転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第51話 [踏破と世界の秘密]

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俺はダンジョンボス部屋の扉を開くとダンジョンボスらしきマギリを確認し、マギリの集団が近づく前に聖仙気を込めた、チャクラムと三日月小刀を前に飛ばした。

ボォ!ゴォォーーーーー!!!!!ガガガガガ!

俺が放った聖仙気大砲とでもいえばいいのか、その攻撃はダンジョンボスらしき個体の前に居たマギリやその周辺のマギリも全て巻き込み、ダンジョンボスらしき個体に当たると一瞬で消し去った上にダンジョンの壁すらも大きく破壊した。

『とうちゃん、ほとんどいなくなったね。』

「・・・あぁコレは一寸やり過ぎたかな。何か前やった時より威力も上がってるし。」

『そうなんだ、レベルがあがったからかなぁ。』

「そうかもな。」

俺達があまりの威力に呆然としていると息子が周りの様子がおかしい事に気付いた。

『とうちゃん、ほかのマギリが、どんどんうごかなくなってる。』

!!?

息子に言われ、周囲のマギリを見ると動かなくなった個体が倒した時の様に霧状になって大きく破壊してしまったダンジョンの壁に吸い込まれ、壁が修復してされていった。

「もしかしたら、ダンジョンの魔物はダンジョンの一部なのかもしれないな。」

『だからきゅうしゅうされてるの?』

「たぶんな。まぁ此処だけかもしれないがな。」

『ふ~ん。』

俺達が話してる間もどんどん吸い込まれ、ダンジョンの壁が直る頃には、マギリは全て居なくなった。

『とうちゃん、てきが、いなくなったね。』

「あぁ、そうだな。」

『これでクリアなのかなぁ。』

「どうだろうな、父さんもこれが初めてだしな。」

『だよねぇ。あっ!なにかでてきたよ。』

俺達が喋っているとダンジョンボスが居たであろう場所に宝箱が出現した。

「宝箱が出たって事はクリアだな。」

『そうなの?』

「アレから報酬を手に入れるとダンジョンコアがある場所にいける魔法陣が出てきて、それでダンジョンコアのある場所に行けるらしいぞ。」

『いってどうするの?』

「壊すか、その近くにある魔法陣で外に出るからしいぞ。」

『じゃあ、それでかえるんだね。』

「そうだな。今日は1日しか時間がないからな。」

『じかんがあったら?』

「色々試してみたいかな。」

『いろいろ?』

「例えば、このまま宝箱を開けずに帰ってもそのままなのかとか、今度はちゃんと戦ってクリアするのにどれだけ掛かるかとかかな。」

『それはそれでおもしろそう♪』

「まぁ今日は帰るけどな。」

『ざんねんだね。』

「また他で試したらいいさ。」

『うん♪』

そんな話をしながら宝箱を開けると何かのビンが入っていた。

『なんだろうね。』

「薬とかじゃないか?帰ったらハロルドさんに見てもらうか。」

『あっまほうじんがでたよ。』

「それじゃ、行く前に魔石を回収してくれるか?」

息子は『うん。』と言うとあっという間に魔法で集めた。

『とうちゃん、そのおっきいませきはたべていいの?』

「あぁそういえば、この位の大きさが欲しかったんだったな。でも、少し待ってくれ、もしかしたらコレが踏破証明になるかもしれないからな。」

『ざんねんだけど、わかった。』

「じゃあ行くか。」

『うん。』

俺達が魔法陣に乗ると魔法陣が光出し、次の瞬間、台座の上で巨大な宝石が浮いていた。

『とうちゃん、アレがコアかなぁ?きれいだねぇ。』

「あぁそうだな。」

息子が触れようと近づくとダンジョンコアが少し逃げた様に見えた。

「ん?逃げた?」

俺がそう言うとまた微妙に動き、元に戻った。

「・・・気のせいかぁ。」

俺はそう言いながらコソッと息子に近づく様に促した。

ダンジョンコアは俺の言葉にホッとしたのか動かなくなったが、息子が急接近するとビックリしたのか、台座から離れてしまった。

『あっ!』

離れたダンジョンコアらしき物から声が聞こえた。その瞬間、コアだと思っていた物がボン!と変化し、妖精になった。

『もう!壊すなら壊しなさいよ!』

「お前は何なんだ?本当のダンジョンボスなのか?」

『そんな分けないでしょ!こんなに可愛いボスがいるわけないでしょ!』

「可愛いかは置いといて、ではお前は何なんだ?」

『置いといてって何よ!しつれ・・・あれ?聞こえてる?』

「聞こえてるから聞いてるんだが?」

『え?私の言葉が分かるの?』

「当たり前だろ、だから聞いてるんだ。」

『ボクもきこえるよ。』

『そりゃ貴方は聖獣だ・・・え?なんで此処に聖獣がいるわけ!?』

『とうちゃんのじゅうまだから。』

『え?・・・ってことは・・・使徒様!!?』

妖精か何かは俺が使徒だと分かると台座の上で土下座をしていた。

「そういうのはいいから結局、お前は何なの?」

俺がそう言うと顔を上げ、立ち上がった。

『私は此処を管理している精霊です。』

「管理って事はダンジョンマスターとかいうやつか?」

『いえ、神の命令で管理をしていますが、マスターではありません。』

「何故、神が管理を?」

『此処は魔神が封印されているからです。』

「だからコアを破壊しても別の場所に移動するって事か?」

『はい。』

「じゃあ何故、スタンピードの様な事をするんだ?」

『それは封印が解けない様に魔神の力を逃がす為です。』

「だからダンジョンにして冒険者達に入ってもらって消費しようと?」

『そうです。』

「他のダンジョンも封印の役割をしてるのか?」

『いえ、殆どは迷宮神ラビリス様が魔力溜りを解消する為に作ってらっしゃいます。』

「で、此処はお前が管理してると。」

『私1人ではありませんがそうですね。』

「他の人は何処に居るんだ?」

『精霊界に居ます。』

「精霊界?精霊は世界樹の麓に居るんじゃないのか?」

『確かに私達、精霊は世界樹様の漏れ出た力が集まって生まれますが、そのまま外界にいると力が弱い為、消滅してしまいます。そこで精霊王の御力で作られた空間である、精霊界に行き、ある程度成長した者が更なる成長をする為に外界で修行や私達の様に神様のお手伝いをする者は外界に出ますが、基本的には精霊界にいますね。』

「そうなのか、てっきり生まれてから死ぬまで世界樹の麓にいるものかと思ってたよ。」

『精霊は外的要因が無い限り、死ぬというか消滅する事はありません。』

「ん?そうなのか?寿命が尽きたら精霊石になるんじゃないのか?」

『それは成長限界を迎えた者が更に成長する為に脱ぎ捨てた外殻ですね。外殻を脱ぎ捨てると数万年は精霊界で過ごす必要があるので、そう思うのかもしれません。』

「じゃあ何故、世界樹の麓で外殻を脱ぐんだ?」

『それは世界樹様への感謝の印というか、外殻は私達が外界で培った力の結晶なので世界樹様の養分となる様に麓に遺すのです。』

なるほど、女王蜂と働き蜂の様に世界樹と精霊でコロニーが形成されてるのかもしれないな。

「なら、精霊石を遺さなければ、世界樹は枯れてしまうのか?」

『いえ、それはないでしょう。ただ世界樹様が精霊を生み出すスピードが減ると世界に生きるモノが大変な事に。』

「どういう事だ?」

『精霊が管理している魔神や邪神、悪神の封印が解かれてしまうかもしれません。』

「そんなにギリギリでやってるのか?」

『そういう訳ではないのですが、バランスが崩れるとその可能性もあるという事です。』

「なるほどなぁ。ということは精霊石を見つけて何かの道具にすると問題があるのかぁ。」

『少数であれば、問題ありません。』

「そうか、それは良かった。ところで1つ気になったんだが、冒険者を呼び込みたいんだよなぁ。」

『はい。何故か来てくれませんが。』

「はぁ、なるほどな。言うがこのダンジョンにはうま味が無いんだよ。」

『うま味?』

「そうだ、此処へ来たくなる様なモノが無いんだよ。」

『宝箱なら出る様にしてますし、経験値を獲得しやすい様にしてますよ?』

「宝箱って最後に出たコレだろ?」

『はい。外界ではかなり貴重なエリクサーの材料の1つである精霊の雫です。』

へぇ~不老不死とか何にでも効くやつだよなぁ。

「確かに希少な物かもしれないがそのエリクサーをそもそも作れる人はいるのか?いないなら有ってもあまり意味は無いんじゃないか?」

『え!!?居ないんですか?』

「いや、それは分からないけど毎回、その精霊の雫を出してるんだよなぁ。」

『はい。』

「なのに来ないと。」

『何故だか。』

「多分、居ないな。」

『そんな!それなら私達はどうしたら・・・。』

「なら、武器や防具を作れるやつは居ないのか?」

『精霊の中には確かにそういう事が出来るのもいるにはいるんですけど・・・そのぅ・・・。』

「ん?何か問題でもあるのか?」

『え~とですねぇ・・・何と言いましょうか・・・え~と・・・』

「まさか仲が悪いとか言うんじゃないよなぁ。」

『え!?な、何故分かったんですか!?』

「どうしてもなのか?」

『無理です!』

「そんなにか。」

『はい。彼奴らに頼むくらいなら今のままで良いです!』

「はぁ~。なら、此処の封印の話と精霊石の話を他で話して良いか?」

『あまり広められるとそのぅ・・・魔神や邪神、悪神を解放しようとする者に知られると拙いので・・・。』

「それなら問題無い者だけに話すのは?契約で縛る事もするが。」

『それなら・・・大丈夫だと思います。』

「分かった。何とか出来るかは分からないが信用出来る人達だから相談して、今よりも良くなる様にしてみる。」

『ありがとうございます!』

「ところで今コアを破壊したらどの辺りでダンジョンを発生させるんだ。」

『えっと、ダンジョンですよね。ダンジョンは外に出ている1番強い個体のところです。』

「この近くか?」

『近くは・・・アレ?1体しかいない!?常時100体はいる様にしてたのに・・・。』

俺の質問に精霊は困った顔をしながら1人ブツブツ言っていた。

「何処に居るか分かるか?」

『此方の方向に何故か人がかなり多い場所の近くにいます。』

!!?

「本当か!?」

『はい。何故か人がいるのに討伐されていませんが。』

あの人達が言ってたプランってこの事か!

「分かった。もう1つ良いか?」

『何でしょう?』

「次にこのダンジョンからマギリを外に出せるとしたら何日掛かる?」

『4、5日かと。』

「わかった。急ぎの用が出来たから俺達は行くが5日後に何匹か出してくれ。」

『わかりました。』

「じゃあな。」

俺はそう言うと横で寝ていた息子を起こし、首輪を着けると外へ出る魔法陣に乗った。
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