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第50話 [取り残された魂]
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俺達は予定通り、階層毎に休憩を挟みつつ進んで行き、29階層に入る階段まで来た。
「真司、次を抜ければ最下層の入口だ。それで最下層はダンジョンボス部屋と前室しかないみたいでな、そこの前室にライア様から言われた人が居るみたいなんだ。」
『そっかぁ。じゃあはやくいってあげなきゃだね。』
「そうだな。行けるか?」
『うん。』
「よし!」と言うと最下層に向けて出発した。
最下層前の階段に着くと覚えのある気配がした。
「真司、もしかしたら助ける人とは別にゴーストがいるかもしれないけど、平気か?嫌なら父さんが先に行って退治してくるけど。」
『う~ん。たぶん、だいじょうぶだよ。』
「そうか、なら行くか。」
そう言って階段を下りると夥しい数のゴーストと戦っている霊達がそこに居た。
『くそ!やられてたまるか!俺達はお前達とは違うんだ!』
霊達は今の所、善戦しているがジリ貧って感じで少しづつ押され気味って感じだなぁ。
俺は周りに生きている人間が居ないのを確認すると息子に話し掛けた。
「真司、怖くないか?」
『だいじょうぶ。ゴーストもゲームみたいだし、あのひとたちもオバケってかんじがしないから。』
「そうか。なら一旦首輪を外して、元の姿に戻すぞ。」
『なんで?』
「その方があの人達に味方だと思って貰いやすいはずだからな。」
『あぁそういえばボクってびゃっこっていうので、ゆうめいじんなんだもんね♪でも外してもだいじょうぶなの?』
「ん?あぁ大丈夫だろ、流石に1回外しただけで効果が無くなるって事は無いだろう。」
まぁライア様の事だから一寸不安だけど。
《ピコン♪》
ん?と思ってステータスを確認する。
『私だから不安って何よ!ちゃんと外しても問題ないわよ!ただ言っとくけど外したとしても使える時間が止まるわけじゃないからね!』
はい。すいません。
《ピコン♪》
『分かればいいのよ。分かれば。』
「真司、ライア様が大丈夫だって。」
『じゃあ、はずして。』
問題なかったので、首輪を外した。
「真司、あの人達をゴーストから護れるバリアみたいなのって出来るか?」
『できるよ。』
「なら、ゴーストは俺が対処するからあの人達を護ってやってくれ。」
『わかった。』
俺は真司に掴まると真司にそのまま行って貰うように頼み、霊達の元へジャンプし、着地した勢いそのままに霊達の周りを回ってゴーストを消し去った。
「真司!バリア!」
息子は『はい!』というとガオォォ!と吼えて、風のバリアを展開した。
俺はそれを見届けるとゴーストが生者に群がる習性を利用して、次々と消し去っていった。
『な、なんだ!?』
『せ、聖獣白虎様!?』
『!!?』
『・・・えっ?』
『もうだいじょうぶだよ。とうちゃんがなんとかしてくれるよ。』
霊達は息子の言葉に唖然としていたが、その中の獣人の霊だけが息子の言葉に反応した。
『で、では、あの方も聖獣白虎様ですか?』
『ちがうよ。とうちゃんはとうちゃんだよ。』
『いや、しかし、お父様ということは・・・いや、でもどう見ても人族では・・・。』
『ボクはとうちゃんのじゅうまなんだよ。』
『!!?・・・従魔と言う事は・・・使徒様!!!』
『!!?』
『『使徒様!!?』』
俺は息子が霊達と喋っている間にゴーストやその他の上位種を全て一掃すると息子の元へ戻ってきた。
「真司!もうバリアはいいぞ。」
『はーい。いま、けすね。』
息子がバリアを消すと霊達は俺に跪いた格好をしていた。
『使徒様!我々を助けて頂き、ありがとうございます!』
「助けたって言ってもねぇ。失礼ですが、貴方達はもう、何て言えば・・・」
『はい!我々はもう死んでおります。しかし、その事では無く、もう少しで奴等の仲間にされる所だった事です。死んだ経緯も・・・』
彼等は死んだ事は把握していたが、ゴーストに囲まれた上にこの階層から出られず、戦い続けていて、それに対しての感謝を述べ、死んでしまったのもゴーストになっていた奴等は元々、ゲオルギ帝國の人間で、此処の公爵即ちセルジュさんの部下と偽り、接触してきて、マギリの巣の案内人として連れてこられ、ダンジョンボスを倒す事が出来ずに戻ろうとした所、奴等が扉を開けたままにしようとしてたのを止めると襲われたが、扉を閉め、なんとか敵になった奴等を倒しきるも自分達もその戦闘で出来た傷により、死んでしまったとの事だった。
俺は彼等の来歴を見て、その言葉が真実である事を確認した。
「こちらこそ、ありがとうございます。貴方達が死を賭して戦ってくれなければ、公爵領は今頃、どうなっていたか。」
『いえいえ!使徒様に礼を言われる程の事では!自分達は自分達の仲間や家族を守ろうとしただけです!』
1人がそう言うと全員が頷いた。
「それでもです。ありがとう。」
俺がそう言うと彼等は涙していた。
「ところで自分は貴方達を転生させる為に来たのですが、どうされますか?」
『その為に来て頂けたんですか!!?』
「そうです。それが使命なので。」
俺がそう言うとまた彼等は涙していた。
「まぁ次いでにAランク試験の為にダンジョンボスを倒そうと思ってますけどね。」
『!!?そ、それは止めておいた方が・・・。』
「どうしてですか?」
『この中は既に先程話した通り、ダンジョンボスである女王が大量のマギリを生み出し、近づいたマギリが爆発する段階になっています。』
「そうなんですか・・・でも、そのままにして於いたらスタンピードが起きるんじゃないですか?」
『それは確かに奴等も第2プランだからそうすると襲いかかってきましたから。』
「第2?・・・なら、第1プランは何だったんですか?」
『第1はコアの破壊でマギリの巣を移動させる事だったみたいです。』
「移動ですか?」
『はい。奴等は障壁の裏側に移動させる段取りは出来ていたと言っていました。』
それはもしかして、俺の推測通りの事が障壁の裏側にあるのか?
『それよりも使徒様が危険を冒さなくても公爵様の騎士団に報告したら・・・』
「なら騎士団が到着するまでは大丈夫という保証はありますか?」
『いや、それでも・・・。』
俺はマップを確認すると確かに夥しい数の魔物が居たが、1体以外は問題無い表示だった。
「大丈夫です。もし、危険と判断したら広域殲滅攻撃をして数を減らしてから報告しに戻るんで。」
『それなら大丈夫ですね。安心しました。』
「では、どうされますか?転生しますか?」
俺がそう言うと彼等は集まって相談し、結論が出たのかリーダーらしき人が話し掛けてきた。
『俺達、暗闇の光は転生します。ただ1つ使徒様にお願いがあります。』
「何ですか?」
『俺達の家族はどうしてるか、分からないですが、ベンロンドという街に今も居るかは分かりませんが同じ冒険者でゴルドって奴が居るんで俺達の事を伝えて欲しいんです。』
「ゴルド?ゴルドさんってミーシャさんっていう奥さんが居ますか?」
『知ってるんですか!そうです!そのゴルドです!』
「知ってるもなにも今のギルドマスターですよ。」
『え!?彼奴がギルマス?セバスチャンさんじゃなくて?』
「そのセバスさんが断った所為で成ったって言ってましたよ。まぁミーシャさんが本当は成りたがったそうですけど。」
『それは彼奴の英断だな。では、使徒様、ゴルドに俺達の事をよろしくお願い致します。』
「はい。わかりました。お一人づつ転生させますので、何方から転生しますか?」
俺がそう言うとまた彼等は相談し、リーダーから1人づつって事になった様で4人で抱き合ったと思ったらリーダーが出てきた。
『使徒様、お願いします。』
「わかりました。ではいきますね。」
俺はそう言うと1人づつ転生させた。
《トゥルルン♪トゥルルン♪トゥルルン♪・・・・・》
《スキルシンソクヲカクトクシマシタ》
《スキルネンドウリキヲカクトクシマシタ》
《スキルヘイレツシコウヲカクトクシマシタ》
《スキルヒッチュウヲカクトクシマシタ》
おぉ何かレベルが大分上がってそうだなぁまだ鳴ってるよ。それよりも全部使えそうだなぁ。とりあえずボスの前に練習してみるか。
俺はそう思うと神速を試してみた。
「神速!」
俺は一瞬で端まで行って戻ってきた。そうして、戦闘に使える様に何度も発動させて、能力の把握に努めた。
「う~ん。体感だと10倍は速くなるけど発動時間は1秒でクールタイムは5秒か。」
『とうちゃん、ボクとおなじことができるの!?』
「あぁこれはさっきの人達から貰ったんだ。」
『そうなの!?じゃあほかには?』
「そうだなぁ。なら、念動力!」
俺がカードが独りでに浮き、回転させてみた。
『すごーい!マジシャンみたい!ほかは?』
「他のは並列思考っていうのと必中っていうのだからなぁ。そうだ真司その辺に落ちてる魔石を適当に飛ばしてくれるか?」
俺がそう言うと息子は近くにあった魔石を幾つも飛ばした。俺はその魔石に向け浮かせたカードを飛ばし「必中!」と唱えた。
するとカードは次々と向きを変え、魔石を切り裂き続けた。そして切り裂かれた魔石は霧状になって俺に吸収されていった。
おっ!コレは使えるんじゃないか。
その後も練習がてら魔石を狙ってカードを操り続け、この場に有る全ての魔石を切り裂いた頃には計8枚のカードを動きながらでも自由に動かせる様に成っていた。
『すごーい!ロボットアニメみたい!なんだっけ?え~と・・・』
「真司!それ以上は考えちゃ駄目だ!」
『うん。わかったぁ。』
俺は息子の返事にホッとした。
アレ?俺何でホッとしてるんだ?・・・まっいっか!
「それじゃあ真司、最後の扉を開くけど、開いたら直ぐ父さんが1番威力の有る攻撃をするからその後、ダンジョンボスが死んでたら残りを殲滅。じゃなかったら出来るだけダンジョンボス以外を倒して、街に急いで戻るぞ。」
『うん。わかった。』
俺はマジックバックからチャクラムと三日月小刀を取り出すと念動力で浮くかを確認し、問題なかったので、ダンジョンボスの位置を確認する為にマップを確認した。
アレ?魔物の脅威度の表示が全部一緒になってる?どれがどれか分からなくなったなぁ・・・まぁ1体だけ空間が1番空いてる奴が居るからこれがそうだろう。
そう思い、俺はチャクラムと三日月小刀に聖仙気を込めると回転させながら念動力で浮かせ、杖を用意した。
「真司、準備はいいか?」
『うん。だいじょうぶ!』
「よし!突入だ!」
「真司、次を抜ければ最下層の入口だ。それで最下層はダンジョンボス部屋と前室しかないみたいでな、そこの前室にライア様から言われた人が居るみたいなんだ。」
『そっかぁ。じゃあはやくいってあげなきゃだね。』
「そうだな。行けるか?」
『うん。』
「よし!」と言うと最下層に向けて出発した。
最下層前の階段に着くと覚えのある気配がした。
「真司、もしかしたら助ける人とは別にゴーストがいるかもしれないけど、平気か?嫌なら父さんが先に行って退治してくるけど。」
『う~ん。たぶん、だいじょうぶだよ。』
「そうか、なら行くか。」
そう言って階段を下りると夥しい数のゴーストと戦っている霊達がそこに居た。
『くそ!やられてたまるか!俺達はお前達とは違うんだ!』
霊達は今の所、善戦しているがジリ貧って感じで少しづつ押され気味って感じだなぁ。
俺は周りに生きている人間が居ないのを確認すると息子に話し掛けた。
「真司、怖くないか?」
『だいじょうぶ。ゴーストもゲームみたいだし、あのひとたちもオバケってかんじがしないから。』
「そうか。なら一旦首輪を外して、元の姿に戻すぞ。」
『なんで?』
「その方があの人達に味方だと思って貰いやすいはずだからな。」
『あぁそういえばボクってびゃっこっていうので、ゆうめいじんなんだもんね♪でも外してもだいじょうぶなの?』
「ん?あぁ大丈夫だろ、流石に1回外しただけで効果が無くなるって事は無いだろう。」
まぁライア様の事だから一寸不安だけど。
《ピコン♪》
ん?と思ってステータスを確認する。
『私だから不安って何よ!ちゃんと外しても問題ないわよ!ただ言っとくけど外したとしても使える時間が止まるわけじゃないからね!』
はい。すいません。
《ピコン♪》
『分かればいいのよ。分かれば。』
「真司、ライア様が大丈夫だって。」
『じゃあ、はずして。』
問題なかったので、首輪を外した。
「真司、あの人達をゴーストから護れるバリアみたいなのって出来るか?」
『できるよ。』
「なら、ゴーストは俺が対処するからあの人達を護ってやってくれ。」
『わかった。』
俺は真司に掴まると真司にそのまま行って貰うように頼み、霊達の元へジャンプし、着地した勢いそのままに霊達の周りを回ってゴーストを消し去った。
「真司!バリア!」
息子は『はい!』というとガオォォ!と吼えて、風のバリアを展開した。
俺はそれを見届けるとゴーストが生者に群がる習性を利用して、次々と消し去っていった。
『な、なんだ!?』
『せ、聖獣白虎様!?』
『!!?』
『・・・えっ?』
『もうだいじょうぶだよ。とうちゃんがなんとかしてくれるよ。』
霊達は息子の言葉に唖然としていたが、その中の獣人の霊だけが息子の言葉に反応した。
『で、では、あの方も聖獣白虎様ですか?』
『ちがうよ。とうちゃんはとうちゃんだよ。』
『いや、しかし、お父様ということは・・・いや、でもどう見ても人族では・・・。』
『ボクはとうちゃんのじゅうまなんだよ。』
『!!?・・・従魔と言う事は・・・使徒様!!!』
『!!?』
『『使徒様!!?』』
俺は息子が霊達と喋っている間にゴーストやその他の上位種を全て一掃すると息子の元へ戻ってきた。
「真司!もうバリアはいいぞ。」
『はーい。いま、けすね。』
息子がバリアを消すと霊達は俺に跪いた格好をしていた。
『使徒様!我々を助けて頂き、ありがとうございます!』
「助けたって言ってもねぇ。失礼ですが、貴方達はもう、何て言えば・・・」
『はい!我々はもう死んでおります。しかし、その事では無く、もう少しで奴等の仲間にされる所だった事です。死んだ経緯も・・・』
彼等は死んだ事は把握していたが、ゴーストに囲まれた上にこの階層から出られず、戦い続けていて、それに対しての感謝を述べ、死んでしまったのもゴーストになっていた奴等は元々、ゲオルギ帝國の人間で、此処の公爵即ちセルジュさんの部下と偽り、接触してきて、マギリの巣の案内人として連れてこられ、ダンジョンボスを倒す事が出来ずに戻ろうとした所、奴等が扉を開けたままにしようとしてたのを止めると襲われたが、扉を閉め、なんとか敵になった奴等を倒しきるも自分達もその戦闘で出来た傷により、死んでしまったとの事だった。
俺は彼等の来歴を見て、その言葉が真実である事を確認した。
「こちらこそ、ありがとうございます。貴方達が死を賭して戦ってくれなければ、公爵領は今頃、どうなっていたか。」
『いえいえ!使徒様に礼を言われる程の事では!自分達は自分達の仲間や家族を守ろうとしただけです!』
1人がそう言うと全員が頷いた。
「それでもです。ありがとう。」
俺がそう言うと彼等は涙していた。
「ところで自分は貴方達を転生させる為に来たのですが、どうされますか?」
『その為に来て頂けたんですか!!?』
「そうです。それが使命なので。」
俺がそう言うとまた彼等は涙していた。
「まぁ次いでにAランク試験の為にダンジョンボスを倒そうと思ってますけどね。」
『!!?そ、それは止めておいた方が・・・。』
「どうしてですか?」
『この中は既に先程話した通り、ダンジョンボスである女王が大量のマギリを生み出し、近づいたマギリが爆発する段階になっています。』
「そうなんですか・・・でも、そのままにして於いたらスタンピードが起きるんじゃないですか?」
『それは確かに奴等も第2プランだからそうすると襲いかかってきましたから。』
「第2?・・・なら、第1プランは何だったんですか?」
『第1はコアの破壊でマギリの巣を移動させる事だったみたいです。』
「移動ですか?」
『はい。奴等は障壁の裏側に移動させる段取りは出来ていたと言っていました。』
それはもしかして、俺の推測通りの事が障壁の裏側にあるのか?
『それよりも使徒様が危険を冒さなくても公爵様の騎士団に報告したら・・・』
「なら騎士団が到着するまでは大丈夫という保証はありますか?」
『いや、それでも・・・。』
俺はマップを確認すると確かに夥しい数の魔物が居たが、1体以外は問題無い表示だった。
「大丈夫です。もし、危険と判断したら広域殲滅攻撃をして数を減らしてから報告しに戻るんで。」
『それなら大丈夫ですね。安心しました。』
「では、どうされますか?転生しますか?」
俺がそう言うと彼等は集まって相談し、結論が出たのかリーダーらしき人が話し掛けてきた。
『俺達、暗闇の光は転生します。ただ1つ使徒様にお願いがあります。』
「何ですか?」
『俺達の家族はどうしてるか、分からないですが、ベンロンドという街に今も居るかは分かりませんが同じ冒険者でゴルドって奴が居るんで俺達の事を伝えて欲しいんです。』
「ゴルド?ゴルドさんってミーシャさんっていう奥さんが居ますか?」
『知ってるんですか!そうです!そのゴルドです!』
「知ってるもなにも今のギルドマスターですよ。」
『え!?彼奴がギルマス?セバスチャンさんじゃなくて?』
「そのセバスさんが断った所為で成ったって言ってましたよ。まぁミーシャさんが本当は成りたがったそうですけど。」
『それは彼奴の英断だな。では、使徒様、ゴルドに俺達の事をよろしくお願い致します。』
「はい。わかりました。お一人づつ転生させますので、何方から転生しますか?」
俺がそう言うとまた彼等は相談し、リーダーから1人づつって事になった様で4人で抱き合ったと思ったらリーダーが出てきた。
『使徒様、お願いします。』
「わかりました。ではいきますね。」
俺はそう言うと1人づつ転生させた。
《トゥルルン♪トゥルルン♪トゥルルン♪・・・・・》
《スキルシンソクヲカクトクシマシタ》
《スキルネンドウリキヲカクトクシマシタ》
《スキルヘイレツシコウヲカクトクシマシタ》
《スキルヒッチュウヲカクトクシマシタ》
おぉ何かレベルが大分上がってそうだなぁまだ鳴ってるよ。それよりも全部使えそうだなぁ。とりあえずボスの前に練習してみるか。
俺はそう思うと神速を試してみた。
「神速!」
俺は一瞬で端まで行って戻ってきた。そうして、戦闘に使える様に何度も発動させて、能力の把握に努めた。
「う~ん。体感だと10倍は速くなるけど発動時間は1秒でクールタイムは5秒か。」
『とうちゃん、ボクとおなじことができるの!?』
「あぁこれはさっきの人達から貰ったんだ。」
『そうなの!?じゃあほかには?』
「そうだなぁ。なら、念動力!」
俺がカードが独りでに浮き、回転させてみた。
『すごーい!マジシャンみたい!ほかは?』
「他のは並列思考っていうのと必中っていうのだからなぁ。そうだ真司その辺に落ちてる魔石を適当に飛ばしてくれるか?」
俺がそう言うと息子は近くにあった魔石を幾つも飛ばした。俺はその魔石に向け浮かせたカードを飛ばし「必中!」と唱えた。
するとカードは次々と向きを変え、魔石を切り裂き続けた。そして切り裂かれた魔石は霧状になって俺に吸収されていった。
おっ!コレは使えるんじゃないか。
その後も練習がてら魔石を狙ってカードを操り続け、この場に有る全ての魔石を切り裂いた頃には計8枚のカードを動きながらでも自由に動かせる様に成っていた。
『すごーい!ロボットアニメみたい!なんだっけ?え~と・・・』
「真司!それ以上は考えちゃ駄目だ!」
『うん。わかったぁ。』
俺は息子の返事にホッとした。
アレ?俺何でホッとしてるんだ?・・・まっいっか!
「それじゃあ真司、最後の扉を開くけど、開いたら直ぐ父さんが1番威力の有る攻撃をするからその後、ダンジョンボスが死んでたら残りを殲滅。じゃなかったら出来るだけダンジョンボス以外を倒して、街に急いで戻るぞ。」
『うん。わかった。』
俺はマジックバックからチャクラムと三日月小刀を取り出すと念動力で浮くかを確認し、問題なかったので、ダンジョンボスの位置を確認する為にマップを確認した。
アレ?魔物の脅威度の表示が全部一緒になってる?どれがどれか分からなくなったなぁ・・・まぁ1体だけ空間が1番空いてる奴が居るからこれがそうだろう。
そう思い、俺はチャクラムと三日月小刀に聖仙気を込めると回転させながら念動力で浮かせ、杖を用意した。
「真司、準備はいいか?」
『うん。だいじょうぶ!』
「よし!突入だ!」
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