転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第91話 [遺跡探索]

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地下室を出た俺は昼食を済ませると明日に備えて準備とリョウマに見せる為の漆器を完成させて、就寝した。

翌朝、早目の朝食を済ませると1番近い場所まで、転送で行こうと思ったが、どんな所か分からなかったので、転送を使うのを諦めて息子と街の外へ出た。

「そうだ!真司、此処から目的地まで真っ直ぐ北に進んだ所にあるダンジョンだから勝負しないか?」

『え?いっしょにはしるの?』

「いや、それだとお前の方が速いから父さんは飛んでくぞ。」

『それでもボクのほうがはやいよ?』

「いや、多分いい勝負になると思うぞ。地図を見る限り、地上は結構険しそうな道のりだからな。」

『そうか!とうちゃんはまっすぐだからだ。』

「そっ。って事で、位置についてよーいドン!」

俺はそう言うとスカイボードを取り出し、真っ直ぐ目的地に全力で飛び、息子も即座に反応して、走り始めた。

最初の平原地帯は圧倒的速さで息子が差を広げていったが、山岳地帯に入るとその差は少しずつ減っていき、その結果、ダンジョンにはほぼ同時に到着した。

『いっしょだね。』

「そうだな。ギリ勝てるかと思ったんだけどな。」

俺達はそう言いながら遺跡系のダンジョンに入っていき、転送の石碑を発見し、吸収した。

「よし。コレでどの位の魔力消費量になるか試してもいいか?」

『うん。いいよ。』

俺は息子の返事を聞くと転送ゲートを発現させて、使ってみた。

「そうかぁ更に半分になるんじゃなくて、始めの3分の1になるだけかぁ。まぁ発現に必要な魔力量も3分の1だから戦闘に使うには楽になるか。」

俺はそう言うと転送をつかっての戦闘に慣れる様に色々するついでに踏破していった。

その後俺達は地図と探知機を使ってダンジョンやダンジョンではない遺跡等を日が暮れるまで探し、18箇所の石碑を吸収していった。

「よし。暗くなってきたから転送で一気に帰るか。」

『でもあぶなくない?』

「大丈夫だ。目標地点は上空にするつもりだからな。」

『なるほど、それならかべのなかだったり、じめんのしたってことはないね。』

「あぁとりあえず、スカイボードに乗って飛ぶから小さくなってくれるか?」

『うん。でもけっこうきょりがあるけど、だいじょうぶなの?』

「あぁ問題ない。今なら2人で行っても半分位しか魔力を使わないからな。」

『そうなんだ。ならだいじょうぶだね。』

俺達はそんな話をしながら上空へ飛び立ち転送を使って王都の上空まで来て、そこから離れのある庭園を目視して離れの前に転送した。

「シュウト様、お帰りなさいませ。転送でお帰りになられたのですか?」

「あ!バトさん、ただいま戻りました。そうですね。もう遅かったので。」

「そうですかぁ・・・行きは門を通られましたよねぇ?」

俺が転送で帰った事を言うとバトさんは少し考えて聞いてきたので、俺は不思議そうな顔でバトさんをみて返答した。

「そうですね、もしかして何か問題でも?」

「はい。門から出たという記録があるのにも関わらず、戻っているのは少し拙いかと。」

「あっ!そういう事ですか。なら、1度門の外まで行ってまた戻ってきますね。」

「いえいえ、そこまでせずともよろしいでしょう。私が報せて参りますので。」

「あ、ありがとうございます。」

「いえいえ、ではもう遅いので食事になさいますか?それとももう済まされましたか?」

「まだなんで、食事を頂きたいです。」

「承知致しました。」

俺はそう言うと食事を済ませて風呂に入り、就寝した。

翌朝、寝室の扉を開けるとバトさんが待っていた。

「おはようございます。どうされました?」

「シュウト様、おはようございます。本日は陛下から朝食のお誘いがございますが、如何なさいますか?」

「いいですよ。準備しますね。」

「ありがとうございます。では、外でお待ちしております。」

俺は急いで準備を済ませて外に出るとバトさんの案内で後宮の方の食堂に向かった。

「失礼します。シュウト様がお目見えになりました。」

「うむ。入ってもらえ。」

中に入るとリーグさんだけではなく、王家の方が勢揃いしていた。

「あっ!お待たせしたみたいですいません。」

「気にするでない。余らは定期的に一緒に食事をしているのでな。シュウト殿と食事をすると言ったら皆が集まっただけじゃ。それに皆も今揃ったばかりじゃ。」

「そうなんですね。それなら良かったです。」

そう言って食事を済ませるとリーグさんが話し掛けてきた。

「シュウト殿、昨日はどうであった?余が地図に示した所に石碑はあったかの?」

「あっはい。お陰で北側の近い所の19箇所行ってこれました。」

「19じゃと?近くは無かったと思ったが・・・まぁ、シュウト殿には近場なのだろう。で、今日も行くのかのぅ?」

「そうですね。昨日は北側に行ったので、今日はリョウマに進捗状況を聞いてから東側に行こうかと。」

「ん?まだ北側には在ったと思うたが、其方はどうするのじゃ?」

「そっちは後でもいいかなって、それよりも行ったことのない方に行っておいた方が、使命が降りた時に素早く対応出来ると思って。」

「なるほどのぅ。確かにその方が良さそうじゃの。」

「父上、何故その方が良いのですか?」

リーグさんの言葉に反応した王太子のハンクがリーグさんに質問してきた事で、リーグさんが固まって俺の方を見てきた。

「ハンク、それは俺が転送ってスキルを遺跡探索中に使える様になったからなんだ。」

俺がそう言うと転送の事を知らない全員が、俺の方を向いてきた。

「えっ?転送?・・・転送って荷物を移動させるだけじゃなくて、自分自身もって事だよね。」

「そうだ。古代で使われていた転送の石碑を触ったら出来る様になったんだ。」

「なるほど・・・もしかして父上に遺跡の場所を教えてもらって、その石碑を探してるのかい?」

「そうなるな。集めれば集める程、消費魔力も減るし、同時に移動出来る人数も増えるんだ。」

「へぇ~今は何人同時に行けるんだい?」

「20人位か。」

「そうなんだ。それは凄いね。なら距離的にも結構行けるのかい?」

「1人ならセルジュさんの所まで行けるよ。」

「へぇ~それは羨ましい。それなら直ぐにソフィアに逢えそうだね。」

「まぁ直接行くのはまだ難しいから、1度近くの上空を経由してから行く事になるから、開けれても1人で行ってもらう事は出来ないけどね。」

「それは1人だと無理そうだね?それはもしかして、向こう側が見えないからなのかい?」

「そうなんだ。」

「それなら昔調べた事が有るんだけど、千里眼ってスキルが手に入ったら問題解決出来るかもしれないよ。」

「そうなの?」

「うん。千里眼ってスキルは遠くの場所でも例え結界が張られた城の中でも見透せるスキルなんだよ。」

「知り合いにでも居るのか?」

俺がハンクに質問すると今度はリーグさんが答えてくれた。

「それは息子がスキルの研究をしてるから様々なスキルを知ってるからじゃ。」

「なるほど、ハンクはスキルマニアなのか。」

「マニアってなんだい?」

「1つの分野に傾倒してるというか、何て言えばいいんだろう・・・例えば、リーグさんなら遺跡マニア、バットさんなら魔道具マニアって感じかな。まぁオタクかもしれないけど。」

「なるほど、オタクとマニアってどう違うんだい?」

「余り変わらないかな。ただマニアは1つの物事に集中する人、オタクは1つの物事にしか興味が無い人ってぐらいかな。」

「なら確かに僕はスキルマニアなのかもね。まぁ知らないスキルなら僕に聞いてくれたら教えるし、分からなくても調べてあげるよ。」

「ありがとう。」

「あぁそうだ、千里眼の下位互換で遠見ってスキルもあるよ。ただそれは壁に囲まれてる様な場所は見えないから言ってしまえば、ただただ遠くを見るだけのスキルだけどね。」

「なるほど、それはそれで便利そうだな。」

「まぁ見え方が違うみたいだから戦闘で使えるとしたら遠見の方が使いやすいかもね。」

そう話しているとリーグさんがまた話し掛けてきた。

「そろそろ時間も時間じゃから解散するかの。そうじゃリョウマがいる所はバトが知っておるから連れて行ってもらえば良いぞ。」

「ありがとうございます。じゃあお先に失礼します。バトさん、お願いします。」

「承知致しました。では、皆様失礼致します。」

俺はその後、リョウマの所へ行き、移動式家屋の完成までは1週間は掛かる事と完成した漆器を渡し、東側を探索し、次の日は南、その次の日は西側と探索していった。

そして4日後の朝、ハロルドさんが離れを訪ねてきた。

「失礼しますシュウト様。朝から申し訳ございません。」

「どうされたんですか?」

「実はシュウト様に教えて頂けた漆器が完成致しましたので、明日の朝には王都を出ようかと思いまして。」

「そうなんですか!早いですね。」

「はい。本来はリョウマ殿との話を詰めたいところなのですが、漆器の事をロビンに直接伝えたく、早目の出立をしようかと。」

「なら、送りましょうか?」

「いえいえ、その様な御時間を取らせる訳には。」

「いや、大丈夫ですよ。多少、用意するのに時間は貰いたいですけど、行くのは一瞬なんで。」

「一瞬とは?」

「新しいスキルを手に入れまして、実は・・・」

俺は転送の事、ここ数日駆け回って、トータル50までになり、人を移動させれる様に念動力で色々試した事を説明した。

「なるほど、それは素晴らしいスキルですなぁ。では、お言葉に甘えて、移動式家屋が完成後にでも送って頂けますか?」

「はい。急な使命が入らない限り、自分も移動式家屋が出来るまで、暫く王都を回ろうかなと思ってたんで。」

「そうでしたか。では、お願いします。」

「はい。でも商団全員は無理ですよ。」

「それは大丈夫でございます。急ぎ帰る必要が有るのは、私とセバスだけなので。」

「そうなんですね。それなら大丈夫です。」

「それでなんですが、漆器等の契約をした貰う前に実際出来上がった漆器をシュウト様に見てもらいたいのですが、よろしいでしょうか。」

「是非。」

俺はそう言うと漆器の確認とウルシを使った他の商品を確認して、契約を済ませ、その後使命を確認しようと教会へ向かった。
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