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第132話 [犯罪者ギルド捕縛作戦Part2]
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アイテムボックス改を出た俺達は1度デニムさんの下へ戻った。
「デニムさん、ガシュウ教皇様をお連れしました。」
俺がそう言ってガシュウさんを紹介すると全員がガシュウさんに向かって、跪き頭を垂れた。
「頭をお上げください。」
「ハッ!」
デニムさんは俺がガシュウさんを連れて来た事にピンと来たのかガシュウさんに言葉を掛けた。
「御協力感謝致します。それで作戦は如何致しますでしょうか?」
「シュウト様と私で先行し、特殊な結界を施しますので、皆様は結界を確認されましたら2階へ突入して頂きたいのですが、宜しいですか?」
「いや、それだと1階の敵や1000人の奴隷との戦闘をお任せする事になってしまいます。そのような事をさせる訳には。」
「問題ありません。シュウト様のお話では、大した敵は居ない様ですし、私に傷一つ付ける事は出来ません。それに私は特殊な結界と言いました。その中で闇魔法での奴隷や呪術師の呪い等は効果を発揮致しません。」
「しかし・・・」
「心配は要りませんよ。私はこれでも犯罪者ギルドを潰した数では誰にも負けませんし、それに今回はシュウト様もいらしてますので、何の問題もないかと。」
「・・・そうですね。分かりました、ご指示に従います。」
「それではシュウト様、行きましょうか。」
そう言われたので俺はガシュウさんの手を取り、影に潜って地下1階に侵入した。
「シュウト様、先ずは例の者達を水牢で捕らえて下さい。」
「分かりました。スキア選別してくれ。」
「はい。」
「ネロ、スキアが示した者達を水牢で拘束してくれ。」
「いいわよ。」
ネロはそう言うと次々と拘束していった。
「3分の1ぐらいか。」
「その内の半分は悪の道に進んだ者達でしょう。」
「そんなにもですか。」
「悪の道に転がり落ちるのは容易いですからね。」
「・・・そうですね。しかもあと半分は心が壊れた者達ですか・・・。」
「残念ですが、戻す事は難しいでしょう。」
「そうですね。」
「では、予定通り1階へは私が先に行きますので、私が結界を張ったと同時にクリーンをお願い致します。」
「本当に1人で大丈夫ですか?」
「問題ありません。私を倒したかったら上位竜でも寄越さない限り不可能でしょう。」
「分かりました。お気を付けて。」
「では、行ってまいります。」
ガシュウさんはそう言うと階段を上がっていった。暫くすると上の階で喧騒が聞こえたと同時に結界が張られた感じがした。
「シュウト様、結界が張られた様です。」
「クリーン!!!」
「シュウト様!ストップ!」
スキアにそう言われた俺は慌てて止めた。
「シュウト様、シュウト様の放った勢いで結界が壊れるところでしたよ。」
「おぉ、そうか。止めてくれて助かった。」
スキアの言葉に後でガシュウさんに謝らないと、と思いながら続けてスキアに声を掛けた。
「スキア、続けて解放するぞ!」
俺が指示するとスキアは下位精霊に指示を出し、奴隷紋の有る箇所を探させて、見つけ次第、片っ端から解放して行った。すると歓喜の声を上げる者、泣き崩れる者、放心状態で立ち尽くす者、様々な感情で混沌としていた。
ある程度解放し終わると騒ぐ者が出てきた。
「おい!何だこれは!誰か出してくれ!」
「奴隷じゃなくなったのに何で拘束されなきゃいけねぇんだ!」
「おい!誰か手伝ってくれ!俺の家族なんだ!拘束されてるんだ!」
う~ん・・・どうするかなぁ・・・。
俺はそう思っているとスキアが声を掛けてきた。
「シュウト様、此処に居る者は全て解放致しました。」
「もう終わったのか、しかし1人ずつ声を掛けてくのも面倒だし、かといって放っておくのもなぁ。」
「シュウト様、それでしたら風の精霊であるアネモスをお呼び下さい。アネモスでしたら此処にいる全員にシュウト様の声を届ける事が可能ですので。」
「そうなのか、じゃあアネモス、聞こえるかアネモス。」
「如何されましたでしょうか?」
「今からこの階に居る者に俺の声が届く様にして欲しいんだが出来るか?」
「お任せ下さい。・・・では、どうぞ。」
「ん?・・・んっん・・・私の声が聞こえているだろうか。」
俺がそう言うと周りが一斉に騒ぎ始めた。
「静粛に!今から大切な話を致します。」
俺がそう言うと騒いでいた人々が静かになった。
「ガシュウ教皇様のお力であなた方は奴隷から解放されました。しかしながら現在、水魔法にて拘束されている方は心が壊れ、拘束しなければ危険な方、それと犯罪をする事に幸福感を抱かれた方ですので、無理に拘束から解こうとしない様にお願いします。そして拘束されている方にお伝えします。無実だと、潔白だと思われるのであれば、大人しく拘束されていて下さい。でなければ、拘束がより強固なものになり、後悔する事になるかもしれません。」
俺がそう言うと水牢で拘束されている人達が一斉に静かになり、心が壊れた人を助けようとしていた人達も拘束を解こうとするのを止めた。
「それでは皆さん、下の階に牢屋に閉じ込められた方がいます。心当たりのある方は助けてあげて下さい。尚、下の階で同じ様に拘束されている者は、犯罪者ギルドの一味で、もしかしたらあなた方に対し、酷い事をした者が居るかも知れませんが、その者の情報で此処とは別の場所で苦しんで居る方を助けられるかも知れませんので、出来れば殺さないで下さい。」
俺がそう言って立ち去ると奴隷だった人々も動き出していた。
「ガシュウさん、お待たせしましたって、もう終わってましたね。」
「この程度、朝飯前ですよ。」
「なら、良かったです。あっそうださっきは申し訳ありませんでした。」
「いえいえ、驚きはしましたが、問題ありませんよ。それよりも上の階が苦戦して居るようですね。」
「え?そこまで強い敵は居なかったはず。」
「もしかしたら奴隷を使う者が呪いで弱体化させていたのかもしれませんね。」
「そんな事をしたら戦力ダウンするだけじゃないですか?」
「呪いで抑えないと行けない程なのかもしれませんし、Aランク冒険者並でしたら十分だったのでしょう。」
「とりあえず拙いのは分かったんで一寸行ってきます。」
「お気を付けて。」
「はい。」
俺はそう言うと急いで2階に向かうと激しい戦闘の痕跡が残っており、最奥のAランクだと思っていた敵が居る場所から激しい戦闘音が聞こえてきた。
「急いだ方がいいな。」
俺はそう言うと扉を打ち破り中に入った。
ドゴーン!
!!?
「新手か!?」
俺が打ち破った所為で一時的に戦闘が止まり、デニムさんがこっちを見てホッとしていたので、声を掛けた。
「大丈夫ですか?」
「危険です!何故奴隷になってるかは分かりませんが奴はSランク冒険者のサスケです!」
「大丈夫です!今から解放します!」
俺がそう言うとサスケと呼ばれる獣人が襲いかかってきた。
ドン!ドン!ドン!バババババッ!
ん?奴隷からの解放を抵抗されてる?
暫く戦闘を続け、相手が疲れてきた様だったので声を掛けてみた。
「おい。何で抵抗するんだ?」
「俺が解放されたら2人の娘が殺されてしまう!だから死んでくれ!!!」
俺は男の風体と名前から思い当たる節があったので、戦闘を続けながら声を掛け続けた。
「なぁ、もしかしてツバキさんとボタンちゃんか?」
「何故知っている!テメェ娘に何かしたのか!」
「やっぱりそうか。でもあの2人って孤児じゃなかったっけ?」
「それには事情がってお前には関係ねぇ!」
「まぁそうだけど、ボタンちゃんなら下の牢屋だし、ツバキさんはルークがみてるぞ。」
「あ゛ぁ!?彼奴ら騙しやがったな!!」
サスケさんはそう言うと俺が入ってきた時には気絶していた元家令と侯爵に殴り掛かろうとしたが、奴隷紋の効果で攻撃出来なかった。
「クソッ!おい!解放してくれ!此奴らを殺してやる!」
「そういう事なら解放は出来ない。」
「何でだ!!!」
「苦しんでるのは貴方だけでは無いし、今殺してしまっては他に助けれる人々を助ける事が出来なくなってしまうかもしれないからな。」
俺がそう言うとサスケさんは黙って下を向いた。暫くして落ち着いたのか話し掛けてきた。
「すまねぇ。一時の感情で不幸な人が増えるのは良くねぇな。」
「大丈夫そうだな。解放するが問題ないか?」
「あぁ、やってくれ。」
俺はスキアに頼んで解放させた。すると下に居たはずのガシュウさんが部屋に入ってきた。
「やはりサスケ殿でしたか。」
「お知り合いですか?」
「はい。後でお話致します。一先ずは負傷者を集めて貰えませんか?」
ガシュウさんは俺の問に答える前にデニムさんに声を掛けるとデニムさんは負傷者を全員集めた。するとガシュウさんは呪文を唱えて味方を全員回復させた。
「余りにも血を流しすぎた方は安静になさって下さいね。とりあえず、皆様は結界を通れますので、応援を呼んで下さい。但し、私は此処を離れますので、この結界は4時間後にしか解除されませんので、それまで応援者の方は結界の外での待機となります。宜しいですか?」
「ハッ!承知致しました。」
「では、シュウト様、サスケ殿、行きましょうか。」
「教皇様、サスケ様を何処に?」
「サスケ殿の身は私が預かります。」
ガシュウさんがそう言うとデニムさんは頭を垂れながら引き下がった。
「では、行きましょうか。」
「下にサスケさんの娘さんが居るんですけど。」
「はい。分かっております。」
俺達はそう言うとボタンちゃんの所に向かい、ボタンちゃんを保護するとガシュウさんの魔法でルークの居る部屋へ向かった。
部屋に着くとルークはレイの横で坐禅をしており、その前のソファにはツバキさんが横になっていた。
「ツバキ!大丈夫か!?何でこんなにボロボロになってんだ!?お前か!!!」
部屋に着くなり、サスケさんがツバキさんの下へ近づき、ツバキさんの様子を見て、ルークに迫ろうとしたので、俺が答えた。
「いや、ボロボロなのは俺の所為だ。」
「何だと!!!」
俺に向かって飛び掛かろうとしたサスケさんだったが、ガシュウさんの魔法により、動きを止められていた。
「お止めなさい!事情も知らずに恩人に向かって矛を向けるとは何事ですか!」
「だ、だが・・・。」
「それに危害を加えても良い方ではない!」
「デニムさん、ガシュウ教皇様をお連れしました。」
俺がそう言ってガシュウさんを紹介すると全員がガシュウさんに向かって、跪き頭を垂れた。
「頭をお上げください。」
「ハッ!」
デニムさんは俺がガシュウさんを連れて来た事にピンと来たのかガシュウさんに言葉を掛けた。
「御協力感謝致します。それで作戦は如何致しますでしょうか?」
「シュウト様と私で先行し、特殊な結界を施しますので、皆様は結界を確認されましたら2階へ突入して頂きたいのですが、宜しいですか?」
「いや、それだと1階の敵や1000人の奴隷との戦闘をお任せする事になってしまいます。そのような事をさせる訳には。」
「問題ありません。シュウト様のお話では、大した敵は居ない様ですし、私に傷一つ付ける事は出来ません。それに私は特殊な結界と言いました。その中で闇魔法での奴隷や呪術師の呪い等は効果を発揮致しません。」
「しかし・・・」
「心配は要りませんよ。私はこれでも犯罪者ギルドを潰した数では誰にも負けませんし、それに今回はシュウト様もいらしてますので、何の問題もないかと。」
「・・・そうですね。分かりました、ご指示に従います。」
「それではシュウト様、行きましょうか。」
そう言われたので俺はガシュウさんの手を取り、影に潜って地下1階に侵入した。
「シュウト様、先ずは例の者達を水牢で捕らえて下さい。」
「分かりました。スキア選別してくれ。」
「はい。」
「ネロ、スキアが示した者達を水牢で拘束してくれ。」
「いいわよ。」
ネロはそう言うと次々と拘束していった。
「3分の1ぐらいか。」
「その内の半分は悪の道に進んだ者達でしょう。」
「そんなにもですか。」
「悪の道に転がり落ちるのは容易いですからね。」
「・・・そうですね。しかもあと半分は心が壊れた者達ですか・・・。」
「残念ですが、戻す事は難しいでしょう。」
「そうですね。」
「では、予定通り1階へは私が先に行きますので、私が結界を張ったと同時にクリーンをお願い致します。」
「本当に1人で大丈夫ですか?」
「問題ありません。私を倒したかったら上位竜でも寄越さない限り不可能でしょう。」
「分かりました。お気を付けて。」
「では、行ってまいります。」
ガシュウさんはそう言うと階段を上がっていった。暫くすると上の階で喧騒が聞こえたと同時に結界が張られた感じがした。
「シュウト様、結界が張られた様です。」
「クリーン!!!」
「シュウト様!ストップ!」
スキアにそう言われた俺は慌てて止めた。
「シュウト様、シュウト様の放った勢いで結界が壊れるところでしたよ。」
「おぉ、そうか。止めてくれて助かった。」
スキアの言葉に後でガシュウさんに謝らないと、と思いながら続けてスキアに声を掛けた。
「スキア、続けて解放するぞ!」
俺が指示するとスキアは下位精霊に指示を出し、奴隷紋の有る箇所を探させて、見つけ次第、片っ端から解放して行った。すると歓喜の声を上げる者、泣き崩れる者、放心状態で立ち尽くす者、様々な感情で混沌としていた。
ある程度解放し終わると騒ぐ者が出てきた。
「おい!何だこれは!誰か出してくれ!」
「奴隷じゃなくなったのに何で拘束されなきゃいけねぇんだ!」
「おい!誰か手伝ってくれ!俺の家族なんだ!拘束されてるんだ!」
う~ん・・・どうするかなぁ・・・。
俺はそう思っているとスキアが声を掛けてきた。
「シュウト様、此処に居る者は全て解放致しました。」
「もう終わったのか、しかし1人ずつ声を掛けてくのも面倒だし、かといって放っておくのもなぁ。」
「シュウト様、それでしたら風の精霊であるアネモスをお呼び下さい。アネモスでしたら此処にいる全員にシュウト様の声を届ける事が可能ですので。」
「そうなのか、じゃあアネモス、聞こえるかアネモス。」
「如何されましたでしょうか?」
「今からこの階に居る者に俺の声が届く様にして欲しいんだが出来るか?」
「お任せ下さい。・・・では、どうぞ。」
「ん?・・・んっん・・・私の声が聞こえているだろうか。」
俺がそう言うと周りが一斉に騒ぎ始めた。
「静粛に!今から大切な話を致します。」
俺がそう言うと騒いでいた人々が静かになった。
「ガシュウ教皇様のお力であなた方は奴隷から解放されました。しかしながら現在、水魔法にて拘束されている方は心が壊れ、拘束しなければ危険な方、それと犯罪をする事に幸福感を抱かれた方ですので、無理に拘束から解こうとしない様にお願いします。そして拘束されている方にお伝えします。無実だと、潔白だと思われるのであれば、大人しく拘束されていて下さい。でなければ、拘束がより強固なものになり、後悔する事になるかもしれません。」
俺がそう言うと水牢で拘束されている人達が一斉に静かになり、心が壊れた人を助けようとしていた人達も拘束を解こうとするのを止めた。
「それでは皆さん、下の階に牢屋に閉じ込められた方がいます。心当たりのある方は助けてあげて下さい。尚、下の階で同じ様に拘束されている者は、犯罪者ギルドの一味で、もしかしたらあなた方に対し、酷い事をした者が居るかも知れませんが、その者の情報で此処とは別の場所で苦しんで居る方を助けられるかも知れませんので、出来れば殺さないで下さい。」
俺がそう言って立ち去ると奴隷だった人々も動き出していた。
「ガシュウさん、お待たせしましたって、もう終わってましたね。」
「この程度、朝飯前ですよ。」
「なら、良かったです。あっそうださっきは申し訳ありませんでした。」
「いえいえ、驚きはしましたが、問題ありませんよ。それよりも上の階が苦戦して居るようですね。」
「え?そこまで強い敵は居なかったはず。」
「もしかしたら奴隷を使う者が呪いで弱体化させていたのかもしれませんね。」
「そんな事をしたら戦力ダウンするだけじゃないですか?」
「呪いで抑えないと行けない程なのかもしれませんし、Aランク冒険者並でしたら十分だったのでしょう。」
「とりあえず拙いのは分かったんで一寸行ってきます。」
「お気を付けて。」
「はい。」
俺はそう言うと急いで2階に向かうと激しい戦闘の痕跡が残っており、最奥のAランクだと思っていた敵が居る場所から激しい戦闘音が聞こえてきた。
「急いだ方がいいな。」
俺はそう言うと扉を打ち破り中に入った。
ドゴーン!
!!?
「新手か!?」
俺が打ち破った所為で一時的に戦闘が止まり、デニムさんがこっちを見てホッとしていたので、声を掛けた。
「大丈夫ですか?」
「危険です!何故奴隷になってるかは分かりませんが奴はSランク冒険者のサスケです!」
「大丈夫です!今から解放します!」
俺がそう言うとサスケと呼ばれる獣人が襲いかかってきた。
ドン!ドン!ドン!バババババッ!
ん?奴隷からの解放を抵抗されてる?
暫く戦闘を続け、相手が疲れてきた様だったので声を掛けてみた。
「おい。何で抵抗するんだ?」
「俺が解放されたら2人の娘が殺されてしまう!だから死んでくれ!!!」
俺は男の風体と名前から思い当たる節があったので、戦闘を続けながら声を掛け続けた。
「なぁ、もしかしてツバキさんとボタンちゃんか?」
「何故知っている!テメェ娘に何かしたのか!」
「やっぱりそうか。でもあの2人って孤児じゃなかったっけ?」
「それには事情がってお前には関係ねぇ!」
「まぁそうだけど、ボタンちゃんなら下の牢屋だし、ツバキさんはルークがみてるぞ。」
「あ゛ぁ!?彼奴ら騙しやがったな!!」
サスケさんはそう言うと俺が入ってきた時には気絶していた元家令と侯爵に殴り掛かろうとしたが、奴隷紋の効果で攻撃出来なかった。
「クソッ!おい!解放してくれ!此奴らを殺してやる!」
「そういう事なら解放は出来ない。」
「何でだ!!!」
「苦しんでるのは貴方だけでは無いし、今殺してしまっては他に助けれる人々を助ける事が出来なくなってしまうかもしれないからな。」
俺がそう言うとサスケさんは黙って下を向いた。暫くして落ち着いたのか話し掛けてきた。
「すまねぇ。一時の感情で不幸な人が増えるのは良くねぇな。」
「大丈夫そうだな。解放するが問題ないか?」
「あぁ、やってくれ。」
俺はスキアに頼んで解放させた。すると下に居たはずのガシュウさんが部屋に入ってきた。
「やはりサスケ殿でしたか。」
「お知り合いですか?」
「はい。後でお話致します。一先ずは負傷者を集めて貰えませんか?」
ガシュウさんは俺の問に答える前にデニムさんに声を掛けるとデニムさんは負傷者を全員集めた。するとガシュウさんは呪文を唱えて味方を全員回復させた。
「余りにも血を流しすぎた方は安静になさって下さいね。とりあえず、皆様は結界を通れますので、応援を呼んで下さい。但し、私は此処を離れますので、この結界は4時間後にしか解除されませんので、それまで応援者の方は結界の外での待機となります。宜しいですか?」
「ハッ!承知致しました。」
「では、シュウト様、サスケ殿、行きましょうか。」
「教皇様、サスケ様を何処に?」
「サスケ殿の身は私が預かります。」
ガシュウさんがそう言うとデニムさんは頭を垂れながら引き下がった。
「では、行きましょうか。」
「下にサスケさんの娘さんが居るんですけど。」
「はい。分かっております。」
俺達はそう言うとボタンちゃんの所に向かい、ボタンちゃんを保護するとガシュウさんの魔法でルークの居る部屋へ向かった。
部屋に着くとルークはレイの横で坐禅をしており、その前のソファにはツバキさんが横になっていた。
「ツバキ!大丈夫か!?何でこんなにボロボロになってんだ!?お前か!!!」
部屋に着くなり、サスケさんがツバキさんの下へ近づき、ツバキさんの様子を見て、ルークに迫ろうとしたので、俺が答えた。
「いや、ボロボロなのは俺の所為だ。」
「何だと!!!」
俺に向かって飛び掛かろうとしたサスケさんだったが、ガシュウさんの魔法により、動きを止められていた。
「お止めなさい!事情も知らずに恩人に向かって矛を向けるとは何事ですか!」
「だ、だが・・・。」
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