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第48話 [マギリの巣攻略戦]
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「おはようございます。セバスさん。」
俺はかなり早い時間に食堂に着いたつもりだったが食事の用意がされており、セバスさんが立っていた。
「シュウト様、おはようございます。体調の方は如何でしょうか?」
「昨日は早く休ませて分、早く起きましたが眠れなかったという事はないので、体調は良いですよ。」
「それは宜しゅうございました。まだ皆様はお目覚めになっていませんが、朝食、お弁当の準備は出来ておりますが、如何なさいますか?」
「それはありがとうございます。皆さんに挨拶もせずに出て行くのは心苦しいですが、時間がありませんので。食べたら直ぐにでも立ちたいと思います。」
「承知致しました。皆様には私の方からお伝えしておきますので、シュウト様はお気になさらず御出立下さい。あぁ、後、公爵様からの御伝言ですが、行く途中にマギリの侵攻を妨げる為の障壁が有るが公爵家のメダルを見せれば通れる様に通達してあるので、障壁を飛び越えずに行き帰りに障壁にある門で見せて欲しいとの事です。」
「何処に在るか行ったら分かりますか?」
「昨日、見た地図に道が載っていたと思いますが障壁に通じる大通りが在りますのでそこに向かって貰えれば良いかと。」
俺はセバスさんに礼を言うとステータスのマップを開き、障壁と道の位置を確認し、どれくらい時間が掛かるか分からなかったので、急いで朝食を食べきり、息子も食べ終わるのが早かったので、準備し、息子にライア様から貰った首輪を着けていると、セバスさんから声が掛かった。
「シュウト様、おそらくは要らないとは思いますがこちらを大旦那様から渡す様にとの事ですのでどうぞお受け取り下さい。」
そこにはお弁当の他に色んな種類のポーションと思われる物と回復丸と思われる物が置いてあった。
「ありがとうございます。戻ったらお支払いしますとお伝え下さい。」
「そう言われるであろうと大旦那様から後々お渡しする売上から材料費だけ引かせて頂きますとの事です。」
え?と思いつつ「自分が何も言わなかったら?」と聞くと「こちらからは何も言わずそのまま渡す様にとの事です。」と言われたので諦めて「材料費だけでもそうして下さい。」と言った。
「後、ガルンから戦闘中、走行中に回復丸を含んでおけば、体力が減るのを軽減出来るぞとの事です。」
おぉなるほど走行中か。
そう思い、息子にストームタイガーの大人サイズになって貰ってから回復丸を飲み込まない様に舌の裏の方に入れてあげた。勿論、俺も含んだ。
「では、行ってきます。」
『いってきま~す。』
「ご武運を。」
俺達はセバスさんとの挨拶を済ませると息子に乗せてもらうとダンジョンに向けて出発した。
「真司、重くないか?」
『ぜんぜん、だいじょうぶだよ。いつもよりあったかくて、きもちいいよ。』
「そうか。俺も真司がモフモフで暖かいから良い気持ちだぞ。」
俺がそう言うと息子から嬉しいという気持ちが伝わってきた。
「ん?嬉しいのか?」
『うん♪』
「そうか。それは良いが真司、皆んながビックリするから街や門の人目の付く所ではあまり早く走ったら駄目だぞ。」
『うん。だいじょうぶだよ。でもみえなくなったらいっぱいはしっていいよね。』
「あぁいいぞ。」
『やったぁ♪』
そう言ってる間に門の近くまできた。
『とうちゃん、ならぶの?それともすいてるほうにいくの?』
「そうだなぁ今日は急いでるから空いてる方に行ってくれ。」
俺がそう言うと息子は貴族専用の門の方に行き、警戒されながら止められそうになったが、公爵家のメダルを見せると門兵の人は敬礼をして通してくれた。
『とうちゃん、そのメダルすごいねぇ。』
「そうだな。コレをくれたセルジュさんに感謝だな。」
『あとでありがとうっていわないとね。』
「そうだな。とりあえず門も出たし、もう少しスピードを出してもいいぞ。」
『わかったぁ♪』
息子はそう言うとグンっとスピードを上げた。
暫く走って、ふと思った事があったので、息子に聞いてみた。
「真司、さっきから風を感じないし、あまり揺れも感じないんだが、何かしてるのか?」
『ん?あぁ、オジサンがね、ひとをのせるならっておしえてくれたんだ♪』
「そうか。何を教えてもらったんだ?」
『え~とねぇ、はしりかたとかぜまほうのおうようっていってたかな?』
「なるほどなぁ頑張ったんだな。」
『うん♪そのおかげでもっとはやくなったよ。』
無駄な動きが無くなったとかかなぁ。
そうこうしてる間に周りを見回しても人の姿が見えなくなった。
「真司、そろそろ全開で行ってもいいぞ。」
『わかったぁ♪』
息子がそう言うといきなりドン!という音がしたと思ったら景色がどんどん変わっていった。
これリニアより速いんじゃ。
と思いながらマップを確認するともう障壁の近くまで来ていた。
「真司、もう少し右の方へ行くと道があるからそこに出たらスピードを落としてくれ。」
『わかったぁ。』
息子に言ってから暫くすると道に出たのでスピードを落として走っていくと5mぐらいの高さの壁がそびえ立っていた。
「アレだな。真司、彼処の門へ行ってくれ。」
門に到着し、メダルを見せるとすんなり通された。
『とうちゃん、あんなかんたんにとおしてくれるなら、とびこえてもいっしょじゃないの?』
「多分、人の行き来を調べてるんじゃないか?」
『ふ~ん。』
「とりあえず、そこの森に入ったらまた飛ばしてくれるか?」
『わかったぁ』
息子は道から外れて森に入るとまたドン!という音と共にスピードを上げた。
さっきからドン!って音がしてるけど、まさか音の壁を超えてるわけじゃないよなぁ。
そう思いながら後方を見るが木がなぎ倒されている事もなかった。
「なぁ真司、さっきからスピードを上げた時にドン!って音がするけど、何かしてるのか?」
『ボクがあるていどスピードをあげたらまわりがふきとぶんだって。だからかぜでむきをかえるんだって、おしえてもらったから、そのおとだとおもうよ。』
おっと、それは音速を超えてる!?
そう言ってる間にダンジョンに近づいてきたので息子にスピードを抑えるように頼み、方向を指示した。
「おぉアレがダンジョンか。」
森を抜けると荒野にポツンと30m位の尖った小山になっているのを見つけた。
近づくと看板が立っており【この先、マギリの巣、許可無き者は、入るべからず】と書いてあった。
何か蟻塚に大きな穴が空いてるだけにしか見えないなぁ
「真司、疲れてないか?」
『だいじょうぶだよ。とうちゃんがくれたあめのおかげでつかれないもん。』
回復丸が効いてるな。
「よし!ならこのままゆっくりと入ってくれ。マップが機能するかを見るから。」
息子は俺の言う通りゆっくり入ってくれた。入るとそこには、だだっ広い坑道が広がっていた。
「じゃあマップを開くぞ。」
うん、機能するなっていうか機能し過ぎじゃね。立体的な攻略本って感じじゃん。
マップを開くとそこには地上で使ってた時とは違い、3Dマップが有り、敵の位置が載っており、尚且つ、ライア様が目的地までの道まで表示されていた。
「と、とりあえず道はわかったから魔物との遭遇は出来るだけ避けて進むから指示通り進んでくれ。」
『はーい。』
俺はあまりにも簡単に分かってしまった事に動揺しながらも先に進んだ。
「そこ右、マギリが来るから一旦止まって、そこ左・・・」
そう指示しながら進むと5階層のボス部屋の前まで来た。
「真司、とりあえず此処の扉を開けたら階層ボスだけど、どうする?」
『1かいボクがやっていい?どのくらいつよいのか、やってみたいから。』
「良いが無理はするなよ。」
『うん♪』
そうして扉を開けるとそこには普通のマギリの倍はあるマギリが立っていた。
『おぉぉぉおりゃー!』
息子は力を溜めると前足を大きく振った。すると息子の前から5本の風の刃がマギリに向かって飛んでいき、当たったと思った瞬間、マギリは粉々になって吹き飛んでいった。
『あれ?・・・とうちゃんからだはおっきいけどふつうのマギリとあんまりかわらないかも。』
「そうか。その前に今何したんだ?」
『うんとねぇ、オジサンにおしえてもらったとおりにさいしょはみせかけのおおきなかぜのやいばをとばしたんだ。そしたらしんじゃった。』
見せかけって事はそれ程威力の無い魔法なのか・・・。
「そうか。これなら隠れながら進むより強行突破した方が速いのか?」
俺はゴルドさんの言う通りに後ろの扉を閉めながら考え、息子に聞いてみる。
「真司、今の威力の魔法は走りながらでも飛ばせるのか?」
『できるよ。っていうかぜんりょくではしってたらボクのまわりにいつもあるよ。』
ほう。という事は此処に到着するまで、ずっとあの威力の魔法を出しながら走ってたのか、危なくないか?主に周りが・・・。
「真司、敵じゃない人の近くを走る時は全力で走たら駄目だぞ。」
『うん。わかってるオジサンにもそういわれてたもん。』
「そうか。なら良いんだ。じゃあ行くか。」
『とうちゃん、これどうするの?』
息子が指す方向を見ると粉々になったマギリが遺したであろう拳サイズの魔石が落ちていた。
「持って帰るか。」
息子は『そうかぁ。』と言いながら悲しそうな顔をしてた。
「ん?どうした?」
『アレをたべるとつよくなれるからほしいなぁっておもっただけ。』
「そうか。なら食べていいぞ。」
『やったぁ♪』
そう言いながら魔石を食べた息子だったが食べて暫くすると首を傾けていた。
「ん?どうした?」
『とうちゃんごめんなさい。ちっちゃすぎたからなのかわかんないんだけど、たぶんへったまりょくが、すこしかいふくしただけで、なにもかわったかんじがしないんだ。』
息子はそう言いながら落ち込んでたので「大丈夫。」と言いながら撫でてあげた。
「いつも食べて成長する感じがするのはどの位なんだ?」
『うんとねぇ。』と言いながら示したサイズは人の頭ぐらいのサイズだった。
「ガシュウさんの所にあった魔石ぐらいか?」
『え?あぁそうだよ。』
「ならそれより小さい魔石は俺が貰うな。」
『うん。』
俺達はそう言いながら先に進んだ。
俺はかなり早い時間に食堂に着いたつもりだったが食事の用意がされており、セバスさんが立っていた。
「シュウト様、おはようございます。体調の方は如何でしょうか?」
「昨日は早く休ませて分、早く起きましたが眠れなかったという事はないので、体調は良いですよ。」
「それは宜しゅうございました。まだ皆様はお目覚めになっていませんが、朝食、お弁当の準備は出来ておりますが、如何なさいますか?」
「それはありがとうございます。皆さんに挨拶もせずに出て行くのは心苦しいですが、時間がありませんので。食べたら直ぐにでも立ちたいと思います。」
「承知致しました。皆様には私の方からお伝えしておきますので、シュウト様はお気になさらず御出立下さい。あぁ、後、公爵様からの御伝言ですが、行く途中にマギリの侵攻を妨げる為の障壁が有るが公爵家のメダルを見せれば通れる様に通達してあるので、障壁を飛び越えずに行き帰りに障壁にある門で見せて欲しいとの事です。」
「何処に在るか行ったら分かりますか?」
「昨日、見た地図に道が載っていたと思いますが障壁に通じる大通りが在りますのでそこに向かって貰えれば良いかと。」
俺はセバスさんに礼を言うとステータスのマップを開き、障壁と道の位置を確認し、どれくらい時間が掛かるか分からなかったので、急いで朝食を食べきり、息子も食べ終わるのが早かったので、準備し、息子にライア様から貰った首輪を着けていると、セバスさんから声が掛かった。
「シュウト様、おそらくは要らないとは思いますがこちらを大旦那様から渡す様にとの事ですのでどうぞお受け取り下さい。」
そこにはお弁当の他に色んな種類のポーションと思われる物と回復丸と思われる物が置いてあった。
「ありがとうございます。戻ったらお支払いしますとお伝え下さい。」
「そう言われるであろうと大旦那様から後々お渡しする売上から材料費だけ引かせて頂きますとの事です。」
え?と思いつつ「自分が何も言わなかったら?」と聞くと「こちらからは何も言わずそのまま渡す様にとの事です。」と言われたので諦めて「材料費だけでもそうして下さい。」と言った。
「後、ガルンから戦闘中、走行中に回復丸を含んでおけば、体力が減るのを軽減出来るぞとの事です。」
おぉなるほど走行中か。
そう思い、息子にストームタイガーの大人サイズになって貰ってから回復丸を飲み込まない様に舌の裏の方に入れてあげた。勿論、俺も含んだ。
「では、行ってきます。」
『いってきま~す。』
「ご武運を。」
俺達はセバスさんとの挨拶を済ませると息子に乗せてもらうとダンジョンに向けて出発した。
「真司、重くないか?」
『ぜんぜん、だいじょうぶだよ。いつもよりあったかくて、きもちいいよ。』
「そうか。俺も真司がモフモフで暖かいから良い気持ちだぞ。」
俺がそう言うと息子から嬉しいという気持ちが伝わってきた。
「ん?嬉しいのか?」
『うん♪』
「そうか。それは良いが真司、皆んながビックリするから街や門の人目の付く所ではあまり早く走ったら駄目だぞ。」
『うん。だいじょうぶだよ。でもみえなくなったらいっぱいはしっていいよね。』
「あぁいいぞ。」
『やったぁ♪』
そう言ってる間に門の近くまできた。
『とうちゃん、ならぶの?それともすいてるほうにいくの?』
「そうだなぁ今日は急いでるから空いてる方に行ってくれ。」
俺がそう言うと息子は貴族専用の門の方に行き、警戒されながら止められそうになったが、公爵家のメダルを見せると門兵の人は敬礼をして通してくれた。
『とうちゃん、そのメダルすごいねぇ。』
「そうだな。コレをくれたセルジュさんに感謝だな。」
『あとでありがとうっていわないとね。』
「そうだな。とりあえず門も出たし、もう少しスピードを出してもいいぞ。」
『わかったぁ♪』
息子はそう言うとグンっとスピードを上げた。
暫く走って、ふと思った事があったので、息子に聞いてみた。
「真司、さっきから風を感じないし、あまり揺れも感じないんだが、何かしてるのか?」
『ん?あぁ、オジサンがね、ひとをのせるならっておしえてくれたんだ♪』
「そうか。何を教えてもらったんだ?」
『え~とねぇ、はしりかたとかぜまほうのおうようっていってたかな?』
「なるほどなぁ頑張ったんだな。」
『うん♪そのおかげでもっとはやくなったよ。』
無駄な動きが無くなったとかかなぁ。
そうこうしてる間に周りを見回しても人の姿が見えなくなった。
「真司、そろそろ全開で行ってもいいぞ。」
『わかったぁ♪』
息子がそう言うといきなりドン!という音がしたと思ったら景色がどんどん変わっていった。
これリニアより速いんじゃ。
と思いながらマップを確認するともう障壁の近くまで来ていた。
「真司、もう少し右の方へ行くと道があるからそこに出たらスピードを落としてくれ。」
『わかったぁ。』
息子に言ってから暫くすると道に出たのでスピードを落として走っていくと5mぐらいの高さの壁がそびえ立っていた。
「アレだな。真司、彼処の門へ行ってくれ。」
門に到着し、メダルを見せるとすんなり通された。
『とうちゃん、あんなかんたんにとおしてくれるなら、とびこえてもいっしょじゃないの?』
「多分、人の行き来を調べてるんじゃないか?」
『ふ~ん。』
「とりあえず、そこの森に入ったらまた飛ばしてくれるか?」
『わかったぁ』
息子は道から外れて森に入るとまたドン!という音と共にスピードを上げた。
さっきからドン!って音がしてるけど、まさか音の壁を超えてるわけじゃないよなぁ。
そう思いながら後方を見るが木がなぎ倒されている事もなかった。
「なぁ真司、さっきからスピードを上げた時にドン!って音がするけど、何かしてるのか?」
『ボクがあるていどスピードをあげたらまわりがふきとぶんだって。だからかぜでむきをかえるんだって、おしえてもらったから、そのおとだとおもうよ。』
おっと、それは音速を超えてる!?
そう言ってる間にダンジョンに近づいてきたので息子にスピードを抑えるように頼み、方向を指示した。
「おぉアレがダンジョンか。」
森を抜けると荒野にポツンと30m位の尖った小山になっているのを見つけた。
近づくと看板が立っており【この先、マギリの巣、許可無き者は、入るべからず】と書いてあった。
何か蟻塚に大きな穴が空いてるだけにしか見えないなぁ
「真司、疲れてないか?」
『だいじょうぶだよ。とうちゃんがくれたあめのおかげでつかれないもん。』
回復丸が効いてるな。
「よし!ならこのままゆっくりと入ってくれ。マップが機能するかを見るから。」
息子は俺の言う通りゆっくり入ってくれた。入るとそこには、だだっ広い坑道が広がっていた。
「じゃあマップを開くぞ。」
うん、機能するなっていうか機能し過ぎじゃね。立体的な攻略本って感じじゃん。
マップを開くとそこには地上で使ってた時とは違い、3Dマップが有り、敵の位置が載っており、尚且つ、ライア様が目的地までの道まで表示されていた。
「と、とりあえず道はわかったから魔物との遭遇は出来るだけ避けて進むから指示通り進んでくれ。」
『はーい。』
俺はあまりにも簡単に分かってしまった事に動揺しながらも先に進んだ。
「そこ右、マギリが来るから一旦止まって、そこ左・・・」
そう指示しながら進むと5階層のボス部屋の前まで来た。
「真司、とりあえず此処の扉を開けたら階層ボスだけど、どうする?」
『1かいボクがやっていい?どのくらいつよいのか、やってみたいから。』
「良いが無理はするなよ。」
『うん♪』
そうして扉を開けるとそこには普通のマギリの倍はあるマギリが立っていた。
『おぉぉぉおりゃー!』
息子は力を溜めると前足を大きく振った。すると息子の前から5本の風の刃がマギリに向かって飛んでいき、当たったと思った瞬間、マギリは粉々になって吹き飛んでいった。
『あれ?・・・とうちゃんからだはおっきいけどふつうのマギリとあんまりかわらないかも。』
「そうか。その前に今何したんだ?」
『うんとねぇ、オジサンにおしえてもらったとおりにさいしょはみせかけのおおきなかぜのやいばをとばしたんだ。そしたらしんじゃった。』
見せかけって事はそれ程威力の無い魔法なのか・・・。
「そうか。これなら隠れながら進むより強行突破した方が速いのか?」
俺はゴルドさんの言う通りに後ろの扉を閉めながら考え、息子に聞いてみる。
「真司、今の威力の魔法は走りながらでも飛ばせるのか?」
『できるよ。っていうかぜんりょくではしってたらボクのまわりにいつもあるよ。』
ほう。という事は此処に到着するまで、ずっとあの威力の魔法を出しながら走ってたのか、危なくないか?主に周りが・・・。
「真司、敵じゃない人の近くを走る時は全力で走たら駄目だぞ。」
『うん。わかってるオジサンにもそういわれてたもん。』
「そうか。なら良いんだ。じゃあ行くか。」
『とうちゃん、これどうするの?』
息子が指す方向を見ると粉々になったマギリが遺したであろう拳サイズの魔石が落ちていた。
「持って帰るか。」
息子は『そうかぁ。』と言いながら悲しそうな顔をしてた。
「ん?どうした?」
『アレをたべるとつよくなれるからほしいなぁっておもっただけ。』
「そうか。なら食べていいぞ。」
『やったぁ♪』
そう言いながら魔石を食べた息子だったが食べて暫くすると首を傾けていた。
「ん?どうした?」
『とうちゃんごめんなさい。ちっちゃすぎたからなのかわかんないんだけど、たぶんへったまりょくが、すこしかいふくしただけで、なにもかわったかんじがしないんだ。』
息子はそう言いながら落ち込んでたので「大丈夫。」と言いながら撫でてあげた。
「いつも食べて成長する感じがするのはどの位なんだ?」
『うんとねぇ。』と言いながら示したサイズは人の頭ぐらいのサイズだった。
「ガシュウさんの所にあった魔石ぐらいか?」
『え?あぁそうだよ。』
「ならそれより小さい魔石は俺が貰うな。」
『うん。』
俺達はそう言いながら先に進んだ。
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