転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第84話 [報告]

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翌朝、リョウマが離れに来てくれたので、俺達はそのままリーグさんの所に行く事にした。

「バトさん、今ってリーグさんは会う時間はありますか?」

「問題ないかと昨日の晩にシュウト様がお帰りになられたのを報告しましたら、報告があるだろうから自室で待つと仰られていましたので。」

「えっ!?本当ですか!?」

「はい。」

「リョウマ、急ごう。」

「了解したでござる。こんな事ならもっと早くくれば良かったでござる。」

俺達は足早にリーグさんの自室に向かった。

「陛下、シュウト様御一行が参られました。」

「うむ。入ってもらえ。」

中に入るとリーグさんとセドさんが居り、リョウマは跪き頭を垂れていた。

「うむ。立って面を上げよ。」

「ハッ!」

「シュウト殿、首尾はどうだったのかの?」

「良いと思いますよ。詳細はリョウマに聞いてもらった方が、わかり易いと思います。それにリョウマから面白い話が聞けると思いますよ。」

「そうか、では、リョウマよ。余に報告してくれるかの?」

「ハッ!茶室の建設に必要な資材は全て揃いました。」

「ほう。ならば褒美を。」

リーグさんは俺の方を見ながらそう言ったので俺は答えた。

「自分はいらないので、全てリョウマにあげて下さい。」

リョウマは驚いた顔で俺の方を見てきた。

「ふむ。しかしのぅ流石にそういう訳にはのぅ。」

リーグさんがそう言うとリョウマがリーグさんに向かってまた跪き頭を垂れた。

「その事に関して発言させて頂いても宜しいでしょうか。」

「うむ。立ってから言うてみよ。」

「ハッ!でしたら茶室は遅れてしまいますが、シュウトのいえ、使徒様の移動式家屋の改装を願い出たいと存じ上げます。」

「うむ。それはどういう事じゃ?」

「ハッ!この度、使徒様と御一緒させて頂いたのですが、その際、内装が離れの様だと良いと聞きましたので。」

「ほう。それは良いな。うむ。お主の案を採用いたそう。シュウト殿もそれで良いかの?」

「良いんですか?」

「勿論じゃ。」

「なら、ありがとうこざいます。」

「うむ。では他に報告は無いのかの?」

「ハッ!この度行かさせて頂いた深緑の遺跡でごさいますが、建築の観点から1つの仮説がございます。」

リョウマがそう言うとリーグさんは立ち上がり、興奮した様子でリョウマの下へ近づいた。

「で、どういう事じゃ!ほれ!どうしたのじゃ。」

リョウマは急にリーグさんが近づいた所為で固まってしまった。

パシーン!

「な、何をするのじゃセド!」

「興奮するのは分かるが国王に急に近づかれたら話せるものも話せぬわ!」

「お、おう。それはすまんかった。ほれ、話せ。」

セドさんにそう言われたリーグさんは少し離れてそう言った。

「ハッ!おそらく26階層から下は・・・」

リーグさんはリョウマが城だった説明や地下には転送装置が有った事、地上にあるのは後宮もしくは別棟である等の事を食い入る様に聞き、ならばどうとか、ならあそこは、と話に花を咲かせようとしていた。

バシッ!

「な、何じゃ!?」

「陛下、シュウト様を待たせますので、それ以上は後日にしてもらえないでしょうか?リョウマもそれで良いな。」

「「はい。」」

リーグさんもリョウマもセドさんから黒い何かが出ているのが分かったのか素直にしたがった。

「あっそうだリーグさんに1つ聞きたい事があるんですが、良いですか?」

「うむ。余に分かることであれば何でも聞くがよい。」

「さっき話してた転送装置の石碑になるのかなぁ、他にある場所って分かりますか?」

「おそらく余が知っている物と同じだとは思うがそれなら後宮の地下に1つあると思うがそれがどうしたのじゃ?」

「アレって自分の持ってるスキルの下位互換になるらしくて、あの転送装置のコアというか、魔法陣の部分になるのかは分からないんですけど、吸収する事が出来るんですよ。」

「!?と、という事はシュウト殿は転送する事が出来るのか!?」

「今は自分しか出来ないですし、魔力もかなりいるんですが。」

「益々、常識から逸脱していくのぅ。じゃが、それならば何故、他のが必要なのじゃ?」

「転送出来る人を増やすのも魔力量を減らす為にも吸収した個数が関わってくるみたいなんで。」

「なるほどのぅ、ならば地下の物は後で、案内するとして、他にありそうな場所は後で資料を引っ張り出して調べておくでの。」

「ありがとうこざいます。」

俺がリーグさんに声を掛けるとセドさんが声を掛けてきた。

「シュウト様、リョウマに1つ確認しておきたい事があるのですが、宜しいでしょうか?」

「リーグさんに聞きたい事は聞けたんで良いですよ。」

セドさんは俺がそう言うとリョウマの方を向き、話し始めた。

「では、リョウマ、1つ聞くがシュウト様の移動式家屋の内装をするのは良いが資材は足りるのか?」

「それは問題ありません!ただ茶室を何処にされるかによっては足りるかが心配では、ありますが、内見をさせて頂き、必要であると判断しましたら1週間程、頂きたいと思っております。」

「1週間でどうするのだ?」

「深緑の遺跡まで取りに行って参ります。」

「入口付近にでも資材を置いてきたのか?」

「いえ、10階層から20階層の間で討伐してきます。」

「ん?討伐してくる?冒険者ギルドに依頼するにしても彼処はBランクのダンジョンであるから1週間では難しいぞ。」

「いえ、マジックバックをお貸し頂ければ、私1人で討伐してくるので、問題ありません。」

「ん?何を言っておるのだ?1人で行くなどシュウト様だから出来るのだぞ。」

「いえ、使徒様に鍛えられ、レベルがかなり上がったのもありますが、その際、自分は植物系の魔物に特化したスキルを発現させる事も出来ましたので、単独での踏破も可能です。」

リョウマがそう言うと2人は何言ってんだ?って顔で俺の方を見てきたので、俺は頷いて返した。

「リョウマよ。すまぬが余に現在のレベルとそのスキルを教えてはくれまいか?そうでなければ、単独であのダンジョンに行かせる許可は出せぬのでの。」

「ハッ!現在のレベルは100に到達し、そのスキル名は工具戦闘術というものでございます。」

「「はぁ?」」

「すまぬがもう1度言ってくれまいか?」

「ハッ!現在、レベル100でございます。そして・・・」

「ストップじゃ!レベル100とな。」

「ハッ!その通りでございます。」

リョウマがそう言うと2人は呆れた顔で俺の方を見てきた。

「シュウト殿、一体リョウマをどうしたいのだ?」

「どうしたいって大工なんだから力があった方が良いだろうし、必要な資材も自分で取って来れた方が良いかなって。」

「良いかなって、ではなくて、どうしたら此処まで強くなるのじゃ?」

「えぇと普通にレベル上げして、ある程度強くなったら戦闘技術を上げただけですよ。」

「だけってなぁセドリック。」

「そうですね。普通では無いですが、シュウト様には普通なのでしょう。リョウマ、包み隠さずに何をしてきたか、報告せよ。」

「ハッ!報告します。使徒様の鍛え方は・・・」

リョウマが包み隠さず、その時にどう思ったかも報告すると2人は青ざめ、俺の方を見た。

「シュウト殿、1つ聞きたいのだが、もしも内弟子だと今回の場合、どうしたのだ?」

「それは勿論、最低限レベルを上げたら魔物が湧き出る部屋に放り込んで、死ぬ一歩手前まで戦わせるか、ダンジョン入口で装備を外させて放り込んで踏破する迄、出られない様にすると思いますよ。」

俺がそう言うと全員が絶句していた。

「アレ?ちゃんと本人にバレない様に近くで見守りますよ。」

「・・・。」

「普通ですよ。」

「・・・。」

「アレ?」

俺がそう言うと復活したのかリーグさんが俺を見て吠えてきた。

「普通ではない!!」

「え?やっぱり、優しすぎました?」

「はあ?逆じゃ逆!そんな非人道的な事は極刑を言い渡された犯罪者でもさせぬぞ。」

「え?そんな事ないですよぅ。自分なんて幼少期に何も持たされずに無人の島で1ヶ月生き抜けって放り出されましたよ。」

「え?いやいや、そんなバカな事する者など聞いた事がないぞ。誰がシュウト殿にその様な事を。」

「やっぱりそう思いますよね。実の父親です。」

俺がそう言うと全員が口をパクパクしながら俺の方を見てきた。

「あっ!そうだ!もう1つお願いがあるんですけど、良いですか?」

「何じゃ、余に出来ることなら何でも言うとよい。」

「優秀な魔道具技師を紹介してくれませんか?」

「どうしたのじゃ?あの空を飛ぶ板でも壊れたのかの?」

「いや、スカイボードに問題は無いですよ。」

「なら、どうしたのじゃ?」

「コレなんですけど深緑の遺跡で大きな虹水晶の中にあった宝箱から出てきたんですけど何かを探る探知機の魔道具だと思うんですけど、下手に魔力を込めて壊す訳にはいかないので。」

「なるほどのぅ。なら、今から離れの方に行く様に言っておくでの。地下の石碑は明日でも良かったかの?」

「大丈夫ですよ。」

「なら、セドリック、一先ず例の者たちを離れの方に案内してくれんか?」

「承知致しました。移動式家屋を改装するのであれば、リョウマも一緒に着いてきなさい。」

「ハッ!」

「では、リーグさんありがとうこざいます。」

「うむ。また明日、それまでには有りそうな場所を探しておくでの。」

「お願いします。」

「では、シュウト様、行きましょうか。」

「はい。」

そう言うと俺達はリーグさんの自室を出て、離れに向かった。

離れに到着し、暫く待つと見知った顔ぶれが歩いてきた。

「え!?ハロルドさんにセバスさん!?それにキールさんも!?ど、どうしたんですか!?」

俺が驚いてそう言うとハロルドさんは微笑んで、声を掛けてきた。

「お久しぶりです。シュウト様、この度の御活躍大変ありがとうございました。」

「いえいえ、こちらこそお久しぶりです。」

「シュウト様が出立されてから私共も此方で何か出来るのではないかと思い、色々な物を持ってまいりました。」

「そうなんですね。」

「しかし、かなり派手に戦ったのですね。王都は健在であるのに対し、周辺が凄い事になっていましたね。」

俺はハロルドさんにそう言われ、周囲の状況を思い出していた。
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