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第55話 [遂に完成!]
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「こんな事になると思ったよ、リーグ。」
忽然と現れたガシュウさんがそう言うと来るのが分かって居たのかリーグさんは驚きもせず話し掛けた。
「悪いなガシュウ、連れて帰ってもらって良いか?」
「あぁ、元々そのつもりだからね。帰るのは良いけど、シュウト様に渡す物が有るんじゃなかったのかい?」
「おぉそうだ。忘れてたシュウト殿、本来であれば、国を挙げてお迎えするべきなんだろうが、シュウト殿が希望しないとの事、それに金銭や領地も要らぬということだったので、セルジュにも貰っただろうが余からもコレを渡そう。」
リーグさんはそう言うと四聖獣が描かれた1枚の豪華なメダルを差し出してきた。
「四聖獣?」
「おっ分かるのか!流石、シュウト殿。そう、我が国を建国したのが、四聖獣を従えた使徒様と言われておってな。それゆえ、我が国では光星教の他に使徒信仰や聖獣信仰等が盛んなのだ。」
あぁだから皆んなが過剰に敬うのか。
「それに使徒様が建国した国という事で教国とも親交が厚いのだ。まぁガシュウとは別件で仲良くなったのだがな。」
「そうですね。あの時の貴方ときたら。クックック。」
「それは良いではないか。さっ帰るぞ。」
「はいはい。では、シュウト様、教会の魔道具には充填しておきましたので、暫くはそちらをお使い下さい。」
俺が頷くとガシュウさんは俺にお辞儀をして、何かを唱えると2人と共に浮き上がり、窓から出て姿が消えてしまった。
「転移じゃないんだよなぁ・・・。」
俺がそう呟くとセルジュさんが答えてくれた。
「アレは色彩竜の魔法で姿を見えなくするらしい。」
「へぇ~そんなのも居るんですね。」
「らしいなぁ。」
「らしい?」
「ガシュウ殿以外は見た者はいないでな。」
「あぁなるほど。ところで、このメダルはどういう物なんですか?」
「あぁそういえば、その説明も無しに帰ってしまったか。それを使えば国の重要施設例えば王城であろうと入れるし、入国の際は審査無しで入れる。それと友好国であれば、貴賓待遇で扱ってくれるぞ。」
へぇ~凄いなぁ。まぁ当たり前なのか。
「まぁその所為で儂が贈ったメダルは意味が無くなったがな。」
ん?あぁそうか。何処にでも入れるって事はどの都市にも入れるって事か。
「まぁその代わりに困った事があれば、何でも聞こう。儂が出来ることなら何でも協力する。」
「いやいや、あの時既に頂きましたし、もう何度か、公爵家のメダルで助かりましたし。」
「それだが、結果的に我等の為に使った事柄ではないか。」
「それは・・・」
「良いのだ。儂の我儘と思って受けてくれ。」
「分かりました。でも本当に困った時だけにしますね。」
「うむ。それで良い。」
セルジュさんは自身のメダルが記念品状態になってしまった事に思うとこがあるのか、別の条件を出してきて、俺がそれを了承すると嬉しそうにしていた。
「ところで、何でリーグさんは此処へきたんですか?」
「あぁそれは儂の所為かもしれん。」
「リーグさんに自分の事を話したんですか!?」
「いや、そうではない。精霊の雫の件を話した際に誰からの情報か、聞かれたのだ。」
「それで話したと?」
「それも違うが聞かれた際に我が一族全てが極刑に処され様と話せぬと言ったから、何者が居るのか確かめに来たのだろう。」
そりゃそんな言い方したら気になるだろう。
「で、タイミング良く、ガシュウさんが遊びに行ったと。」
「恐らくの。」
はぁ~。まぁこの国なら何処でも行ける様になったからいいか。
「シュウト様、シュウト様、そろそろお食事になさいませんか?」
「あぁもうそんな時間なんですね。分かりました。」
「セルジュはどうする?」
「仕事が残ってるので失礼する。親父、今日は申し訳なかった。」
「気にするでない。儂も同じ立場なら同じ様に話すからの。」
ハロルドさんがそう言うとセルジュさんは笑顔で頷き、帰って行った。
その後は食事をして就寝した。
その数日後、早朝、部屋で真司にブラッシングをしているとセバスさんが呼びに来たのでハロルドさんの所へ行った。
「シュウト様、とうとう出来ました!」
何が?
「大旦那様、それではシュウト様に伝わっておりません。」
「おぉ申し訳ありません。例のシンジ様の魔道具です。」
「おお!とうとう出来たんですね!」
「朝食の後に向かわれますか?」
「是非!」
俺はそう言うと手早く朝食を済ませてハロルドさん達と共に工房に着くとガルンさんが出迎えてくれた。
「おう、待ってたぜ!とりあえずついてきてくれて。」
「はぁ、お前というやつは・・・まぁよい。では、行きましょうかシュウト様。」
会議室を過ぎても進むガルンさんに俺は何処まで行くんだろうと思っているとハロルドさんが声を掛けてきた。
「そういえば、言うのを忘れていましたが、この一月で、各種の商品の売上が有りましたので、ギルドカードの方に振り込ませて頂きました。」
「えっ!?もう売れたんですか!?」
「はい。先ずはポンチョの方ですが、騎士団やこの街の兵士に支給する為の大型契約が纏まったのと着ている兵士が雨の日に犯罪者を取り押さえるのにポンチョを着た状態で大立ち回りをしているのを見た冒険者や領民がこぞって購入して頂いた為、かなりの売上となりました。」
へぇ~それは凄い数が売れたんだろうなぁ。
「その他、火筒はまだ劣化油の危険性が有りましたので売上はそこそこですが、こちらも軍備として、それから1部の冒険者と領民に売れていますので、これから需要が増える見込みです。後、回復丸は冒険者と兵士に。回復軟膏は領民にも売れてますので、ますます売上は上がるかと。」
まぁ元々かなりの危険物扱いだったんだし、売れてるのはやっぱり、ハロルドさんの手腕なんだろうなぁ。
「美容軟膏の方は娘達や娘達の側仕えのメイドに使用させてお茶会に行かせてますので、売上はその内出ると思われます。」
そりゃ高いもんなぁ。
「ということで、以前の材料費を差し引きまして金貨3枚と小金貨5枚になります。シュウト様には、申し訳ありませんが以後も月単位でのお支払いとなる事をご了承ください。」
さ、3500万円!?す、凄いな、ま、まぁ最初だけだろう。
「月単位では問題ありましたでしょうか?」
「いえいえ、問題ないですよ。」
「それならば良かったです。着きましたな。」
ハロルドさんと話してる間に着いた場所は第0研究室だった。
「えっ?此処にあるんですか?」
「当たり前だろ、もしも魔道具が作動しなかったとしても此処なら機密性が高いから外部に漏れる心配はねぇし、シンジ様が本当のサイズになったとしても此処なら広いからな。」
なるほど。不測の事態にも備えてくれてるのか。
「じゃあ入れ。」
そう言って入ると皆んなが揃っていた。
「あっ、お疲れ様です。自分と真司の為に協力頂き、ありがとうございます。」
「いえいえ、我々も面白い経験をさせて頂けましたでのぅ。」
俺の言葉にキルデスさんが答えると他の皆んなも頷いていた。
「シュウト、コレがシンジ様、専用の魔道具だ。とりあえず、少し魔力を込めてくれ。」
俺はガルンさんに首輪型の魔道具を渡されたので魔力を少し込めてみた。
「おいおい。少しって言っただろ!壊れたらどうすんだよ。」
「え!?少ししか込めてませんよ。」
「はぁ?それで少しかよ。いきなり半分ぐらい込めたから勢い良く込めたのかと思ったぜ!流石、使徒様ってところか。」
「とりあえず、もういいからシンジ様に着けてみてくれ。」
そう言われたので、息子に首輪を着けてあげた。
「シンジ様、着け心地はどうですかい?硬いとか、窮屈だったりはないか?」
『だいじょうぶだよ。』
「大丈夫って言ってます。」
「では、シンジ様。先ずはストームタイガーと同じ位のサイズになってもらえないか?」
『うん。わかった。』
息子はそう言うと魔道具を発動させた状態でサイズを変更した。
「大丈夫そうだな。では、そのまま本来のサイズになってもらえるか?」
ガルンさんがそう言うと息子は初めて会った時のサイズになった。
「魔道具には問題無さそうだが、やはり大きくなればなるほど、魔力の減りが早いなぁ。」
「ガルンさん、そういえば、さっきから魔力がどうのって言ってますけど、真司の魔道具を見てる限り、変化が無いように思うんですが、どうやって分かってるんですか?」
「あぁそりゃコイツだ。」
ガルンさんはそう言って懐中時計みたいな物を出してきた。
「時計?」
「やっぱり分かるか。まぁあの邸に居れば見る機会もあるか。」
「で、何でそれで魔力が分かるんですか?」
「そりゃコレに魔力残量が解る仕掛けがしてあるからだ。」
「へぇ~そんな便利な物も有るんですね。」
「いやいや、コレお前のだぞ。」
「え!?そうなんですか?てっきり時計かと。」
「あぁ時計の機能も付いてるからな。」
え!?時計ってメッチャ高いやつじゃ!?
「ん?シュウト、セバスの話じゃお前が欲しかったんじゃねぇのか?」
そう言われ、セバスさんの方を見るとセバスさんは横にいるハロルドさんを見たので、俺もハロルドさんの方を見ると微笑んでいた。
あっ!これは時計を渡そうとしても俺が受け取らないって分かってやったのかぁ。
「まぁいいや。とりあえず、コイツの動力源は魔石みてぇなちんけなもんじゃねぇのは知ってるな。」
「あ、はい。」
「んで、その動力源は精霊石だ。魔力を送るだけじゃ勿体ねぇと思ってたら、セバスから時計の事を聞いたんだ。だから丁度良いと思って時計の機能も付与したんだ。」
「そうなんですね。ありがとうございます。」
「おう。で、精霊石って事で何処まで出来るか試したら永久時計に出来たから魔力を込めたらシンジ様の魔道具に魔力を送りながら自動で時間を合わせてくれるぞ。」
「え!?そこまで出来るんですか!?」
「おう。しかもまだ余裕が有りそうだから後で付与して欲しい事があったら何時でも言ってこい。」
そう言いながらガルンさんは俺に息子と対になる魔道具を渡してきた。
忽然と現れたガシュウさんがそう言うと来るのが分かって居たのかリーグさんは驚きもせず話し掛けた。
「悪いなガシュウ、連れて帰ってもらって良いか?」
「あぁ、元々そのつもりだからね。帰るのは良いけど、シュウト様に渡す物が有るんじゃなかったのかい?」
「おぉそうだ。忘れてたシュウト殿、本来であれば、国を挙げてお迎えするべきなんだろうが、シュウト殿が希望しないとの事、それに金銭や領地も要らぬということだったので、セルジュにも貰っただろうが余からもコレを渡そう。」
リーグさんはそう言うと四聖獣が描かれた1枚の豪華なメダルを差し出してきた。
「四聖獣?」
「おっ分かるのか!流石、シュウト殿。そう、我が国を建国したのが、四聖獣を従えた使徒様と言われておってな。それゆえ、我が国では光星教の他に使徒信仰や聖獣信仰等が盛んなのだ。」
あぁだから皆んなが過剰に敬うのか。
「それに使徒様が建国した国という事で教国とも親交が厚いのだ。まぁガシュウとは別件で仲良くなったのだがな。」
「そうですね。あの時の貴方ときたら。クックック。」
「それは良いではないか。さっ帰るぞ。」
「はいはい。では、シュウト様、教会の魔道具には充填しておきましたので、暫くはそちらをお使い下さい。」
俺が頷くとガシュウさんは俺にお辞儀をして、何かを唱えると2人と共に浮き上がり、窓から出て姿が消えてしまった。
「転移じゃないんだよなぁ・・・。」
俺がそう呟くとセルジュさんが答えてくれた。
「アレは色彩竜の魔法で姿を見えなくするらしい。」
「へぇ~そんなのも居るんですね。」
「らしいなぁ。」
「らしい?」
「ガシュウ殿以外は見た者はいないでな。」
「あぁなるほど。ところで、このメダルはどういう物なんですか?」
「あぁそういえば、その説明も無しに帰ってしまったか。それを使えば国の重要施設例えば王城であろうと入れるし、入国の際は審査無しで入れる。それと友好国であれば、貴賓待遇で扱ってくれるぞ。」
へぇ~凄いなぁ。まぁ当たり前なのか。
「まぁその所為で儂が贈ったメダルは意味が無くなったがな。」
ん?あぁそうか。何処にでも入れるって事はどの都市にも入れるって事か。
「まぁその代わりに困った事があれば、何でも聞こう。儂が出来ることなら何でも協力する。」
「いやいや、あの時既に頂きましたし、もう何度か、公爵家のメダルで助かりましたし。」
「それだが、結果的に我等の為に使った事柄ではないか。」
「それは・・・」
「良いのだ。儂の我儘と思って受けてくれ。」
「分かりました。でも本当に困った時だけにしますね。」
「うむ。それで良い。」
セルジュさんは自身のメダルが記念品状態になってしまった事に思うとこがあるのか、別の条件を出してきて、俺がそれを了承すると嬉しそうにしていた。
「ところで、何でリーグさんは此処へきたんですか?」
「あぁそれは儂の所為かもしれん。」
「リーグさんに自分の事を話したんですか!?」
「いや、そうではない。精霊の雫の件を話した際に誰からの情報か、聞かれたのだ。」
「それで話したと?」
「それも違うが聞かれた際に我が一族全てが極刑に処され様と話せぬと言ったから、何者が居るのか確かめに来たのだろう。」
そりゃそんな言い方したら気になるだろう。
「で、タイミング良く、ガシュウさんが遊びに行ったと。」
「恐らくの。」
はぁ~。まぁこの国なら何処でも行ける様になったからいいか。
「シュウト様、シュウト様、そろそろお食事になさいませんか?」
「あぁもうそんな時間なんですね。分かりました。」
「セルジュはどうする?」
「仕事が残ってるので失礼する。親父、今日は申し訳なかった。」
「気にするでない。儂も同じ立場なら同じ様に話すからの。」
ハロルドさんがそう言うとセルジュさんは笑顔で頷き、帰って行った。
その後は食事をして就寝した。
その数日後、早朝、部屋で真司にブラッシングをしているとセバスさんが呼びに来たのでハロルドさんの所へ行った。
「シュウト様、とうとう出来ました!」
何が?
「大旦那様、それではシュウト様に伝わっておりません。」
「おぉ申し訳ありません。例のシンジ様の魔道具です。」
「おお!とうとう出来たんですね!」
「朝食の後に向かわれますか?」
「是非!」
俺はそう言うと手早く朝食を済ませてハロルドさん達と共に工房に着くとガルンさんが出迎えてくれた。
「おう、待ってたぜ!とりあえずついてきてくれて。」
「はぁ、お前というやつは・・・まぁよい。では、行きましょうかシュウト様。」
会議室を過ぎても進むガルンさんに俺は何処まで行くんだろうと思っているとハロルドさんが声を掛けてきた。
「そういえば、言うのを忘れていましたが、この一月で、各種の商品の売上が有りましたので、ギルドカードの方に振り込ませて頂きました。」
「えっ!?もう売れたんですか!?」
「はい。先ずはポンチョの方ですが、騎士団やこの街の兵士に支給する為の大型契約が纏まったのと着ている兵士が雨の日に犯罪者を取り押さえるのにポンチョを着た状態で大立ち回りをしているのを見た冒険者や領民がこぞって購入して頂いた為、かなりの売上となりました。」
へぇ~それは凄い数が売れたんだろうなぁ。
「その他、火筒はまだ劣化油の危険性が有りましたので売上はそこそこですが、こちらも軍備として、それから1部の冒険者と領民に売れていますので、これから需要が増える見込みです。後、回復丸は冒険者と兵士に。回復軟膏は領民にも売れてますので、ますます売上は上がるかと。」
まぁ元々かなりの危険物扱いだったんだし、売れてるのはやっぱり、ハロルドさんの手腕なんだろうなぁ。
「美容軟膏の方は娘達や娘達の側仕えのメイドに使用させてお茶会に行かせてますので、売上はその内出ると思われます。」
そりゃ高いもんなぁ。
「ということで、以前の材料費を差し引きまして金貨3枚と小金貨5枚になります。シュウト様には、申し訳ありませんが以後も月単位でのお支払いとなる事をご了承ください。」
さ、3500万円!?す、凄いな、ま、まぁ最初だけだろう。
「月単位では問題ありましたでしょうか?」
「いえいえ、問題ないですよ。」
「それならば良かったです。着きましたな。」
ハロルドさんと話してる間に着いた場所は第0研究室だった。
「えっ?此処にあるんですか?」
「当たり前だろ、もしも魔道具が作動しなかったとしても此処なら機密性が高いから外部に漏れる心配はねぇし、シンジ様が本当のサイズになったとしても此処なら広いからな。」
なるほど。不測の事態にも備えてくれてるのか。
「じゃあ入れ。」
そう言って入ると皆んなが揃っていた。
「あっ、お疲れ様です。自分と真司の為に協力頂き、ありがとうございます。」
「いえいえ、我々も面白い経験をさせて頂けましたでのぅ。」
俺の言葉にキルデスさんが答えると他の皆んなも頷いていた。
「シュウト、コレがシンジ様、専用の魔道具だ。とりあえず、少し魔力を込めてくれ。」
俺はガルンさんに首輪型の魔道具を渡されたので魔力を少し込めてみた。
「おいおい。少しって言っただろ!壊れたらどうすんだよ。」
「え!?少ししか込めてませんよ。」
「はぁ?それで少しかよ。いきなり半分ぐらい込めたから勢い良く込めたのかと思ったぜ!流石、使徒様ってところか。」
「とりあえず、もういいからシンジ様に着けてみてくれ。」
そう言われたので、息子に首輪を着けてあげた。
「シンジ様、着け心地はどうですかい?硬いとか、窮屈だったりはないか?」
『だいじょうぶだよ。』
「大丈夫って言ってます。」
「では、シンジ様。先ずはストームタイガーと同じ位のサイズになってもらえないか?」
『うん。わかった。』
息子はそう言うと魔道具を発動させた状態でサイズを変更した。
「大丈夫そうだな。では、そのまま本来のサイズになってもらえるか?」
ガルンさんがそう言うと息子は初めて会った時のサイズになった。
「魔道具には問題無さそうだが、やはり大きくなればなるほど、魔力の減りが早いなぁ。」
「ガルンさん、そういえば、さっきから魔力がどうのって言ってますけど、真司の魔道具を見てる限り、変化が無いように思うんですが、どうやって分かってるんですか?」
「あぁそりゃコイツだ。」
ガルンさんはそう言って懐中時計みたいな物を出してきた。
「時計?」
「やっぱり分かるか。まぁあの邸に居れば見る機会もあるか。」
「で、何でそれで魔力が分かるんですか?」
「そりゃコレに魔力残量が解る仕掛けがしてあるからだ。」
「へぇ~そんな便利な物も有るんですね。」
「いやいや、コレお前のだぞ。」
「え!?そうなんですか?てっきり時計かと。」
「あぁ時計の機能も付いてるからな。」
え!?時計ってメッチャ高いやつじゃ!?
「ん?シュウト、セバスの話じゃお前が欲しかったんじゃねぇのか?」
そう言われ、セバスさんの方を見るとセバスさんは横にいるハロルドさんを見たので、俺もハロルドさんの方を見ると微笑んでいた。
あっ!これは時計を渡そうとしても俺が受け取らないって分かってやったのかぁ。
「まぁいいや。とりあえず、コイツの動力源は魔石みてぇなちんけなもんじゃねぇのは知ってるな。」
「あ、はい。」
「んで、その動力源は精霊石だ。魔力を送るだけじゃ勿体ねぇと思ってたら、セバスから時計の事を聞いたんだ。だから丁度良いと思って時計の機能も付与したんだ。」
「そうなんですね。ありがとうございます。」
「おう。で、精霊石って事で何処まで出来るか試したら永久時計に出来たから魔力を込めたらシンジ様の魔道具に魔力を送りながら自動で時間を合わせてくれるぞ。」
「え!?そこまで出来るんですか!?」
「おう。しかもまだ余裕が有りそうだから後で付与して欲しい事があったら何時でも言ってこい。」
そう言いながらガルンさんは俺に息子と対になる魔道具を渡してきた。
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