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第32話 [お試し♪]
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「よし!やるか!」
先ずは思った様な動きが出来るかをテストする為に基本の型を一通りやってみる事にした。
「うん♪いいねぇ、防具は軽いし、武器の方は丁度いい重さだな♪じゃあ次は変則的にっと!」
その後暫く動きに支障が無いか試した。
「うん♪良い感じ♪足の方の武器としての強度もあるな。なら次は魔力や気を込めてみるか。」
そう言って魔力と気を交互に全力で込めてみる。
「おっ魔力の方は全力で込めても余裕が有りそうだし、気の方も戦闘中に込めるなら問題無いというか俺の今の実力だと限界まで込めての戦闘は無理そうだな。」
その後も暫し、武器、防具に何割づつにするかを試していった。
「よし!次はあの技が使えるかどうか、それと魔力が使えることで出来るかもと思ってた事が出来るかだな。」
「ガルンさん、木人ってあと何体用意出来ますか?」
「お?何かするのか?」
「この装備なら気や魔力を込めた攻撃が出来るか試したくて。」
「そうか、なら出来るだけ出してやるから気が済むまでやりな!」
俺は感謝の言葉は伝えると早速構える。
「先ずは使い慣れた気の方から・・・ふん!鎧通し!」
バン!
木人の胴体を突くと突いた反対側が中から吹き飛んだ。
「おっ、名前からすると防具を通す技か?」
「基本的にはそうですが、自分の解釈的には相手の肉体も鎧という考え方なので内臓に攻撃を加える感じでしょうか。」
「うぇ~こんな威力を内臓に喰らわされたらたまったもんじゃねぇなぁ」
「ん・・・前よりも威力が上がってる感じですねぇ・・・使い所は考えないとなぁ。」
「だろうな。こんなの喰らったらDランク冒険者でも下手したら死ぬぞ。」
「・・・事前に試せて良かったです。では、次行きます。・・・ふん!斬鉄!」
ドサッ。
木人に杖を袈裟懸けに振り下ろすと今度は何の音もせず、木人上部がズレ落ちた。
「ほう~、凄いのぅ。杖でのぅ。これも名前からすると鉄を切る技かのぅ?」
「そうですね。」
「ならそれもDランク位の奴には使うなよ。殆ど鉄の強度しかない武具しか持ってねぇからな。」
「分かりましたけど、気を使った技なんて余程の事がなければ、普通に使いませんよ。」
「分かってるよ!言ってみただけだ!ガッハッハッ。」
ガルンさんに遊ばれてる感はあったがその後も気を使った技を次々使い、使用感を確かめていった。
「じゃあ次は魔力でやってみます。・・・鎧通し!」
ボコッ・・・バタン!
あれ?
気を使った時とは違い、吹き飛ぶ様な事もなく背中側が膨らんだ位で木人が倒れるだけになった。
「魔力だとそんなに威力がねぇんだなぁ。」
「そうみたいですね。コレならさっきと同じ事をしても意味は無さそうなんで違う事を試しても良いですか?」
「おう!気にすんな!好きにやれ!」
ガルンさんの言葉に頷いて構える。
「それじゃあ行きます!・・・鎧通しからの着火!」
ボコッと膨らんだ後、木人から煙が出てきた。
「よし!成功だ!」
「へぇ~おもしれぇ事考えんじゃねぇか!生活魔法だが、身体ん中燃やされんのかぁエグいなぁお前。」
「えぇと・・・刃や魔法が透り難い魔物も要るだろうなぁと思って、じゃあ中からって考えただけで・・・。」
ガルンさんのエグい発言にしどろもどろしながら言い訳ぽい説明をするとガルンさんが笑っていた。
バシッ!
「ガルン!お主!シュウト殿をからかい過ぎじゃ!謝らんか!」
ガルンさんの態度に流石に見かねたキルデスさんがガルンさんを怒るとガルンさんは気まずそうに「すまん。」と謝ってきた。
「いや、別にいいですけど、やっぱり駄目ですかねぇ?」
「いや、そんな事はねぇぞ!当てる場所によっては一撃で倒せるだろうし、しかも素材も殆ど傷めねぇだろうから俺ら職人からしたらありがてぇしな!まぁ今のだと魔物によっては爆発しちまう魔物も要るだろうから気をつけなきゃいけねぇだろうがな!」
「ところで他にはどんな魔法が使えんだ?」
「えっと水が出せます。」
「水魔法か、ウォーターボールとかか?」
「いや・・・水が出せるだけです。」
「は?・・・そんだけか。」
「いや、でも相手の肺に水を出せたら息が出来なくて倒せるかなって。」
「・・・それはまた・・・エグいな。」
ガルンさんは俺が水魔法で水しか出せないのを知ると飽きれて残念そうにしていたが、その後の俺の言葉に青ざめながらまた違う意味で飽きれていた。
「と、とりあえずどんな風になるか木人でやってみてくれねぇか?」
「分かりました。」
俺はそう言うと構えて「鎧通しからの水魔法!」とやってみた。
ボコッ・・・プシュー!
木人は膨らむと次の瞬間、背中側の割れ目から勢い良く水が噴き出した。
「なるほどな。確かにアレだけの水が急に身体の中から出たら息は出来ねぇなぁ」
「1ついいか?」
「何ですか?」
「アレで水魔法で出せる全力か?」
「違いますよ。」
俺がそう言うとガルンさんは考え込み、キルデスさん達に何かを話、キルデスさん達が何処かへ行った。
「一寸待ってろ準備が出来たら言うからな!」
ガルンさんがそう言って暫くするとどこからとも無くガコンと音がした。
「よし!準備が出来たな。いいぞ、今度は水魔法を全力でやってみてくれ!」
「ガルンさん、さっきの音は?」
「あぁアレか?ありゃ排水準備をキルデス達に頼んだんだよ。お前、魔力が結構有りそうだからな、全力で排水もしなきゃこの辺が大変な事になりそうな気がしてな!」
あぁと思っているとガルンさんに急かされた。
「では行きます!鎧通しからの水魔法!!!」
ボコッ・バァーーーーー!
全力で水魔法を繰り出した木人は背中側からダムの放水の様な勢いで水を出し、それに巻き込まれる形で粉々になってしまった。
「予想以上に凄いな!一体どれ位の魔力を使ったんだ!?」
「えっと500位ですかねぇ。」
「お前どんだけ魔力込めてんだよ!ガッハッハッ」
ガルンさんはビッチョビチョになりながら腹を抱えて笑っていた。
排水作業を終えて戻ってきたキルデスさん達は辺り一面ビッチョビチョになっているのに飽きれながら何かのスイッチを押していた。
「シュウト殿、流石にコレは・・・凄い状態じゃのぅ・・・少し待ってもらえるかのぅ直ぐに乾くからのぅ。」
「ヒィ~おもしれぇ久しぶりに笑ったわ。とりあえずどうなるかは分かったな!」
笑うのから復活したガルンさんに言われた俺は頷いた。
「おそらくだが、生活魔法の着火も魔力を込め過ぎたらエラい事になるだろうから気を付けろよ!」
あぁそれでこんな状態になるぞって俺に分からせる為にやらせたのかぁ
「ありがとうございます。勉強になりました。」
「良いってことよ!気にすんな!」
やっぱりこの人言動は乱暴だけど良い人だよなぁ
と思っているとキルデスさんから声を掛けられた。
「シュウト殿、他の武具はどうされるのじゃ?もう今着けてる装備で決まりかのぅ?」
「いや、試してみたいです。」
そう言うと俺はもう1つの武器を手に取って始めは杖として使用してみた。
「さっきよりは扱いづらいですけどスペアとして考えたら良い感じですね。後はえっと・・・どうやって繋げるんでしたっけ?」
「そこを捻れば先が出るから出た部分をもう1つの穴に入れて捻れば良いんじゃ。」
俺は感謝の言葉を言うとガチャっと繋げ、3メートル近い棒を昔見たテレビでやっていた武術を真似てやってみた。
「ほぅ。シュウト殿は棒術のスキルもあるのかのぅ?」
「いや、これは昔、他の人がやってたのを見様見真似でやってみただけです。」
「ほぅ。やはり一芸に秀でた武人はスキルが無くてもある程度は出来るもんなんじゃなぁ」
キルデスさんに感心されて恥ずかしくなって頭を掻いていると今度はゴッテスさんに声を掛けられた。
「防具はどうする?」
「あっ!すいません、着てみます。」
俺はそう言うともう1つのフルアーマーの方も試着し動きを確かめてみた。
「やっぱり顔も全て覆っているから視界は多少悪いか。でもフルアーマーなのに関節部分の動きに阻害感は殆どないから凄いなぁ」
俺はそう言うと杖を持って型を繰り出していった。
「うん。良い感じだ。」
「どうする?」
「キルデスさん、ゴッテスさん、両方貰っても良いですか?・・・あ!片方は買わせて貰えますか?」
俺は自分が言ったことを厚かましく感じ、慌てて片方は買う事を言った。
「いやいや、お金は良いのじゃ。そんな事したらハロルドから怒られてしまうわい。ホッホッホ。」
「じ、じゃあ頂きます。ありがとうございます。」
俺が礼を言い、頭を下げると2人とも嬉しそうな顔をしていた。
「それじゃあもう外は暗くなってきておるだろうし、1つは着て帰るかの?それとも2つとも邸の方に送り届けるかの?」
「あっ大丈夫です。そのまま持って帰ります。」
俺はそう言うとアイテムボックスを展開させた。
「なんと!シュウト殿もアイテムボックス持ちじゃったのか!?」
「あ、はい。そうですね。」
「それはハロルドも知っておるのか?」
「はい。御存知ですよ。」
「それでハロルドはアイテムボックスの扱いについて何か言ってなかったかの?」
「いや・・・特に何も・・・。」
「彼奴は・・・。」
キルデスさんはハロルドさんも知ってる事を知ると飽きれた表情で話し続けた。
「シュウト殿、分かってるかは分からんがそれはかなりレアなスキルじゃ。他の者が気付くと面倒事になるくらいにの。」
「えっ!?そ、そうなんですか!?」
「はぁ~、やはりその程度の認識じゃったか。」
「えっと・・・すいません。」
「それは良いのじゃ、これから気を付けたら良い事じゃて。での、もし他でアイテムボックスを使うなら鞄やポーチから出している様に見せると良かろう。その辺はハロルドに相談すると良い、彼奴の妻もアイテムボックス持ちじゃったからその辺は詳しいじゃろうて。」
「ありがとうございます。」
俺はそう言いながら武具を仕舞っていった。
「おい!ならコレも全部持ってけ!」
ガルンさんはそう言うと置いてあったカード等を指した。
「え?良いんですか?」
「当たり前だろ。元々お前の為に用意したもんだし、それにカードなんてお前にしか使い道がねぇだろ。」
俺は礼を言ってアイテムボックスに仕舞っていった。
「お!そうだ!そのカードの武器は太腿の防具の部分に入れれる様にしてあるからそこに入れるといい。」
「あっそうなんですね。ありがとうございます。」
そうゴッテスさんに言い、仕舞い終わると再度、3人に感謝をして帰った。
先ずは思った様な動きが出来るかをテストする為に基本の型を一通りやってみる事にした。
「うん♪いいねぇ、防具は軽いし、武器の方は丁度いい重さだな♪じゃあ次は変則的にっと!」
その後暫く動きに支障が無いか試した。
「うん♪良い感じ♪足の方の武器としての強度もあるな。なら次は魔力や気を込めてみるか。」
そう言って魔力と気を交互に全力で込めてみる。
「おっ魔力の方は全力で込めても余裕が有りそうだし、気の方も戦闘中に込めるなら問題無いというか俺の今の実力だと限界まで込めての戦闘は無理そうだな。」
その後も暫し、武器、防具に何割づつにするかを試していった。
「よし!次はあの技が使えるかどうか、それと魔力が使えることで出来るかもと思ってた事が出来るかだな。」
「ガルンさん、木人ってあと何体用意出来ますか?」
「お?何かするのか?」
「この装備なら気や魔力を込めた攻撃が出来るか試したくて。」
「そうか、なら出来るだけ出してやるから気が済むまでやりな!」
俺は感謝の言葉は伝えると早速構える。
「先ずは使い慣れた気の方から・・・ふん!鎧通し!」
バン!
木人の胴体を突くと突いた反対側が中から吹き飛んだ。
「おっ、名前からすると防具を通す技か?」
「基本的にはそうですが、自分の解釈的には相手の肉体も鎧という考え方なので内臓に攻撃を加える感じでしょうか。」
「うぇ~こんな威力を内臓に喰らわされたらたまったもんじゃねぇなぁ」
「ん・・・前よりも威力が上がってる感じですねぇ・・・使い所は考えないとなぁ。」
「だろうな。こんなの喰らったらDランク冒険者でも下手したら死ぬぞ。」
「・・・事前に試せて良かったです。では、次行きます。・・・ふん!斬鉄!」
ドサッ。
木人に杖を袈裟懸けに振り下ろすと今度は何の音もせず、木人上部がズレ落ちた。
「ほう~、凄いのぅ。杖でのぅ。これも名前からすると鉄を切る技かのぅ?」
「そうですね。」
「ならそれもDランク位の奴には使うなよ。殆ど鉄の強度しかない武具しか持ってねぇからな。」
「分かりましたけど、気を使った技なんて余程の事がなければ、普通に使いませんよ。」
「分かってるよ!言ってみただけだ!ガッハッハッ。」
ガルンさんに遊ばれてる感はあったがその後も気を使った技を次々使い、使用感を確かめていった。
「じゃあ次は魔力でやってみます。・・・鎧通し!」
ボコッ・・・バタン!
あれ?
気を使った時とは違い、吹き飛ぶ様な事もなく背中側が膨らんだ位で木人が倒れるだけになった。
「魔力だとそんなに威力がねぇんだなぁ。」
「そうみたいですね。コレならさっきと同じ事をしても意味は無さそうなんで違う事を試しても良いですか?」
「おう!気にすんな!好きにやれ!」
ガルンさんの言葉に頷いて構える。
「それじゃあ行きます!・・・鎧通しからの着火!」
ボコッと膨らんだ後、木人から煙が出てきた。
「よし!成功だ!」
「へぇ~おもしれぇ事考えんじゃねぇか!生活魔法だが、身体ん中燃やされんのかぁエグいなぁお前。」
「えぇと・・・刃や魔法が透り難い魔物も要るだろうなぁと思って、じゃあ中からって考えただけで・・・。」
ガルンさんのエグい発言にしどろもどろしながら言い訳ぽい説明をするとガルンさんが笑っていた。
バシッ!
「ガルン!お主!シュウト殿をからかい過ぎじゃ!謝らんか!」
ガルンさんの態度に流石に見かねたキルデスさんがガルンさんを怒るとガルンさんは気まずそうに「すまん。」と謝ってきた。
「いや、別にいいですけど、やっぱり駄目ですかねぇ?」
「いや、そんな事はねぇぞ!当てる場所によっては一撃で倒せるだろうし、しかも素材も殆ど傷めねぇだろうから俺ら職人からしたらありがてぇしな!まぁ今のだと魔物によっては爆発しちまう魔物も要るだろうから気をつけなきゃいけねぇだろうがな!」
「ところで他にはどんな魔法が使えんだ?」
「えっと水が出せます。」
「水魔法か、ウォーターボールとかか?」
「いや・・・水が出せるだけです。」
「は?・・・そんだけか。」
「いや、でも相手の肺に水を出せたら息が出来なくて倒せるかなって。」
「・・・それはまた・・・エグいな。」
ガルンさんは俺が水魔法で水しか出せないのを知ると飽きれて残念そうにしていたが、その後の俺の言葉に青ざめながらまた違う意味で飽きれていた。
「と、とりあえずどんな風になるか木人でやってみてくれねぇか?」
「分かりました。」
俺はそう言うと構えて「鎧通しからの水魔法!」とやってみた。
ボコッ・・・プシュー!
木人は膨らむと次の瞬間、背中側の割れ目から勢い良く水が噴き出した。
「なるほどな。確かにアレだけの水が急に身体の中から出たら息は出来ねぇなぁ」
「1ついいか?」
「何ですか?」
「アレで水魔法で出せる全力か?」
「違いますよ。」
俺がそう言うとガルンさんは考え込み、キルデスさん達に何かを話、キルデスさん達が何処かへ行った。
「一寸待ってろ準備が出来たら言うからな!」
ガルンさんがそう言って暫くするとどこからとも無くガコンと音がした。
「よし!準備が出来たな。いいぞ、今度は水魔法を全力でやってみてくれ!」
「ガルンさん、さっきの音は?」
「あぁアレか?ありゃ排水準備をキルデス達に頼んだんだよ。お前、魔力が結構有りそうだからな、全力で排水もしなきゃこの辺が大変な事になりそうな気がしてな!」
あぁと思っているとガルンさんに急かされた。
「では行きます!鎧通しからの水魔法!!!」
ボコッ・バァーーーーー!
全力で水魔法を繰り出した木人は背中側からダムの放水の様な勢いで水を出し、それに巻き込まれる形で粉々になってしまった。
「予想以上に凄いな!一体どれ位の魔力を使ったんだ!?」
「えっと500位ですかねぇ。」
「お前どんだけ魔力込めてんだよ!ガッハッハッ」
ガルンさんはビッチョビチョになりながら腹を抱えて笑っていた。
排水作業を終えて戻ってきたキルデスさん達は辺り一面ビッチョビチョになっているのに飽きれながら何かのスイッチを押していた。
「シュウト殿、流石にコレは・・・凄い状態じゃのぅ・・・少し待ってもらえるかのぅ直ぐに乾くからのぅ。」
「ヒィ~おもしれぇ久しぶりに笑ったわ。とりあえずどうなるかは分かったな!」
笑うのから復活したガルンさんに言われた俺は頷いた。
「おそらくだが、生活魔法の着火も魔力を込め過ぎたらエラい事になるだろうから気を付けろよ!」
あぁそれでこんな状態になるぞって俺に分からせる為にやらせたのかぁ
「ありがとうございます。勉強になりました。」
「良いってことよ!気にすんな!」
やっぱりこの人言動は乱暴だけど良い人だよなぁ
と思っているとキルデスさんから声を掛けられた。
「シュウト殿、他の武具はどうされるのじゃ?もう今着けてる装備で決まりかのぅ?」
「いや、試してみたいです。」
そう言うと俺はもう1つの武器を手に取って始めは杖として使用してみた。
「さっきよりは扱いづらいですけどスペアとして考えたら良い感じですね。後はえっと・・・どうやって繋げるんでしたっけ?」
「そこを捻れば先が出るから出た部分をもう1つの穴に入れて捻れば良いんじゃ。」
俺は感謝の言葉を言うとガチャっと繋げ、3メートル近い棒を昔見たテレビでやっていた武術を真似てやってみた。
「ほぅ。シュウト殿は棒術のスキルもあるのかのぅ?」
「いや、これは昔、他の人がやってたのを見様見真似でやってみただけです。」
「ほぅ。やはり一芸に秀でた武人はスキルが無くてもある程度は出来るもんなんじゃなぁ」
キルデスさんに感心されて恥ずかしくなって頭を掻いていると今度はゴッテスさんに声を掛けられた。
「防具はどうする?」
「あっ!すいません、着てみます。」
俺はそう言うともう1つのフルアーマーの方も試着し動きを確かめてみた。
「やっぱり顔も全て覆っているから視界は多少悪いか。でもフルアーマーなのに関節部分の動きに阻害感は殆どないから凄いなぁ」
俺はそう言うと杖を持って型を繰り出していった。
「うん。良い感じだ。」
「どうする?」
「キルデスさん、ゴッテスさん、両方貰っても良いですか?・・・あ!片方は買わせて貰えますか?」
俺は自分が言ったことを厚かましく感じ、慌てて片方は買う事を言った。
「いやいや、お金は良いのじゃ。そんな事したらハロルドから怒られてしまうわい。ホッホッホ。」
「じ、じゃあ頂きます。ありがとうございます。」
俺が礼を言い、頭を下げると2人とも嬉しそうな顔をしていた。
「それじゃあもう外は暗くなってきておるだろうし、1つは着て帰るかの?それとも2つとも邸の方に送り届けるかの?」
「あっ大丈夫です。そのまま持って帰ります。」
俺はそう言うとアイテムボックスを展開させた。
「なんと!シュウト殿もアイテムボックス持ちじゃったのか!?」
「あ、はい。そうですね。」
「それはハロルドも知っておるのか?」
「はい。御存知ですよ。」
「それでハロルドはアイテムボックスの扱いについて何か言ってなかったかの?」
「いや・・・特に何も・・・。」
「彼奴は・・・。」
キルデスさんはハロルドさんも知ってる事を知ると飽きれた表情で話し続けた。
「シュウト殿、分かってるかは分からんがそれはかなりレアなスキルじゃ。他の者が気付くと面倒事になるくらいにの。」
「えっ!?そ、そうなんですか!?」
「はぁ~、やはりその程度の認識じゃったか。」
「えっと・・・すいません。」
「それは良いのじゃ、これから気を付けたら良い事じゃて。での、もし他でアイテムボックスを使うなら鞄やポーチから出している様に見せると良かろう。その辺はハロルドに相談すると良い、彼奴の妻もアイテムボックス持ちじゃったからその辺は詳しいじゃろうて。」
「ありがとうございます。」
俺はそう言いながら武具を仕舞っていった。
「おい!ならコレも全部持ってけ!」
ガルンさんはそう言うと置いてあったカード等を指した。
「え?良いんですか?」
「当たり前だろ。元々お前の為に用意したもんだし、それにカードなんてお前にしか使い道がねぇだろ。」
俺は礼を言ってアイテムボックスに仕舞っていった。
「お!そうだ!そのカードの武器は太腿の防具の部分に入れれる様にしてあるからそこに入れるといい。」
「あっそうなんですね。ありがとうございます。」
そうゴッテスさんに言い、仕舞い終わると再度、3人に感謝をして帰った。
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