転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第119話 [海底神殿踏破!]

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「待たせたか?」

「いや、俺は今戻ってきたとこだ。」

「そうか。それなら良かった。」

「成果はどうだった?」

「一先ず、リラックス状態でも漏れない程度にはな。そっちは?」

「俺の方はシュウトの予想通り、回復丸を使いながらなら戦闘狂化の連続使用も使えるな。それに最初の方は痛みの所為で動きが悪くなって魔物の攻撃を受けたけど、それも慣れる内に解消されていったから戦闘狂化に関しては問題ないな。後は魔法だが、これまでサボっていた分、熟練度の上昇は少し遅いかもしれん。」

「そうか、なら一先ず、此処での訓練は一旦止めて、明日はダンジョンを踏破していこうか。因みに上級はまだだから最初に言ったように42階層から始めるが最初は1体ずつ戦っていって増やして行くからな。」

「おう。」

「後、余裕があるなら魔法で対処、出来ないようであっても魔纏で熟練度が上がるかもしれないからそれで討伐していくように。」

「おう。」

俺達が明日の予定を話していると真司の姿が見えなくなった。

「ん?真司はどこ行ったんだ?」

「先に部屋に行ったんじゃないか?」

珍しい事もあるなぁ。

そう思っていると恵美が姿を見せた。

「恵美、昨日は真司と2人でありがとうな。」

「どういたしまして♪それよりも父ちゃんに見てもらいたい事があります。」

「ん?何だ?」

「ジャジャ~ン♪」

そう言って恵美が身体を退かすと人化して見た目は前世の真司だが、恵美同様、種族の特徴が残っているので、獣人姿の真司がそこに立っていた。

「おぉ、出来る様になったのか!」

「うん♪」

俺がそう言うと本当に嬉しそうに返事を返してきたので、俺は片膝を着いて両手を拡げると真司は満面の笑みで俺の胸に飛び込んできた。

「よーしよしよし、良くやった。恵美もありがとうな。」

そんな光景を見て何故か、ルークが泣いていた。

「何でお前が泣くんだよ。」

「いやぁ~良かったなぁ~。」

「おいおい。さっ、明日に備えて食事して寝るぞ。」

「おう。」

俺達はそう言うと食事をして就寝した。

翌朝、朝食を済ませた俺達は海底神殿のダンジョン行く準備をしていた。

「シュウトそういえば、人化したシン坊達に武器は持たせないのか?」

「あっ、確かにそうだな。恵美が人化した状態でも普通に戦ってたから忘れてたなぁ。」

「確かに幼聖体だが、聖獣様だから人化したとはいえ、Aランクの魔物に後れを取る様な事はねぇが、武器を使わない龍人や獣人しかも幼子なんて周りから見たら異常だからな。」

「なるほど、確かにそうだろうな。けど武器を持ってても幼子だったら異常じゃないのか?」

「そうでもねぇ。龍人や獣人の王族や王族の落とし子には見られるかもしれねぇが、幼子でも武器有りなら納得はされるぞ。」

「なるほどなぁ。防具はどうするんだ?流石に子供らに着けさせたら動きを阻害するだけになるが。」

「防具は問題無いと思うぞ。見た感じ、異常な防御力が有りそうな衣服を着てる様に見えるし、龍人、獣人の王族なら防具を着てない事もままあるしな。」

「なるほど、それなら武器だけだな。けど、子供らの膂力に耐えれる武器なんてあるのか?」

「成体になった聖獣様なら人化で弱くなったとしてもオリハルコンで出来た武器じゃないと無理だろうけどな。」

「そこまでか。」

「そりゃそうだろ。ランク的にはSSSランク以上って言われてるからな。」

「なるほどなぁ。なら、とりあえず踏破してからハロルドさんにでも相談してみるか。」

「いや、オリハルコンが見つかるなら頼むのも有りだが、今の段階ならマリクワ先生のコレクションで何とかなると思うぞ。」

「あぁ、そうか。」

「それにオリハルコンはSランクダンジョンでも見つける事自体、奇跡に近い確率だからマリクワ先生のコレクションで何とかする方が現実的だぞ。」

「そうなのか・・・。」

俺達はそう言いながらダンジョンに転送で移動し、ルークの訓練も兼ねて進んで行った。

ルークは元々、Aランク冒険者であった上に此処に来てからレベルを上げた事、それに戦闘狂化スキルを連続使用する様になった事でAランクの魔物1体では相手にもならなかったので、数体ずつ増やしていき、ダンジョン攻略には問題無いと判断出来たので、討伐スピードと効率化を義務付けて進んで行き、最下層のボス部屋の前室に来る頃にはかなりの速度で進む事が出来たので、昼前には到着するの事が出来た。

「ルーク、一旦休憩にするぞ。」

「おう。」

「最後は1体だが、これまでの魔物と比べたら桁違いに強いからな。万全を期して、ちゃんと休んどけよ。昼飯を食べ終わってから1時間後に突入するからな。」

「桁違い・・・て事はSランクか?」

「それは分からないが桁違いに強いのはわかる。」

「何で分かるんだ?」

「マップの表記が黄色に近いからな。」

「黄色?」

「あぁ俺に対する脅威度がマップに表記されるんだが、赤だと危険、黄色だと注意、みたいな感じだ。」

「なるほどな。相変わらず、良い能力だな。」

「そうだな。まぁ脅威度は俺の場合、赤以外は大した事はないがな。」

「そうなのか?だがさっき、赤は危険だって言ってなかったか?」

「あぁ、多分このマップは俺のステータスを基準にしてるんだと思うが、戦闘技術だったり、戦闘感なんかは除外されてるっぽいからな。」

「あぁなるほどな。確かにシュウトの場合、ステータスだけでは測れない強さがあるからな。」

「そうだろ。魔物との戦いに慣れれば慣れる程、感覚的にそう思う様になったんだ。」

「まぁでもそうか。Sランクか、普通はSランクの冒険者パーティで対応するか、Aランク冒険者が幾つものパーティで討伐する様な魔物なんだがな。」

「そうなのか?」

「あぁ。」

「でもルーク、お前なら1人でも死ぬ気で戦えば何とかなると思うけどな。」

「・・・だよな。1人で戦うんだよな。」

「そりゃそうだろ。何の為に此処で修行させてると思ってるんだ。」

「そうだよな・・・よし!頑張りますか!」

「まぁ気合い入ってるとこ悪いが今から飯だからな。」

「お、おう。そうだな。」

そう言うと昼食を摂り、ルークはボス戦に向けて準備をし始めた。

「さっ、そろそろ行こうか、ルーク。」

「おう!」

ルークは気合いを入れて返事をするとそのまま最下層のボス部屋の扉を開いた。するとそこには途轍もない大きさのイカが優雅に泳いでいた。

「クラーケンか。確かにSランクだな。」

「デカいなぁ。」

「アレでも幼体だ。だからSランクなんだ。」

「アレで幼体なのか!ジャンボジェットくらいはあるぞ!?」

「ジャンボジェットってぇのは何か分かんねぇけど、成体ならSSランク以上だと言われてるし、話によるとコレの10倍はあるらしい。」

「らしいって、何処で調べたんだ?」

「王都にある書庫に魔物の事が書いてある本棚があるんだがそこで調べた。」

「倒し方も載ってるのか?」

「あぁ、クラーケンの幼体ならな。」

「じゃあ倒すのはそれ程、難しくは無いって事か?」

「いや、そうでもねぇ。」

「何でだ?倒し方は知ってるんだろ?」

「あぁ。目と目の間にある菱形の窪み部分と足の間にある口の中、後、どの足かは分からねぇがそれの付け根部分、計3カ所に心臓があるらしく、その心臓全てを破壊すれば倒せるらしい。」

「なら、邪魔な足を切り落とせば、いいんじゃないのか?」

「それは駄目だ。」

「何でだ?」

「切り落とした部分は速攻再生する上、切り落とされた部分は魔物に変化するらしい。」

「面倒臭いな。じゃあ、焼き斬ったらどうなんだ?」

「・・・試してみる価値はあるな。」

ルークはそう言うと2本の槍に火属性の魔纏を発動させて、突っ込んで行った。

結果は上々で焼き斬った部分は再生せず、切り落とした部分は魔物に変化するものの、ルークに接近する前に魔法で焼き殺されていた。

クラーケンは堪らず煙幕を出して逃げようとするが、ルークが片方の槍を縄鏢に切り替えて突き刺し絡め魔纏を使用する事で動きを鈍らせて更に近づいて切り刻んでいくとクラーケンも最後の足掻きと言わんばかりに自爆する勢いで魔法を放った。

ルークはそれに気付き、一旦離れるとクラーケンは近づかずに水属性の魔法攻撃に切り替え猛攻を仕掛けてきた。

それを見たルークは槍と縄鏢から弓に切り替え、弓に火属性の魔纏を発動させ、詠唱で発動させた魔法を矢に変えて放ち、クラーケンの放つ魔法攻撃を自分自身に当たるものだけを選別して相殺していった。

クラーケンは業を煮やしたのか、特大の水属性の魔法を時間を掛けて作り出し放とうとするとルークもそれに呼応する様に最大級の魔法を放つ為に詠唱し始め、クラーケンはルークのそれを見て詠唱が間に合わなさせない様に魔法を放った。

それを見たルークはニヤリと笑を浮かべながら詠唱を続け、クラーケンの放った魔法に包まれていった。

魔法でルークのいた場所にクレーターを作ったクラーケンはルークが居ないのを確認すると勝ったと言わんばかりに口を大きく開けて、雄叫びを上げた。その瞬間。

「待ってたぜ。」

ルークはそう言いながら魔法陣からクラーケンの大きく開けた口の前に飛び出すと最大級の火魔法で作った矢を解き放った。

解き放たれた矢はクラーケンの口に吸い込まれるように入っていき、クラーケンを内部から焼き尽くしていき、討伐されたクラーケンのは光となって消え去り、魔石とアイテムだけとなった。

「よっしゃー!!!」

ルークはそう言うとその場で仰向けに倒れた。

「ボロボロじゃないか。」

俺が近づいてルークにそう言うとハイポーションを掛けてやった。するとボロボロだったルークはムクっと起き上がった。

「疲れたぁ~。けど倒したぜ。」

「あぁ。それは良くやったと思うぜ。」

俺がそう言うとルークは満面の笑みで俺の方を見た。

「だが、まだまだだな。最後の迷宮移動のタイミングを見誤ったな。」

「・・・。」

俺がそう言うと信じられないとでも言いたそうな顔で俺の方を見てきた。

「聞いてるか?」

「聞いてるよ。だけどもう説教?」

「説教じゃない。ただボロボロになったのに浮かれているルークに現実を伝えてるだけだ。」

「いやいや、それ説教だろ。」

「そんな事はない。五体満足だった事は良い事だが、お前の大事な防具はボロボロだぞ。それを今、注意しないで何時するんだ?」

俺の言葉にルークは自分の防具を見て、膝を着いて落ち込んでいたので、俺はどうすればこうはならなかったか、膝を突合せて話し合った。



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