転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第45話 [変わり者の親子]

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俺は教会に向う途中息子がお腹が空いたと言ったのでセバスさんに従魔も入れるお店を紹介してもらおうと聞いてみる。

「すいません。セバスさんシンジがお腹が空いたみたいで、従魔が入れるお店ってありますか?」

それを聞いたセバスさんはハッとして懐中時計らしき物を見た。

「申し訳ございません。私とした事がお昼の時間を忘れるなどと本当に申し訳ございません!今すぐ手配致します!」

俺はお昼よりもセバスさんの持つ懐中時計が気になって話を聞いていなかった。

その様子を見たセバスさんは時計を俺に手渡してきた。

「こちらは1日を24分割で表示出来るトケイという物で50年程前にメモリーホルダーの方がジカンが分からないと不便という事で開発された物になります。」

へぇ~よく作ったなぁ1日がどの位のスピードで進むのかなんて、計るのが相当面倒臭いはずなのになぁ。

「こちらは魔道具ですが、1日1回、トキアワセという魔道具を使い、時間を合わせなければいけない物なのですが、高い物だと永久トケイという物もあり、それは魔力を込めれば自動的に合わせる機構が内蔵されているそうです。」

「幾ら位になるんですか?」

「私の使用している様なトケイの方はデザインや材質により、ピンキリですが安い物だと大銀貨2枚でトキアワセの方が金貨1枚が必要になります。」

安くても20万かぁていうかトキアワセだっけ。それだと1000万かよ!

「そして、永久トケイの方はトケイと同様、デザイン、材質で価格は変わりますがサイズでも変わります。こちらもピンキリになりますが、これと同じサイズとなりますと大金貨2枚は必要になるかと。」

うそ~たかが時計に2億ってありえないな。欲しかったけど諦めよう。

「希望されるのであれば私共の商会でも解析済みで、商品にもなっておりますが、如何しますか?」

「いや、いいです。そんな事をハロルドさんに言ったら何としてでも渡してこようとしそうなんで。」

セバスさんは微笑みながら「大旦那様の事を良くご存知で。」と言っていた。

そうこうしている内に昼食が食べられる場所に着いた様で昼食を食べ、今度こそ教会へ向かった。

教会に着くと1人、見知らぬ神父らしき人が立っていた。

「ようこそシュウト様。」

俺が誰?ってなっていると息子が反応した。

『あっ!きえるおじさんだ!』

息子はそう言うと俺から降り、その人に飛びついた。

「おっおぉ、シンジ様にはやはりバレますか。」

あっガシュウさんか。

『あたりまえじゃん。においもするし、けはいもするもん。』

「私の魔法もまだまだという事ですね。」

ガシュウさんは小さい声で息子と話していたので、俺も声を掛けた。

「息子が申し訳ございませんガ・・・。」

俺が声を掛けるとガシュウさんは、口元に人差し指を持っていくジェスチャーをしたので、俺が黙ると満足そうな微笑みを返してきた。

あっ、そうか、今はお忍びなのか。

俺がそう思っているとガシュウさんが息子を抱きながら「こちらへどうぞ。」と言われたのでついて行くと例の場所に到着した。

「先程はすいませんでした。ガシュウさんがお忍びだとは知らなかったんです。」

俺がそう言うとガシュウさんは、キョトンとした表情の後、合点がいったのか、話し始めた。

「いえ、そうではありません。一般的に赤子の従魔を連れている方は稀に従魔の子を息子と言われる方は居ますがシンジ様の変装がバレた時に御使いでは無く、即座に使徒様とバレて仕舞いますので、お止め致しました。」

あぁ。なるほど、そうなんだ。

「御使いって結構居るんですか?」

「それ程居ませんが、街にいらっしゃる様な聖獣様のお側には居ることが多いので、聖獣様とバレたとしてもそれ程騒がれる事はないかと。」

「という事は御使いはそれ程偉い立場じゃないんですか?」

「いえ、そうでも無いのですが、聖獣様は兎も角、使徒様とバレるよりは良いかと。ですので、外でシンジ様の事を息子と呼ぶのは出来るだけ止めた方がよろしいかと具申致します。」

なるほど、じゃあ何と・・・あっ、名前で呼べば良いのか。

「分かりました。これからはシンジと呼ぶ事にします。」

「その方がまだよろしいかと。」

『なに?とうちゃん?』

「ん?あぁなんでもないぞ。」

そう言いながら息子を撫でると気持ち良さそうにしてから俺の方に戻ってきた。

ガシュウさんは「あっ。」と言いながら少し悲しそうな顔をしたが、直ぐに普通に戻り、話し始めた。

「シュウト様に1つお願い事が、あるのですがよろしいでしょうか?」

「何でしょう?」

「その前にセバス殿、この後魔道具に魔力を込める為に時間が掛かって仕舞うのですが、どうされますか?」

ガシュウさんにそう言われたセバスさんは少し考えてから俺の方を見た。

「シュウト様、では後程お迎えに上がりますので失礼致します。」

セバスさんはそう言うと一礼して部屋から出ていった。

「ではシュウト様、お願いというのは私もシュウト様のお側でお手伝いをしたいのですが、常にこの街に居続ける事が出来ない事情が在りまして、そこである魔道具に魔力を貯めておき、それでシンジ様の魔道具に魔力を移してもらえる様にしておいたのですが、その部屋の場所を知っている者が1人だけ、この教会にいますので、その者が納得出来る様にシュウト様が使徒様であり、それを隠す為にシンジ様の変装が必要な事を話したいのですが、よろしいでしょうか?」

「必要なのですか?」

「はい。何と申しましょうか、その者は信用出来るのですが、幾分、融通が利かないというか、なんというか・・・。」

ガシュウさんは申し訳なさそうに言ってきた。

「あぁ。言い方はアレですけど真面目過ぎて面倒臭い人なんですね。」

「はい。ですので、シュウト様はお嫌だと思うのですが、出来れば御自身の事は普通の民として接しよ。と命令して頂けると有難いのですが・・・。」

それは面倒臭い人だなぁ。

「だから逆に俺がバラさなければ、その部屋には入れて貰えないと。」

「はい。」とガシュウさんは再度申し訳なさそうに返事をした。

「分かりました。会うので読んで頂けますか?」

ガシュウさんは俺の返事に頭を下げると紙を飛ばした。

「ガシュウさん今の紙はなんですか?」

「特定の人へ向けて手紙を届ける為の物です。」

へぇ~そんな物があるんだぁ。

と思っていると扉が開いた。

「お父様、私に何か用ですか?」

そう言って入ってきた女性と目が合った。

女性は「あっ。」と言うとガシュウさんに土下座していた。

え?何?なんで?

俺がいきなりの事で困惑しているとガシュウさんが申し訳なさそうに説明してきた。

「私の事を一般の方にバラしてしまった事への謝罪なんだと思います。」

「あ・・・そうなんですか。ところで放っておいて良いんですか?」

「もう暫くは何を言っても本人が止めることは無いでしょう。」

あ~これは面倒臭い。

「ところでさっき、お父様って言ってた気が・・・」

「あぁ。娘なんで。」

「そうなんですか・・・娘!?」

「そうですよ。ほら!シェリー!立ってシュウト様に挨拶しなさい!」

俺が驚いていることをよそにガシュウさんは娘さんを俺に紹介してきた。

「はい、お父様。シェリー・ハレルヤです。よろしくお願いします、シュウト様。」

「で、お父様、この方はどういう方なんですか?」

「使徒様と抱かれているのは使徒様の従魔に成られた聖獣白虎のシンジ様だ。」

えーーー!いきなり言う!!!

その瞬間、シェリーさんは固まったかと思ったら、そのまま頭を垂れた。

そうなりますよねぇ!ガシュウさんどうすんの!

俺がそう思ってガシュウさんを見るとどうぞってな感じで手でジェスチャーをした。

マジか!ええいままよ!

「アストライアー様の使徒でシュウトです。この子はシンジです。え~と、そういう畏まったのは嫌なので普通の民として接しよ。」

これで良いの?と思っていたらシェリーさんはスっと立って改めて挨拶してきた。

「ガシュウ教皇の娘でシェリーと申します。先程は失礼しました。」

おぉいきなり変わった。

「こういう子なんです。」

親子揃って変わってるなぁ。

「で、お父様、使徒様であるシュウト様を私に紹介されたという事は何かご下命ですか?」

「そうだ。私専用のあの部屋に暫くの間、シュウト様が1日1回来られるのでお通しするように。」

「承知しました。今日も行かれますか?」

「今から行く。」

「では、シュウト様、こちらでございます。」

状況についていけなかったが、扉を開き、案内をしようと動かないでいるシェリーさんを放っておく訳にもいかないので、案内されるがままに着いて行った。

そのまま着いて行くと倉庫に案内され、更に奥へ進むと壁にぶち当たった。

ん?行き止まり?

そう思っているとシェリーさんが何かを唱え始めた。すると先程まで壁だった場所が淡く光、扉が出現した。

「隠し扉ですか?」

「はい。私が急ぎでこの街に来る時に何もない所から出現する訳にもいかないので、先ずはこの部屋に入ります。」

あぁ。そりゃあ街中に突然現れたら驚くよなぁ

『とうちゃん、とうちゃん!きゅうにドアがでてきた。』

息子も出てきた扉にビックリしていた。

俺が「そうだなぁ」と言いながら撫でているとガシュウさんは気にすること無く話を続けた。

「で、この部屋には私専用の転送魔道具があり、今回はシンジ様の変装用魔道具に魔力を移す魔道具が在りますのでお入り下さい。」

そう言われたので入ると10畳程のスペースが在り、色んな道具が所狭しと置いてあった。

「こちらの魔道具となります。」

そこには、人の頭位のサイズの魔石みたいな物がセットされた魔法陣が描いてある装置?があった。

「シュウト様、シンジ様のスカーフを外して留め具こちらに置いて下さい。」

俺はガシュウさんに言われた通りに息子からスカーフを外すと留め具を魔法陣の中心に置くと魔法陣が光、その光が留め具に流れ込んでいった。暫くすると魔法陣が光らなくなるとガシュウさんが話し掛けてきた。

「以上が充填完了の合図となります。明日からは私が居ない時はこちらをお使いください。」

「分かりました。」

「少々、早く終わって仕舞いましたがこの後は如何なさいますか?」

「でしたら今日は言葉は届くかどうか分かりませんがあの部屋を使わせて貰う事は出来ますか?」

「問題ありません。では行きましょうか。」

そう言われたので、ガシュウさんと共にあの部屋へ戻る事にした。
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