64 / 418
第63話 [出発準備Part2]
しおりを挟む
「シュウト様、お帰りなさいませ。」
中に入るとハロルドさんの家族もセルジュさんの家族も全員が集合していた。
するとロビンさんが出てきた。
「シュウト様、弟を助けて頂き、ありがとうございます。」
「弟?」
「はい。シュウト様が助けて頂いた商団を率いていたのは、私の実弟でございます。」
「あぁそれなら真司ですよ。」
「おぉそうでしたか、シンジ様、弟を助けて頂き、ありがとうございます。」
息子はロビンさんにそう言われると照れくさそうに『きにしないでいいよ。』と言っていたので、俺がそう伝えるとロビンさんは嬉しそうに微笑んでいた。
「皆さんが揃っているってことは王都に持っていく準備は終わったんですね。」
「はい。明日の朝、お渡し致します。」
「分かりました。では、明日受け取ったら出発しますね。」
「シュウト様、明日立たれるのは分かりましたが、工房の方にも寄ってくださいね。」
「あっ!そうでした。あの装備も渡したままでしたね。分かりました。明日朝食を食べたら向かいます。」
「承知致しました。セバス、工房にはそう伝えておいてくれ。」
ハロルドさんがそう言うとセバスさんは誰かに指示を出していた。
「それではシュウト様、明日立たれるとの事は存じておりましたので、お別れを兼ねて囁かですが食事を用意しましたので。」
ハロルドさんはそう言いながら案内をしてくれたので、食堂へ行くとパッと見で分かるくらいの豪華な食事がこれでもか!っていうくらい並んでいた。
「さ、囁か・・・ですよね?」
「はい。家族しかおりません。」
あぁそういう意味か。
「皆も席に着いたな。では、明日はシュウト様が旅立たれるが食事の前の挨拶はシュウト様に急にして欲しいというのは酷なので省略しようと思う各々食事を楽しんでくれ。それでは、乾杯!」
一瞬、ハロルドさんに最後の言葉を振られるかと思ったが、やめてくれたのにホッとしながら食事を楽しんだ。
「ハロルドさん、旅立つ前にお聞きしたいんですが。」
「何でしょうか?」
「頭や身体を洗う液体って無いんですか?」
「あぁ石鹸ですか?」
「在るんですか?」
「はい。一応はありますよ。ただそれ程売れぬ物なので、種類はそれ程有りませんが。」
「後で見せて貰っても良いですか?」
「はい。大丈夫ですよ。」
「後、髪や身体を拭く布があると嬉しいのですが。」
「承知致しました。それも後で御用意させて頂きます。」
「あぁ申し訳ありません。シュウト様はまだクリーンが使えないのでしたね。御用意しておくべきでした。」
「いえいえ。問題無いですよ。多分使えたとしても石鹸は使うと思うので。ただまぁ此方の世界の石鹸がどんな物かにもよりますけど。」
「後申し訳ないんですが、2、3日分の食料を買いたいんですけど、お勧めってありますか?」
「その様な事は此方にお任せ下さい。もう既に用意する様に指示してありますので。」
「そうなんですか。ありがとうございます。」
ハロルドさんとの会話を終えるとセルジュさんが寄ってきた。
「シュウト殿、此度は王都への物資の輸送痛み入る。」
「大丈夫ですよ。ついでですし、そのお陰で、ハロルドさんからの贈り物を多少気兼ねなく受け取ることが出来ましたし。」
「しかし助かる。この様な依頼はかなり信用出来、尚且つ完遂出来る者となると、限られておるし、どれだけ急いだとしても1週間は掛かるゆえ。しかし、本来ならこの様な依頼にはかなりの額の報酬を渡すべきなのだが良いのか?」
「はい。問題無いですよ。皆さんには色々とお世話にもなっていますし。自分としては御礼も無しに去るのが、心苦しいくらいなので。」
俺がそう言うと皆んなが「礼をするべきなのは此方の方。」と口々に言ってくれて幸せな気持ちで食事会を終えると部屋に戻った。
「良い人達で良かったなぁ。」
『そうだね。でもボクのあしならすぐにこれるよ。』
「だな。近くに来たらまた寄ろうな。」
『うん♪まかせて♪』
俺達は早目に起きる為にそのまま寝る事にした。
朝起きると朝食を食べる為に食堂に向かうとハロルドさんがもう食べていた。
俺は軽く挨拶をかわすと食事を済ませ、セバスさんから言われていたリュック型のマジックバックと2、3日分の食事を渡され、そのままハロルドさんと工房へ向かった。
工房へ着くとガルンさんが出迎えてくれた。
「待ってたぞ!コッチだ!」
ガルンさんはそう言うと昨日行った倉庫の方に向かった。
アレ?今日はそんなに多くないんじゃ?
俺がそう思っているとハロルドさんが声を掛けてきた。
「シュウト様、大量の武器や魔道具の試運転などは広い場所が必要になってきますので。」
あぁそう言えば魔道具も作ってくれるみたいな事を言ってたなぁ。
倉庫に着くとガルンさんは何も言わずに入っていったので、俺も入っていくと職人長達とソニンさんが立っていた。
「皆さん、お待たせしました。」
俺がそう言うとキルデスさんが出てきた。
「とりあえず儂らが用意したのはそっちじゃ。」
キルデスさんに指された方向には大量の魔鉄製の武器が山の様に置かれていた。
「各種、今有る分の魔鉄は全て武器にしておいたでのぅ。全部持っていくのじゃ。」
「えっ!?こんなにですか!?」
「何を言っておる、こんな武器はお主以外使わぬよ。」
まぁ、そうなのか?と思いながらも全てアイテムボックスに入れた。
「次はこれじゃが上から被せる形でシンジ様の毛を編んだ物を巻いてあるから強度は上がっとるが棍棒にした時に両先にシンジ様の尻尾を模した飾りが付いておるから杖としては使いにくくなっておるかもしれんから試しに使ってみてくれんか?必要なら簡単な物なら手直しするでの。」
俺はそう言われたので、杖を棍棒の状態にして棒術の真似事をしてみた。
「そんなに違和感は無いですけど折角付けてくれたこの飾りは槍じゃないので、逆に使いにくくなりそうなんで外して貰って良いですか?」
「そうか。やはり邪魔じゃったか。シュウト殿の武術の方向性だと効率重視って感じだったからのぅ。ところで槍だと何故要るのかのぅ。」
「槍だとその飾り部分で敵から手元や身体を戦闘中に隠し、次への攻撃動作を分からなくしたり、その飾りに魔力を送れば風の刃を発生させたり、盾を発生させたりと様々な効果を生み出せるから戦闘の幅を広げられると思いますよ。まぁ慣れる必要はあると思いますけど。」
俺はそう言いながら棍棒の先をキルデスさんの前でクルクル回して飾りで自分の姿を隠すと次の瞬間、ゆっくり横移動して目の前から消えてみせた。
「なるほどのぅ。確かに言われておらんかったら見失うのぅ。じゃがそれなら棍棒でも一緒じゃないのか?」
「いや、棍棒だとあまり意味が無いんですよ。それどころか抵抗が出来て良さが半減してしまうんで。」
「そういうものかのぅ。とりあえず外しておくでの。」
次にゴッテスさんが布で覆われた物を持ってきた。
「コレが改良版だ。」
ゴッテスさんが布を取ると元のフルアーマーに金で模様が施され、頭の部分や関節に息子の毛がファーの様に付けられて、かなりカッコイイ感じになっていた。
「凄く荘厳な感じでカッコイイですね。」
「クリスとガルンに協力してもらった傑作だ。」
俺はそう言うと装備して動きを確かめた。
「何の問題も無いですね。」
「魔力を込めたらシンジ様の毛の部分が硬質化するから防御力が上がるはずだ。」
俺はそう言われたので魔力を込めるとファーの部分がかなり硬くなった。
「コレは良いですねぇ魔力を込めたら暫く硬いままなんですねぇ。」
「そんなはずはない。」
「どういう事ですか?」
「シュウト、恐らくお前の込めた魔力量が半端ないんだ!」
「そうなんですか?まぁ戦闘開始前に魔力を込めたら暫く大丈夫そうなんでいいですけど。」
「ってかどんだけ最大魔力量を上げたんだ?」
「えぇと、途中から効率的に上げれる様になったんで、今は15万は超えました。」
「はぁ?15万だと?なんだそのバカげた魔力量は!だからお前が魔力を込めた時に空間が歪んで、俺らに圧力が掛かった様になったのか!」
「え!?一寸込めただけですよ?」
「なら、一般人が居るとこで全力で魔力なんて放出するなよ!多分、倒れるだけじゃ済まないかもしれないぞ!」
「分かりました。止めておきます。」
「では、次は私ですね。」
クリスさんはそう言うとフルアーマーに付ける用のマントを持ってきた。
「このマントは私達の魔力でも硬質化するだけではなく、シンジ様の毛を大量に使った所為か、風魔法の様な効果も発揮しますので、此処で魔力を込めるのは止めておいて下さい。」
「分かりました。じゃあ魔力を込めるとどうなるか教えて貰っても良いですか?」
「はい。この様に持って盾の様にして込めるとウィンドシールドの様になり、魔力を込めながら素早く振るとウィンドカッターの様に風の刃が出ます。」
「へぇ~流石、真司の毛ですねぇ。」
「フルアーマーに付けさせてもらっても良いですか?」
「あぁお願いします。」
俺はクリスさんにマントを付けてもらうと丁度、キルデスさんが戻ってきたので、俺は棍棒を携えて、動きの確認をした。
「良いですね。このまま戦っても問題無さそうです。」
「それは良かったです。」
「次はソニンだな。アレを渡してやれ。」
ガルンさんがそう言うとソニンさんは3種類の色の丸薬を渡してきた。
「それぞれ強化系の丸薬です。赤が攻撃力、黄色が防御力、緑が素早さの丸薬です。一時的に効果を発揮しますが今はまだ持続時間に個人差があり、合わせて服用する事が出来ませんので、戦況に応じて服用下さい。」
「数は少ねぇが色々試してみてくれや!効果は間違いねぇからよ!」
「ありがとうございます。色々試してみます。」
「おう。最後はギールだな。因みにこれ迄の物もギールがこれから出すやつも全て、ソニンの強化薬が限界ギリギリまで使ってるから強度は上がってるからな。」
へぇ~そうなんだ。どのくらいかは分からないけど有難いな。
俺はそう思いながらソニンさんに頭を下げるとソニンさんは嬉しそうに微笑んでいた。
「じゃあ最後は私ね。」
ギールさんはそう言うと布を被せた大中小の物を出してきた。
中に入るとハロルドさんの家族もセルジュさんの家族も全員が集合していた。
するとロビンさんが出てきた。
「シュウト様、弟を助けて頂き、ありがとうございます。」
「弟?」
「はい。シュウト様が助けて頂いた商団を率いていたのは、私の実弟でございます。」
「あぁそれなら真司ですよ。」
「おぉそうでしたか、シンジ様、弟を助けて頂き、ありがとうございます。」
息子はロビンさんにそう言われると照れくさそうに『きにしないでいいよ。』と言っていたので、俺がそう伝えるとロビンさんは嬉しそうに微笑んでいた。
「皆さんが揃っているってことは王都に持っていく準備は終わったんですね。」
「はい。明日の朝、お渡し致します。」
「分かりました。では、明日受け取ったら出発しますね。」
「シュウト様、明日立たれるのは分かりましたが、工房の方にも寄ってくださいね。」
「あっ!そうでした。あの装備も渡したままでしたね。分かりました。明日朝食を食べたら向かいます。」
「承知致しました。セバス、工房にはそう伝えておいてくれ。」
ハロルドさんがそう言うとセバスさんは誰かに指示を出していた。
「それではシュウト様、明日立たれるとの事は存じておりましたので、お別れを兼ねて囁かですが食事を用意しましたので。」
ハロルドさんはそう言いながら案内をしてくれたので、食堂へ行くとパッと見で分かるくらいの豪華な食事がこれでもか!っていうくらい並んでいた。
「さ、囁か・・・ですよね?」
「はい。家族しかおりません。」
あぁそういう意味か。
「皆も席に着いたな。では、明日はシュウト様が旅立たれるが食事の前の挨拶はシュウト様に急にして欲しいというのは酷なので省略しようと思う各々食事を楽しんでくれ。それでは、乾杯!」
一瞬、ハロルドさんに最後の言葉を振られるかと思ったが、やめてくれたのにホッとしながら食事を楽しんだ。
「ハロルドさん、旅立つ前にお聞きしたいんですが。」
「何でしょうか?」
「頭や身体を洗う液体って無いんですか?」
「あぁ石鹸ですか?」
「在るんですか?」
「はい。一応はありますよ。ただそれ程売れぬ物なので、種類はそれ程有りませんが。」
「後で見せて貰っても良いですか?」
「はい。大丈夫ですよ。」
「後、髪や身体を拭く布があると嬉しいのですが。」
「承知致しました。それも後で御用意させて頂きます。」
「あぁ申し訳ありません。シュウト様はまだクリーンが使えないのでしたね。御用意しておくべきでした。」
「いえいえ。問題無いですよ。多分使えたとしても石鹸は使うと思うので。ただまぁ此方の世界の石鹸がどんな物かにもよりますけど。」
「後申し訳ないんですが、2、3日分の食料を買いたいんですけど、お勧めってありますか?」
「その様な事は此方にお任せ下さい。もう既に用意する様に指示してありますので。」
「そうなんですか。ありがとうございます。」
ハロルドさんとの会話を終えるとセルジュさんが寄ってきた。
「シュウト殿、此度は王都への物資の輸送痛み入る。」
「大丈夫ですよ。ついでですし、そのお陰で、ハロルドさんからの贈り物を多少気兼ねなく受け取ることが出来ましたし。」
「しかし助かる。この様な依頼はかなり信用出来、尚且つ完遂出来る者となると、限られておるし、どれだけ急いだとしても1週間は掛かるゆえ。しかし、本来ならこの様な依頼にはかなりの額の報酬を渡すべきなのだが良いのか?」
「はい。問題無いですよ。皆さんには色々とお世話にもなっていますし。自分としては御礼も無しに去るのが、心苦しいくらいなので。」
俺がそう言うと皆んなが「礼をするべきなのは此方の方。」と口々に言ってくれて幸せな気持ちで食事会を終えると部屋に戻った。
「良い人達で良かったなぁ。」
『そうだね。でもボクのあしならすぐにこれるよ。』
「だな。近くに来たらまた寄ろうな。」
『うん♪まかせて♪』
俺達は早目に起きる為にそのまま寝る事にした。
朝起きると朝食を食べる為に食堂に向かうとハロルドさんがもう食べていた。
俺は軽く挨拶をかわすと食事を済ませ、セバスさんから言われていたリュック型のマジックバックと2、3日分の食事を渡され、そのままハロルドさんと工房へ向かった。
工房へ着くとガルンさんが出迎えてくれた。
「待ってたぞ!コッチだ!」
ガルンさんはそう言うと昨日行った倉庫の方に向かった。
アレ?今日はそんなに多くないんじゃ?
俺がそう思っているとハロルドさんが声を掛けてきた。
「シュウト様、大量の武器や魔道具の試運転などは広い場所が必要になってきますので。」
あぁそう言えば魔道具も作ってくれるみたいな事を言ってたなぁ。
倉庫に着くとガルンさんは何も言わずに入っていったので、俺も入っていくと職人長達とソニンさんが立っていた。
「皆さん、お待たせしました。」
俺がそう言うとキルデスさんが出てきた。
「とりあえず儂らが用意したのはそっちじゃ。」
キルデスさんに指された方向には大量の魔鉄製の武器が山の様に置かれていた。
「各種、今有る分の魔鉄は全て武器にしておいたでのぅ。全部持っていくのじゃ。」
「えっ!?こんなにですか!?」
「何を言っておる、こんな武器はお主以外使わぬよ。」
まぁ、そうなのか?と思いながらも全てアイテムボックスに入れた。
「次はこれじゃが上から被せる形でシンジ様の毛を編んだ物を巻いてあるから強度は上がっとるが棍棒にした時に両先にシンジ様の尻尾を模した飾りが付いておるから杖としては使いにくくなっておるかもしれんから試しに使ってみてくれんか?必要なら簡単な物なら手直しするでの。」
俺はそう言われたので、杖を棍棒の状態にして棒術の真似事をしてみた。
「そんなに違和感は無いですけど折角付けてくれたこの飾りは槍じゃないので、逆に使いにくくなりそうなんで外して貰って良いですか?」
「そうか。やはり邪魔じゃったか。シュウト殿の武術の方向性だと効率重視って感じだったからのぅ。ところで槍だと何故要るのかのぅ。」
「槍だとその飾り部分で敵から手元や身体を戦闘中に隠し、次への攻撃動作を分からなくしたり、その飾りに魔力を送れば風の刃を発生させたり、盾を発生させたりと様々な効果を生み出せるから戦闘の幅を広げられると思いますよ。まぁ慣れる必要はあると思いますけど。」
俺はそう言いながら棍棒の先をキルデスさんの前でクルクル回して飾りで自分の姿を隠すと次の瞬間、ゆっくり横移動して目の前から消えてみせた。
「なるほどのぅ。確かに言われておらんかったら見失うのぅ。じゃがそれなら棍棒でも一緒じゃないのか?」
「いや、棍棒だとあまり意味が無いんですよ。それどころか抵抗が出来て良さが半減してしまうんで。」
「そういうものかのぅ。とりあえず外しておくでの。」
次にゴッテスさんが布で覆われた物を持ってきた。
「コレが改良版だ。」
ゴッテスさんが布を取ると元のフルアーマーに金で模様が施され、頭の部分や関節に息子の毛がファーの様に付けられて、かなりカッコイイ感じになっていた。
「凄く荘厳な感じでカッコイイですね。」
「クリスとガルンに協力してもらった傑作だ。」
俺はそう言うと装備して動きを確かめた。
「何の問題も無いですね。」
「魔力を込めたらシンジ様の毛の部分が硬質化するから防御力が上がるはずだ。」
俺はそう言われたので魔力を込めるとファーの部分がかなり硬くなった。
「コレは良いですねぇ魔力を込めたら暫く硬いままなんですねぇ。」
「そんなはずはない。」
「どういう事ですか?」
「シュウト、恐らくお前の込めた魔力量が半端ないんだ!」
「そうなんですか?まぁ戦闘開始前に魔力を込めたら暫く大丈夫そうなんでいいですけど。」
「ってかどんだけ最大魔力量を上げたんだ?」
「えぇと、途中から効率的に上げれる様になったんで、今は15万は超えました。」
「はぁ?15万だと?なんだそのバカげた魔力量は!だからお前が魔力を込めた時に空間が歪んで、俺らに圧力が掛かった様になったのか!」
「え!?一寸込めただけですよ?」
「なら、一般人が居るとこで全力で魔力なんて放出するなよ!多分、倒れるだけじゃ済まないかもしれないぞ!」
「分かりました。止めておきます。」
「では、次は私ですね。」
クリスさんはそう言うとフルアーマーに付ける用のマントを持ってきた。
「このマントは私達の魔力でも硬質化するだけではなく、シンジ様の毛を大量に使った所為か、風魔法の様な効果も発揮しますので、此処で魔力を込めるのは止めておいて下さい。」
「分かりました。じゃあ魔力を込めるとどうなるか教えて貰っても良いですか?」
「はい。この様に持って盾の様にして込めるとウィンドシールドの様になり、魔力を込めながら素早く振るとウィンドカッターの様に風の刃が出ます。」
「へぇ~流石、真司の毛ですねぇ。」
「フルアーマーに付けさせてもらっても良いですか?」
「あぁお願いします。」
俺はクリスさんにマントを付けてもらうと丁度、キルデスさんが戻ってきたので、俺は棍棒を携えて、動きの確認をした。
「良いですね。このまま戦っても問題無さそうです。」
「それは良かったです。」
「次はソニンだな。アレを渡してやれ。」
ガルンさんがそう言うとソニンさんは3種類の色の丸薬を渡してきた。
「それぞれ強化系の丸薬です。赤が攻撃力、黄色が防御力、緑が素早さの丸薬です。一時的に効果を発揮しますが今はまだ持続時間に個人差があり、合わせて服用する事が出来ませんので、戦況に応じて服用下さい。」
「数は少ねぇが色々試してみてくれや!効果は間違いねぇからよ!」
「ありがとうございます。色々試してみます。」
「おう。最後はギールだな。因みにこれ迄の物もギールがこれから出すやつも全て、ソニンの強化薬が限界ギリギリまで使ってるから強度は上がってるからな。」
へぇ~そうなんだ。どのくらいかは分からないけど有難いな。
俺はそう思いながらソニンさんに頭を下げるとソニンさんは嬉しそうに微笑んでいた。
「じゃあ最後は私ね。」
ギールさんはそう言うと布を被せた大中小の物を出してきた。
105
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる