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第31話 [新装備]
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工房へ着いた俺はガルンさんが居るのかを受付の女性に尋ねた。
「すいませんシュウトですが、ガルンさんはいらっしゃいますか?」
「少々お待ち下さい。今、ガルン統括を呼んでまいります。」
受付の女性が呼びに行くと直ぐにガルンさんが来た。
「おう。今日は早いな!別に来た事だけ伝えたら鍵だけ貰って先に行ってて良かったのによ!」
「いやいや、ハロルドさんとの約束ですし、そういう訳にはいきませんよ。」
「硬ぇなぁ。じゃあ行くか!おい!俺は7番の実験室に居るから何かあったら呼びにきてくれ!」
ガルンさんはそう言うと受付の女性の返事も聞かずに実験室の方へ歩いて行った。
俺は受付の女性に会釈をしてガルンさんを追いかけた。
「何かすいません。他の仕事もあるのに。」
「大丈夫だ!気にするな!っても気にしそうだから本音を言うとな、俺は爆破系の実験が大好きなんだ!だが、やれ実用的な物を!やれ便利な物を!やれ安全性の高い物を!違う!!進歩とは破壊の先にあって!安直な!安定的な!安全な!そんなものでは劇的な発明はないんだ!!!」
うわぁ~目の前に危ない人がいますよぅ~警備の人はいませんかぁ~
興奮状態のガルンさんに俺が現実逃避しているとガルンさんは更に話を続けた。
「そこにお前だ!あんな面白そうな事やってんのに俺が参加しねぇわけね~!!!ぐふっ!」
実験室に行く途中、扉が開いたと思った瞬間、ガルンさんが吹っ飛んでいた。
「うっせー!こっちは大事な研究の最中だよ!五月蝿くするなら蹴るよ!!!」
いやいや、今蹴ったじゃん。
「ゲホゴホ。・・・すまん。お前の部屋の前だったの忘れてた。」
だ、大丈夫?ガルンさん血吐いてますけど・・・。
蹴ったのは、やっぱりソニンさんだった。
「ど、どうしたんだい!血が出てるじゃないか!誰にやられたんだい?」
いやいや、貴方ですから。
「今薬持ってくるから」
ソニンはそう言うと急いで部屋から丸薬らしき物をガルンさんに含ませた。
「今はこれしかないんだ!飲むんじゃないよ。口の中で転がしてれば少しづつ回復してくからね。」
ソニンさんがそう言うとガルンさんは何かに気付いたのかソニンさんに話し掛けた。
「お前、完成したのか?」
「あぁさっきね。今はどの位効果を持たせる事が出来るかの実験中さね。ところで大丈夫かいあんた。」
「あぁ効いてきたみたいだ。」
「そうなら良かったよ。あっそうだどの位持つか後で教えてくれないかい?」
「あぁわかった。それより完成おめでとう後もう1つだな。頑張れよ。」
「それも実験中だけど思ったより面白い結果になりそうだから後で報告するよ。」
「あぁわかった。楽しみにしてる。」
ガルンさんがそう言うとソニンさんは部屋に入っていった。
俺達は扉が閉められた後、何事も無かった様に実験室へと歩き出した。
「シュウト、言っとくがソニンは蹴ったことなんて忘れて、俺が血を吐いたから訳分からなくなっただけで今そこにあるのがたまたまこの丸薬だっただけの事なんだ。」
「前に色んな試薬が有った時なんかその日1日何も食う気が起こらなくなるくらいに飲まされたんだ。」
うわぁ~ガルンさんの事が好きなのは分かるけどそれはキツいなぁ
「シュウト今お前キツそうとか思ってるだろ。」
「いやぁ・・・」
「言っとくけど、キツいってもんじゃねぇからな。お陰で何故か毒耐性まで持っちまったんだ。」
え?それ大丈夫なの?
「何事も適量が良いってことだな!ガッハッハッ。」
俺が引いていると何でもないような態度でガルンさんが笑っていた。
「着いたな、よし!早速やるぞ!」
と俺よりもやる気十分で言われハハハと笑いながら始める。
「今日はどうすんだ?」
「始めはどの程度の距離まで自分に近づけて、問題無いかを調べようかと。」
「あぁそれなら俺も考えたが、お前の場合ある程度の威力なら近くても自分に被害があるかは分かんねぇだろ?」
「そ、そうだと思います。」
「だろうな、それだとお前は問題なくても仲間が周りにいる時に気を使って使えないだろ?」
「そうなんですよねぇだから衝撃波が来るか来ないかで判断しようかと思って。」
「そこでだ!昨日俺が作った物がコレだ!」
ガルンさんは白いTシャツみたいな物を見せてきた。
「シャツ?」
「普通のシャツじゃねぇ。この“威力をハカル君”は昔使ってた威力を測る為の染料が塗られているんだ。そんで、その威力によって配色された色が浮かび上がる様になってるんだ。だからよっ!」
ガルンさんが徐ろにそのシャツにパンチをすると白かったシャツにパンチの後がくっきりと残り、青く変色した。
「で、こんな風に色が着くんだ。まぁ暫くほっとくとまた白に戻るけどな。んで、威力によって青~赤に変わるから判断基準になるだろ?」
そうやってガルンさんが説明している間に白く戻っていた。
「色によって判断出来るのは分かりましたけど、どの程度で何色とか分かるんですか?」
「青だとさっき俺がやった様な軽く叩いた位で少しづつ威力が増す度に赤に近づいて赤になると普通の人間なら死ぬレベルの威力ってとこだな。」
へぇ~それならいい判断基準になりそうだ。ただ“威力をハカル君”ってネーミングセンスはどうなんだろ。
「ってことで1枚はシュウト、お前が着ろ。俺はこの威力をハカル君を着けた木人を適当なとこに置いてってやるよ。」
そう言いながらシャツを渡されたので着るとガルンさんは俺の横や斜め後ろ、斜め前に木人を配置していった。
「この位置はどういう意味があるんですか?」
「ん?分かんねぇか?普段はソロで戦ってのか?まぁいいや、これはなパーティーを組んで戦う時の平均的な配置だ!」
あぁなるほど俺が後衛をガードしながらこのカード型の武器で攻撃する感じか。
「分かったみたいだな。じゃあ何時でも良いぞ。」
ガルンさんの方も準備が終わったようなので俺は少しづつ距離を縮める様に投げ続けた。
1メートル位に近づいた時にガルンさんから声が掛かった。
「それ以上は前衛に被害が出そうだな。他にもやりたい事はあんだろ。そのまま試してみな。」
そう言われたので今度はチャクラムを取りに行き、構えるとガルンさんから声が掛かった。
「それだとこっちにどれだけの被害が出るか分からんから最低でも10メートルは慣れるまで離してやれよ。後1度起爆する方はカードの横にあるのでやってみろ。」
そう言われカードが置いてある横を見るとクナイの様に持ち手に輪が着いた三日月型の小刀が置いてあった。
「それならカードよりも重くチャクラム同士を使うよりは節約出来るだろうし、チャクラムの爆発力に負けねぇで計算上は前方に撃てるはずだ!」
そう言われ、小刀を投げる練習をして狂いが無くなると「いきます!」と言って試して見た。
ボッ!ゴォォーーーーー!!!!!
おぉ昔テレビで見たデカい船から出るビームみたいだ。
「おぉスゲーなぁコレならスタンピードが起こっても直線上なら殲滅出来そうだな。・・・っていうかこの実験室じゃなきゃ危なかったな。」
「よし!少しづつ距離を縮めていけ!但し、俺が良いと言うまで放つなよ。此処が壊れるからな!」
え?此処って竜の咆哮でも耐えられるって言ってなかった?確かに凄かったけどそんなになの?
「よし!良いぞ、やれ!」
そう言われ何度か試し残り3メートル位に差し掛かるとガルンさんからストップが掛かった。
「それ以上近いと普通の人間は余波で死んじまうからその位にしとけ!とりあえず昼になったから飯だ。」
ガルンさんはそう言うとサンドイッチみたいなのを出してくれた。
「とりあえず飯の後はコレに着替えてお前が耐えれる距離を測れ!」
食べながら渡してくれたのは道着みたいな服だった。
食べ終わった俺は言われた通りに着替え、チャクラムの方から試していった。
結果、チャクラムの方は1メートル付近までは何とか体制を崩しながらでも耐えることが出来たが道着はボロボロになってしまった。
じゃあ次はカードの方と思って準備していると誰かが入ってくる音がした。
「シュウト殿が来ておると聞いたのでのぅ」
声の方を見るとキルデスさんとゴッテスさんが立っていた。
「あっお疲れ様です。」
「相変わらず、無茶苦茶なことをしておりますなぁ」
キルデスさんは俺の格好と周りの様子を見ながらそう言ってきた。
「お2人ともどうされたんですか?」
「2人で色々試行錯誤して出来上がったんじゃが、どちらが良いか聞こうかと思っての。」
そう言うとゴッテスさんが外から武器と防具を2種類づつ持って入ってきた。
「早いですね!もう出来たんですか!?」
「まぁ2人とも寝てないからのぅ」
「え!?そんな無理しなくても!!」
「いやいやシュウト殿、確かにシュウト殿の事は無いとは言いませんが違うのですじゃ。」
「何が違うんですか?」
「何と言いましょうかのぅ・・・そう、職人の性ですじゃ。」
「さが・・・ですか。」
「新しい素材で武器や防具、これは非常に面白い。しかも他の金属受け付けないミスリルがあらゆる耐性と強度は素晴らしいのに弱点のある黒陽樹。これが合わさった金属ですじゃ。やる気が出過ぎて寝るのが勿体無い。のぅゴッテス。」
キルデスさんの言葉にゴッテスさんが「おう。」と答えたのを見て飽きれていると更に話し出した。
「ただ1度精製してしまうと加工がとてつもなく難しいのでのぅ。ある程度の形の状態に精製して、そこから少しづつ同じ金属で作ったヤスリで削って完成させていったのじゃ。」
「で、それが完成品じゃ」
そう言われて渡された武器の1つは俺の理想そのものの武器ともう1つは繋げる部分が有り、繋げたら3メートル近い、棍棒になる物だった。
「後、コレが防具。」
1つは冒険者の軽装装備だが俺の理想通り関節部分は自由に動く様になっているとの事で、もう1つは軽量のフルアーマーというか何かのヒーロー物でで出来そうなフォルムだった。
「嵩張るじゃろうから好きな方を持っていってくれたらいいのじゃ。」
「防具もそれでいい。」
「分かりました。今、使ってみても?」
そういうと3人とも頷いたので、先ずは武器、防具の両方で理想通りだった物を選んで装備した。
「すいませんシュウトですが、ガルンさんはいらっしゃいますか?」
「少々お待ち下さい。今、ガルン統括を呼んでまいります。」
受付の女性が呼びに行くと直ぐにガルンさんが来た。
「おう。今日は早いな!別に来た事だけ伝えたら鍵だけ貰って先に行ってて良かったのによ!」
「いやいや、ハロルドさんとの約束ですし、そういう訳にはいきませんよ。」
「硬ぇなぁ。じゃあ行くか!おい!俺は7番の実験室に居るから何かあったら呼びにきてくれ!」
ガルンさんはそう言うと受付の女性の返事も聞かずに実験室の方へ歩いて行った。
俺は受付の女性に会釈をしてガルンさんを追いかけた。
「何かすいません。他の仕事もあるのに。」
「大丈夫だ!気にするな!っても気にしそうだから本音を言うとな、俺は爆破系の実験が大好きなんだ!だが、やれ実用的な物を!やれ便利な物を!やれ安全性の高い物を!違う!!進歩とは破壊の先にあって!安直な!安定的な!安全な!そんなものでは劇的な発明はないんだ!!!」
うわぁ~目の前に危ない人がいますよぅ~警備の人はいませんかぁ~
興奮状態のガルンさんに俺が現実逃避しているとガルンさんは更に話を続けた。
「そこにお前だ!あんな面白そうな事やってんのに俺が参加しねぇわけね~!!!ぐふっ!」
実験室に行く途中、扉が開いたと思った瞬間、ガルンさんが吹っ飛んでいた。
「うっせー!こっちは大事な研究の最中だよ!五月蝿くするなら蹴るよ!!!」
いやいや、今蹴ったじゃん。
「ゲホゴホ。・・・すまん。お前の部屋の前だったの忘れてた。」
だ、大丈夫?ガルンさん血吐いてますけど・・・。
蹴ったのは、やっぱりソニンさんだった。
「ど、どうしたんだい!血が出てるじゃないか!誰にやられたんだい?」
いやいや、貴方ですから。
「今薬持ってくるから」
ソニンはそう言うと急いで部屋から丸薬らしき物をガルンさんに含ませた。
「今はこれしかないんだ!飲むんじゃないよ。口の中で転がしてれば少しづつ回復してくからね。」
ソニンさんがそう言うとガルンさんは何かに気付いたのかソニンさんに話し掛けた。
「お前、完成したのか?」
「あぁさっきね。今はどの位効果を持たせる事が出来るかの実験中さね。ところで大丈夫かいあんた。」
「あぁ効いてきたみたいだ。」
「そうなら良かったよ。あっそうだどの位持つか後で教えてくれないかい?」
「あぁわかった。それより完成おめでとう後もう1つだな。頑張れよ。」
「それも実験中だけど思ったより面白い結果になりそうだから後で報告するよ。」
「あぁわかった。楽しみにしてる。」
ガルンさんがそう言うとソニンさんは部屋に入っていった。
俺達は扉が閉められた後、何事も無かった様に実験室へと歩き出した。
「シュウト、言っとくがソニンは蹴ったことなんて忘れて、俺が血を吐いたから訳分からなくなっただけで今そこにあるのがたまたまこの丸薬だっただけの事なんだ。」
「前に色んな試薬が有った時なんかその日1日何も食う気が起こらなくなるくらいに飲まされたんだ。」
うわぁ~ガルンさんの事が好きなのは分かるけどそれはキツいなぁ
「シュウト今お前キツそうとか思ってるだろ。」
「いやぁ・・・」
「言っとくけど、キツいってもんじゃねぇからな。お陰で何故か毒耐性まで持っちまったんだ。」
え?それ大丈夫なの?
「何事も適量が良いってことだな!ガッハッハッ。」
俺が引いていると何でもないような態度でガルンさんが笑っていた。
「着いたな、よし!早速やるぞ!」
と俺よりもやる気十分で言われハハハと笑いながら始める。
「今日はどうすんだ?」
「始めはどの程度の距離まで自分に近づけて、問題無いかを調べようかと。」
「あぁそれなら俺も考えたが、お前の場合ある程度の威力なら近くても自分に被害があるかは分かんねぇだろ?」
「そ、そうだと思います。」
「だろうな、それだとお前は問題なくても仲間が周りにいる時に気を使って使えないだろ?」
「そうなんですよねぇだから衝撃波が来るか来ないかで判断しようかと思って。」
「そこでだ!昨日俺が作った物がコレだ!」
ガルンさんは白いTシャツみたいな物を見せてきた。
「シャツ?」
「普通のシャツじゃねぇ。この“威力をハカル君”は昔使ってた威力を測る為の染料が塗られているんだ。そんで、その威力によって配色された色が浮かび上がる様になってるんだ。だからよっ!」
ガルンさんが徐ろにそのシャツにパンチをすると白かったシャツにパンチの後がくっきりと残り、青く変色した。
「で、こんな風に色が着くんだ。まぁ暫くほっとくとまた白に戻るけどな。んで、威力によって青~赤に変わるから判断基準になるだろ?」
そうやってガルンさんが説明している間に白く戻っていた。
「色によって判断出来るのは分かりましたけど、どの程度で何色とか分かるんですか?」
「青だとさっき俺がやった様な軽く叩いた位で少しづつ威力が増す度に赤に近づいて赤になると普通の人間なら死ぬレベルの威力ってとこだな。」
へぇ~それならいい判断基準になりそうだ。ただ“威力をハカル君”ってネーミングセンスはどうなんだろ。
「ってことで1枚はシュウト、お前が着ろ。俺はこの威力をハカル君を着けた木人を適当なとこに置いてってやるよ。」
そう言いながらシャツを渡されたので着るとガルンさんは俺の横や斜め後ろ、斜め前に木人を配置していった。
「この位置はどういう意味があるんですか?」
「ん?分かんねぇか?普段はソロで戦ってのか?まぁいいや、これはなパーティーを組んで戦う時の平均的な配置だ!」
あぁなるほど俺が後衛をガードしながらこのカード型の武器で攻撃する感じか。
「分かったみたいだな。じゃあ何時でも良いぞ。」
ガルンさんの方も準備が終わったようなので俺は少しづつ距離を縮める様に投げ続けた。
1メートル位に近づいた時にガルンさんから声が掛かった。
「それ以上は前衛に被害が出そうだな。他にもやりたい事はあんだろ。そのまま試してみな。」
そう言われたので今度はチャクラムを取りに行き、構えるとガルンさんから声が掛かった。
「それだとこっちにどれだけの被害が出るか分からんから最低でも10メートルは慣れるまで離してやれよ。後1度起爆する方はカードの横にあるのでやってみろ。」
そう言われカードが置いてある横を見るとクナイの様に持ち手に輪が着いた三日月型の小刀が置いてあった。
「それならカードよりも重くチャクラム同士を使うよりは節約出来るだろうし、チャクラムの爆発力に負けねぇで計算上は前方に撃てるはずだ!」
そう言われ、小刀を投げる練習をして狂いが無くなると「いきます!」と言って試して見た。
ボッ!ゴォォーーーーー!!!!!
おぉ昔テレビで見たデカい船から出るビームみたいだ。
「おぉスゲーなぁコレならスタンピードが起こっても直線上なら殲滅出来そうだな。・・・っていうかこの実験室じゃなきゃ危なかったな。」
「よし!少しづつ距離を縮めていけ!但し、俺が良いと言うまで放つなよ。此処が壊れるからな!」
え?此処って竜の咆哮でも耐えられるって言ってなかった?確かに凄かったけどそんなになの?
「よし!良いぞ、やれ!」
そう言われ何度か試し残り3メートル位に差し掛かるとガルンさんからストップが掛かった。
「それ以上近いと普通の人間は余波で死んじまうからその位にしとけ!とりあえず昼になったから飯だ。」
ガルンさんはそう言うとサンドイッチみたいなのを出してくれた。
「とりあえず飯の後はコレに着替えてお前が耐えれる距離を測れ!」
食べながら渡してくれたのは道着みたいな服だった。
食べ終わった俺は言われた通りに着替え、チャクラムの方から試していった。
結果、チャクラムの方は1メートル付近までは何とか体制を崩しながらでも耐えることが出来たが道着はボロボロになってしまった。
じゃあ次はカードの方と思って準備していると誰かが入ってくる音がした。
「シュウト殿が来ておると聞いたのでのぅ」
声の方を見るとキルデスさんとゴッテスさんが立っていた。
「あっお疲れ様です。」
「相変わらず、無茶苦茶なことをしておりますなぁ」
キルデスさんは俺の格好と周りの様子を見ながらそう言ってきた。
「お2人ともどうされたんですか?」
「2人で色々試行錯誤して出来上がったんじゃが、どちらが良いか聞こうかと思っての。」
そう言うとゴッテスさんが外から武器と防具を2種類づつ持って入ってきた。
「早いですね!もう出来たんですか!?」
「まぁ2人とも寝てないからのぅ」
「え!?そんな無理しなくても!!」
「いやいやシュウト殿、確かにシュウト殿の事は無いとは言いませんが違うのですじゃ。」
「何が違うんですか?」
「何と言いましょうかのぅ・・・そう、職人の性ですじゃ。」
「さが・・・ですか。」
「新しい素材で武器や防具、これは非常に面白い。しかも他の金属受け付けないミスリルがあらゆる耐性と強度は素晴らしいのに弱点のある黒陽樹。これが合わさった金属ですじゃ。やる気が出過ぎて寝るのが勿体無い。のぅゴッテス。」
キルデスさんの言葉にゴッテスさんが「おう。」と答えたのを見て飽きれていると更に話し出した。
「ただ1度精製してしまうと加工がとてつもなく難しいのでのぅ。ある程度の形の状態に精製して、そこから少しづつ同じ金属で作ったヤスリで削って完成させていったのじゃ。」
「で、それが完成品じゃ」
そう言われて渡された武器の1つは俺の理想そのものの武器ともう1つは繋げる部分が有り、繋げたら3メートル近い、棍棒になる物だった。
「後、コレが防具。」
1つは冒険者の軽装装備だが俺の理想通り関節部分は自由に動く様になっているとの事で、もう1つは軽量のフルアーマーというか何かのヒーロー物でで出来そうなフォルムだった。
「嵩張るじゃろうから好きな方を持っていってくれたらいいのじゃ。」
「防具もそれでいい。」
「分かりました。今、使ってみても?」
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