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第66話 [謁見の間]
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アルトスさんに案内される俺は城の中を歩いていた。
『とうちゃん、さすがにおおさまがいるところだねぇ、ピカピカしてるのがいっぱいだね。』
「そうだな。絢爛豪華此処にありって感じだな。」
「シュウト殿、確かに王城ですのでこの国の経済を豊かにする為に豪華ですが、国王陛下は質素倹約な方なので、必要以上に煌びやかにするのは好まれませんので、この程度なのですよ。」
へぇ~これでも抑えてるだなぁ~。
そう思っていると待合室の様な部屋に通された。
「暫く此処でお待ち下さい。」
俺は言われた通りに部屋のソファーに座って待っていた。
『とうちゃん、だれかのぞいてるねぇ。』
「そうだな。魔法も使ってるみたいだから俺が本物か確かめてるんじゃないか。まぁ気分のいいものではないが。」
『そうだねぇ。じゃあビックリさせてみる?』
「止めとけ。多分、ビックリじゃ済まなくなるからな。」
『は~い。』
俺達がそんな話をしているとバタバタと走る音が遠くから聞こえてきた。
「シュウト様、失礼します。」
そう言われたので「どうぞ。」と言うとセドさんが入ってきた。
セドさんは部屋に入るなり片手を上げると周りの気配が一瞬で消えた。するとセドさんは深々と頭を下げた。
「シュウト様、申し訳御座いません!」
「いえいえ、確かに魔法を当て続けられるのは気持ち悪かったですが、安全の為と分かってますので、お気になさらずに。」
「そう言われると助かります。シュウト様にはこれから謁見の間までご同行願いたいのですが、宜しいですか?」
「あぁやっぱり物資を渡して終わりとはならないんですね。」
「はい。申し訳ないのですが、ただ謁見の間には数人の者しか居りませんし、堅苦しいものではないので御安心下さい。」
俺は内心ホッとしながら頷いた。
「で、シュウト様にお願い事が1つ有るのですが宜しいでしょうか?」
「はい。自分に出来る事なら。」
「では、今からご同行願う謁見の間にいる者だけには、シュウト様とシンジ様の素性を伝えさせて貰いたいのです。」
「それは何故ですか?」
「今後、もし、スタンピード等の王都を揺るがす事件が起こった時にシュウト様が自由に動ける様にする為で御座います。」
「なるほど、それなら伝えてもらっても構いませんが、ただ契約だけはして貰っても良いですか?」
「それは無論確実にしますし、シュウト様の御迷惑にならない様に善処させて頂きます。」
「真司もそれで良いよな。」
『うん。ボクはどっちでもいいよ。』
「真司も問題ないみたいなんで、それで良いですよ。」
「ありがとうございます。では、謁見の間まで、御案内致します。」
セドさんは入ってきた扉とは逆の扉を開けたので、疑問に思っているとセドさんは笑顔で「ささ。」と言われたのでセドさんの案内されるがままに部屋を出た。
「セドさん、もしかしてあっちから出たら捕らえられたりするんですか?」
「はい。私が合図を出し、向こう側から出た瞬間、捕縛されます。」
流石、王様が居るだけあって警戒が厳しいなぁ。
そう思ってから暫く歩いていると兵士が2人、荘厳な扉の前に立っていた。
「此方に御座います。」
扉が開かれるとセドさんが進み、それに着いて行くと階段の上で豪華な椅子に座ったリーグさんとその隣に綺麗な女性が座り、その横には王子と王女だろうか、少し年上そうな男子が1人、俺と同じくらいの男子1人、女子が1人立っており、その斜め後ろには先程案内してくれたアルトスさんが立ち、リーグさんの斜め後ろに顔の見た目はハロルドさんよりちょい下ぐらいに見えるのだけど今にも着ている鎧が弾け飛びそうに見えるくらいマッチョな男性が立っており、階段下の両脇に片側には1人、気難しそうな顔をした中年の男性がおり、その隣には綺麗な女性が、もう片側には顔に大きな傷がある厳つい男性が1人とザ・魔法使いって感じの老人が1人立っていた。
俺はそんな人達がいる場所に緊張しながらセドさんと進んでいき、セドさんが真ん中付近でリーグさんに跪き、頭を垂れたので、それに倣い、俺も跪き、頭を垂れた。
入ってきた扉が閉じるとリーグさんが声を掛けてきた。
「セドリック、此方へ。シュウト殿は立ってよいぞ。」
リーグさんがそう言うとセドさんはリーグさんの横に行き、俺も立って良いと言われたので、とりあえず立った。
「結界を。」
セドさんがそう言うとアルトスさんが近くの柱に在るボタンを押し、ザ・魔法使いの老人が何かを唱えて魔法を使った。
「よし!皆にはシュウト殿を紹介する前に契約をしてもらう。」
結界が張られたことを確認したリーグさんは開口一番にそう言った。
「私共もですか?」
「そうだ。王妃であろうとこの場の全員にしてもらう。」
「分かりました。」
リーグさんの隣にいる女性に対してリーグさんが返答すると全員が契約書に署名をして契約が成った。
するとリーグさんは「シュウト殿、すまぬ。」と言うとリーグさんとセドさんは階段から降りてきて、俺達の前で跪き、頭を垂れた。
2人の行動で周りの全員がポカンとしていた。
「何をしている!皆も早よせんか!此方に御座すは、世界神で有らせられる、アストライアー様の使徒であるシュウト様とその従魔の聖獣白虎のシンジ様で有らせられるぞ!」
リーグさんがそう言うと周りの全員が青ざめ、全員が俺達の前まで来て跪き、頭を垂れた。
えー!さっきリーグさんが謝ったのってもしかしてこの事!?
「シュウト殿、先程は失礼致した。結界を幾重にも重ねないとシュウト殿の正体がバレる可能性が有ったゆえ、お許し願いたい。」
「リーグさん、それは自分の正体を隠そうとしてくれた事なんで良いんですけど、もう普通にしてくれませんか?」
俺が戸惑いながらそう言うとリーグさんとセドさんは立ち上がった。
「皆も立て、使徒様の御命令だ!」
いやいや、命令なんてしてませんからね!
リーグさんがそう言うと全員が立った。
「シュウト殿、申し訳ない。命令と言わねば立たぬ者もいるゆえ。」
あっなるほど、確かにその方が良いのか。
「皆、シュウト殿に挨拶をせい。」
「では、私から私はリーグの妻で王妃をさせて頂いております。オリビア・ファン・シュナイダーと申します。オリビアとお呼び下さい。」
「流石に呼び捨ては出来ないのでオリビアさんで許して下さい。」
「承知致しました。」
オリビアさんは優雅にお辞儀をした。
「僕は王太子をしてるハンク・ファン・シュナイダー。ソフィアが言っていた面白い人ってもしかして君かい?」
「ハンク様、そうかもしれませんね。」
「年も近いだろうし、ハンクで良いよ。僕もシュウトって呼ぶから。それに言葉も崩していいよ。」
「分かったハンク。」
ハンクは嬉しそうに「いいね。」と言っていたが他の年上の方々は何言ってるんだって顔でハンクを見ていたが俺が良いと言ってる手前何も言わなかった。
「俺はルーク、ルーク・ファン・シュナイダー。ただの第二王子だから畏まる必要はないぜ。俺の事も呼び捨てで良いし、俺もシュウトって呼ぶな。」
「分かったルーク。」
「シュウトもAランク冒険者だろ。」
「あぁ。俺もって事はルークも王子なのにAランク冒険者なのか?」
「あぁ宮仕えなんて性に合わねえからな。それに兄貴が居るから王家は安泰だしな。」
「それで良いのかよ。」
「良いの良いの。他国みたいに兄弟で争うなんて馬鹿らしいしな。」
なら、良いのか?
俺がそう思っていると周りの年上の方々は今度は頭を抱えていた。
「次は私の番ですわね。私は王女をさせてもらっています。マリー・ファン・シュナイダーと申します。以後、お見知りおきを。マリーとお呼び下さい。」
「マリーさんもよろしくお願いします。」
「いえ、シュウト様、お兄様達だけずるいですわ。私も呼び捨ての方がいいですわ。」
「いや、流石に女性を呼び捨てにする訳には・・・。」
「マリー、流石に不味いだろ。お前には婚約者もいる事だしなぁ。」
「ハンクお兄様、私は他国へなど行きたくありません!」
「それは何度も言ってるじゃないか、仕方ない事なんだ。それにお前もあの王子の事は好きなんだろ?」
「それは・・・」
何か話の方向が変わったのは良いが、どうしたらいいか困っているとリーグさんが2人に声を掛けた。
「お前達!シュウト殿が困るであろう!呼び名の件はシュウト殿がそれで良いと仰っているから良いが、お前達はもっと王族としての立場を考えなさい!」
リーグさん、言ってる事は正しいんだけどなぁ・・・。
俺がそう思っているとセドさんが咳払いをしてから声を発した。
「ゴボン!という事で、王家の方の紹介は終わりましたので、続きまして大臣の方から紹介をお願いします。」
「では、私から。私はこの国の財務大臣をさせて頂いております、ドルボア・ドゥネス・オブシアンと申します。シュウト様、気軽にドルボアと呼んで頂ければ幸いです。」
「ドルボアさん、よろしくお願いします。ところで様は付けなくても良いですよ。」
「そういう訳には行きません。王と同じ様には呼べません。」
あぁそういう事か。
「次は俺がいこう。最初に一言、顔に傷があって見苦しいとは思うが許して欲しい。俺は軍務大臣をやっているバトロス・スパーク・パイラー。シュウト様はバトロスと呼べばいい。」
「見苦しいなんて思わないですよ。バトロスさん、よろしくお願いします。」
「そう言って貰えると助かる。」
「次は私ですね。私は法務大臣をさせて頂いています。セドリックの妻でパメラ・シン・ブリステンと申します。シュウト様、私の事はパメラでもいいのですが、呼び難いのであればパメラさんでお願い致します。」
「あ、ありがとうございます。パメラさん、よろしくお願いします。」
ん?セドさんの奥さん?え?いいの?
俺がパメラさんと言葉を交してから混乱しているとリーグさんがハンク達との話が終わったのか俺の疑問に答えてくれた。
「余の国は高官に貴族の者が多いとはいえ、実力主義でのパメラ殿以上に法務の仕事が出来る者が居ないのだ。パメラ殿からの要望もあって代われる者を育てている所なのだ。」
あぁなるほど、それならいいのか?
俺が納得しかけていると今度はパメラさんが話し掛けてきた。
「私もセドリックが当主になる時には公爵領に戻らなければいけませんので、育てていますが、1番出来る子が平民なので、その子が功績を挙げる事が出来れば直ぐにでも代われるのですが。」
「そこが問題なのだ。パメラ殿が居る限り、問題を起こす者が居ない。かといって降ろす訳にもいかないのだ。」
あぁそういう事か。
「妻の事は今はいいので、最後に近衛騎士団の面々を紹介致します。」
『とうちゃん、さすがにおおさまがいるところだねぇ、ピカピカしてるのがいっぱいだね。』
「そうだな。絢爛豪華此処にありって感じだな。」
「シュウト殿、確かに王城ですのでこの国の経済を豊かにする為に豪華ですが、国王陛下は質素倹約な方なので、必要以上に煌びやかにするのは好まれませんので、この程度なのですよ。」
へぇ~これでも抑えてるだなぁ~。
そう思っていると待合室の様な部屋に通された。
「暫く此処でお待ち下さい。」
俺は言われた通りに部屋のソファーに座って待っていた。
『とうちゃん、だれかのぞいてるねぇ。』
「そうだな。魔法も使ってるみたいだから俺が本物か確かめてるんじゃないか。まぁ気分のいいものではないが。」
『そうだねぇ。じゃあビックリさせてみる?』
「止めとけ。多分、ビックリじゃ済まなくなるからな。」
『は~い。』
俺達がそんな話をしているとバタバタと走る音が遠くから聞こえてきた。
「シュウト様、失礼します。」
そう言われたので「どうぞ。」と言うとセドさんが入ってきた。
セドさんは部屋に入るなり片手を上げると周りの気配が一瞬で消えた。するとセドさんは深々と頭を下げた。
「シュウト様、申し訳御座いません!」
「いえいえ、確かに魔法を当て続けられるのは気持ち悪かったですが、安全の為と分かってますので、お気になさらずに。」
「そう言われると助かります。シュウト様にはこれから謁見の間までご同行願いたいのですが、宜しいですか?」
「あぁやっぱり物資を渡して終わりとはならないんですね。」
「はい。申し訳ないのですが、ただ謁見の間には数人の者しか居りませんし、堅苦しいものではないので御安心下さい。」
俺は内心ホッとしながら頷いた。
「で、シュウト様にお願い事が1つ有るのですが宜しいでしょうか?」
「はい。自分に出来る事なら。」
「では、今からご同行願う謁見の間にいる者だけには、シュウト様とシンジ様の素性を伝えさせて貰いたいのです。」
「それは何故ですか?」
「今後、もし、スタンピード等の王都を揺るがす事件が起こった時にシュウト様が自由に動ける様にする為で御座います。」
「なるほど、それなら伝えてもらっても構いませんが、ただ契約だけはして貰っても良いですか?」
「それは無論確実にしますし、シュウト様の御迷惑にならない様に善処させて頂きます。」
「真司もそれで良いよな。」
『うん。ボクはどっちでもいいよ。』
「真司も問題ないみたいなんで、それで良いですよ。」
「ありがとうございます。では、謁見の間まで、御案内致します。」
セドさんは入ってきた扉とは逆の扉を開けたので、疑問に思っているとセドさんは笑顔で「ささ。」と言われたのでセドさんの案内されるがままに部屋を出た。
「セドさん、もしかしてあっちから出たら捕らえられたりするんですか?」
「はい。私が合図を出し、向こう側から出た瞬間、捕縛されます。」
流石、王様が居るだけあって警戒が厳しいなぁ。
そう思ってから暫く歩いていると兵士が2人、荘厳な扉の前に立っていた。
「此方に御座います。」
扉が開かれるとセドさんが進み、それに着いて行くと階段の上で豪華な椅子に座ったリーグさんとその隣に綺麗な女性が座り、その横には王子と王女だろうか、少し年上そうな男子が1人、俺と同じくらいの男子1人、女子が1人立っており、その斜め後ろには先程案内してくれたアルトスさんが立ち、リーグさんの斜め後ろに顔の見た目はハロルドさんよりちょい下ぐらいに見えるのだけど今にも着ている鎧が弾け飛びそうに見えるくらいマッチョな男性が立っており、階段下の両脇に片側には1人、気難しそうな顔をした中年の男性がおり、その隣には綺麗な女性が、もう片側には顔に大きな傷がある厳つい男性が1人とザ・魔法使いって感じの老人が1人立っていた。
俺はそんな人達がいる場所に緊張しながらセドさんと進んでいき、セドさんが真ん中付近でリーグさんに跪き、頭を垂れたので、それに倣い、俺も跪き、頭を垂れた。
入ってきた扉が閉じるとリーグさんが声を掛けてきた。
「セドリック、此方へ。シュウト殿は立ってよいぞ。」
リーグさんがそう言うとセドさんはリーグさんの横に行き、俺も立って良いと言われたので、とりあえず立った。
「結界を。」
セドさんがそう言うとアルトスさんが近くの柱に在るボタンを押し、ザ・魔法使いの老人が何かを唱えて魔法を使った。
「よし!皆にはシュウト殿を紹介する前に契約をしてもらう。」
結界が張られたことを確認したリーグさんは開口一番にそう言った。
「私共もですか?」
「そうだ。王妃であろうとこの場の全員にしてもらう。」
「分かりました。」
リーグさんの隣にいる女性に対してリーグさんが返答すると全員が契約書に署名をして契約が成った。
するとリーグさんは「シュウト殿、すまぬ。」と言うとリーグさんとセドさんは階段から降りてきて、俺達の前で跪き、頭を垂れた。
2人の行動で周りの全員がポカンとしていた。
「何をしている!皆も早よせんか!此方に御座すは、世界神で有らせられる、アストライアー様の使徒であるシュウト様とその従魔の聖獣白虎のシンジ様で有らせられるぞ!」
リーグさんがそう言うと周りの全員が青ざめ、全員が俺達の前まで来て跪き、頭を垂れた。
えー!さっきリーグさんが謝ったのってもしかしてこの事!?
「シュウト殿、先程は失礼致した。結界を幾重にも重ねないとシュウト殿の正体がバレる可能性が有ったゆえ、お許し願いたい。」
「リーグさん、それは自分の正体を隠そうとしてくれた事なんで良いんですけど、もう普通にしてくれませんか?」
俺が戸惑いながらそう言うとリーグさんとセドさんは立ち上がった。
「皆も立て、使徒様の御命令だ!」
いやいや、命令なんてしてませんからね!
リーグさんがそう言うと全員が立った。
「シュウト殿、申し訳ない。命令と言わねば立たぬ者もいるゆえ。」
あっなるほど、確かにその方が良いのか。
「皆、シュウト殿に挨拶をせい。」
「では、私から私はリーグの妻で王妃をさせて頂いております。オリビア・ファン・シュナイダーと申します。オリビアとお呼び下さい。」
「流石に呼び捨ては出来ないのでオリビアさんで許して下さい。」
「承知致しました。」
オリビアさんは優雅にお辞儀をした。
「僕は王太子をしてるハンク・ファン・シュナイダー。ソフィアが言っていた面白い人ってもしかして君かい?」
「ハンク様、そうかもしれませんね。」
「年も近いだろうし、ハンクで良いよ。僕もシュウトって呼ぶから。それに言葉も崩していいよ。」
「分かったハンク。」
ハンクは嬉しそうに「いいね。」と言っていたが他の年上の方々は何言ってるんだって顔でハンクを見ていたが俺が良いと言ってる手前何も言わなかった。
「俺はルーク、ルーク・ファン・シュナイダー。ただの第二王子だから畏まる必要はないぜ。俺の事も呼び捨てで良いし、俺もシュウトって呼ぶな。」
「分かったルーク。」
「シュウトもAランク冒険者だろ。」
「あぁ。俺もって事はルークも王子なのにAランク冒険者なのか?」
「あぁ宮仕えなんて性に合わねえからな。それに兄貴が居るから王家は安泰だしな。」
「それで良いのかよ。」
「良いの良いの。他国みたいに兄弟で争うなんて馬鹿らしいしな。」
なら、良いのか?
俺がそう思っていると周りの年上の方々は今度は頭を抱えていた。
「次は私の番ですわね。私は王女をさせてもらっています。マリー・ファン・シュナイダーと申します。以後、お見知りおきを。マリーとお呼び下さい。」
「マリーさんもよろしくお願いします。」
「いえ、シュウト様、お兄様達だけずるいですわ。私も呼び捨ての方がいいですわ。」
「いや、流石に女性を呼び捨てにする訳には・・・。」
「マリー、流石に不味いだろ。お前には婚約者もいる事だしなぁ。」
「ハンクお兄様、私は他国へなど行きたくありません!」
「それは何度も言ってるじゃないか、仕方ない事なんだ。それにお前もあの王子の事は好きなんだろ?」
「それは・・・」
何か話の方向が変わったのは良いが、どうしたらいいか困っているとリーグさんが2人に声を掛けた。
「お前達!シュウト殿が困るであろう!呼び名の件はシュウト殿がそれで良いと仰っているから良いが、お前達はもっと王族としての立場を考えなさい!」
リーグさん、言ってる事は正しいんだけどなぁ・・・。
俺がそう思っているとセドさんが咳払いをしてから声を発した。
「ゴボン!という事で、王家の方の紹介は終わりましたので、続きまして大臣の方から紹介をお願いします。」
「では、私から。私はこの国の財務大臣をさせて頂いております、ドルボア・ドゥネス・オブシアンと申します。シュウト様、気軽にドルボアと呼んで頂ければ幸いです。」
「ドルボアさん、よろしくお願いします。ところで様は付けなくても良いですよ。」
「そういう訳には行きません。王と同じ様には呼べません。」
あぁそういう事か。
「次は俺がいこう。最初に一言、顔に傷があって見苦しいとは思うが許して欲しい。俺は軍務大臣をやっているバトロス・スパーク・パイラー。シュウト様はバトロスと呼べばいい。」
「見苦しいなんて思わないですよ。バトロスさん、よろしくお願いします。」
「そう言って貰えると助かる。」
「次は私ですね。私は法務大臣をさせて頂いています。セドリックの妻でパメラ・シン・ブリステンと申します。シュウト様、私の事はパメラでもいいのですが、呼び難いのであればパメラさんでお願い致します。」
「あ、ありがとうございます。パメラさん、よろしくお願いします。」
ん?セドさんの奥さん?え?いいの?
俺がパメラさんと言葉を交してから混乱しているとリーグさんがハンク達との話が終わったのか俺の疑問に答えてくれた。
「余の国は高官に貴族の者が多いとはいえ、実力主義でのパメラ殿以上に法務の仕事が出来る者が居ないのだ。パメラ殿からの要望もあって代われる者を育てている所なのだ。」
あぁなるほど、それならいいのか?
俺が納得しかけていると今度はパメラさんが話し掛けてきた。
「私もセドリックが当主になる時には公爵領に戻らなければいけませんので、育てていますが、1番出来る子が平民なので、その子が功績を挙げる事が出来れば直ぐにでも代われるのですが。」
「そこが問題なのだ。パメラ殿が居る限り、問題を起こす者が居ない。かといって降ろす訳にもいかないのだ。」
あぁそういう事か。
「妻の事は今はいいので、最後に近衛騎士団の面々を紹介致します。」
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