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第65話 [到着]
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「ふ~危ないところでした。もう少しでこの世とお別れをするところでした。」
ガシュウさんは地面に降り立つと汗を拭く素振りをしながら近づいてきた。
「飛竜が襲いかかってきたのかと思って。すいません。」
「いえいえ、私が何の合図も無しに近づいたのが悪かったんで、こちらこそすいません。てっきりシンジ様が気付かれてると思っていたもので。」
それを聞いて俺は息子の方を見た。
「ん?真司。気付いてたのか?」
『とちゅうまでは、とおかったからわかんなかったけど、こえがきこえたときにきづいたよ。』
「あぁだから声が聞こえたと同時にお前が座ったのか。」
『うん。』
俺は息子の言葉に納得するとガシュウさんの方を向いた。
「真司がガシュウさんと分かったのは声が聞こえたのと同時に分かったみたいです。」
「ほう。という事は、あの距離までシンジ様は気づかなかったと?」
「そうなりますね。」
俺がそう言うとガシュウさんは嬉しそうに微笑み、遠くを見ながら1人で喋っていた。
「なるほど・・・シンジ様が幼いとはいえ、あの距離まで気付かせずに近づけたのか、やはり何事も研鑽を積み重ね、日々修練を・・・・・」
ガシュウさんが完全に1人の世界に入ってしまったので、声を掛けてみた。
「ガシュウさん!ガシュウさーん!」
「ハッ!申し訳ありませんシュウト様、あまりにも嬉しかったもので、没入しておりました。」
「それは良いですけど何かありましたか?」
「いえ、飛んでいたらシュウト様を見かけたので、御挨拶をと思いまして。」
「そうなんですね。ありがとうございます。てっきり何かあったのかと。」
「いえ、特に何かあったとは聞いてませんね。」
「ところでシュウト様は急ぎの使命で王都に行かれるのですか?」
「急ぎといえば急ぎですけど今日明日とかそこまででは無いですね。」
「という事は例のスタンピードの件ですか?」
「そうですね。起こらないのが1番ですが、起こってしまった時に自分が動いていれば、と後悔するのは嫌なので、出来る事をしようかと。」
俺がそう言うとガシュウさんは「流石使徒になられる方は違いますね。」と感心した様に頷いていた。
「あっそうだ!ガシュウさんから贈られた変身魔道具ですが、そのまま預かっててもいいですか?今着けてる魔道具が故障したりした時に困ってしまうんで。」
「それは勿論結構ですよ。ちゃんとした物が出来上がった後はそうしてもらおうと思っていましたので。」
ガシュウさんにそう言われた俺は「ありがとうございます。」とガシュウさんに頭を下げた。
「いえいえ、シュウト様に頭を下げさせる訳にはいきません。私共は神に仕える者です。如何様な事でも使徒様の為であれば動くというもの。おっとそうなると私がお渡しした魔道具をお貸しして頂けませんか?」
俺は「はい。」と返事をして変身魔道具を渡すとガシュウさんは魔道具に魔力を込め始めた。
「シュウト様、お待たせ致しました。ギリギリまで魔力を込めましたので、問題ないかと思われます。」
「何から何までありがとうございます。ところで自分が受け取った魔道具に使われている魔石もそうですけど、魔石に充填した魔力って漏れることはないのですか?」
「質が良い魔石に関しては漏れる事はありませんよ。漏れるとすれば余程質の悪い魔石なのだと思われます。」
「なるほど、なら安心しました。」
「ところで、王都までまだ有りますがお送り致しましょうか?」
「いえ、大丈夫です。真司がいますので。お心遣いありがとうございます。」
「おぉそうでしたね。お時間を取らせてしまい申し訳ありません。」
「いえいえ、ガシュウさんにお礼が言えたんでスッキリしました。また会いましょう。」
「はい。また何処かで。」
俺達はそう言うと走り始めた。
暫くして盆地が近づいてきたので迂回して予定通り少し離れた拓けた場所に到着した時には昼を過ぎてたので、俺達は一旦昼食を摂ることにした。
「やっと3分の1か。流石にスカイボードで時間を取り過ぎたか。このままのペースだと夕暮れまでに間に合いそうにないなぁ。」
『じゃあもっととばす?』
「ん?まぁそこまで急いでる訳じゃないんだけどな。」
『でもなにかあったらダメだからいそいでたんだよねぇ?』
「まぁな。」
『ボクならだいじょうぶだよ。それにアソコのちかくをとおるからまりょくをおさえてはしってたし、ここからはちかくにいくまで、きにしなくていいんだよねぇ。』
「そうだな。此処から真っ直ぐ王都に行くルートなら街も村もないって言ってたから好きにしていいぞ。」
『じゃあまにあうとおもうよ。それにはしってるときにまりょくをおさえるほうがつかれるし。』
「そうか。じゃあ頼むな。」
俺がそう言うと嬉しそうに『うん。』と言う息子を撫でて食事を摂った。
「じゃあ行くか。」
『うん♪』
息子はそう言うと先程までの倍ぐらいのスピードで走った。
「そこまで全力で走らなくてもいいぞ。」
『ぜんりょくではしってないよ?』
「そうなのか?前に全力で走ってくれた時より速いと思うんだが。」
『あのピカッてひかってからどんどんちからがつよくなってるみたいではやくうごけるようになってきたんだ♪』
「じゃあ全力を一寸だけ出してみてくれないか?」
『いいの♪じゃあいくよ♪』
息子はそう言うと更に速くなり体感で倍くらいのスピードで暫く走った。
『どうはやくなったでしょ?』
「そうだな。そろそろ全力を出すのを止めようか父さんが疲れてきたから。」
『うん。わかったぁ。』
「しかし、速くなったなぁ。この分だと余裕で着きそうだな。」
そう言いながら俺が撫でると息子は嬉しくなってテンションが上がったのか、落としてくれたはずのスピードが徐々に上がり始め、気付くと全力のスピードに戻っていた。
「し、真司!真司!スピードを抑えてくれ!このままだと王都を過ぎてしまう!」
『アッ!ごめんなさい。うれしくて、ついがんばっちゃった。』
「まぁそれは気にするな。父さんもお前が嬉しいのはわかってるから。後、もう少ししたら合図するからそしたら魔力も抑えてくれるか?」
『わかった♪』
俺が肩で息をしながらそう言うとスピードを落としてくれた。
暫く走ると王都にかなり近づいたので息子に合図を出し、森から大通りに出ると王都が見えてきた。
「流石に王都、近づいたとはいえかなり大きいなぁ。」
『あのまちのさんばいくらいはありそうだねぇ。』
俺はそう言いながらまだ日も高かったので懐中時計を見てみる。
「まだ15時か、速いとは思ったけど相当飛ばして来たんだなぁ。真司、疲れてないか?」
『ぜんぜんだいじょうぶだよ。けど、こんなにはなれてるのに、すごくならんでるけど、どうするのとうちゃん?』
「ハロルドさんから王都の貴族門は南側にあるって言ってたから右側に行ってくれるか?」
『はーい。』
俺達が門に近づくと門兵が20人位出てきて止められた。
「Aランク冒険者とお見受けするが、此処は貴族門となるゆえ、貴族かそれに類する物で証明出来ぬ場合通す事は出来ぬが、それらを持っているか!」
俺はそう言われたのでシュナイダー王国のメダルを見せた。すると彼等は跪き頭を垂れた。
「申し訳ございません!王家の方とは露知らず大変失礼をしました!」
「いえいえ、大丈夫ですよ頭を上げてください。王家の人間でもないですし、ただこのメダルを陛下から貰っただけなんで。」
「承知致しました。しかし、陛下からメダルを下賜される様な御方とはお会いできて光栄に存じます。」
「光栄だなんて大袈裟な。ところで通っても良いですか?」
「ハッ!無論で御座います。どうぞお通りを。」
「ありがとうございます。あっそうだ!陛下にシュウトが来たと連絡を入れて貰えると有難いんですけど、お願い出来ますか?」
「承知致しました。」
「ありがとうございます。あっそうだ。これで皆さんで食事でもして下さい。」
俺はそう言って先頭で話してた人に大銀貨4枚を渡して立ち去った。
「とりあえず城に行くか。」
『とうちゃん、とりあえずちゅうくらいのサイズになるね。』
「おぉそうだな。その大きさだと動きづらいもんな。」
『で、とうちゃんギルドのオジサンが、おかねわたしたら、めだつからダメって、いってたのにいいの?』
「あぁ確かにそうだが、門兵の人には顔を覚えて貰ってた方が良いからアレでいいんだよ。」
『そうなんだ。』
「とりあえず城までは距離がありそうだから人の邪魔にならない程度で急いで向かってくれるか?」
『うん。でもおうとなのにあんまりひとがいないねぇ。』
「あぁ貴族門から入った場所は貴族街っていう場所らしくて、貴族や豪商しか居ないらしいからそれで少ないんじゃないか。」
『ふ~ん、そうなんだぁ。』
俺達はその後も話をしながら進んで行くと広い水堀を備えた大きな城が見えてきた。
『おっきいねぇ。それにおしろのまわりにいけがあるよ。』
「あぁ大きいな。それと真司、池じゃなくてアレは水堀っていうんだぞ。」
『みずぼり?』
「あぁアレは外敵の侵入を防ぐ効果があるんだ。まぁ魔物相手にどこまで効果が有るかは分からないけどな。」
俺達が話していると城に渡る為の橋の所にいた他の兵士とは違い、無骨だが歴戦の勇士を思わせる方が走ってきた。
「シュウト様とお見受けしますが、メダルと身分証を確認させて頂いても宜しいですか?」
そう言われたので、俺は「はい。」と返事をしながら息子から降り、メダルとギルドカードを渡した。
「ありがとうございます。私はアルトス・ラ・フールという者です。近衛騎士をさせて頂いております。」
「ご丁寧にどうも。自分はシュウト・オオヤマジと申します。この子は自分の従魔で真司です。後、自分の事は呼び捨てで良いですよ。」
「そういう訳には、ではシュウト殿と呼ばせて頂きますね。では、私の事はアルトスとお呼び下さい。では、シュウト殿、此方へどうぞ。ご案内します。」
「なら、アルトスさんとお呼びしますね。お願いします。」
俺はそう言うと息子に小さくなってもらい、抱き上げてアルトスさんの後ろに着いて行った。
ガシュウさんは地面に降り立つと汗を拭く素振りをしながら近づいてきた。
「飛竜が襲いかかってきたのかと思って。すいません。」
「いえいえ、私が何の合図も無しに近づいたのが悪かったんで、こちらこそすいません。てっきりシンジ様が気付かれてると思っていたもので。」
それを聞いて俺は息子の方を見た。
「ん?真司。気付いてたのか?」
『とちゅうまでは、とおかったからわかんなかったけど、こえがきこえたときにきづいたよ。』
「あぁだから声が聞こえたと同時にお前が座ったのか。」
『うん。』
俺は息子の言葉に納得するとガシュウさんの方を向いた。
「真司がガシュウさんと分かったのは声が聞こえたのと同時に分かったみたいです。」
「ほう。という事は、あの距離までシンジ様は気づかなかったと?」
「そうなりますね。」
俺がそう言うとガシュウさんは嬉しそうに微笑み、遠くを見ながら1人で喋っていた。
「なるほど・・・シンジ様が幼いとはいえ、あの距離まで気付かせずに近づけたのか、やはり何事も研鑽を積み重ね、日々修練を・・・・・」
ガシュウさんが完全に1人の世界に入ってしまったので、声を掛けてみた。
「ガシュウさん!ガシュウさーん!」
「ハッ!申し訳ありませんシュウト様、あまりにも嬉しかったもので、没入しておりました。」
「それは良いですけど何かありましたか?」
「いえ、飛んでいたらシュウト様を見かけたので、御挨拶をと思いまして。」
「そうなんですね。ありがとうございます。てっきり何かあったのかと。」
「いえ、特に何かあったとは聞いてませんね。」
「ところでシュウト様は急ぎの使命で王都に行かれるのですか?」
「急ぎといえば急ぎですけど今日明日とかそこまででは無いですね。」
「という事は例のスタンピードの件ですか?」
「そうですね。起こらないのが1番ですが、起こってしまった時に自分が動いていれば、と後悔するのは嫌なので、出来る事をしようかと。」
俺がそう言うとガシュウさんは「流石使徒になられる方は違いますね。」と感心した様に頷いていた。
「あっそうだ!ガシュウさんから贈られた変身魔道具ですが、そのまま預かっててもいいですか?今着けてる魔道具が故障したりした時に困ってしまうんで。」
「それは勿論結構ですよ。ちゃんとした物が出来上がった後はそうしてもらおうと思っていましたので。」
ガシュウさんにそう言われた俺は「ありがとうございます。」とガシュウさんに頭を下げた。
「いえいえ、シュウト様に頭を下げさせる訳にはいきません。私共は神に仕える者です。如何様な事でも使徒様の為であれば動くというもの。おっとそうなると私がお渡しした魔道具をお貸しして頂けませんか?」
俺は「はい。」と返事をして変身魔道具を渡すとガシュウさんは魔道具に魔力を込め始めた。
「シュウト様、お待たせ致しました。ギリギリまで魔力を込めましたので、問題ないかと思われます。」
「何から何までありがとうございます。ところで自分が受け取った魔道具に使われている魔石もそうですけど、魔石に充填した魔力って漏れることはないのですか?」
「質が良い魔石に関しては漏れる事はありませんよ。漏れるとすれば余程質の悪い魔石なのだと思われます。」
「なるほど、なら安心しました。」
「ところで、王都までまだ有りますがお送り致しましょうか?」
「いえ、大丈夫です。真司がいますので。お心遣いありがとうございます。」
「おぉそうでしたね。お時間を取らせてしまい申し訳ありません。」
「いえいえ、ガシュウさんにお礼が言えたんでスッキリしました。また会いましょう。」
「はい。また何処かで。」
俺達はそう言うと走り始めた。
暫くして盆地が近づいてきたので迂回して予定通り少し離れた拓けた場所に到着した時には昼を過ぎてたので、俺達は一旦昼食を摂ることにした。
「やっと3分の1か。流石にスカイボードで時間を取り過ぎたか。このままのペースだと夕暮れまでに間に合いそうにないなぁ。」
『じゃあもっととばす?』
「ん?まぁそこまで急いでる訳じゃないんだけどな。」
『でもなにかあったらダメだからいそいでたんだよねぇ?』
「まぁな。」
『ボクならだいじょうぶだよ。それにアソコのちかくをとおるからまりょくをおさえてはしってたし、ここからはちかくにいくまで、きにしなくていいんだよねぇ。』
「そうだな。此処から真っ直ぐ王都に行くルートなら街も村もないって言ってたから好きにしていいぞ。」
『じゃあまにあうとおもうよ。それにはしってるときにまりょくをおさえるほうがつかれるし。』
「そうか。じゃあ頼むな。」
俺がそう言うと嬉しそうに『うん。』と言う息子を撫でて食事を摂った。
「じゃあ行くか。」
『うん♪』
息子はそう言うと先程までの倍ぐらいのスピードで走った。
「そこまで全力で走らなくてもいいぞ。」
『ぜんりょくではしってないよ?』
「そうなのか?前に全力で走ってくれた時より速いと思うんだが。」
『あのピカッてひかってからどんどんちからがつよくなってるみたいではやくうごけるようになってきたんだ♪』
「じゃあ全力を一寸だけ出してみてくれないか?」
『いいの♪じゃあいくよ♪』
息子はそう言うと更に速くなり体感で倍くらいのスピードで暫く走った。
『どうはやくなったでしょ?』
「そうだな。そろそろ全力を出すのを止めようか父さんが疲れてきたから。」
『うん。わかったぁ。』
「しかし、速くなったなぁ。この分だと余裕で着きそうだな。」
そう言いながら俺が撫でると息子は嬉しくなってテンションが上がったのか、落としてくれたはずのスピードが徐々に上がり始め、気付くと全力のスピードに戻っていた。
「し、真司!真司!スピードを抑えてくれ!このままだと王都を過ぎてしまう!」
『アッ!ごめんなさい。うれしくて、ついがんばっちゃった。』
「まぁそれは気にするな。父さんもお前が嬉しいのはわかってるから。後、もう少ししたら合図するからそしたら魔力も抑えてくれるか?」
『わかった♪』
俺が肩で息をしながらそう言うとスピードを落としてくれた。
暫く走ると王都にかなり近づいたので息子に合図を出し、森から大通りに出ると王都が見えてきた。
「流石に王都、近づいたとはいえかなり大きいなぁ。」
『あのまちのさんばいくらいはありそうだねぇ。』
俺はそう言いながらまだ日も高かったので懐中時計を見てみる。
「まだ15時か、速いとは思ったけど相当飛ばして来たんだなぁ。真司、疲れてないか?」
『ぜんぜんだいじょうぶだよ。けど、こんなにはなれてるのに、すごくならんでるけど、どうするのとうちゃん?』
「ハロルドさんから王都の貴族門は南側にあるって言ってたから右側に行ってくれるか?」
『はーい。』
俺達が門に近づくと門兵が20人位出てきて止められた。
「Aランク冒険者とお見受けするが、此処は貴族門となるゆえ、貴族かそれに類する物で証明出来ぬ場合通す事は出来ぬが、それらを持っているか!」
俺はそう言われたのでシュナイダー王国のメダルを見せた。すると彼等は跪き頭を垂れた。
「申し訳ございません!王家の方とは露知らず大変失礼をしました!」
「いえいえ、大丈夫ですよ頭を上げてください。王家の人間でもないですし、ただこのメダルを陛下から貰っただけなんで。」
「承知致しました。しかし、陛下からメダルを下賜される様な御方とはお会いできて光栄に存じます。」
「光栄だなんて大袈裟な。ところで通っても良いですか?」
「ハッ!無論で御座います。どうぞお通りを。」
「ありがとうございます。あっそうだ!陛下にシュウトが来たと連絡を入れて貰えると有難いんですけど、お願い出来ますか?」
「承知致しました。」
「ありがとうございます。あっそうだ。これで皆さんで食事でもして下さい。」
俺はそう言って先頭で話してた人に大銀貨4枚を渡して立ち去った。
「とりあえず城に行くか。」
『とうちゃん、とりあえずちゅうくらいのサイズになるね。』
「おぉそうだな。その大きさだと動きづらいもんな。」
『で、とうちゃんギルドのオジサンが、おかねわたしたら、めだつからダメって、いってたのにいいの?』
「あぁ確かにそうだが、門兵の人には顔を覚えて貰ってた方が良いからアレでいいんだよ。」
『そうなんだ。』
「とりあえず城までは距離がありそうだから人の邪魔にならない程度で急いで向かってくれるか?」
『うん。でもおうとなのにあんまりひとがいないねぇ。』
「あぁ貴族門から入った場所は貴族街っていう場所らしくて、貴族や豪商しか居ないらしいからそれで少ないんじゃないか。」
『ふ~ん、そうなんだぁ。』
俺達はその後も話をしながら進んで行くと広い水堀を備えた大きな城が見えてきた。
『おっきいねぇ。それにおしろのまわりにいけがあるよ。』
「あぁ大きいな。それと真司、池じゃなくてアレは水堀っていうんだぞ。」
『みずぼり?』
「あぁアレは外敵の侵入を防ぐ効果があるんだ。まぁ魔物相手にどこまで効果が有るかは分からないけどな。」
俺達が話していると城に渡る為の橋の所にいた他の兵士とは違い、無骨だが歴戦の勇士を思わせる方が走ってきた。
「シュウト様とお見受けしますが、メダルと身分証を確認させて頂いても宜しいですか?」
そう言われたので、俺は「はい。」と返事をしながら息子から降り、メダルとギルドカードを渡した。
「ありがとうございます。私はアルトス・ラ・フールという者です。近衛騎士をさせて頂いております。」
「ご丁寧にどうも。自分はシュウト・オオヤマジと申します。この子は自分の従魔で真司です。後、自分の事は呼び捨てで良いですよ。」
「そういう訳には、ではシュウト殿と呼ばせて頂きますね。では、私の事はアルトスとお呼び下さい。では、シュウト殿、此方へどうぞ。ご案内します。」
「なら、アルトスさんとお呼びしますね。お願いします。」
俺はそう言うと息子に小さくなってもらい、抱き上げてアルトスさんの後ろに着いて行った。
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