転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
31 / 418

第30話 [質疑応答]

しおりを挟む
「ハロルドさん聞きたい事があるのですがいいですか?」

「何でしょう、私に分かることであれば何でも聞いて下さい。」

俺は意を決して転生のスキルの事を話した。

「・・・実は自分が使徒であり、使命が何故あるかというと自分には特殊なスキルがあるからなんです。」

そう言うと3人は真剣な表情に変わった。

「で・・・」

「シュウト様!少しお待ち下さい!セバス!もう一度、結界の確認をしろ!」

「御意!」というとセバスさんは一瞬にして姿を消し、数秒後また現れたセバスさんはハロルドさんに「問題ありません!」と言っていた。

セバスさんってやっぱ何者!?

「シュウト様、お話を遮って申し訳ありません再確認致しましたので、お願い致します。」

「あ、あぁ分かりました。・・・えぇと・・・で、そのスキルなんですが、転生という名のスキルなんです。」

「転生というと・・・何度も転生出来ると?」

ハロルドさんは俺と同じ勘違いをしていた。

「いいえ、そうではありません。死んでしまい彷徨う魂を転生させる能力なんです。」

ハロルドさん達は始め、どういう事なんだ?と不思議そうな顔をしていたが、一拍置いて気付いた様でハッ!としていた。

「で、ではミレーヌを転生させてくれたのはシュウト様ということですね!」

「本人の同意が必要ですが、そうなりますね。」

それを聞いて3人はまた頭を下げた。

「あのぅ~すいません、申し訳ないんですが話が進まなくなりそうなんで頭を上げてもらってもいいですか?」

「あ、あぁ申し訳ありません。つい・・・ど、どうぞ。」

俺は流石にこのままだと自分が聞きたい事を教えてもらうのに朝まで掛かってしまいそうな雰囲気だったので悪いなぁ~とは思ったが強制的に話を戻した。

「それでライヤ様が示す場所に行き、転生させに行くんですが、転生させる際に運が良ければ転生させた相手のスキルをまぁ能力的には殆どが1割程度になってしまいますが、1つだけ継承する事が出来るんです。」

「おぉそれは凄い!」

「それがそうでも無いんですよ。」

「何故ですか?」

「このスキルが在る所為でどれだけ頑張ってもレベルも熟練度も上がらないので。」

「え?それは御自身のレベルもですか?」

「そうですね。唯一上がるのは転生させた時だけです。」

「あぁだからあの時“自分にも利がある”と仰っていたのですね。」

「その通りです。」

「では、信頼出来る護衛を探したいと?」

「あぁそれは結構です。スキルと虹水晶のお陰でこの辺にいる魔物なら傷一つ付かないので。」

「あぁだからあの時、爆発で周りが酷い事になっていたのに無傷だったのですね。」

「あぁはい。・・・そ、それに今、武具も作って貰ってますし・・・それになんていうか護衛されるのが嫌というか・・・あ!話を戻しますね。」

自分の発言から困った方向に話が行きそうだったので無理矢理話を戻した。

「それで聞きたいのはミレーヌさんを転生させた時に運良くユニークスキル・アイテムボックスを継承する事が出来たんですがどの位入るものなのかを聞きたかったんです。」

「おぉミレーヌから良いスキルを貰えましたね。」

「そのスキルですが、ステータスのスキルの横に数字が載っていませんでしょうか?」

「あ、はい。熟練度か何かでしょうか?」

「いいえ、違います。それは収納出来る重量を示すモノで、シュウト様の最大魔力量で重量が変わります。なので・・・聞いていいのか分かりませんがシュウト様の現在の魔力量はどの位になりますでしょうか?」

「えぇと1030ですね。」

「えっ?1030ですか?という事はレベルもそれなりに高いのですか?」

「いや、10です。」

「これはまたアンバランスな・・・あっ!失礼しました。そこまで聞く気はなかったのですがあまりにアンバランスだったので、申し訳ありません。」

「いや、別にいいですよ。ところでそんなに変なんですか?」

「そうですねぇ。一般的には、そこまでの魔力量ならレベル40~50位の中級魔法使いがその位だと認識しております。そうだったのぅセバス。」

「はい。大旦那様、その認識で間違いありません。」

「なるほど確かにそれなら自分の魔力量は可笑しいですね。」

「まぁ有って困るということはそんなには無いと思いますので宜しいのではないですか。それにアイテムボックスを所有したのであればより良いと思います。何故なら今シュウト様が収納出来る重量は数字そのままの1030kgもの量を入れる事が出来ますので。」

え!?1トン超!?・・・良かったぁ魔石食べといて。

「あっ!そうだ。かなりの量が入れれるのは分かりましたけど中が見えないのに欲しい物をどうやって出せば良いんですか?」

「それは大丈夫です。何故かはミレーヌにも分からなかったそうですが、どれだけ滅茶苦茶に入れても欲しい物は思い浮かべて手を入れるだけで出せるらしいので、それにに出す時は手を入れる必要はありますが入れる時は白い円状の部分を近づけて入れ!って思うだけで入るそうです。」

あぁそれは便利そうだな、後でやってみよ。

「ただミレーヌ曰く、生き物は入れられないとの事でしたので、その点はお気を付けて下さい。」

それは異世界物を読んだまんまか。

「他には何かありますでしょうか?」

「それなら・・・一般的にはレベル10って弱いんですか?」

「申し上げにくいのですが、冒険者にも成れないレベルとなりますね。」

「え?っていうことは・・・」

「あぁすいません。シュウト様が冒険者になるのは問題ありません。登録には試験はありますがレベルの提示を求められる事はありませんので。」

「試験!?何をするんですか?」

「通常は・・・セバス、シュウト様に詳しく教えて差し上げなさい。」

ハロルドさんがそう言うと元Aランク冒険者であるセバスさんが「承知致しました。」と言って俺に話してくれた。

「通常の試験ですと近接戦闘の場合、試験官との模擬戦や威力判定の為に木人に攻撃。遠距離の場合、武器によるものは遠方にある的や移動する的等への攻撃と此方も威力判定。魔法の場合は威力判定と発動スピードが測定されます。」

「ただ魔法には攻撃ばかりではないので補助系は補助系の試験がありますが回復系はある程度、申告してもらい、その申告通りかを実際の怪我人相手に使ってもらうだけでどれだけ回復力が弱くても無条件で冒険者になれます。」

「後は特殊な場合ですと元騎士団所属であったり、傭兵ギルドであったりする場合はある程度の戦闘は最低限出来ると判断されますので、試験は免除、但しその場合は前の所属場所からの紹介状が必要になります。」

「他にも今回のシュウト様と同様に大量の魔物の討伐などで有名に成っていたり高ランクの魔物の討伐を経験している場合も試験は免除されます。」

「え?でもそれなら嘘をついたり、お金で傭兵とか騎士に手伝ってもらって討伐、なんて事も出来てしまうのでは?」

「それならば問題ありません。嘘の場合は真偽を判定する魔道具があるので不可能ですし、お金で高ランクの魔物を討伐出来る様な金額を持っているなら冒険者などなる必要もないですし、もしもそうなら1年も経たない内に依頼を失敗しすぎて辞めるてしまうので問題ありません。」

「それに試験と申しましたが、それはその冒険者の始めのランクを決める為のもので、強くなければギルドの登録を出来ない様にするという事はありません。何せ、身分証代わりに登録をする方もいますので、そういう方は試験も致しません。」

「えっ?じゃあ大金を払ってまで冒険者になる必要なんてないんじゃ?」

「そこは見栄を張ってと言えばいいのか・・・貴族の三男以降の方だったり、豪商の息子だったりとそんな感じですね。」

あぁなるほど、地位や名誉が大事ってやつか。

「なるほどギルドも依頼を完遂出来るなら問題なしと黙認してる感じですか。」

「その通りです。しかし、そういう方に限って高慢過ぎる態度で依頼主に接触したり、ギルド内で問題を起こしたりするので、ギルドカードすら没収される方も多いのが実情ですね。」

「なら始めから登録させなければ良いのでは?」

「それでも一定数は新たな商売の足掛かりや自身が貴族になる為だったりと様々な理由から真面目といいましょうかキチンと完遂し続ける方もいるので。」

「なるほど難しい問題ですね。」

「はい。ですが、そう方は早々に消えてしまうので。」

「なるほど一寸の我慢ってところですか。」

「はい。依頼主である皆さんそういう認識です。」

まぁそうか、商売やるなり、領地持ちにでもならなきゃお金も続かないだろうし、皆んながそう考えてても不思議じゃないなら多少の問題として片付けられるか。

「なら自分の場合も試験無しとなるんですか?」

「おそらくはならないと思われます。」

「それは何故ですか?」

「先程この部屋に入って来た時に大旦那様が仰った、英雄としての登壇でもしない限り、世間には認識されないので坊っちゃまの手配・・・」

「セバス!坊っちゃまはやめい!!!」

セバスさんがセルジュさんの事を坊っちゃまと言った瞬間、セルジュさんが抗議していた。

「失礼しました。公爵様の手配だけでは、ギルドの上層部しか知る事がないので形だけでも試験をしなくてはいけなくなるということです。」

あぁコレは俺の所為か。

「それとも今からでも英雄として凱旋、登壇なさいますか?」

俺はセバスさんにそう言われ、首が取れるんじゃないかと思わせるぐらい勢い良く首を横に振った。

「そうですよね。なので形だけですが、試験を受けなければいけなくなると思われます。」

ただ、心配なのはこれだけ形だけって言われると何かフラグが立った様な・・・やっぱりギルド行く時は準備を万全にしてから行くか。

その後はまた分からない事があったら教えて下さいということで、お開きとなり、そのまま就寝した。

翌朝、朝食を終えた俺はセバスさんに工房の方へ行く事を伝え、武具はまだ出来てないだろうけど実験室で練習しようと思い、工房へ向かった。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...