。
セバスさんに替えの服を貰い清潔化の魔法をかけて貰った俺は皆がいる食堂に入ると「お待たせしました。」と言いながら会釈をした。
「ささシュウト様、お席へどうぞ。」
「はい。そういえばラウル様、先程はありがとうございました。ラウル様がいなかったらもっと大変な事になっていたと思います。」
そう言うとラウル様は少し不機嫌な表情をしながら応えた。
「さっきのは僕も油断してた所為でもあるし、気にしなくていいよ。てか恥ずかしいから忘れて。」
ラウル様は気遣いも含まれていると思うが事故というか事件の話をしない様に釘をさしてきた。
「で、話は変わるけど何で此奴らが呼び捨てで僕だけ様をつけるのさ。」
おぉ不機嫌な理由はそこかぁと思いながら「ご子息様だからです。」と言うと「子息って言っても次男なんだから気にしないでよ」
そうお互いに言ってるとカインが横から声を掛けてきた。
「良いんだよ、ラウルで。此奴は仲良くなろうと思ってる奴に様付けだったり、丁寧に話されると相当凹むんだよ。」
その言葉に「カ、カイン」と慌てた様子でラウル様・・・いや、ラウルが止めようとしていた。
「分かったラウル、これからはそう呼ぶよ。」
そう言うと先程まで慌てていたラウルが満面の笑みで頷いた。
「シュウト様、孫とこれからも仲良くしてやって下さい。では、食事にしましょう。」
ハロルドさんがそう言うとメイドさん達が食事を持ってきてくれた。
なんと色んな種類のサンドイッチだった。
俺は嫁がサンドイッチを昼ご飯に食べるのが好きだったのを懐かしく感じ胸が苦しくなっていると横からカインが「おっサンドイッチじゃねぇか、流石、公爵家は伝統的だねぇ」と言った。
「なんで伝統的なんだ?」
そう疑問を口にするとハロルドさんが答えてくれた。
「大昔、アストライアー様に昼のお供え物に別の料理を用意すると『お昼はサンドイッチで』という神託が降りたそうでそれが習わしとなり、未だに昼はサンドイッチという伝統を守っているのです。」
と答えてくれた。
なにやってんだよ、あの女神さんは。
そう俺が飽きれているとハロルドさんが「さぁ食べましょう」と言ったので皆で“いただきます”と言って食べ始めた。
「この後ですがキルデスとゴッテスが来るまでに商業ギルドでの報告とギルドの説明をさせていただきたいのですがよろしいですか?」
俺はそう言われたので「はい、大丈夫です。」と答えた。
全員の食事も終わりカイン達は帰っていった。
「シュウト様、別の部屋で説明致しますのでついてきて下さい。」
ハロルドさんにそう言われ、そのままついて行った。
物凄く説明口調で喋るカインに違和感を持ちながらも良く見えていたなぁと関心しているとソフィアさんが質問してきた。
「どうやったらあんな事が出来ますの?」
「お嬢、それは秘伝か何かだろうから聞いちゃいけねぇよ。」
「あら、それは申し訳ありませんわ。」
「まぁ教えてもいいんだけど多分理解が出来ないと思いますよ。」
カインが止めようとしてくれたがあの技に関してはそこまで秘伝って程じゃなかったので教えてもいいと言うとソフィアさんがキラキラした目で聞いてきた。
「本当ですの!なら聞かせて下さいですの。分からなかったら諦めますわ。」
「それなら分かりました。」
「あれは先ず、自分の武器に気を込めた上でその気を武器の周りで回転させ、更に相手の武器に沿わせ相手の武器を相手の腕ごと弾いて壊す技ですね。」
「え!?ですが最後のトトンときましたわよねぇ?」
「あぁあれはこの棒だとそこまで気を込めれないからしたまでです。」
「気ですかぁやはり魔力とは違いますの?」
「ん・・・根本的違いますが、魔力で出来ないこともないと思います。」
「なるほど、じゃあ気とは何ですの?」
「ん・・・難しい質問ですが、なんと言えば・・・そう万物が持つ力でしょうか。」
「ではこの木やこの土にもありますの?」
「ありますよ。それこそ万物に。」
「なるほどと言いたい所ですが私にはお手上げですわ。」
俺が言った通り結局は理解を得る事は出来なかった。
「もう1つ伺ってもよろしくて?」
「良いですよ。」
「先程、そこまで込めれないと仰っていましたわよね。込めるとどうなるのです?」
「ん・・・どう話せば・・・そうだ!キルデスさん、この棒は壊れても大丈夫ですか?」
「ん?元々壊れても問題無い様に置いてある物じゃし、儂もどうなるか興味があるしのぅ好きにせい。」
「ありがとうございます。ソフィアさん危ないので離れてもらっていいですか?」
ソフィアさんに言うと素直に離れてくれたので「ふん!」と棒に気を込めた。するとバン!と結構な音を立てて棒は破裂した。
「なるほど離れた此方にまで届く様な威力ですし、武器も無くなってしまうのですね。」
「はい。流石にこんなに威力があるとは自分でも思ってなかったので一寸、ビックリしました。」
そう言いながら俺はもう一本の棒を見つめる。
するとカインが声を掛けてきた。
「なぁそれって内なる力を武具や身体の強化や攻撃に使うっていう闘気法とかいうやつか?」
「カインは知ってますの?」
「1度だけ冒険者ギルドの闘技場で見た事があったんで。」
「多分違うと思う。」
「何でだ?」
「多分だけど闘気法ってのは内気、俺が使うのは外気だからだ。」
「ん?何が違うんだ?」
「ん・・・詳しい説明は難しいけど簡単に言うと内気は自分自身の気を使い、外気は周り総ての気を使う違いがあるんだよ。」
「じゃあ外気とかいう方が良いじゃねぇか。」
「そうでも無いんだよ。外気は扱いが難し過ぎるから下手をすると外気に呑まれて死んでしまう事があるんだよ。」
俺がそう言うと皆が絶句した。暫しの沈黙の後、ソフィアさんが話し掛けてきた。
「シュウトさん先程は棒を見つめてらしたけど、どうされましたの?」
「いやぁ魔力を込めたらどうなるのかなぁって思いまして。」
「・・・魔力爆発を起こす魔道具もあるので同じ事になると思いますわよ。」
「なら危ないですし、止めておいた方が良さそうですね。」
ソフィアさんに聞いて棒が壊れるだけでは済まなそうだったので止めておこうとするとラウル様から声を掛けられた。
「僕はシュウト君が大丈夫なら大丈夫だと思うよ。ねぇキルデスさん。」
「問題ないのぅ。余程の事がない限り武器や魔道具の試験場も兼ねておる程頑丈な場所じゃ壊れはせん。のぅゴッテス。」
「あぁ大丈夫なはずだ。」
アレ!?いつの間にゴッテスさんが?と思っているとゴッテスさんが答えてくれた。
「俺はお嬢と模擬戦を始めるぐらいからいるぞ」
「まぁそんな事は良いから気にせずやるのじゃ。」
そう言われたので魔力を込めようとするとラウル様が「一寸待ってね」と言いながら皆を集め、何かの詠唱を唱えるとバリアの様なものを出現させ「もういいよ。」と言ってきた。
俺はそのバリアみたいな魔法も気になったが一先ず、ある程度、棒に魔力を込めて振ってみる。
ん・・・同じ位で限界に来そうだなぁ・・・そういえば魔力と気を混ぜた上で棒に込めたらどうなるんだろう?
と思い、集中し完全に同化するまで混ぜると少しづつと思い、ほんの少しだけ混ぜたモノを棒に込めた。すると
ドガーン!!!
気づいたら俺は壁にめり込んでいた。
皆はバリアのおかげで助かったが、バリアを張っていた本人は魔力の枯渇で膝を突いており、武道場は爆心地の様な有様になっていた。
バタバタバ・・・ドン!
「何事だ!」ギルドから帰ったハロルドさんはとんでもない爆発音にセバスさんの制止を振り切って武道場に足を踏み入れた。
「キルデス!何があった!」
キルデスさんは俺の方を見ながら事の顛末をハロルドさんに話した。俺は壁から這い出てハロルドさんに謝った。
「すいません。まさかこんな事になるとは・・・。」
全身ズタボロの俺を見て飽きれた表情をしながら「魔力をどれだけ込めたのですか?」と聞かれ、俺は動揺しながらも答えた。
「え・・・と、なんて言えば良いのか、最初は魔力を込めてたんですが、途中でさっきと同じ結果になるのが、感覚的に分かったんで魔力を込めるのを止めて2つを混ぜ合わせたモノをほんの少しだけ込めました。」
俺は言い終わると頭を下げた。
「まぁシュウト様も知らなかった様なので今回は許しますが、もし今後も同じ力を使う必要があるのであれば、違う場所により強固な場所が有りますのでセバス言って準備してからにして下さい。」
俺は怒られなかった事にホッとすると体に違和感を感じたのでステータスオープンと唱えた。
!!?
耐久値が4分の1も減ってる!?確かDランクの魔物の一撃でライヤ様が100とか言ってたのに2500も減るってどれだけの威力だよ。
「しかし凄いのぅ・・・此処は儂が設計して、Cランクの魔物が暴れても大丈夫な様にしてあったのにのぅ」
キルデスさんの発言にビックリした表情をハロルドさんが浮かべ、キルデスさんを睨みながら声を掛けた。
「だからあの時予定の倍の費用がかかったのか!」
「その結果、工房自体は無傷だったんだから良かったじゃろ。」
そう返されハロルドさんは悔しそうに震えていた。
「本当にすいません。」
ハロルドさんは「はぁ~」と溜息を吐いて頭を振ると俺を見て声を掛けた。
「大丈夫です。とりあえず、これから昼食にしますのでシュウト様は着替えてサッパリして来て下さい。キルデスとゴッテスは少し残って被害状況を確認してくれ。セバス、シュウト様を頼む。ソフィア達も食事じゃ着替えてまいれ。後、カインそこで膝を突いているラウルにポーションを飲ませてやってくれ。」
ゴッテスさんは無言で頷き、キルデスさんは「しょうがないのぅ」と言いながら入ってきた部下の人達に指示をだしていた。
セバスさんは「はっ!」と答えると俺を促し、部屋から出ていった。
セバスさんに替えの服を貰い清潔化の魔法をかけて貰った俺は皆がいる食堂に入ると「お待たせしました。」と言いながら会釈をした。
「ささシュウト様、お席へどうぞ。」
「はい。そういえばラウル様、先程はありがとうございました。ラウル様がいなかったらもっと大変な事になっていたと思います。」
そう言うとラウル様は少し不機嫌な表情をしながら応えた。
「さっきのは僕も油断してた所為でもあるし、気にしなくていいよ。てか恥ずかしいから忘れて。」
ラウル様は気遣いも含まれていると思うが事故というか事件の話をしない様に釘をさしてきた。
「で、話は変わるけど何で此奴らが呼び捨てで僕だけ様をつけるのさ。」
おぉ不機嫌な理由はそこかぁと思いながら「ご子息様だからです。」と言うと「子息って言っても次男なんだから気にしないでよ」
そうお互いに言ってるとカインが横から声を掛けてきた。
「良いんだよ、ラウルで。此奴は仲良くなろうと思ってる奴に様付けだったり、丁寧に話されると相当凹むんだよ。」
その言葉に「カ、カイン」と慌てた様子でラウル様・・・いや、ラウルが止めようとしていた。
「分かったラウル、これからはそう呼ぶよ。」
そう言うと先程まで慌てていたラウルが満面の笑みで頷いた。
「シュウト様、孫とこれからも仲良くしてやって下さい。では、食事にしましょう。」
ハロルドさんがそう言うとメイドさん達が食事を持ってきてくれた。
なんと色んな種類のサンドイッチだった。
俺は嫁がサンドイッチを昼ご飯に食べるのが好きだったのを懐かしく感じ胸が苦しくなっていると横からカインが「おっサンドイッチじゃねぇか、流石、公爵家は伝統的だねぇ」と言った。
「なんで伝統的なんだ?」
そう疑問を口にするとハロルドさんが答えてくれた。
「大昔、アストライアー様に昼のお供え物に別の料理を用意すると『お昼はサンドイッチで』という神託が降りたそうでそれが習わしとなり、未だに昼はサンドイッチという伝統を守っているのです。」
と答えてくれた。
なにやってんだよ、あの女神さんは。
そう俺が飽きれているとハロルドさんが「さぁ食べましょう」と言ったので皆で“いただきます”と言って食べ始めた。
「この後ですがキルデスとゴッテスが来るまでに商業ギルドでの報告とギルドの説明をさせていただきたいのですがよろしいですか?」
俺はそう言われたので「はい、大丈夫です。」と答えた。
全員の食事も終わりカイン達は帰っていった。
「シュウト様、別の部屋で説明致しますのでついてきて下さい。」
ハロルドさんにそう言われ、そのままついて行った。
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