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第68話 [古民家風旅館?]
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「では、シュウト様、どうぞ此方へ。」
俺はバトさんに案内されるまま、奥へと入って行った。
しかし、外からの見た目もそうだったけど中まで古民家風なんだなぁ。
「此方の離れは此処より東の遠く離れた異国の地ヤマトにある家を再現しております。」
「え?此処みたいな家が普通にある国があるんですか!?」
「はい。この国との国交はありませんが、大昔に使徒様が建国したとされており、近衛騎士の中にヤマト出身の方が居ますので、その方の指示で、この離れが造られました。」
「なるほど、一度会ってみたいですね。」
「今はスタンピードの件で出られてる様ですが、帰還されましたら会える様に取り計らっておきます。」
「疲れているのに無理にとかは止めてくださいね。」
バトさんはお辞儀をしながら「承知致しました。」と了承してくれた。
「では、お入り下さい。」
バトさんが襖を開けるとそこには期待はしていたが、諦めていた物があった。
おぉぉぉた、畳がある!
俺は思わず寝転がって畳を堪能していた。
「やはりご存知なのですね。」
声を掛けられた俺は恥ずかしくなって急いで起きた。
「シンジ様も気持ち良さそうにされている様でようごさいました。」
アレ?そういえば息子の紹介なんてしたっけ?
俺の様子を見てバトさんは察したのか答えてくれた。
「シュウト様、シュウト様がお気づきになってらっしゃらなかっただけで、私共も謁見の間におりましたよ。」
えっ?・・・あっ!そういえば、契約書を配る時にバトさんが、オリビアさんが階段を降りる時にサーシャさんがドレスの裾を持ってた!
「何かすいません。」
「いえいえ、気付かれないという事は私共が恥ずかしくない仕事をしているという事になるので、シュウト様が謝る必要は御座いません。」
バトさんが和やかにそう答えてくれたので納得した。
「なるほど、それなら良いんですけど。でも、あの時セドさんは何故お2人を紹介しなかったのですか?」
「謁見の間で私共の様な従者を態々紹介する事は有り得ません。」
「そんなものですか。」
「はい。それに城で従者を務めている者は全ての事を城外の者に口外する事は禁止となっており、内容によっては一族郎党全て、処刑になりますので。」
怖!まぁでもそうか、城なんて秘密にしないといけない事ばっかりか。
「では、次に進んでも宜しいでしょうか?」
「あっ、はい。お願いします。」
「承知致しました。では、此方のタタミの間が手狭かとは思いますがリビングとなります。」
えっ?此処だけで20畳位あるんですけど・・・。
「次に此方を開けて貰うと軽食などを食べていただくスペースとなっております。」
おっ囲炉裏まであるじゃん!ってかこっちも広くね?
「あのう。なんでこんなに広いんですか?」
「シンジ様が元の御姿でもゆったり出来る様にとの事です。」
あぁなるほど、それは有難い。
「では、次に参ります。」
バトさんはそう言うとリビングに戻り、次の部屋を紹介してきた。
「此方は奥へ行くと御手洗になっており、手前が脱衣所、その奥が風呂場となっております。」
おぉ、全部木だ!ヒノキ?ヒノキの匂いだ!コッチにもヒノキってあるの?
「此方の木は王都の近くにあるダンジョンで討伐、採取された香りが良いと言われるトレントの木材で仕上げてあります。」
「なるほど、ダンジョンですか。という事はこの家も?」
「はい。此処に使用されている資材は全て、ダンジョン産の物で出来ております。」
「もしかして畳もですか?」
「はい。畳はそのダンジョンで稀に遭うレアな魔物を倒すと出てくるそうです。ただ好事家にしか需要がないので、それ程ありませんが。」
「えっ?あんなに良いものなのに!?」
「それ程ですか?確かに独特のクッション性はありますが・・・。」
「裸足で歩かれましたか?」
「お客様の部屋を汚すような事は、出来ません!」
「それじゃあ良さが・・・2人とも命令です!裸足で畳を歩いて下さい!」
「その様な事を仰られ・・・」
「なら、別の人に代えてもらいます。」
バトさんとサーシャさんは俺がそう言うと渋々、裸足になると畳の上を歩いてみた。
「おぉこ、これはまるで幼き頃に刈り揃えられた草の上を歩いている様だ。何とも言えぬ心地良さがある。のぅサーシャ。」
「そうでございますね。とても心地よい、何故か懐かしさを感じますね。これならば先程のシュウト様の行動も理解が出来ます。」
「そうだな。1度良さが分かったら止められぬと言われるだけはあるのぅ。」
「という訳で、お二人とも畳の間では裸足で作業をして下さい。」
「・・・シュウト様がそう仰られるならそう致します。」
よし!畳の良さがわかる人ゲット!ってか何でこんなに燃えてるんだ俺?
「では、脱線してしまいましたが、風呂場の説明に戻らさせてもらっても宜しいでしょうか?」
「あぁはい。」
「では、此方の脱衣所で脱がれた物は此方にお脱ぎいただき、入られた後はこちらにお着替え下さい。」
おぉ浴衣!浴衣なんてあったんだ!
「こちらもご存知なのですね。しかし、こちらも喜ばれていらっしゃる様でようございました。」
「では、最後に隣の部屋を案内致します。」
バトさんに連れられて隣の部屋に入るとそこも畳で尚且つ、布団が敷いてあった。
「おぉお、布団だ!」
俺がそう言うと息子がビクッとなり、布団を見つけると俺の腕の中から布団にダイブした。
『わーい。ふとんだー♪』
「コラ!真司!布団はお風呂に入ってからじゃないと汚れるだろ!」
俺に怒られた息子はシュンとなりながら布団から降りた。
「駄目だろ真司、とりあえずお風呂に入るか。」
俺がそう言いながら息子を撫でているとその様子を微笑ましそうに見ていたバトさんが照明の説明をして「何かありましたらそこの呼び鈴を鳴らして頂ければ、来ますので。」と言って帰っていった。
「じゃあ風呂に入るか。」
俺はそう言うと息子を抱き上げ、風呂に入った。
「はぁ~気持ちいいなぁ。しかし、風呂や布団まで、お前が元のサイズでも使える様にしてくれてるから全部デカいなぁ。」
息子は『うん♪』と言いながら小さいサイズのまま、泳いでいた。
風呂から出ると浴衣を着て、リビングに行くと飲み物が用意されていた。
「しかしアレだな。此処まで至れり尽くせりで、サイズはデカいけど、この雰囲気だと高級旅館みたいだな。」
『そうなの?』
「あぁ本当は家族でこんな所に行きたかったんだがな。」
俺が昔の事を懐かしんでいるとその雰囲気で察した息子が話し掛けてきた。
『だいじょうぶだよ。いろいろまわってみんなをみつけたらまたこようよ。』
「そうだな。じゃあ寝るか。」
『うん。』
俺達はそう言うと隣の部屋に行って、布団に入ると疲れと久しぶりの布団という事もあって話もせずに一瞬で眠った。
朝起きると部屋の隅に服が用意されていたので着てみた。
「デザインとかは一緒だけど、コレって新品だよなぁ。」
そう思いながら着替えが終わると息子も起きてきたので、リビングでブラッシングをしていた。
「失礼します。」
俺が「どうぞ。」と言うとバトさんが入ってきた。
「シュウト様、朝食の準備が出来ましたが、如何なさいますか?」
「食べます。昨日の場所まで行ったら良いですか?」
「はい。では、御案内します。」
そうバトさんに言われたので着いて行くとリーグさんが先に食事をしていた。
「おぉシュウト殿、これから朝食か?」
「はい。」
「では余と一緒に食べようか。」
俺は「そうですね。」と言うと食事をした。
「陛下、食事中すいません。」
「何か?」
「此処に用があるというのは言いましたが、食事の後、此処でスキルを使っても良いですか?」
俺がそう言いながら周囲を見ると察したリーグさんは手を上げた。すると先程まで居た執事やメイドさん達、それに周りからしていた気配もメイドさん達と共に消えた。
「で、それは構わんが何をするのだ?」
「それには自分の使命とそれに伴うスキルの話をする必要があるので説明しますね。」
俺はそう言うとリーグさんに説明をした。
「では、余の城に取り残された魂があるという事か?」
「はい。入る前に調べた所、城に反応があったので、詳しく場所を特定する為にやりたいのですが宜しいですか?」
「あぁかまわん。ただ、どの様にするのかを見ても良いか?」
「それは良いですよ。」
俺はそう言うと食事を済ませ、スキルを使った。
「あぁやっぱり。」
「シュウト殿、もしかして此処の地下に居るのではないか?」
「知ってるんですか?その通りです。」
「恐らくそれは余の父上かもしれぬ。そうか、未練や恨みで留まっているわけでは無かったのか。」
「いや、未練はあるかもしれません。ただ、なんと言えばいいか・・・運悪くかもしれませんが。」
「運悪くか・・・最後まで父上らしい・・・あの人は元々、王に成りたくなかったんだが、なんだかんだで王に成るしかなかったらしくて、生前も研究だけをしていたかったっていってたし、バトの話だと即位直後に戦争は起るし、飢饉は起るし、大変だったらしい。のぅバト。」
「そうでございましたなぁ。ただその難局総てを先王様、自らが動く事によって解決してしまったので、国民からは英雄王とか賢王とかその都度、色々な呼び名で呼ばれておりましたな。」
「そんなにですか?」
「はい。最終的には災難王と解決王と両方呼ばれるくらいには。」
凄いな。それなららしいって言葉も頷けるなぁ。
「そして、最後には15年前の事件が起こり、寝る間を惜しんで、勢力的に動いて頂いたお陰で、復興も滞り無くスムーズに出来ましたが、その所為で倒れられ、その後も少しづつ調子を悪くされてしまい、5年前には寝たきりになってしまい、とうとう2年前に崩御されてしまいましたな。」
「そうだな。まさか、亡くなってからも不運に見舞われるとは思わなかったがな。」
「なら、この後、先王様の所へ行って上げた方が良いですね。」
「余も行くが少し待ってくれんか?子供らも大分慕っておったゆえ。」
「分かりました。全員揃ったらという事にしましょう。」
「有難い、バト全員を呼んできてくれ。」
リーグさんがそう言うとバトさんが俺の方を見てきたので頷いた。
「承知致しました。でしたらシュウト様の事を知っている方もお呼びしますか?あの方々も慕っておりましたゆえ。」
「おぉそうじゃのぅ。シュウト殿よいか?」
俺が「良いですよ。」と言うとバトさんは食堂を出ていった。
俺はバトさんに案内されるまま、奥へと入って行った。
しかし、外からの見た目もそうだったけど中まで古民家風なんだなぁ。
「此方の離れは此処より東の遠く離れた異国の地ヤマトにある家を再現しております。」
「え?此処みたいな家が普通にある国があるんですか!?」
「はい。この国との国交はありませんが、大昔に使徒様が建国したとされており、近衛騎士の中にヤマト出身の方が居ますので、その方の指示で、この離れが造られました。」
「なるほど、一度会ってみたいですね。」
「今はスタンピードの件で出られてる様ですが、帰還されましたら会える様に取り計らっておきます。」
「疲れているのに無理にとかは止めてくださいね。」
バトさんはお辞儀をしながら「承知致しました。」と了承してくれた。
「では、お入り下さい。」
バトさんが襖を開けるとそこには期待はしていたが、諦めていた物があった。
おぉぉぉた、畳がある!
俺は思わず寝転がって畳を堪能していた。
「やはりご存知なのですね。」
声を掛けられた俺は恥ずかしくなって急いで起きた。
「シンジ様も気持ち良さそうにされている様でようごさいました。」
アレ?そういえば息子の紹介なんてしたっけ?
俺の様子を見てバトさんは察したのか答えてくれた。
「シュウト様、シュウト様がお気づきになってらっしゃらなかっただけで、私共も謁見の間におりましたよ。」
えっ?・・・あっ!そういえば、契約書を配る時にバトさんが、オリビアさんが階段を降りる時にサーシャさんがドレスの裾を持ってた!
「何かすいません。」
「いえいえ、気付かれないという事は私共が恥ずかしくない仕事をしているという事になるので、シュウト様が謝る必要は御座いません。」
バトさんが和やかにそう答えてくれたので納得した。
「なるほど、それなら良いんですけど。でも、あの時セドさんは何故お2人を紹介しなかったのですか?」
「謁見の間で私共の様な従者を態々紹介する事は有り得ません。」
「そんなものですか。」
「はい。それに城で従者を務めている者は全ての事を城外の者に口外する事は禁止となっており、内容によっては一族郎党全て、処刑になりますので。」
怖!まぁでもそうか、城なんて秘密にしないといけない事ばっかりか。
「では、次に進んでも宜しいでしょうか?」
「あっ、はい。お願いします。」
「承知致しました。では、此方のタタミの間が手狭かとは思いますがリビングとなります。」
えっ?此処だけで20畳位あるんですけど・・・。
「次に此方を開けて貰うと軽食などを食べていただくスペースとなっております。」
おっ囲炉裏まであるじゃん!ってかこっちも広くね?
「あのう。なんでこんなに広いんですか?」
「シンジ様が元の御姿でもゆったり出来る様にとの事です。」
あぁなるほど、それは有難い。
「では、次に参ります。」
バトさんはそう言うとリビングに戻り、次の部屋を紹介してきた。
「此方は奥へ行くと御手洗になっており、手前が脱衣所、その奥が風呂場となっております。」
おぉ、全部木だ!ヒノキ?ヒノキの匂いだ!コッチにもヒノキってあるの?
「此方の木は王都の近くにあるダンジョンで討伐、採取された香りが良いと言われるトレントの木材で仕上げてあります。」
「なるほど、ダンジョンですか。という事はこの家も?」
「はい。此処に使用されている資材は全て、ダンジョン産の物で出来ております。」
「もしかして畳もですか?」
「はい。畳はそのダンジョンで稀に遭うレアな魔物を倒すと出てくるそうです。ただ好事家にしか需要がないので、それ程ありませんが。」
「えっ?あんなに良いものなのに!?」
「それ程ですか?確かに独特のクッション性はありますが・・・。」
「裸足で歩かれましたか?」
「お客様の部屋を汚すような事は、出来ません!」
「それじゃあ良さが・・・2人とも命令です!裸足で畳を歩いて下さい!」
「その様な事を仰られ・・・」
「なら、別の人に代えてもらいます。」
バトさんとサーシャさんは俺がそう言うと渋々、裸足になると畳の上を歩いてみた。
「おぉこ、これはまるで幼き頃に刈り揃えられた草の上を歩いている様だ。何とも言えぬ心地良さがある。のぅサーシャ。」
「そうでございますね。とても心地よい、何故か懐かしさを感じますね。これならば先程のシュウト様の行動も理解が出来ます。」
「そうだな。1度良さが分かったら止められぬと言われるだけはあるのぅ。」
「という訳で、お二人とも畳の間では裸足で作業をして下さい。」
「・・・シュウト様がそう仰られるならそう致します。」
よし!畳の良さがわかる人ゲット!ってか何でこんなに燃えてるんだ俺?
「では、脱線してしまいましたが、風呂場の説明に戻らさせてもらっても宜しいでしょうか?」
「あぁはい。」
「では、此方の脱衣所で脱がれた物は此方にお脱ぎいただき、入られた後はこちらにお着替え下さい。」
おぉ浴衣!浴衣なんてあったんだ!
「こちらもご存知なのですね。しかし、こちらも喜ばれていらっしゃる様でようございました。」
「では、最後に隣の部屋を案内致します。」
バトさんに連れられて隣の部屋に入るとそこも畳で尚且つ、布団が敷いてあった。
「おぉお、布団だ!」
俺がそう言うと息子がビクッとなり、布団を見つけると俺の腕の中から布団にダイブした。
『わーい。ふとんだー♪』
「コラ!真司!布団はお風呂に入ってからじゃないと汚れるだろ!」
俺に怒られた息子はシュンとなりながら布団から降りた。
「駄目だろ真司、とりあえずお風呂に入るか。」
俺がそう言いながら息子を撫でているとその様子を微笑ましそうに見ていたバトさんが照明の説明をして「何かありましたらそこの呼び鈴を鳴らして頂ければ、来ますので。」と言って帰っていった。
「じゃあ風呂に入るか。」
俺はそう言うと息子を抱き上げ、風呂に入った。
「はぁ~気持ちいいなぁ。しかし、風呂や布団まで、お前が元のサイズでも使える様にしてくれてるから全部デカいなぁ。」
息子は『うん♪』と言いながら小さいサイズのまま、泳いでいた。
風呂から出ると浴衣を着て、リビングに行くと飲み物が用意されていた。
「しかしアレだな。此処まで至れり尽くせりで、サイズはデカいけど、この雰囲気だと高級旅館みたいだな。」
『そうなの?』
「あぁ本当は家族でこんな所に行きたかったんだがな。」
俺が昔の事を懐かしんでいるとその雰囲気で察した息子が話し掛けてきた。
『だいじょうぶだよ。いろいろまわってみんなをみつけたらまたこようよ。』
「そうだな。じゃあ寝るか。」
『うん。』
俺達はそう言うと隣の部屋に行って、布団に入ると疲れと久しぶりの布団という事もあって話もせずに一瞬で眠った。
朝起きると部屋の隅に服が用意されていたので着てみた。
「デザインとかは一緒だけど、コレって新品だよなぁ。」
そう思いながら着替えが終わると息子も起きてきたので、リビングでブラッシングをしていた。
「失礼します。」
俺が「どうぞ。」と言うとバトさんが入ってきた。
「シュウト様、朝食の準備が出来ましたが、如何なさいますか?」
「食べます。昨日の場所まで行ったら良いですか?」
「はい。では、御案内します。」
そうバトさんに言われたので着いて行くとリーグさんが先に食事をしていた。
「おぉシュウト殿、これから朝食か?」
「はい。」
「では余と一緒に食べようか。」
俺は「そうですね。」と言うと食事をした。
「陛下、食事中すいません。」
「何か?」
「此処に用があるというのは言いましたが、食事の後、此処でスキルを使っても良いですか?」
俺がそう言いながら周囲を見ると察したリーグさんは手を上げた。すると先程まで居た執事やメイドさん達、それに周りからしていた気配もメイドさん達と共に消えた。
「で、それは構わんが何をするのだ?」
「それには自分の使命とそれに伴うスキルの話をする必要があるので説明しますね。」
俺はそう言うとリーグさんに説明をした。
「では、余の城に取り残された魂があるという事か?」
「はい。入る前に調べた所、城に反応があったので、詳しく場所を特定する為にやりたいのですが宜しいですか?」
「あぁかまわん。ただ、どの様にするのかを見ても良いか?」
「それは良いですよ。」
俺はそう言うと食事を済ませ、スキルを使った。
「あぁやっぱり。」
「シュウト殿、もしかして此処の地下に居るのではないか?」
「知ってるんですか?その通りです。」
「恐らくそれは余の父上かもしれぬ。そうか、未練や恨みで留まっているわけでは無かったのか。」
「いや、未練はあるかもしれません。ただ、なんと言えばいいか・・・運悪くかもしれませんが。」
「運悪くか・・・最後まで父上らしい・・・あの人は元々、王に成りたくなかったんだが、なんだかんだで王に成るしかなかったらしくて、生前も研究だけをしていたかったっていってたし、バトの話だと即位直後に戦争は起るし、飢饉は起るし、大変だったらしい。のぅバト。」
「そうでございましたなぁ。ただその難局総てを先王様、自らが動く事によって解決してしまったので、国民からは英雄王とか賢王とかその都度、色々な呼び名で呼ばれておりましたな。」
「そんなにですか?」
「はい。最終的には災難王と解決王と両方呼ばれるくらいには。」
凄いな。それなららしいって言葉も頷けるなぁ。
「そして、最後には15年前の事件が起こり、寝る間を惜しんで、勢力的に動いて頂いたお陰で、復興も滞り無くスムーズに出来ましたが、その所為で倒れられ、その後も少しづつ調子を悪くされてしまい、5年前には寝たきりになってしまい、とうとう2年前に崩御されてしまいましたな。」
「そうだな。まさか、亡くなってからも不運に見舞われるとは思わなかったがな。」
「なら、この後、先王様の所へ行って上げた方が良いですね。」
「余も行くが少し待ってくれんか?子供らも大分慕っておったゆえ。」
「分かりました。全員揃ったらという事にしましょう。」
「有難い、バト全員を呼んできてくれ。」
リーグさんがそう言うとバトさんが俺の方を見てきたので頷いた。
「承知致しました。でしたらシュウト様の事を知っている方もお呼びしますか?あの方々も慕っておりましたゆえ。」
「おぉそうじゃのぅ。シュウト殿よいか?」
俺が「良いですよ。」と言うとバトさんは食堂を出ていった。
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