転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第64話 [王都への旅立ち]

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「先ずはコレよ。」

ギールさんはそう言うと1番大きい布を捲った。

「大砲ですか?」

「似てるけど違うわ。コレは魔力収束砲、シュウトちゃんの破壊砲の話を聞いて思いついたんだけど街の砲台の1つとして作ってみたのを改良して作ってみたのよ。砲身はアダマンタイトでその他は聖魔導合金製で核にはAランクの魔石が使われてるから一発放つのに5万くらい魔力を込める必要があるけど魔力さえあれば連射可能よ。そうだ♪魔力を込める方法と魔力を貯めきったらどうなるか説明するからに今やってみて♪」

「はい、分かりました。では、どうすれば?」

「先ずはハンドルを持って♪そしてそのハンドルに魔力を込めるの♪」

俺は言われた通りにやってみると真ん中の小さなランプが赤から緑に変わった。

「それでMAXよ♪限界超えて込めようとしても漏れるだけだから気にせずに込めても良いようになってるわ♪」

俺は3分の1も魔力が減った感じがしなかったのでステータスを確認した。

「え?1万くらいしか減ってませんよ?」

「え?・・・あぁそうか♪多分それは貴方の魔力の性質上、無駄なく魔石に込められるからよ♪まぁ威力的には変わらないでしょうし、そこの部分が緑ならそれ以上は入らないから問題ないわ。でも一応、魔力タンクも渡しておくわね。必要なら此処に繋げれば良いから一応1個で一回分は貯めれると思うから。あぁでも貴方なら5回分か。」

ギールさんは魔力タンクを10個渡してきた。

「そういえば、どれくらいの威力があるんですか?」

「そうねぇ。竜の咆哮ぐらいはあるわよ♪それに1度魔力を込めれば漏れる事はないから次に発射するまで何時でも打てる状態になってるから不用意にハンドルのボタンを押さないでね。」

怖!だから蓋が着いてるのか。

「じゃあ次はコレね♪」

ギールさんは俺がアイテムボックスにしまうのを確認すると次の魔道具を渡してきた。

「コレは何ですか?」

「それはね♪魔物を倒した後に魔物を解体する時に使う道具よ。魔力を込めると先から魔力の刃が出る様になってるから魔力の込め方次第で刃の長さが変わるから気をつけてね♪」

そう言われたので、俺は気をつけて少しだけ魔力を込めると刃が出てきたと思った瞬間、倉庫の天井を貫いた。

「何してんのよ!魔力を抑えなさい!危ないでしょ!そんなに勢い良く魔力を込めたら!」

「えっでも一寸しか・・・すいません。」

俺は謝りながら魔力を抑えて長さを剣鉈サイズまで短くした。

「一寸って・・・まぁでもその長さが軽く出せるなら戦闘にも使えそうね。」

まぁそうか。レーザーカッターを伸ばせるって考えたら雑魚なら一気に殲滅出来そうだな。

俺がそう考えているとギールさんは最後の物の布に手をかけていた。

「最後は私の夢が詰まった物を紹介するわ♪」

ギールさんがそう言いながら布を取るとそこには地面に設置する用の足は着いてるが長めのサーフボードみたいな物があった。

「これこそ誰も実現不可能とされていた個人用飛行魔道具!“1人で飛べるもん”君です!」

おぉ飛行魔道具って事は空を飛べるのか!

俺がそう思っているとガルンさんがギールさんに声を掛けていた。

「ギール!その名前はやめとけって言っただろ!」

「だって可愛いんだもん。」

「可愛いじゃねぇよ。シュウト、お前が勝手に名前付けてやれ。此奴が考えたら全部変な名前になっちまう。」

ギールさんは「なによ。」と言いながら体育座りでいじけていた。

「い、良いんですか?」

「問題ねぇ。それともお前もあの名前が良いのか?」

「いや、それは嫌ですけど・・・。」

「なら、かまわん!彼奴にネーミングセンスは皆無だ!これから使うお前が決めろ!」

「じゃあ・・・スカイボードってどうですか?」

「どういう意味だ?」

「空の板って意味です。普通に飛ぶっていうよりも空を自由に飛び回れるならそっちかなって。」

「良いじゃねぇか。ギールもどうだ?」

「1人で飛べるもんの次くらいにはいいんじゃない。」

「じゃあ飛行魔道具スカイボードで決まりだな!」

「じゃあ使ってみて♪それに着いてる紐の先にあるのが操作と魔力を込める部分で上にあるボタンが上昇で、進むのは横のボタンよ。ボタンの強弱でスピードが変わるわ。理論上はシンジ様よりは遅いけどかなり速く飛べるし、高さも竜種と同じくらいまでは上がれるはずよ♪」

ギールさんにそう言われた俺は魔力を込めた、するとボタンを押してもないのに少しだけ浮き上がった。

「おっと。こういうのを乗るのは久々だからバランスが難しいな。」

「ボタンを押せば、尖ってる方に進むけど止まる時とか方向転換は体重移動しかないから気をつけてね♪」

俺は動作確認の為に10分くらい動かしてみた。

サーフィンやスノボーを趣味でやってて良かったな。動きがそのままだ。

俺はそう思いながらステータスを確認するともう魔力が1000も減っていた。

「計算上スカイボードを出力を全開放で使用すると10分で魔力が1万必要になってくるから気を付けてね♪」

い、1万!?そりゃ誰も使えないわ。

俺がそう思ってると息子がしっぽをピーンと立ててキラキラした目で俺を見ていた。

「真司!乗りたいか?乗りたいならおいで!」

俺がそう言うと息子は凄い勢いで俺に突っ込んできた。

「おっと!よし!行くぞ!」

俺は息子をスカイボードの先端付近に乗せて乗り回していた。

「シュウト様ー!シュウト様ー!」

下でハロルドさんが大きな声で俺を呼んでいたので降りていった。

「シュウト様、楽しいのは宜しいのですが出立しなくても宜しいのですか?かれこれ1時間程経ってしまいましたが。」

「え!?そんなに経ってましたか?」

「シュウトちゃん♪それだけ動き回ってたら5万位は魔力が減ったんじゃない?疲れてたらお姉さんの膝を貸してあげようか?」

ギールさんがそう言った瞬間、俺の背筋が凍った。

ドガーーン!!!

「何すんだテメェー!」

「シュウト様に迷惑だから止めろと言っただろ!」

俺に近づいて来ようとしていたギールさんをセバスさんが拳で制止してくれた事にホッとした俺はステータスを確認してみる。

「ギールさん、1万くらいしか減ってませんよ?」

「アレ?じゃあやっぱりシュウトちゃんは魔道具に愛されてるのね♪だとしたらさっき言った出力の話は忘れてちょうだい♪多分もっと少ないと思うから自分で見極めた方がいいかも♪」

「分かりました。」

「後、今渡した魔道具は私以外は直せる人は殆ど居ないから気を付けて使ってあげてね。」

ギールさんは最後に決めポーズをしながら言っていたが、自身の服がボロボロなのに気付いて落ち込んでいた。

「俺らから渡せるのは以上だ!気を付けて行ってこいな!今渡した武器類は他の街にも送っとくから商会に行けば手に入るが他のはまだ他では売って無いから無くなりそうなら此処に来い!」

「分かりました、近くに来たら寄らせてもらいます。これ迄!お世話になりました!」

俺はそう言いながら頭を下げた。

「気にすんな!俺達も色々教えてもらったし、お互い様だ!」

俺はガルンさんと握手した瞬間、アレ?支払いはどうしたらいいんだ?と思っているとガルンさんに声を掛けられた。

「お前、今、支払いの事を考えてたろ。もしそうなら支払いは要らねぇぞ!」

「いや、でも・・・」

「俺らの気持ちだ!それはハロルドさんにも認めてもらってる。もし、気兼ねが有るなら俺らの中にも工房の連中の中にも王都に家族がいるやつが居るからスタンピードが起こっちまったら王都を守ってやってくれや!」

「分かりました。その時は全力を尽くします!」

「おぉありがとな!まあそん時は変装しろよ。」

「はい。気を付けます。」

俺は「では、また会いましょう。」と言って工房を出た。

「では、ハロルドさん、セバスさん、此処でいいです。これ迄お世話になりました!」

俺はそう言いながら頭を下げた。

「こちらこそ楽しい日々でした。また、近くにお寄りの際は、遠慮なく寄って下さい。」

「はい。その時はよろしくお願いします。」

俺はそう言うと息子に中ぐらいのサイズになってもらい、乗ってその場を後にした。

急いで門に近づくと声が掛かった。

「おい!俺達には声も掛けずに行くつもりか!」

声の方に振り向くとそこにはアークスとカイン達が立っていた。

「お前達、帰ってたのか。」

「さっき帰ってギルドに寄ったらお前が王都に行くって言うから門で待ってたんだ。」

「そうか、ありがとな。」

「じゃあ気を付けて行ってこいよ!」

「あぁアークスも無茶するなよ!」

「うるせぇお前には言われたくねぇよ!だがありがとな!」

「カイン達も元気でな!」

「近くに寄ったらこの街に来いよ!俺達は此処で冒険者を続けるつもりだからな!」

「分かった!じゃあな皆んな!また会おう!」

俺達は握手をして、俺は門を出ていった。

街から離れる為にそのまま暫く走っていた。

『とうちゃん、やっぱりいいひとたちだったね。』

「そうだな。また来ような。」

『うん。』

「よし!そろそろ元の大きさに戻ってくれ。」

息子は『わかった。』と言うと元のサイズに戻って全力で走り始めた。

途中、盗賊に襲われてる人を助けたり、魔物に襲われてる人を助けたりはしたが順調に進んでいき、暫くすると上空に飛竜が飛んでいた。

『ねぇとうちゃん。』

「ん?何だ?」

『りゅうって、なんでとべるんだろう?まほうかなぁ?』

「多分、そうじゃないか。どう考えてもあの身体であの翼だと合って無いからなぁ。」

『そうなの?』

「あぁ筋力のみだったら最低でもあの3倍は必要だと思うぞ。」

『そうなんだぁ。』

俺達が喋っていると通り過ぎたはずの飛竜が旋回して俺達に近づいてきた。

「ん?戻ってきた?真司、襲ってくる様であれば迎撃するぞ!」

『うん!わかった!』

飛竜が俺達の方に降下し始めたのを確認した俺達は迎撃する為に構えた。

「ち、一寸待って!私です!私!」

飛竜の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ん?ガシュウさん?」

「は、はい!今、変身を解きます!」

降下してきた飛竜は変身を解くとガシュウさんになった。
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