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第61話 [出発準備]
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「それではシュウト様、お受け取り下さい。」
俺は「分かりました。」と言うとアイテムボックスに入れた。
「ところでハロルドさん、幾らですか?」
「何を仰っているのですか?御用意したのは、使徒であるシュウト様が使命を全うする為に用意した物ですので代金など受け取りませんよ。」
「いやいや、そういう訳には!」
「いえ、それだけは引き下がれません!」
「いや、でも。」
「いえ、どう仰られても答えは同じです。」
「しかし!」
俺がそう言うと扉が開いた。
「では、こういうのは如何でしょうか。」
開いた扉を見るとそこにはセルジュさんに神託の事を話に行っていたセバスさんが立っていた。
「こういうのとは?」
「王都に到着するのが、少々遅れてしまいますが、セルジュ様が今、御用意されている王都への物資を運んで頂くというのはどうでしょうか。」
「セバス!シュウト様を運び屋の様な扱いをするのか!」
「しかし、大旦那様、このままではシュウト様は大旦那様の御用意された物を受け取っては頂けませんよ。」
「そ、それは・・・。」
「分かりました。受け取る代わりに物資を運ばせてもらいます。」
「シ、シュウト様、シュウト様に運び屋の様なことをさせる訳には。」
「じゃあ受け取りませんよ。」
「そ、それは・・・」
「じゃあ買います。」
「いや、流石にシュウト様でも買える価・・・!」
ハロルドさんはつい口走ってしまった様で口を抑えていたので、俺は青ざめながらも恐る恐る値段を聞いた。
「えぇっと、い、一体幾らの物を自分に渡そうとしてます?」
「いや、そのぅ・・・でも、シュウト様が気兼ねない様にと我々の使い古しですし。」
「使い古し?」
「いや!使い古しと言っても内装は全てリニューアルしてますし、新品同様でございますよ!」
「という事は内装以外、中古だったとしても買える値段ではないと。」
「!・・・いや、そのぅ・・・。」
「大旦那様、もう正直にお話した方が宜しいかと。」
「セバス!・・・まあそうか・・・中古品なので、移動式家屋の価格は白金貨1枚になります。」
!!?
10億!?中古で!?新品なら幾らなの!?
「シュウト様、新品ですと全てオーダーメイドとなりますので同じサイズであれば最低でも白金貨3枚以上は致します。」
30億!!?誰が買うの!?
「上位貴族やAランクで長くやっている商人や冒険者等は持っている事が多いですね。」
見栄なの?
「まぁ見栄を張って購入する側面もございますが、シェルターとしての役割もございますので主にそれが目的で購入致します。」
なるほどなぁ確かに外で魔物や野盗なんかに煩わせられる事無く、休めるのは大きいよなぁ。
「それにシュウト様であれば冒険者、商人共にAランクですので、持っていて当然かと。逆に共にAランクとバレた状態で持ってなかったら違和感を持たれるかと。」
ふ~ん、そんなものかぁ。
「じゃあ有難く頂戴します。」
俺がそう言うとハロルドさんは満面の笑みになった。
「で、セバスさん、運ぶ物資とはどの位の重さになりますか?」
「それでしたら心配ございません。全てマジックバックに入れて運ぶ予定となっていますので、邪魔になるかと思いますが、そのマジックバックを背負って行ってもらえれば良いように手配しております。」
もしかしてセバスさんこうなる事を見越してた?
俺がそう思っているとセバスさんは俺を見ながら微笑んでいた。
やっぱり分かってるのね。
俺がそう思っていると扉が開いた。
「せっかくの休みじゃったのに何じゃハロルド。しかも全員を呼び出して。」
「シュウト様に神託が降り、王都へと旅立たれるのだ。その上、王都にスタンピードの兆しがある様で、それに間に合う様に旅立つと仰っているので、お前達に相談があって呼ばせてもらったのだ。」
ハロルドさんがそう言うと皆の表情が締まった。
「で、相談というのはな・・・シュウト様、例のフルアーマーを出して頂いてもよろしいてしょうか。」
俺は何で?と思いながらもフルアーマーを出した。
「シュウト様はコレを装備していれば、バレないと仰っているのだ。皆はどう思う?」
「なるほどな。シュウト、その装備を貸せ。」
ガルンさんにそう言われたので疑問に思いながらも渡した。
「で、どの位の猶予が有るんだ?」
「セバス、どの位で用意が出来るんだ?」
「2、3日という所でしょうか。」
「分かった。何とかしよう。」
「キルデス、キルデスは出来るだけ魔鉄で武器を作ってくれ。」
「承知した。」
「ゴッテスはこれから俺とクリスと3人でデザインを考えて、考えたデザインを元に改良してくれ。」
「おう。」
「クリスはデザインが決まり次第、シュウトから受け取ったシンジ様の抜けた毛でマントの作成を頼む。」
「承知しました。」
「ギールは戦闘用魔道具の作成を頼む。」
「良いわよ。任せて。」
「シュウト!今の魔力は?」
「2万6千ぐらいは有りますよ。ただ出発までは時間が出来たので、もう少し最大魔力量を増やせる様に魔物を狩ろうかと思ってます。」
「はっ。相変わらず規格外の魔力量だな。なら、とりあえずシュウトは最大魔力量3万を目指してくれ。」
「ギール聞いたな。お前が作りたがってたけど、1人で馬鹿げた魔力量を持った奴が居なくて諦めてた魔道具も用意出来るか?」
ギールさんはガルンさんにそう言われると先程までの緩い雰囲気が一変し、かなり気合いが入った様でガッツポーズをしていた。
「よっしゃー!任せろ!戦闘用魔道具も俺考案の魔道具も2日で揃えてやるよ!」
「ソニンは恐らくハロルドさんが回復系の品は渡してると思うからこの前言ってた強化系の丸薬を作って、もう1つ、武具の強度を上げる薬剤を作ってくれ。」
「了解。」
「俺はキルデスの武器の作成を手伝いながら、他の皆の様子を伺いつつ、必要な箇所に入っていく。全員やる事は分かったな。やるぞ!」
ガルンさんがそう言うと全員が去っていった。
「ハロルドさん?やっぱりアレだけだとバレますか?」
「いや、その、そうでは無く、より分かりにくく、バレにくい様にと思いまして。」
「バレるんですね。」
「・・・バレるというか、今の装備の雰囲気とあのフルアーマーだと紐付けるのも難しくないかと。」
俺は自分の考えが甘く、また騒ぎになる所を止めてくれた事が分かったので、そのままその話題は止めた。
俺が装備について話さないのを察したハロルドさんは違う話をしてきた。
「ところでシュウト様にお願いがあるのですが。」
「何でしょう?」
「王都へのルートですが、先程話した盆地を避けて頂きたいのです。」
「あぁなるほど、突っ切るとそこにいる魔物が溢れ出す可能性があるという事ですね。」
「その通りです。昔1度、あの場所に飛竜が通った事が有るのですが、その際に周辺の街や村に魔物が溢れてしまった事が、有りますので。」
「なるほど、ですが飛竜だからという事は無いんですか?」
「シュウト様お1人なら問題は無いでしょうが、シンジ様は聖獣白虎様です。飛竜の比ではない可能性が有りますので、逆に通った事によってスタンピードが起こり得ます。」
「なるほど、それなら通れませんね。」
「まぁ、シュウト様とシンジ様であれば、そこを通らずとも1日も有れば着けるとは思いますが、一先ずはルートの確認を行いますか?」
「そうですね。魔物を狩りに行くのはある程度ルートが決まってからにします。」
「では・・・」
ハロルドさんに促されて机の方に行くと地図が既に用意されており、俺とハロルドさんはルートを確認して行った。
ハロルドさんに最初に示したルートは急がなければ、王都までの大通りを進むルートを勧められたが、最終的には、何があるか分からないという事で、盆地を避ける以外は王都に真っ直ぐ向かう事にした。
「シュウト様、ルートも決まった事ですし、昼食に致しましょうか。」
「そうですね。」
「昼食後は如何なさいますか?」
「魔石を手に入れるのに魔物が沢山いる場所をギルドで聞こうかと。」
「なるほど、承知しました。では、此方は最短で2日後までに用意出来る様に私共も息子の所へ行って手伝ってまいります。」
昼食が終わった俺とハロルドさんは別々の目的地へ向かった。
俺がギルドに着くとミーシャさんが受付に居て、俺に気付くと受付から出てマスタールームに案内してくれた。
「ギルドマスター、シュウト様が来られました。」
「おう。入れ!」
中に入るとゴルドさんが手招きしていた。
「話は聞いている、魔物の出現率が高くCランク、Bランクの魔物が多く、人気が殆どないダンジョンは此処から東にある冥界の平原っていうAランクダンジョンだな。」
「Aランクで出現率が高いのは拙いんじゃないのか?」
「それは問題ねぇ。彼処にいるのはアンデッドしか出て来ねぇから聖職者が結界を張ったり、対アンデッドの修行場になってるからな。」
「え?そんな場所に行って良いのか?」
「それも問題ねぇ。俺が許可を与えた冒険者なら入る事は可能だし、冒険者ギルドもアンデッド対策に動ける人間を作る必要があるからな、Bランク以上のパーティーには定期的に彼処に行ってもらい、アンデッドと戦わせてるからな。」
「なるほど、それなら問題無さそうだな。」
「但し、暴れるなら10階層より下の階層にしてくれ。それより上だと目立つからな。」
「分かった。」
「それじゃあコレが許可証だ。コレをこのダンジョンの障壁にいる門兵に見せたら入れるからな。」
「ありがとう。じゃあ行ってくる。」
俺はそう言うと時間もないので、急いで街を出た。
「真司、元の大きさになって本気の走りを見せてくれ。」
街からある程度離れてから息子にそう言うと息子は嬉しそうに『うん♪』と言って元のサイズに戻り、スピードを上げ始めた。
「おぉぉなんて速さだ!守られてるはずなのに持っていかれそうだ!」
そう言っている間に目的地のすぐ側まできた。
「真司!ストップ!」
急激にスピードを落とした所為で吹っ飛びそうになるのを何とか耐えて、目的地の前で止まることが出来た。
「なんて速さだ。凄いな真司。」
『えへへ♪』
俺が褒めると嬉しそうにしていたので撫でていると門兵の人が突然、目の前に現れた俺達を見て怯えながら俺達に向けて槍を構えていた。
俺は「分かりました。」と言うとアイテムボックスに入れた。
「ところでハロルドさん、幾らですか?」
「何を仰っているのですか?御用意したのは、使徒であるシュウト様が使命を全うする為に用意した物ですので代金など受け取りませんよ。」
「いやいや、そういう訳には!」
「いえ、それだけは引き下がれません!」
「いや、でも。」
「いえ、どう仰られても答えは同じです。」
「しかし!」
俺がそう言うと扉が開いた。
「では、こういうのは如何でしょうか。」
開いた扉を見るとそこにはセルジュさんに神託の事を話に行っていたセバスさんが立っていた。
「こういうのとは?」
「王都に到着するのが、少々遅れてしまいますが、セルジュ様が今、御用意されている王都への物資を運んで頂くというのはどうでしょうか。」
「セバス!シュウト様を運び屋の様な扱いをするのか!」
「しかし、大旦那様、このままではシュウト様は大旦那様の御用意された物を受け取っては頂けませんよ。」
「そ、それは・・・。」
「分かりました。受け取る代わりに物資を運ばせてもらいます。」
「シ、シュウト様、シュウト様に運び屋の様なことをさせる訳には。」
「じゃあ受け取りませんよ。」
「そ、それは・・・」
「じゃあ買います。」
「いや、流石にシュウト様でも買える価・・・!」
ハロルドさんはつい口走ってしまった様で口を抑えていたので、俺は青ざめながらも恐る恐る値段を聞いた。
「えぇっと、い、一体幾らの物を自分に渡そうとしてます?」
「いや、そのぅ・・・でも、シュウト様が気兼ねない様にと我々の使い古しですし。」
「使い古し?」
「いや!使い古しと言っても内装は全てリニューアルしてますし、新品同様でございますよ!」
「という事は内装以外、中古だったとしても買える値段ではないと。」
「!・・・いや、そのぅ・・・。」
「大旦那様、もう正直にお話した方が宜しいかと。」
「セバス!・・・まあそうか・・・中古品なので、移動式家屋の価格は白金貨1枚になります。」
!!?
10億!?中古で!?新品なら幾らなの!?
「シュウト様、新品ですと全てオーダーメイドとなりますので同じサイズであれば最低でも白金貨3枚以上は致します。」
30億!!?誰が買うの!?
「上位貴族やAランクで長くやっている商人や冒険者等は持っている事が多いですね。」
見栄なの?
「まぁ見栄を張って購入する側面もございますが、シェルターとしての役割もございますので主にそれが目的で購入致します。」
なるほどなぁ確かに外で魔物や野盗なんかに煩わせられる事無く、休めるのは大きいよなぁ。
「それにシュウト様であれば冒険者、商人共にAランクですので、持っていて当然かと。逆に共にAランクとバレた状態で持ってなかったら違和感を持たれるかと。」
ふ~ん、そんなものかぁ。
「じゃあ有難く頂戴します。」
俺がそう言うとハロルドさんは満面の笑みになった。
「で、セバスさん、運ぶ物資とはどの位の重さになりますか?」
「それでしたら心配ございません。全てマジックバックに入れて運ぶ予定となっていますので、邪魔になるかと思いますが、そのマジックバックを背負って行ってもらえれば良いように手配しております。」
もしかしてセバスさんこうなる事を見越してた?
俺がそう思っているとセバスさんは俺を見ながら微笑んでいた。
やっぱり分かってるのね。
俺がそう思っていると扉が開いた。
「せっかくの休みじゃったのに何じゃハロルド。しかも全員を呼び出して。」
「シュウト様に神託が降り、王都へと旅立たれるのだ。その上、王都にスタンピードの兆しがある様で、それに間に合う様に旅立つと仰っているので、お前達に相談があって呼ばせてもらったのだ。」
ハロルドさんがそう言うと皆の表情が締まった。
「で、相談というのはな・・・シュウト様、例のフルアーマーを出して頂いてもよろしいてしょうか。」
俺は何で?と思いながらもフルアーマーを出した。
「シュウト様はコレを装備していれば、バレないと仰っているのだ。皆はどう思う?」
「なるほどな。シュウト、その装備を貸せ。」
ガルンさんにそう言われたので疑問に思いながらも渡した。
「で、どの位の猶予が有るんだ?」
「セバス、どの位で用意が出来るんだ?」
「2、3日という所でしょうか。」
「分かった。何とかしよう。」
「キルデス、キルデスは出来るだけ魔鉄で武器を作ってくれ。」
「承知した。」
「ゴッテスはこれから俺とクリスと3人でデザインを考えて、考えたデザインを元に改良してくれ。」
「おう。」
「クリスはデザインが決まり次第、シュウトから受け取ったシンジ様の抜けた毛でマントの作成を頼む。」
「承知しました。」
「ギールは戦闘用魔道具の作成を頼む。」
「良いわよ。任せて。」
「シュウト!今の魔力は?」
「2万6千ぐらいは有りますよ。ただ出発までは時間が出来たので、もう少し最大魔力量を増やせる様に魔物を狩ろうかと思ってます。」
「はっ。相変わらず規格外の魔力量だな。なら、とりあえずシュウトは最大魔力量3万を目指してくれ。」
「ギール聞いたな。お前が作りたがってたけど、1人で馬鹿げた魔力量を持った奴が居なくて諦めてた魔道具も用意出来るか?」
ギールさんはガルンさんにそう言われると先程までの緩い雰囲気が一変し、かなり気合いが入った様でガッツポーズをしていた。
「よっしゃー!任せろ!戦闘用魔道具も俺考案の魔道具も2日で揃えてやるよ!」
「ソニンは恐らくハロルドさんが回復系の品は渡してると思うからこの前言ってた強化系の丸薬を作って、もう1つ、武具の強度を上げる薬剤を作ってくれ。」
「了解。」
「俺はキルデスの武器の作成を手伝いながら、他の皆の様子を伺いつつ、必要な箇所に入っていく。全員やる事は分かったな。やるぞ!」
ガルンさんがそう言うと全員が去っていった。
「ハロルドさん?やっぱりアレだけだとバレますか?」
「いや、その、そうでは無く、より分かりにくく、バレにくい様にと思いまして。」
「バレるんですね。」
「・・・バレるというか、今の装備の雰囲気とあのフルアーマーだと紐付けるのも難しくないかと。」
俺は自分の考えが甘く、また騒ぎになる所を止めてくれた事が分かったので、そのままその話題は止めた。
俺が装備について話さないのを察したハロルドさんは違う話をしてきた。
「ところでシュウト様にお願いがあるのですが。」
「何でしょう?」
「王都へのルートですが、先程話した盆地を避けて頂きたいのです。」
「あぁなるほど、突っ切るとそこにいる魔物が溢れ出す可能性があるという事ですね。」
「その通りです。昔1度、あの場所に飛竜が通った事が有るのですが、その際に周辺の街や村に魔物が溢れてしまった事が、有りますので。」
「なるほど、ですが飛竜だからという事は無いんですか?」
「シュウト様お1人なら問題は無いでしょうが、シンジ様は聖獣白虎様です。飛竜の比ではない可能性が有りますので、逆に通った事によってスタンピードが起こり得ます。」
「なるほど、それなら通れませんね。」
「まぁ、シュウト様とシンジ様であれば、そこを通らずとも1日も有れば着けるとは思いますが、一先ずはルートの確認を行いますか?」
「そうですね。魔物を狩りに行くのはある程度ルートが決まってからにします。」
「では・・・」
ハロルドさんに促されて机の方に行くと地図が既に用意されており、俺とハロルドさんはルートを確認して行った。
ハロルドさんに最初に示したルートは急がなければ、王都までの大通りを進むルートを勧められたが、最終的には、何があるか分からないという事で、盆地を避ける以外は王都に真っ直ぐ向かう事にした。
「シュウト様、ルートも決まった事ですし、昼食に致しましょうか。」
「そうですね。」
「昼食後は如何なさいますか?」
「魔石を手に入れるのに魔物が沢山いる場所をギルドで聞こうかと。」
「なるほど、承知しました。では、此方は最短で2日後までに用意出来る様に私共も息子の所へ行って手伝ってまいります。」
昼食が終わった俺とハロルドさんは別々の目的地へ向かった。
俺がギルドに着くとミーシャさんが受付に居て、俺に気付くと受付から出てマスタールームに案内してくれた。
「ギルドマスター、シュウト様が来られました。」
「おう。入れ!」
中に入るとゴルドさんが手招きしていた。
「話は聞いている、魔物の出現率が高くCランク、Bランクの魔物が多く、人気が殆どないダンジョンは此処から東にある冥界の平原っていうAランクダンジョンだな。」
「Aランクで出現率が高いのは拙いんじゃないのか?」
「それは問題ねぇ。彼処にいるのはアンデッドしか出て来ねぇから聖職者が結界を張ったり、対アンデッドの修行場になってるからな。」
「え?そんな場所に行って良いのか?」
「それも問題ねぇ。俺が許可を与えた冒険者なら入る事は可能だし、冒険者ギルドもアンデッド対策に動ける人間を作る必要があるからな、Bランク以上のパーティーには定期的に彼処に行ってもらい、アンデッドと戦わせてるからな。」
「なるほど、それなら問題無さそうだな。」
「但し、暴れるなら10階層より下の階層にしてくれ。それより上だと目立つからな。」
「分かった。」
「それじゃあコレが許可証だ。コレをこのダンジョンの障壁にいる門兵に見せたら入れるからな。」
「ありがとう。じゃあ行ってくる。」
俺はそう言うと時間もないので、急いで街を出た。
「真司、元の大きさになって本気の走りを見せてくれ。」
街からある程度離れてから息子にそう言うと息子は嬉しそうに『うん♪』と言って元のサイズに戻り、スピードを上げ始めた。
「おぉぉなんて速さだ!守られてるはずなのに持っていかれそうだ!」
そう言っている間に目的地のすぐ側まできた。
「真司!ストップ!」
急激にスピードを落とした所為で吹っ飛びそうになるのを何とか耐えて、目的地の前で止まることが出来た。
「なんて速さだ。凄いな真司。」
『えへへ♪』
俺が褒めると嬉しそうにしていたので撫でていると門兵の人が突然、目の前に現れた俺達を見て怯えながら俺達に向けて槍を構えていた。
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