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第87話 [修理と改良]
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「ねぇ、リョウマ、シュウトちゃんっていつもあんな感じなの?」
「今回はまだマシな方でござるよ。」
「マシって?」
「ダンジョンにいる時は戦ってる最中に薪が物凄いスピードで飛んできたでござる。」
「え?何それ・・・無茶苦茶じゃない。」
「拙者も最初はそう思ったでござるが、魔物が湧く部屋でやられた時は死ぬかと思ったでござる。」
「はぁ?でも思ったって過去形なのね。」
「そうでござる。お陰で魔物と戦ってる時に見えないはずの魔物が襲ってきたでござるが難なく倒せた時に理解出来たでござる。まぁその時も拙者が喜んで油断した瞬間にも薪は飛んできたでござるが。」
「もう滅茶苦茶ね。貴方も含めて。」
「何故でござるか?」
「貴方、今の状況を普通に納得してるでしょ。」
「あっ、そうでござるな。シュウトに毒されてるかもしれないでござるな。」
キールさんは苦笑いをしながら言葉を続けた。
「貴方は弟子になる子にするんじゃないわよ。」
「何故で・・・そうでござるな。今の実力だと死人が出そうでござるな。」
「今のって毒されてるけど分かってるみたいで良かったわ。」
「当たり前でござる。やるならちゃんと弟子のレベルを上げて問題ない敵の時にするでござる。」
キールさんはリョウマの返答に首を横に振りながら呆れていた。するとバトさんがキールさんに声を掛けていた。
「なるほど、良い事を聞けましたねキール。」
バトさんがそう言うとキールさんは青ざめ返答していた。
「し、師匠、私はもう冒険者じゃないので大丈夫です。」
「何を言っているんですか?いつ何時敵が襲ってくるか、その時に対処出来る様にしておくのは良い事ですよ。」
「はい。」
バトさんの返答にキールさんは肩を落としながら弱々しく返事をしていた。俺は流石に可哀想になったので、声を掛けた。
「キールさん、此処に2つとも出して良いんですか?」
「へ?あっ!そうね。魔力収束砲はそこに出して、スカイボードはそのまま私に渡してくれるかしら。」
突然声を掛けられて一瞬戸惑っていたが直ぐに復活した様子だったので、俺はキールさんの言う通りに2つの魔道具を出して渡した。
キールさんは先ずは受け取ったスカイボードを調べると声を掛けてきた。
「シュウトちゃん、魔力がかなり上がったんじゃない?」
「え?何でですか?」
「今は全然問題ないんだけど、この子の消耗が思ったよりも進んでたからね。とりあえず交換と強化はしておいたけど次、大幅にレベルアップした時は私が見るまでは一寸気にしてあげてね。」
「分かりました。次にまた大幅なレベルアップした時はキールさんに会うまでは気を付けて使います。」
俺がそう言うとキールさんは微笑みながらスカイボードを俺に渡し、今度は魔力収束砲を調べ始めた。
「この子は問題なさそうね。聞いてた話の割には損傷が少ないわね。まぁでも予想してた箇所の強化はしておいた方が良さそうだから少し弄るわね。」
「はい。お願いします。」
俺がそう言うとキールさんは黙々と作業を始めた。
俺がキールさんの作業を見ているとハロルドさんが声を掛けてきた。
「おお、そうでした。シュウト様、王都を守って頂けてありがとうございます。そして、妻だけでなく、バットまで救って頂けた事、誠にありがとうございます。アレには重責を任せてしまった所為で好きな研究に没頭させてやる事も出来なかったので、シュウト様に救って頂いた事で肩の荷が降りた心持ちでございます。」
「いえいえ、お気になさらずに使命を果たしただけですし、自分もお陰で強くなれましたし。」
「相変わらずですな、シュウト様は。」
そう言いながらハロルドさんが微笑んでいるとキールさんから声が掛かった。
「出来たわよ。」
呼ばれて振り向くとそこには以前付いては無かったパーツが色々付いた収束砲があった。
「とりあえずシュウトちゃんの事だからまた今回の様な事が起こったら人に貸すだろうから誰でも使える様にアンカーを付けておいたわよ。後、以前の威力で倒すのが無理な敵が現れた時に対応出来る様に1発で全ての魔力を放出出来る様に切り替えるボタンも付けといたからね。」
なるほど、確かに前の威力だと俺が対応してなかったらトロールにやられてたかもしれないしな。
俺がそう思いながら魔道具を片付けているとハロルドさんが話し掛けてきた。
「シュウト様、そろそろ私共はこの後、商談に行き、キールとリョウマ殿は移動式家屋の改装の打ち合わせを行って行きますがシュウト様はこの後何かご予定は有りますでしょうか?」
「え?リョウマがキールさんと2人でですか?」
「なによ。流石の私も妻子持ちは狙わないわよ。」
「ホントですか?」
「当たり前じゃない!そんなの子供が可哀想でしょ!」
「なら、良かったです。」
キールさんがそう言ったのでセバスさんを見ると頷いてくれたので俺は納得してハロルドさんの方を向いた。
「とりあえず自分は離れでやりたい事が有るんで今日は此処から出るつもりは無いですけど何か有りましたか?」
「いえいえ別にこれといって用がある訳ではないのですが、食事等はどうなさるかと。」
「あぁお昼にはまだ早いと思いますがコレからお願いしようかと。夜は此処で一緒に食べませんか?」
「承知致しました。ではその様に。」
そう言うとハロルドさん達は離れから去っていった。
「バトさん、昼食って今から用意出来ますか?」
「はい。それでしたら今、サーシャが取りにいっております。」
「そうなんですね。ありがとうございます。」
バトさんから返答を受けているとキールさんが近づいてきた。
「ねぇ、この家の感じはわかったから移動式家屋を外で出してくれない?」
「えっ?此処の外でやるんですか?」
「そんな事する訳ないじゃない。出してくれたら私のマジックバックに入れて持っていくに決まってるでしょ。」
「そういう事ですか。」
俺はそう言うと外で言われた通りに移動式家屋を出し、キールさんが仕舞っている間にリョウマに声を掛けた。
「リョウマ、一寸良いか?」
「何でござるか?」
「ダンジョンから持ってきた木で加工し易い木ってどれだ?」
俺はそう言うと全ての種類を出そうとするとリョウマに止められた。
「シュウト、もしかして全部の種類を出そうとしたのでござるか?」
「そうだけど?」
「なら、6階層の分だけって出来るでござるか?」
「あぁそれならこの5本だな。」
「すぐ出せるのは凄いでござるな。」
「そうか?階層毎に分けておけば必要な物を必要な場所に取りに行けるから時間の無駄を省けるだろ。」
「まぁそうでござるが、普通はそんな事しないでござるよ。」
「そんなものか。で、どれなんだ?」
「コレでござる。コレならば柔らか過ぎて建築材には使えないでござるが、節もなく彫刻なんかには使い勝手が良いでござるよ。」
「なるほどなぁ。じゃあ食器とかに使える1番良い木は?」
「それなら18階層の木を出してもらえないでござるか?」
そう言われたので15種類の木を出した。
「そうでござるな。これなら硬くて壊れにくいでござるし、水も通さないでござるよ。」
「水を通さないのかぁ・・・なら、水を通し易いのはどれだ?」
「水を通し易いでござるか?それならこの木でござるが水を通してしまったら食器としては使えないでござるよ。」
「それで良いんだよ。ありがとな。コレで試してみるよ。」
「そうでござるか?まぁシュウトが良いなら言う事はないでござる。」
俺達の話が終わるとキールさんも仕舞い終わったのか話し掛けてきた。
「リョウマ、そろそろ行きましょ。」
「分かったでござる。それじゃあシュウトまたでござる。」
「おう。よろしくな。」
リョウマ達がそう言って去って行くとタイミング良くサーシャさんが食事を持ってきてくれたので離れに入って食事を終わらせた。
「そうだ真司、暫く暇になるけど真司はどうしたい?」
『う~ん、そとでゴロゴロしてようかなぁ。』
「そうか、ならそうしろ。もし、何かやりたい事があるなら此処に居るから来なさい。」
『は~い。』
息子はそう言うと外へ出ていった。
「バトさん、一寸そっちの囲炉裏がある部屋で木を削りたいんですけど、何か下に敷く物ってありますか?」
バトさんは俺の言葉に頷くと囲炉裏のある部屋に入っていった。暫くすると用意が出来たのか、呼ばれたので入ってみるとそこには、先程キールさんが出していた布と座布団が置かれていた。
「あっ!バトさんもその布持ってるんですね。」
「はい。元々は私がキールに教えた物ですので。」
「あっそうなんですね。でも自分が今からする事は結構汚れてしまいますよ?」
「木屑でしたらそのまま囲炉裏の方へ放ってもらって結構ですよ。」
「はい。分かりました。ただコレから実験するのは染料と言ったらいいのか塗装と言ったらいいのか、兎に角、色移りしてしまう可能性がある事なので、出来れば捨ててもいい物の方が良いんですけど。」
「そうなのですか?まぁそれでも問題ありませんよ。その布は例えその上でゴブリンを解体しようとも汚れも匂いも付きませんので。」
「この世界にもゴブリンって居るんですね。」
「・・・何処にでもいますが、シュウト様はシンジ様と居らっしゃるので、彼奴らは弱い者には集団で襲ってきますが、強者の気配に敏感なので身を潜めるか早めに逃げ出していたのではないでしょうか。後、シュウト様はDランク以下のダンジョンにも入った事が無いようですね。」
「Dランク以下だと出るんですか?」
「はい。その通りです。もし討伐されるのであれば、接近戦はお止めになった方が良いかと思われます。」
「・・・そうします。」
「シュウト様、話は変わりますがその木を染める作業をされる様ですので、作業着を御用意致しますね。」
「え!?良いんですか?」
「はい。御滞在の際に何処も行かないのであれば部屋着にと御用意した物がありますので。」
「そうなんですね。何から何までありがとうございます。」
「いえいえ、では御用意致しますので奥でお着替えになって下さい。」
「今回はまだマシな方でござるよ。」
「マシって?」
「ダンジョンにいる時は戦ってる最中に薪が物凄いスピードで飛んできたでござる。」
「え?何それ・・・無茶苦茶じゃない。」
「拙者も最初はそう思ったでござるが、魔物が湧く部屋でやられた時は死ぬかと思ったでござる。」
「はぁ?でも思ったって過去形なのね。」
「そうでござる。お陰で魔物と戦ってる時に見えないはずの魔物が襲ってきたでござるが難なく倒せた時に理解出来たでござる。まぁその時も拙者が喜んで油断した瞬間にも薪は飛んできたでござるが。」
「もう滅茶苦茶ね。貴方も含めて。」
「何故でござるか?」
「貴方、今の状況を普通に納得してるでしょ。」
「あっ、そうでござるな。シュウトに毒されてるかもしれないでござるな。」
キールさんは苦笑いをしながら言葉を続けた。
「貴方は弟子になる子にするんじゃないわよ。」
「何故で・・・そうでござるな。今の実力だと死人が出そうでござるな。」
「今のって毒されてるけど分かってるみたいで良かったわ。」
「当たり前でござる。やるならちゃんと弟子のレベルを上げて問題ない敵の時にするでござる。」
キールさんはリョウマの返答に首を横に振りながら呆れていた。するとバトさんがキールさんに声を掛けていた。
「なるほど、良い事を聞けましたねキール。」
バトさんがそう言うとキールさんは青ざめ返答していた。
「し、師匠、私はもう冒険者じゃないので大丈夫です。」
「何を言っているんですか?いつ何時敵が襲ってくるか、その時に対処出来る様にしておくのは良い事ですよ。」
「はい。」
バトさんの返答にキールさんは肩を落としながら弱々しく返事をしていた。俺は流石に可哀想になったので、声を掛けた。
「キールさん、此処に2つとも出して良いんですか?」
「へ?あっ!そうね。魔力収束砲はそこに出して、スカイボードはそのまま私に渡してくれるかしら。」
突然声を掛けられて一瞬戸惑っていたが直ぐに復活した様子だったので、俺はキールさんの言う通りに2つの魔道具を出して渡した。
キールさんは先ずは受け取ったスカイボードを調べると声を掛けてきた。
「シュウトちゃん、魔力がかなり上がったんじゃない?」
「え?何でですか?」
「今は全然問題ないんだけど、この子の消耗が思ったよりも進んでたからね。とりあえず交換と強化はしておいたけど次、大幅にレベルアップした時は私が見るまでは一寸気にしてあげてね。」
「分かりました。次にまた大幅なレベルアップした時はキールさんに会うまでは気を付けて使います。」
俺がそう言うとキールさんは微笑みながらスカイボードを俺に渡し、今度は魔力収束砲を調べ始めた。
「この子は問題なさそうね。聞いてた話の割には損傷が少ないわね。まぁでも予想してた箇所の強化はしておいた方が良さそうだから少し弄るわね。」
「はい。お願いします。」
俺がそう言うとキールさんは黙々と作業を始めた。
俺がキールさんの作業を見ているとハロルドさんが声を掛けてきた。
「おお、そうでした。シュウト様、王都を守って頂けてありがとうございます。そして、妻だけでなく、バットまで救って頂けた事、誠にありがとうございます。アレには重責を任せてしまった所為で好きな研究に没頭させてやる事も出来なかったので、シュウト様に救って頂いた事で肩の荷が降りた心持ちでございます。」
「いえいえ、お気になさらずに使命を果たしただけですし、自分もお陰で強くなれましたし。」
「相変わらずですな、シュウト様は。」
そう言いながらハロルドさんが微笑んでいるとキールさんから声が掛かった。
「出来たわよ。」
呼ばれて振り向くとそこには以前付いては無かったパーツが色々付いた収束砲があった。
「とりあえずシュウトちゃんの事だからまた今回の様な事が起こったら人に貸すだろうから誰でも使える様にアンカーを付けておいたわよ。後、以前の威力で倒すのが無理な敵が現れた時に対応出来る様に1発で全ての魔力を放出出来る様に切り替えるボタンも付けといたからね。」
なるほど、確かに前の威力だと俺が対応してなかったらトロールにやられてたかもしれないしな。
俺がそう思いながら魔道具を片付けているとハロルドさんが話し掛けてきた。
「シュウト様、そろそろ私共はこの後、商談に行き、キールとリョウマ殿は移動式家屋の改装の打ち合わせを行って行きますがシュウト様はこの後何かご予定は有りますでしょうか?」
「え?リョウマがキールさんと2人でですか?」
「なによ。流石の私も妻子持ちは狙わないわよ。」
「ホントですか?」
「当たり前じゃない!そんなの子供が可哀想でしょ!」
「なら、良かったです。」
キールさんがそう言ったのでセバスさんを見ると頷いてくれたので俺は納得してハロルドさんの方を向いた。
「とりあえず自分は離れでやりたい事が有るんで今日は此処から出るつもりは無いですけど何か有りましたか?」
「いえいえ別にこれといって用がある訳ではないのですが、食事等はどうなさるかと。」
「あぁお昼にはまだ早いと思いますがコレからお願いしようかと。夜は此処で一緒に食べませんか?」
「承知致しました。ではその様に。」
そう言うとハロルドさん達は離れから去っていった。
「バトさん、昼食って今から用意出来ますか?」
「はい。それでしたら今、サーシャが取りにいっております。」
「そうなんですね。ありがとうございます。」
バトさんから返答を受けているとキールさんが近づいてきた。
「ねぇ、この家の感じはわかったから移動式家屋を外で出してくれない?」
「えっ?此処の外でやるんですか?」
「そんな事する訳ないじゃない。出してくれたら私のマジックバックに入れて持っていくに決まってるでしょ。」
「そういう事ですか。」
俺はそう言うと外で言われた通りに移動式家屋を出し、キールさんが仕舞っている間にリョウマに声を掛けた。
「リョウマ、一寸良いか?」
「何でござるか?」
「ダンジョンから持ってきた木で加工し易い木ってどれだ?」
俺はそう言うと全ての種類を出そうとするとリョウマに止められた。
「シュウト、もしかして全部の種類を出そうとしたのでござるか?」
「そうだけど?」
「なら、6階層の分だけって出来るでござるか?」
「あぁそれならこの5本だな。」
「すぐ出せるのは凄いでござるな。」
「そうか?階層毎に分けておけば必要な物を必要な場所に取りに行けるから時間の無駄を省けるだろ。」
「まぁそうでござるが、普通はそんな事しないでござるよ。」
「そんなものか。で、どれなんだ?」
「コレでござる。コレならば柔らか過ぎて建築材には使えないでござるが、節もなく彫刻なんかには使い勝手が良いでござるよ。」
「なるほどなぁ。じゃあ食器とかに使える1番良い木は?」
「それなら18階層の木を出してもらえないでござるか?」
そう言われたので15種類の木を出した。
「そうでござるな。これなら硬くて壊れにくいでござるし、水も通さないでござるよ。」
「水を通さないのかぁ・・・なら、水を通し易いのはどれだ?」
「水を通し易いでござるか?それならこの木でござるが水を通してしまったら食器としては使えないでござるよ。」
「それで良いんだよ。ありがとな。コレで試してみるよ。」
「そうでござるか?まぁシュウトが良いなら言う事はないでござる。」
俺達の話が終わるとキールさんも仕舞い終わったのか話し掛けてきた。
「リョウマ、そろそろ行きましょ。」
「分かったでござる。それじゃあシュウトまたでござる。」
「おう。よろしくな。」
リョウマ達がそう言って去って行くとタイミング良くサーシャさんが食事を持ってきてくれたので離れに入って食事を終わらせた。
「そうだ真司、暫く暇になるけど真司はどうしたい?」
『う~ん、そとでゴロゴロしてようかなぁ。』
「そうか、ならそうしろ。もし、何かやりたい事があるなら此処に居るから来なさい。」
『は~い。』
息子はそう言うと外へ出ていった。
「バトさん、一寸そっちの囲炉裏がある部屋で木を削りたいんですけど、何か下に敷く物ってありますか?」
バトさんは俺の言葉に頷くと囲炉裏のある部屋に入っていった。暫くすると用意が出来たのか、呼ばれたので入ってみるとそこには、先程キールさんが出していた布と座布団が置かれていた。
「あっ!バトさんもその布持ってるんですね。」
「はい。元々は私がキールに教えた物ですので。」
「あっそうなんですね。でも自分が今からする事は結構汚れてしまいますよ?」
「木屑でしたらそのまま囲炉裏の方へ放ってもらって結構ですよ。」
「はい。分かりました。ただコレから実験するのは染料と言ったらいいのか塗装と言ったらいいのか、兎に角、色移りしてしまう可能性がある事なので、出来れば捨ててもいい物の方が良いんですけど。」
「そうなのですか?まぁそれでも問題ありませんよ。その布は例えその上でゴブリンを解体しようとも汚れも匂いも付きませんので。」
「この世界にもゴブリンって居るんですね。」
「・・・何処にでもいますが、シュウト様はシンジ様と居らっしゃるので、彼奴らは弱い者には集団で襲ってきますが、強者の気配に敏感なので身を潜めるか早めに逃げ出していたのではないでしょうか。後、シュウト様はDランク以下のダンジョンにも入った事が無いようですね。」
「Dランク以下だと出るんですか?」
「はい。その通りです。もし討伐されるのであれば、接近戦はお止めになった方が良いかと思われます。」
「・・・そうします。」
「シュウト様、話は変わりますがその木を染める作業をされる様ですので、作業着を御用意致しますね。」
「え!?良いんですか?」
「はい。御滞在の際に何処も行かないのであれば部屋着にと御用意した物がありますので。」
「そうなんですね。何から何までありがとうございます。」
「いえいえ、では御用意致しますので奥でお着替えになって下さい。」
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