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第67話 [謁見の間Part2]
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「では先ず、近衛騎士団総団長、バース・ラ・フール伯爵。」
「ハッ!自分は近衛騎士団総団長を拝命させて頂いております、バース総団長であります!バースとお呼び下さい!」
あっこの人が融通の利かない人なのかぁ。
俺が困惑しているとセドさんが近づいてきた。
「シュウト様、あの人には命令と言ってもらえないでしょうか。」
「もしかしてこの人が?」
「そうです。実力はピカイチなんですが・・・ハハハ。」
「分かりました。」
「バース総団長、いや、バースさんとお呼びしますね。バースさん、命令です、普通にして下さい。」
「ハッ!承知致しました!」
「シュウト様の事は我が師であるハロルド元総団長から話は伺っておりましたので何かありましたら私で出来る事は何なりと仰って下さい。」
「我が師?」
「そうです。ハロルドの兄者には色々と教えて貰いましたから。」
「なるほど、では、困った時は相談させて下さいね。」
「承知致しました。何時でも伺います。」
「では次に此処に来る前に名は伝えていると思われますが今一度、近衛騎士団団長、アルトス・ラ・フール。」
「ハッ!近衛騎士団団長を務めさせて頂いております。アルトス・ラ・フールと申します!アルトスとお呼び下さい。」
「アルトスさん、よろしくお願いします。」
「はい。先程は父が失礼しました。何分あの性格なもので、融通は利きませんが、真面目過ぎるだけなんで、お許し下さい。」
「大丈夫ですよ、気にして居ませんので。」
「ありがとうございます。」
「では、最後に近衛魔法士団団長、ネクロ。」
「近衛魔法士団の団長をしておるネクロじゃ。儂は平民の出じゃて、家名は無いでの。ただ魔法の事なら儂に聞いてくれれば大抵の事は答えられると思うで何時でも聞いてくれてかまわんでの。」
「ありがとうございますネクロさん。その時はよろしくお願いします。」
「此方側の紹介は以上です。ではシュウト様お願い致します。」
「はい。先程リーグさんも仰っていましたが、アストライアー様の使徒をしていますシュウト・オオヤマジで、この子は自分の従魔の真司です。今回は使命を帯びて此処、王都に来ましたので、協力をお願いするかもしれませんのでその時はよろしくお願いします。」
俺がそう言うと軍務大臣のバトロスさんが逸早く反応した。
「という事はスタンピードの件で?」
「いえ、それも確かに神託が降りましたが皆さんに伝えよとだけだったので今回は別件です。急ぎでは無かったのですが、自分もスタンピードの事は気になったので急いで来ました。」
バトロスさんは俺の返答にホッしていた。
「流石、使徒となられる方は違うのだな。」
「いやいや、普通の事ですよ。ところでこんな事を聞くのは失礼だとは思いますが、進捗状況は如何ですか?」
「失礼な事は何も無い。現状は既に発見されているダンジョンや魔力溜りが起こりやすいとされている箇所の魔物は討伐を行い、数を減らし、その後も警戒の為に人を残し、新たにダンジョンが発生していないかを捜索中。残りは王都に戻り、起こるとされた3日後までにスタンピードが起きても問題ない様、随時準備を進めておる。」
「それなら安心ですね。あっそうだ!セルジュさんからスタンピードの件で物資を預かってきたんですけど・・・あっ、自分から願い出た事なんで不敬とか思わないで下さいね。」
「なんと!シュウト殿、御自ら物資を運んで頂けるとは有難い!セルジュも味な真似を物資の支援とな、それは助かる。セドリック受け取って確認し、各所、必要な所への振り分けを頼むぞ。」
「承知致しました。」
「では、運んで頂いた礼をせねば、セドリック何が良いであろう?」
俺は何かを呉ようとするリーグさんに慌てて否定した。
「いやいや、ついでだったんで要らないですよ!」
「いや、それでは余の面目が立たんゆえ、受け取って欲しいのだが・・・セドリック何がいいと思う?」
「そうですねぇ。金品も領地も喜ばないと聞きましたので、冒険者ギルドに報告して功績として残して貰うのはどうでしょう。」
セドリックさんがそう言うとパメラさんが待ったを掛けた。
「セドリック、今はダメ。」
「どうしたんだパメラ?」
「冒険者ギルドは一寸待って欲しいのよ。」
「だからどうしたんだ?」
「今一番出来る子が自分で掴んできたネタが、そのギルドの事なのよ。」
「ほう。それ程か。」
「ええ、だから待って欲しいの。」
「どの位だ?」
「2、3日ってとこね。」
「という訳で、シュウト様、ギルドへの報告は恐らく出来ない状態になるものと思われますので国庫を見てもらい好きな物を持って行ってもらうというのはどうでしょうか?」
国庫?国庫って国宝とかが入ってる場所だよねぇ・・・無理無理無理!
俺はそう思いながら全力で首を横に振っていると欲しい物を思い出したので提案してみた。
「そうだ!虹水晶ってないですか?」
「虹水晶なら余の城にもあるが、飾りにしかならんぞ?」
「そんな事ないです。自分には有用な物なんで。」
「そうなのか?ならばそこにもあるが、どうするのだ?」
リーグさんはそう言いながら指を指したのでその方向を見るとハロルドさんに貰った時と同じ位のサイズの虹水晶が飾られていた。
「じゃあアレで良いです。いくらですか?」
「別に金等要らぬので、シュウト殿がどうするのか見せてもらえぬか?」
リーグさんは不思議そうな顔をして、そう提案してきたので、とりあえず虹水晶に触れ、吸収した。
「おお!どうしたのだ?」
「吸収して自分自身の体力というか防御力というか、そういうのを上げたんです。」
「ほう・・・という事はシュウト殿は出来るだけ欲しい物となるのか?」
「はい。ハロルドさんにも集めてもらえるように頼んであるんで。」
「それは良い事を聞いた。では、シュウト殿への報酬はその働きに見合った虹水晶を渡すという事にしようではないか。」
リーグさんは俺が欲しい物がある事が分かると嬉しそうにしていた。
「それなら有難いです。」
「セドリック、分かったな。出来るだけ集め、見合った報酬とするのだ。」
「承知致しました。ところでシュウト様、サイズは関係あるのですか?」
「いや、無いですね。どちらかというと重量だと思います。」
「なるほど、承知致しました。それではこの後、後宮にてお食事が用意されておりますので、そちらでお食事をなさって下さい。」
「そうじゃハロルド氏に聞いて、離れも用意させたので、好きなだけ泊まってもらってかまわん。」
えっ?城に泊まるの?
俺が嫌そうな顔をするとセドさんが話し掛けてきた。
「シュウト殿、残念ながら王都で従魔と同じ部屋で泊まれる宿泊施設は冒険者ギルドが関わっているものばかりなので、現状泊まって頂く訳にはいきません。」
あぁさっきの話か。
「なら・・・」
「野宿などさせたら正体がバレた時に他の国から何を言われるか・・・。」
「あぁ分かりました。ご好意に甘えさせて貰います。」
俺はこれ以上言っても無駄なんだろうと諦めた。
その後、解散して俺はセドさんに案内されるまま豪華な食事を取り、その後はリーグさんに言われていた離れへ案内された。
着いてみるとそこには城の庭に平屋の一軒家があった。
城に古民家風の家があるよ・・・違和感しかないな。
「此方がシュウト様が御滞在中に利用される離れとなります。どうぞお入り下さい。」
中に入ると土間があり、靴を脱いで入る様になっていた。
「どうぞ、お上がり下さい。」
「でもアレですね。まさか、寝る所までセドさんに案内して貰えるとは思わなかったです。」
「此処まではシュウト様に失礼があってはいけませんので。それと城務めの者にシュウト様の事を周知させる必要も有りましたので。なので、ここからはメイド長が案内いたします。」
セドさんがそう言うと多少歳はいってるけどそれでも綺麗な狐の獣人のメイドさんが、奥から出てきた。
「メイド長を務めさせて頂いております。サーシャと申します。娘がお世話になりました。」
俺は娘?と考えたが1人思い当たる人が居たので聞いてみた。
「もしかして娘ってミーシャさんですか?」
「はい。公爵領で副ギルドマスターをしているミーシャが私の娘になります。」
「そうなんですね。こちらの方こそお世話になりました。」
「娘は御迷惑などを掛けませんでしたか?特に変化などして。」
「え?えぇと、そんなに迷惑では無かったですよ。それに最初だけですし、ゴルドさんに早々にバラされていましたし、でもミーシャさんって孤児じゃ?」
「あの子はもう・・・。それはですね。種族は同じですが、血は繋がっておりません。ただ、育ての親という所でしょうか。」
「あぁこれは立ち入った事をすいません。」
「いえいえ、お気になさらずに。」
俺とサーシャさんが話をしているとセドさんがもう1人の男性を紹介してきた。
「シュウト様、お話が盛り上がっているところを申し訳ないのですが、執事長も紹介しておきたいのですが宜しいでしょうか?」
「あっすいません。お願いします。」
俺がそう言うとセドさんの横に背筋がピシッとしている初老の執事服を来た男性が立っていた。
え!?いつの間に?セバスさんもそうだけど執事って神出鬼没がマストなの?
俺がそう思っていると初老の男性がお辞儀をして話し掛けてきた。
「執事長を務めさせて頂いております、バトレルコンシェと申します。バトとお呼び下さい。それとシュウト様、執事とは主人より目立つ事は許されませんので側に居ようとも意識が此方に向かぬ様に努めるのも執事として、必須でございます。その様子ですとセバスもキチンと仕事をしている様ですね。」
「セバスさんとお知り合いなのですか?」
「知り合いと云えば知り合いですね。彼がハロルド様の執事に成りたいと懇願してきたので、教えておりましたので。」
なるほど、セバスさんの師匠という事か。
「シュウト様、この2人がシュウト様の御滞在中のお世話係となるので、離れと城の説明を執事長の方からお聞きください。」
「え?お2人が世話係なんですか!?」
「何か御不満でしたでしょうか?」
「いやいや、不満とかじゃなくて、2人とも執事やメイドさんを纏めていらっしゃる方ですよねぇ!」
「御安心下さい。滞在中、2人とも他の業務はさせませんので。」
「いやいや、余計駄目じゃないですか!」
セドさんは一瞬考え、俺が何を思っているのか分かったのか返答してきた。
「あぁ、それなら問題ありません。2人からは前々から世代交代の必要性を言われておりまして、滞在中に役目を外れ、下の者たちの様子を見る事にしておりますので。」
なら、良いのか?
「では、シュウト様、失礼致します。私共に用が有りましたら執事長にお申し付け下さい。」
セドさんはそう言うと去って行った。
「ハッ!自分は近衛騎士団総団長を拝命させて頂いております、バース総団長であります!バースとお呼び下さい!」
あっこの人が融通の利かない人なのかぁ。
俺が困惑しているとセドさんが近づいてきた。
「シュウト様、あの人には命令と言ってもらえないでしょうか。」
「もしかしてこの人が?」
「そうです。実力はピカイチなんですが・・・ハハハ。」
「分かりました。」
「バース総団長、いや、バースさんとお呼びしますね。バースさん、命令です、普通にして下さい。」
「ハッ!承知致しました!」
「シュウト様の事は我が師であるハロルド元総団長から話は伺っておりましたので何かありましたら私で出来る事は何なりと仰って下さい。」
「我が師?」
「そうです。ハロルドの兄者には色々と教えて貰いましたから。」
「なるほど、では、困った時は相談させて下さいね。」
「承知致しました。何時でも伺います。」
「では次に此処に来る前に名は伝えていると思われますが今一度、近衛騎士団団長、アルトス・ラ・フール。」
「ハッ!近衛騎士団団長を務めさせて頂いております。アルトス・ラ・フールと申します!アルトスとお呼び下さい。」
「アルトスさん、よろしくお願いします。」
「はい。先程は父が失礼しました。何分あの性格なもので、融通は利きませんが、真面目過ぎるだけなんで、お許し下さい。」
「大丈夫ですよ、気にして居ませんので。」
「ありがとうございます。」
「では、最後に近衛魔法士団団長、ネクロ。」
「近衛魔法士団の団長をしておるネクロじゃ。儂は平民の出じゃて、家名は無いでの。ただ魔法の事なら儂に聞いてくれれば大抵の事は答えられると思うで何時でも聞いてくれてかまわんでの。」
「ありがとうございますネクロさん。その時はよろしくお願いします。」
「此方側の紹介は以上です。ではシュウト様お願い致します。」
「はい。先程リーグさんも仰っていましたが、アストライアー様の使徒をしていますシュウト・オオヤマジで、この子は自分の従魔の真司です。今回は使命を帯びて此処、王都に来ましたので、協力をお願いするかもしれませんのでその時はよろしくお願いします。」
俺がそう言うと軍務大臣のバトロスさんが逸早く反応した。
「という事はスタンピードの件で?」
「いえ、それも確かに神託が降りましたが皆さんに伝えよとだけだったので今回は別件です。急ぎでは無かったのですが、自分もスタンピードの事は気になったので急いで来ました。」
バトロスさんは俺の返答にホッしていた。
「流石、使徒となられる方は違うのだな。」
「いやいや、普通の事ですよ。ところでこんな事を聞くのは失礼だとは思いますが、進捗状況は如何ですか?」
「失礼な事は何も無い。現状は既に発見されているダンジョンや魔力溜りが起こりやすいとされている箇所の魔物は討伐を行い、数を減らし、その後も警戒の為に人を残し、新たにダンジョンが発生していないかを捜索中。残りは王都に戻り、起こるとされた3日後までにスタンピードが起きても問題ない様、随時準備を進めておる。」
「それなら安心ですね。あっそうだ!セルジュさんからスタンピードの件で物資を預かってきたんですけど・・・あっ、自分から願い出た事なんで不敬とか思わないで下さいね。」
「なんと!シュウト殿、御自ら物資を運んで頂けるとは有難い!セルジュも味な真似を物資の支援とな、それは助かる。セドリック受け取って確認し、各所、必要な所への振り分けを頼むぞ。」
「承知致しました。」
「では、運んで頂いた礼をせねば、セドリック何が良いであろう?」
俺は何かを呉ようとするリーグさんに慌てて否定した。
「いやいや、ついでだったんで要らないですよ!」
「いや、それでは余の面目が立たんゆえ、受け取って欲しいのだが・・・セドリック何がいいと思う?」
「そうですねぇ。金品も領地も喜ばないと聞きましたので、冒険者ギルドに報告して功績として残して貰うのはどうでしょう。」
セドリックさんがそう言うとパメラさんが待ったを掛けた。
「セドリック、今はダメ。」
「どうしたんだパメラ?」
「冒険者ギルドは一寸待って欲しいのよ。」
「だからどうしたんだ?」
「今一番出来る子が自分で掴んできたネタが、そのギルドの事なのよ。」
「ほう。それ程か。」
「ええ、だから待って欲しいの。」
「どの位だ?」
「2、3日ってとこね。」
「という訳で、シュウト様、ギルドへの報告は恐らく出来ない状態になるものと思われますので国庫を見てもらい好きな物を持って行ってもらうというのはどうでしょうか?」
国庫?国庫って国宝とかが入ってる場所だよねぇ・・・無理無理無理!
俺はそう思いながら全力で首を横に振っていると欲しい物を思い出したので提案してみた。
「そうだ!虹水晶ってないですか?」
「虹水晶なら余の城にもあるが、飾りにしかならんぞ?」
「そんな事ないです。自分には有用な物なんで。」
「そうなのか?ならばそこにもあるが、どうするのだ?」
リーグさんはそう言いながら指を指したのでその方向を見るとハロルドさんに貰った時と同じ位のサイズの虹水晶が飾られていた。
「じゃあアレで良いです。いくらですか?」
「別に金等要らぬので、シュウト殿がどうするのか見せてもらえぬか?」
リーグさんは不思議そうな顔をして、そう提案してきたので、とりあえず虹水晶に触れ、吸収した。
「おお!どうしたのだ?」
「吸収して自分自身の体力というか防御力というか、そういうのを上げたんです。」
「ほう・・・という事はシュウト殿は出来るだけ欲しい物となるのか?」
「はい。ハロルドさんにも集めてもらえるように頼んであるんで。」
「それは良い事を聞いた。では、シュウト殿への報酬はその働きに見合った虹水晶を渡すという事にしようではないか。」
リーグさんは俺が欲しい物がある事が分かると嬉しそうにしていた。
「それなら有難いです。」
「セドリック、分かったな。出来るだけ集め、見合った報酬とするのだ。」
「承知致しました。ところでシュウト様、サイズは関係あるのですか?」
「いや、無いですね。どちらかというと重量だと思います。」
「なるほど、承知致しました。それではこの後、後宮にてお食事が用意されておりますので、そちらでお食事をなさって下さい。」
「そうじゃハロルド氏に聞いて、離れも用意させたので、好きなだけ泊まってもらってかまわん。」
えっ?城に泊まるの?
俺が嫌そうな顔をするとセドさんが話し掛けてきた。
「シュウト殿、残念ながら王都で従魔と同じ部屋で泊まれる宿泊施設は冒険者ギルドが関わっているものばかりなので、現状泊まって頂く訳にはいきません。」
あぁさっきの話か。
「なら・・・」
「野宿などさせたら正体がバレた時に他の国から何を言われるか・・・。」
「あぁ分かりました。ご好意に甘えさせて貰います。」
俺はこれ以上言っても無駄なんだろうと諦めた。
その後、解散して俺はセドさんに案内されるまま豪華な食事を取り、その後はリーグさんに言われていた離れへ案内された。
着いてみるとそこには城の庭に平屋の一軒家があった。
城に古民家風の家があるよ・・・違和感しかないな。
「此方がシュウト様が御滞在中に利用される離れとなります。どうぞお入り下さい。」
中に入ると土間があり、靴を脱いで入る様になっていた。
「どうぞ、お上がり下さい。」
「でもアレですね。まさか、寝る所までセドさんに案内して貰えるとは思わなかったです。」
「此処まではシュウト様に失礼があってはいけませんので。それと城務めの者にシュウト様の事を周知させる必要も有りましたので。なので、ここからはメイド長が案内いたします。」
セドさんがそう言うと多少歳はいってるけどそれでも綺麗な狐の獣人のメイドさんが、奥から出てきた。
「メイド長を務めさせて頂いております。サーシャと申します。娘がお世話になりました。」
俺は娘?と考えたが1人思い当たる人が居たので聞いてみた。
「もしかして娘ってミーシャさんですか?」
「はい。公爵領で副ギルドマスターをしているミーシャが私の娘になります。」
「そうなんですね。こちらの方こそお世話になりました。」
「娘は御迷惑などを掛けませんでしたか?特に変化などして。」
「え?えぇと、そんなに迷惑では無かったですよ。それに最初だけですし、ゴルドさんに早々にバラされていましたし、でもミーシャさんって孤児じゃ?」
「あの子はもう・・・。それはですね。種族は同じですが、血は繋がっておりません。ただ、育ての親という所でしょうか。」
「あぁこれは立ち入った事をすいません。」
「いえいえ、お気になさらずに。」
俺とサーシャさんが話をしているとセドさんがもう1人の男性を紹介してきた。
「シュウト様、お話が盛り上がっているところを申し訳ないのですが、執事長も紹介しておきたいのですが宜しいでしょうか?」
「あっすいません。お願いします。」
俺がそう言うとセドさんの横に背筋がピシッとしている初老の執事服を来た男性が立っていた。
え!?いつの間に?セバスさんもそうだけど執事って神出鬼没がマストなの?
俺がそう思っていると初老の男性がお辞儀をして話し掛けてきた。
「執事長を務めさせて頂いております、バトレルコンシェと申します。バトとお呼び下さい。それとシュウト様、執事とは主人より目立つ事は許されませんので側に居ようとも意識が此方に向かぬ様に努めるのも執事として、必須でございます。その様子ですとセバスもキチンと仕事をしている様ですね。」
「セバスさんとお知り合いなのですか?」
「知り合いと云えば知り合いですね。彼がハロルド様の執事に成りたいと懇願してきたので、教えておりましたので。」
なるほど、セバスさんの師匠という事か。
「シュウト様、この2人がシュウト様の御滞在中のお世話係となるので、離れと城の説明を執事長の方からお聞きください。」
「え?お2人が世話係なんですか!?」
「何か御不満でしたでしょうか?」
「いやいや、不満とかじゃなくて、2人とも執事やメイドさんを纏めていらっしゃる方ですよねぇ!」
「御安心下さい。滞在中、2人とも他の業務はさせませんので。」
「いやいや、余計駄目じゃないですか!」
セドさんは一瞬考え、俺が何を思っているのか分かったのか返答してきた。
「あぁ、それなら問題ありません。2人からは前々から世代交代の必要性を言われておりまして、滞在中に役目を外れ、下の者たちの様子を見る事にしておりますので。」
なら、良いのか?
「では、シュウト様、失礼致します。私共に用が有りましたら執事長にお申し付け下さい。」
セドさんはそう言うと去って行った。
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