転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
93 / 418

第92話 [加護]

しおりを挟む
教会に着いた俺はガシュウさんに貰ったメダルを見せて、特別な部屋に案内してもらった。

「ライヤ様、ライヤ様、聞こえますかぁ?」

俺がそう言った瞬間、また何も無い空間に入った。

おっ今回は来れたんだな。

俺がそう思っていると前方に扉が出現したので入っていった。

「いつ教会に来るかと思って待ってたのよ。」

え?急ぎ?

「それは大丈夫よ。確かに行ってあげて欲しい子はいるけどシュウトならそんなに時間が掛かる場所じゃないし。」

「なら、なんで?」

「貴方に会いたいって言ってる子が居たら呼んだのよ。」

「そうなんだ。」

「今呼んだから一寸待っててね」

ライヤ様がそう言うと扉が開き、ライヤ様程ではないにしろ艶かしい女性と頭にトナカイの角を生やし、下半身もトナカイの二本足で立っている人と普通の子供の3柱?が入ってきた。

俺が何らかの神様か?と思っているとライヤ様が答えてくれた。

「そうよ。右から紹介してくわね。右の女神が魔法を司るメルドーサちゃんよ。」

「ライヤ様、ちゃんは止めてくださいって、いつも言ってるじゃないですか。」

ちゃん付けで呼ばれたメルドーサ様は一応抗議していたが、頭を振って俺の方に向き直った。

「ライヤ様から紹介されたメルドーサです。」

「魔法神様がどうされたんですか?」

「メルドーサでいいです。貴方は努力によって色々な魔法を手に入れられないにも関わらず、持ち前の発想力、前世の記憶を基に今ある物で様々な魔法を行使しているのが、面白くそして勿体なく感じていましたし、異常な魔力量保有しているにも関わらず、くだらない道具などに魔力を消費しているのに憤りも感じて・・・」

「魔道具をくだらないとは何を言っているんだ!魔法等に頼らずとも全ての者が魔法を行使出来る道具の素晴らしさが何故分からんのだ!」

「何を言うのです!その所為で熟練度が上がらないから魔法離れが少しずつ起こっているのですよ!」

「それがなんだというんだ!それならばそれに代わる魔道具を創り出せばいいのだ!」

2柱がいがみ合いを始めた所為でどうすればいいか分からずライヤ様の方を見るとライヤ様が怒り心頭って感じで震えていた。

ヤバくない!?

俺がそう考えていると子供の神様が俺達とライヤ様の間に入り、結界を張った。その瞬間!

「あんた達何してんのーーー!!!」

ライヤ様が怒号を発した瞬間、結界が貼られてるのにも関わらず、衝撃波の様なモノを感じた。

「危なかったね。ライヤ様の御怒りは僕ら使える神でも堪えるからねぇ。あっ、僕は迷宮神のラビリス、ラビリスって呼んで。よろしくね。」

「ラビリス様、ありがとうございます。で、ラビリス様は自分に何の用で?」

「君が凄い勢いでダンジョンを踏破してるからきたんだ。」

「あっ、そうなんですね。すいません。」

「謝らなくていいよ。別に怒ってる訳じゃないし、寧ろ感謝してるくらいだし。」

「感謝ですか?」

「うん。僕がダンジョンを作ってる理由は知ってるよね。」

「あぁはい。確か、魔力の偏りを調整してるのと邪神、悪神が封印されてる場所を特定させない為でしたっけ。」

「そ、だから余計なダンジョンを作らなくちゃいけない様な事を避けるのと邪神、悪神に無駄な魔力を与えない為にもダンジョン内の魔物を駆逐する必要が有るんだけど、シュウト、君が凄いスピードで駆逐して行ってくれたお陰で僕も随分楽をさせてもらったからね。これからもよろしくって事で加護をあげるね。後、加護の効果だけど君のアイテムボックスを一寸改良して自分のダンジョンというか、箱庭を創れる様にしといたからね。まぁアイテムボックスの大きさに左右されるから大きくしたかったら魔力の総量を上げてね、じゃ。」

ラビリス様が出した光の玉が俺の中にはいるとラビリス様は俺の方を見て、ニコッと笑うとライヤ様の方へ歩いていった。

「ライヤ様、僕の用は終わったんで戻りますね。」

「あら?そんなに時間が経ってたの?・・・なら、先に戻っていてもいいわ。じゃあ貴方達も用を済ませなさい。だけど今度、ケンカしたら許さないからね。」

ライヤ様にそう言われた2柱は深く頷くと魔法神のメルドーサ様が俺の方に話しかけてきた。

「先程は失礼。まぁそれで貴方に加護を与えます。普通は私の加護の効果で魔法を覚える速度が上がったり、新たな魔法を覚えたり出来るのですが、貴方の場合それが出来ないので熟練度を10%アップ出来る様な加護を与えました。後は先程の謝罪ですスキルも与えます。受け取りなさい。」

メルドーサ様がそう言うとメルドーサ様から出た光が俺の中に入っていった。メルドーサ様はそれを確認するとライヤ様に会釈して、去っていった。

《スキルマリョクゾウダイ(キョク)ヲカクトクシマシタ。》

「じゃあ最後は儂だな。先程はすまんかった。どうも道具を馬鹿にされると頭にくるもんでな、すまんかった。儂はあらゆるものづくりを司っておる神だ。製造神とも呼ばれとるファイスだ。ファイスと呼ぶがよい。」

「ファイス様よろしくお願いします。ところでファイス様は何用で?」

「儂も彼奴らと同じでお主に加護を与えにきたのだ。」

「でも自分は何かを作る様な事はしてませんよ?」

「確かにお主はそうではないが、お主が居ることで新たな資材でのものづくりやアイデアが面白くての、しかもお主のお陰でまた新たな素材も出来たでの。これからも期待しておるぞ。」

ファイス様はそう言うと光の玉を俺に送ってきた。

《スキルゴウセイヲカクトクシマシタ。》

「そうじゃ儂の加護は製造業をしない者にはあまり効果はないが、その分、珍しい素材は見つけやすくなるぞ。後、謝罪を込めて合成と言うスキルを付けておいたから、なんの道具も使わずに合成での魔石のランクアップや魔晶石の作成も出来る様になったからの。」

おっ、それは有難い。

「おっ、喜んでいる様で良かったわい。ではライヤ様、儂も失礼します。おぉそうじゃシュウト、合成は魔石だけじゃなく色々な使い方があるから楽しんで作ってみよ。じゃあの。」

そう言うとファイス様は去っていった。

「さっきはごめんね。こんな時までケンカを始めるとは思わなかったのよ。」

「いいよ気にしなくて。結果的に加護の他にスキルまで貰ったしな。ところで使命の方は本当に良いのか?」

「シュウトの持ち運べる家?だっけアレが出来るまでなら大丈夫よ。」

「それなら良いけど、一応場所を教えといてくれないか?」

「ええ、いいわよ。今居る王都から東の街なんだけど、そこに1番多くいるから先ずはそこに行ってくれる?」

「わかった。マップに載せといてくれ。」

「いいわよ。じゃあもう時間がないから戻すわね。」

ライヤ様がそう言うと教会の特別な部屋に戻ってきた。

「う~ん。やっぱり戻る時のコレは慣れないなぁ。転送でいけないのかなぁ。」

《ピコン♪》

『シュウトなら出来ない事はないけど、必要な魔力が多過ぎて今はまだ無理だよ。』

「どの位必要なんだ?」

《ピコン♪》

『最低数十億は必要になるわよ。それと此方を感知する能力が必要になってくるけど、それは必要なら付けてあげるわ。』

「そうか、それはありがとう。ただ数十億かぁまだまだ先になりそうだな。」

《ピコン♪》

『またね。急ぎの時は神託を降ろすわね。』

「了解。その時はよろしく。」

ライヤ様との会談を終えた俺は加護とスキルを検証する為に後宮の地下を貸してもらえないか聞く為に城に戻った。

「陛下、シュウト様がお目見えになりましたが如何なさいますか?」

「うむ。入ってもらえ。」

中に入るとリーグさんの他にセドさんだけでなく、バトロスさんとルークが居た。

「アレ?ルークがどうしているんだ?」

「軍務の仕事でダンジョンから帰ってきたから報告してたんだ。」

「軍務?」

「あぁ、冒険者もしてるけど、定期的に軍務もしなくちゃいけねぇからな。」

「なるほどなぁ。」

俺がルークを見つけたので話しているとリーグさんから声が掛かった。

「シュウト殿、シュウト殿は何用で参ったのだ?」

「あぁ、すいません。いや、今日、教会にライヤ様・・・アストライアー様に使命の有無を聞きに行ったら他の神様に加護を貰ったんで、その加護の検証に人目のつかない場所を貸して貰えないかなぁって思いまして。」

「おぉそれは素晴らしい。それなら後宮の練武場を使うと良い彼処ならば、人は来んからのぅ。それよりもシュウト殿が良かったらどのお方から加護を賜ったのか教えて貰っても良いかのぅ、それによっては練武場に更なる結界を施さねばいかんかもしれんでのぅ。」

「いいですよ。今回頂けたのは魔法神メルドーサ様、製造神ファイス様、そして迷宮神ラビリス様の3柱様ですね。」

俺がそう言うと周りから響めきが起こった。

「ほう。流石、使徒様というところかのぅ。そうか、メルドーサ様という事は魔法の検証をするのであるなら、王都では出来る場所など無いかもしれんぞ。」

「あぁ、その辺は大丈夫です。新しい魔法って言っても多分初級魔法ばかりですし、魔力も抑えますんで。」

「本当かのぅ。シュウト殿はその辺はついって言いながらビックリさせられてばかりじゃからのぅ。」

「なら、俺が着いていってやるよ。これでもAランク冒険者だ。馬鹿げた威力で試そうとしたら止めるぐらいは出来るぞ。」

「ほう。そうじゃの。シュウト殿もそれで良いかの?」

「まぁそれで皆さんの気が済むなら良いですけど。」

俺は腑に落ちないながらもリーグさんの提案を受け入れた。

「よし。シュウト殿の許可も得た事だし、ルーク頼むぞ。」

リーグさんがそう言うとルークは頷いて応えた。

「あっ、そうだ!もう1つ聞きたい事があるんですけど良いですか?」

「うむ。余に答えられる事であれば聞くがよい。」

「ありがとうございます。急ぎではないんですけど、次の使命がありまして、場所は聞いたんですけど、どの辺になるか教えてもらいたくて。」

「あいわかった。セドリック、地図を。」

リーグさんがそう言うとセドさんは地図を取りに奥へと走って行った。

しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

処理中です...