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第135話 [祝福と世界樹]
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「しかし、子供達が加減をしてるとはいえ、流石獣人だなぁ。」
「拙者達、虎人族はスピードに長けているでござるからなぁ。」
「そうなのか。」
「おっ、そろそろボタンちゃんが限界になってきたみたいだな。」
「・・・そうでござるな。」
「お前達、そろそろ遊んでないで、こっちに来て、お互いに自己紹介をしなさい。」
「「「はーい。」」」
俺がそう言うと子供達は急いで戻ってきたので、精霊達も集めてお互いの自己紹介を一通りするとボタンちゃんが手を挙げた。
「どうしたんだい?」
「コレからはもう遊んじゃダメなのかなぁ?」
「どうしてだい?」
「だって2人とも聖獣様なんでしょ?」
「あぁ、そういう事か。ボタンちゃんは真司と恵美の事は嫌いだったり、聖獣という事で恐かったりするのかい?」
俺がそう言うとボタンちゃんは首を横に何度も振り、返答してきた。
「メグミちゃんは綺麗で可愛いし、シンジ君はかっこいいから好きだもん。」
「そうか。真司達はどうだ?って聞くまでもないか。」
俺が子供達に聞こうと振り向くと恵美はニヤニヤしながら嬉しそうにして、真司は顔を赤くしながらも嬉しさが隠せ無い表情をしていた。
「ボタンちゃん良いかい。あんな風にしていても2人は聖獣なんだ。本来の姿を今から見てもらうがそれでもお友達で居たいと思えるなら仲良くしてやってくれ。」
「うん。」
「真司、恵美、本当にお友達になりたいのなら人化を解きなさい。」
「「は~い。」」
子供達はそう言うと人化を解いた。するとツバキは跪き、恭しく頭を垂れ、サスケは頭を垂れながら感涙して、ボタンちゃんは「かっこいい!綺麗!凄い!」とはしゃいでいた。
うん。ボタンちゃんが一番の大物になりそうだな。
子供達も、嬉しそうにボタンちゃんを見ていると子供達から暖かな光が降り注いだ。
「ほう。これはこれは。」
「ガシュウさん、どうされたんですか?というか、何が起こったか知ってるんですか?」
「シンジ様もメグミ様も自覚が有るかは分かりませんが、ボタンちゃんに御二方から祝福が注がれましたね。」
「祝福?何か効果があるんですか?」
「はい。他の方の記述によりますと聖獣白虎様からはスピードに関するモノが聖獣青龍様からはパワーに関するモノと言う様に聖獣様の特色に関係するモノが多いとされていますが、何分本人の話を元に書かれていますので、実際どうなのかはボタンちゃんか、御二方しか分からないと思われます。」
「なるほど、真司!恵美!お前達何かしたのか?」
「してないよ。」
「分かんない。」
「そうか。ボタンちゃんはどうだい?」
「う~ん。分からない。」
「そうか・・・じゃあ動いてみようか。」
俺がそう言うとボタンちゃんは少し身体を動かしてみた。すると凄いスピードで真司に突っ込んでいった。
「全然制御出来てない感じだったなぁ。」
「シュウト様、おそらくですが、スピードとパワーが合わさった事で効果が増したのではないかと。」
「なるほど、確かにそうかもしれませんね。とりあえずは慣れてもらうしかないですが、それだと暫くは此処に居てもらわないと駄目ですね・・・。」
そう言いながら俺が悩んでるとガシュウさんが声を掛けてきた。
「シュウト様、何方にせよ、この方達は事件が解決するまでは外には出れませんよ。」
「あっ、そうか。出たら拙いですよね。なら、その期間にどれだけ慣れるかは分かりませんけど練習出来ますね。」
「それが良いと思われます。」
「なら、真司と恵美はボタンちゃんに付き合ってあげてくれるか?」
「いいよ。」
「ボクも。」
「頼むな。それでガシュウさんはどうされますか?直ぐに出るならお送りしますけど。」
「いえ、ユグドラシル様からの頼み事が有りまして、それを終えてから戻らせて頂きますが宜しいでしょうか?」
「ユグドラシルからの頼みですか?」
「はい。このシュウト様の世界に下位精霊が入るのに件の精霊達だと世界の壁を抜ける事が難しいそうで、此方の種を植えさせて頂きたいとの事なのです。」
ガシュウさんはそう言いながら大事そうに箱を取り出し、中を見せてくれ、そこには米粒程の小さな種が1つだけあった。
「それが世界樹の種なんですか?」
「はい。1000年に1度だけ1つだけ成る実に1粒有るか無いかですが、間違いなく世界樹の種で御座います。」
「凄く貴重な物なのは分かりましたけど、その頻度だとしてもある程度、種は有りますよね。という事は世界樹って何ヶ所も有るんですか?」
「いえ、外の世界には一本だけです。」
「そうなんですか?」
「はい。まず第一に発芽させる事が普通には出来ないですし、出来る人も居ませんので。」
「じゃあ持ってきても駄目なんじゃ?」
「それは大丈夫です。シュウト様ならば出来ますので。」
「どういう事ですか?」
「発芽に必要なのは1人で7日間、発芽するまで毎日10億もの魔力を与え続けれる事が条件だそうです。」
「あぁ、それなら出来ますね。」
「しかもそれは発芽のみ、そこから生育する為には大量の聖水と魔力濃度の高い場所で無いと無理だそうです。」
「聖水?そんな大量の聖水なんて持ってないですよ?」
「いえ、ユグドラシル様の話によりますと此処には草原の側にある湖が清水だそうで、シュウト様とシュウト様の光の精霊が力を合わせれば可能だそうです。」
「どうするんですか?」
「我々、教会が行っている方法ですが・・・」
「一寸待って下さい。聞いておいて何ですが、自分に教えても良いんですか?」
「それならば構いませんよ、別に教会の秘匿というわけではありませんし、ただ紛い物が出回るといけないので、作ったとしても教会に卸すか自身で使用するかです。もし、教会以外に卸した場合は鉱山送り、紛い物を販売、紛い物と知りつつ、人に譲渡した場合は状況次第では処刑されます。」
「かなり厳しいんですね。」
「はい。シュウト様はそこまでと思われるかも知れませんが、過去にその所為で多くの死人が出ましたので、その様に世界各国で決まりました。ただ、シュウト様の作った物であれば自由にしてもらって構いません。」
「えっ?良いんですか?」
「はい。但し、その場合は攻略組の紋章付きの容器を御用意して下さるか、シュウト様ご本人が直接、お渡し下さい。」
「あぁ、使徒として渡す、もしくは製造販売するという事ですか。」
「その通りです。では、作成方法をお教えしても宜しいですか?」
「お願いします。」
「先ず初めに中位以上の光の精霊に効果範囲内をサンクチュアリーの効果を圧縮出来る様に結界を張ってもらいます。その後、清水を更に浄化し、ヒール以上の回復系の光魔法をを清水が光り輝くまで、放ち続ければ聖水の完成です。」
「なるほど、元々出来る人は少なそうですね。」
「その通りです。光の精霊と契約出来る者はエルフでも少ないですからね。」
「でも1つ問題が。」
「何でしょうか?」
「自分はサンクチュアリーが出来ません。」
俺がそう言うとガシュウさんは、俺の顔を不思議そうに見つめると突然笑い始めた。
「アッハッハッハッハッ・・・・・。」
「え?ど、どうしたんですか?」
「も、申し訳ありませんフフッ・・・ん゛ん゛・・・私の説明が悪かったですね、申し訳ありません。サンクチュアリーを発動させるというよりもサンクチュアリー並の効果が必要なのです。」
「はぁ。」
「・・・では、サンクチュアリーの効果は分かりますでしょうか?」
「ハッキリとは分かりません。」
「では、説明致しますとサンクチュアリーとは邪悪なモノを浄化し、毒物等の人体に害する物も消し去る効果が有るのです。よってゴースト等の死霊系の魔物に絶大な効果がある高位魔法なのです。」
「毒物を消し去るですか・・・あっ!」
「はい。その通りです。シュウト様のクリーンは毒物どころか呪いすらも消し去る事が出来ますので、我々が使うサンクチュアリーよりも強力なモノであると思ってもらって結構です。」
「なるほど、分かりました。」
「では、ユグドラシル様の仰っていた場所に案内して頂けると有難いのですが。」
「此方です。」
俺はそう言うとガシュウさんに触れてフィールドを移動した。
「おぉ、転送ではないですよね?」
「はい。先程居たのが森/川フィールドで、此方は平原/湖フィールドとなります。」
「なるほど、階層が違うという事ですか。」
「そうですね。ラビリス様から貰ったダンジョンなので。」
「もうなんと言えば良いか分かりませんが、流石で御座います。」
「まぁ、自分は何もしてないですが、どうぞ此方です。」
俺はそう言いながらマップを確認し、案内していった。暫くすると湖というだけあって前世のドームが数十個入りそうな湖が見えてきた。
「多分此処がそうなんだと思うんですけど、ガシュウさん、流石にコレって無理なんじゃ。」
「どうでしょうか・・・1度、シュウト様の精霊に聞いてみるしか無いと思われます。」
「そうですね。・・・あっ。」
「どうされましたか?」
「フォースがまだあの部屋に結界を張ってるからこっちに来ても結界を張れないんじゃないかなぁって。」
「そうですね。まぁ誰も入れない様にするくらいでしたら私が施しておきましょう。」
「良いんですか?」
「はい。此方がお願いしている事なので。」
俺達はそう言うと部屋に戻り結界を張り直して戻ってきた。
「フォース、この湖全体に結界を張れるか?」
「10回位に分けたら出来るよ~。」
「中で俺がクリーンとヒールをするけど大丈夫か?」
「聖水作るの?」
「そうだ、よく分かったな。」
「何回かした事あるから~。」
「そうなのか。」
「だけど~それなら~1回結界するのに1億位掛かるよ~。」
「それなら大丈夫だ。やってくれ。」
「分かったぁ~。」
フォースはそう言うと結界を張って行った。
「もう大丈夫だよ~。」
「よし。じゃあやるか。」
俺はそう言うと結界内が満たされる様にクリーンを掛けると続けてヒールを魔宝玉を服用しながら放ち続けた。暫くすると湖全体が光り輝いたので、ガシュウさんの方を振り向いた。
「ガシュウさん、コレで良いですか?」
「・・・。」
「ガシュウさん?」
「・・・は!何でしょうか?」
「えぇと、聖水って出来てます?」
「はい。問題ありません。」
「じゃあ、種を植えますか。」
「休まれなくても大丈夫ですか?」
「魔宝玉を使ってたんで大丈夫ですよ。」
「そうですか・・・。」
俺の返答に唖然としながらガシュウさんは考え事をしている様だった。
「どうしたんですか?」
「先に食事になさいませんか?」
「え?直ぐにしないで良いんですか?」
「時間が掛かるかもしれませんので、先に食事をしておいた方が良いかと思いまして。」
「分かりました。」
俺達はそう言うと森/川フィールドに戻り、食事をする事にした。
「拙者達、虎人族はスピードに長けているでござるからなぁ。」
「そうなのか。」
「おっ、そろそろボタンちゃんが限界になってきたみたいだな。」
「・・・そうでござるな。」
「お前達、そろそろ遊んでないで、こっちに来て、お互いに自己紹介をしなさい。」
「「「はーい。」」」
俺がそう言うと子供達は急いで戻ってきたので、精霊達も集めてお互いの自己紹介を一通りするとボタンちゃんが手を挙げた。
「どうしたんだい?」
「コレからはもう遊んじゃダメなのかなぁ?」
「どうしてだい?」
「だって2人とも聖獣様なんでしょ?」
「あぁ、そういう事か。ボタンちゃんは真司と恵美の事は嫌いだったり、聖獣という事で恐かったりするのかい?」
俺がそう言うとボタンちゃんは首を横に何度も振り、返答してきた。
「メグミちゃんは綺麗で可愛いし、シンジ君はかっこいいから好きだもん。」
「そうか。真司達はどうだ?って聞くまでもないか。」
俺が子供達に聞こうと振り向くと恵美はニヤニヤしながら嬉しそうにして、真司は顔を赤くしながらも嬉しさが隠せ無い表情をしていた。
「ボタンちゃん良いかい。あんな風にしていても2人は聖獣なんだ。本来の姿を今から見てもらうがそれでもお友達で居たいと思えるなら仲良くしてやってくれ。」
「うん。」
「真司、恵美、本当にお友達になりたいのなら人化を解きなさい。」
「「は~い。」」
子供達はそう言うと人化を解いた。するとツバキは跪き、恭しく頭を垂れ、サスケは頭を垂れながら感涙して、ボタンちゃんは「かっこいい!綺麗!凄い!」とはしゃいでいた。
うん。ボタンちゃんが一番の大物になりそうだな。
子供達も、嬉しそうにボタンちゃんを見ていると子供達から暖かな光が降り注いだ。
「ほう。これはこれは。」
「ガシュウさん、どうされたんですか?というか、何が起こったか知ってるんですか?」
「シンジ様もメグミ様も自覚が有るかは分かりませんが、ボタンちゃんに御二方から祝福が注がれましたね。」
「祝福?何か効果があるんですか?」
「はい。他の方の記述によりますと聖獣白虎様からはスピードに関するモノが聖獣青龍様からはパワーに関するモノと言う様に聖獣様の特色に関係するモノが多いとされていますが、何分本人の話を元に書かれていますので、実際どうなのかはボタンちゃんか、御二方しか分からないと思われます。」
「なるほど、真司!恵美!お前達何かしたのか?」
「してないよ。」
「分かんない。」
「そうか。ボタンちゃんはどうだい?」
「う~ん。分からない。」
「そうか・・・じゃあ動いてみようか。」
俺がそう言うとボタンちゃんは少し身体を動かしてみた。すると凄いスピードで真司に突っ込んでいった。
「全然制御出来てない感じだったなぁ。」
「シュウト様、おそらくですが、スピードとパワーが合わさった事で効果が増したのではないかと。」
「なるほど、確かにそうかもしれませんね。とりあえずは慣れてもらうしかないですが、それだと暫くは此処に居てもらわないと駄目ですね・・・。」
そう言いながら俺が悩んでるとガシュウさんが声を掛けてきた。
「シュウト様、何方にせよ、この方達は事件が解決するまでは外には出れませんよ。」
「あっ、そうか。出たら拙いですよね。なら、その期間にどれだけ慣れるかは分かりませんけど練習出来ますね。」
「それが良いと思われます。」
「なら、真司と恵美はボタンちゃんに付き合ってあげてくれるか?」
「いいよ。」
「ボクも。」
「頼むな。それでガシュウさんはどうされますか?直ぐに出るならお送りしますけど。」
「いえ、ユグドラシル様からの頼み事が有りまして、それを終えてから戻らせて頂きますが宜しいでしょうか?」
「ユグドラシルからの頼みですか?」
「はい。このシュウト様の世界に下位精霊が入るのに件の精霊達だと世界の壁を抜ける事が難しいそうで、此方の種を植えさせて頂きたいとの事なのです。」
ガシュウさんはそう言いながら大事そうに箱を取り出し、中を見せてくれ、そこには米粒程の小さな種が1つだけあった。
「それが世界樹の種なんですか?」
「はい。1000年に1度だけ1つだけ成る実に1粒有るか無いかですが、間違いなく世界樹の種で御座います。」
「凄く貴重な物なのは分かりましたけど、その頻度だとしてもある程度、種は有りますよね。という事は世界樹って何ヶ所も有るんですか?」
「いえ、外の世界には一本だけです。」
「そうなんですか?」
「はい。まず第一に発芽させる事が普通には出来ないですし、出来る人も居ませんので。」
「じゃあ持ってきても駄目なんじゃ?」
「それは大丈夫です。シュウト様ならば出来ますので。」
「どういう事ですか?」
「発芽に必要なのは1人で7日間、発芽するまで毎日10億もの魔力を与え続けれる事が条件だそうです。」
「あぁ、それなら出来ますね。」
「しかもそれは発芽のみ、そこから生育する為には大量の聖水と魔力濃度の高い場所で無いと無理だそうです。」
「聖水?そんな大量の聖水なんて持ってないですよ?」
「いえ、ユグドラシル様の話によりますと此処には草原の側にある湖が清水だそうで、シュウト様とシュウト様の光の精霊が力を合わせれば可能だそうです。」
「どうするんですか?」
「我々、教会が行っている方法ですが・・・」
「一寸待って下さい。聞いておいて何ですが、自分に教えても良いんですか?」
「それならば構いませんよ、別に教会の秘匿というわけではありませんし、ただ紛い物が出回るといけないので、作ったとしても教会に卸すか自身で使用するかです。もし、教会以外に卸した場合は鉱山送り、紛い物を販売、紛い物と知りつつ、人に譲渡した場合は状況次第では処刑されます。」
「かなり厳しいんですね。」
「はい。シュウト様はそこまでと思われるかも知れませんが、過去にその所為で多くの死人が出ましたので、その様に世界各国で決まりました。ただ、シュウト様の作った物であれば自由にしてもらって構いません。」
「えっ?良いんですか?」
「はい。但し、その場合は攻略組の紋章付きの容器を御用意して下さるか、シュウト様ご本人が直接、お渡し下さい。」
「あぁ、使徒として渡す、もしくは製造販売するという事ですか。」
「その通りです。では、作成方法をお教えしても宜しいですか?」
「お願いします。」
「先ず初めに中位以上の光の精霊に効果範囲内をサンクチュアリーの効果を圧縮出来る様に結界を張ってもらいます。その後、清水を更に浄化し、ヒール以上の回復系の光魔法をを清水が光り輝くまで、放ち続ければ聖水の完成です。」
「なるほど、元々出来る人は少なそうですね。」
「その通りです。光の精霊と契約出来る者はエルフでも少ないですからね。」
「でも1つ問題が。」
「何でしょうか?」
「自分はサンクチュアリーが出来ません。」
俺がそう言うとガシュウさんは、俺の顔を不思議そうに見つめると突然笑い始めた。
「アッハッハッハッハッ・・・・・。」
「え?ど、どうしたんですか?」
「も、申し訳ありませんフフッ・・・ん゛ん゛・・・私の説明が悪かったですね、申し訳ありません。サンクチュアリーを発動させるというよりもサンクチュアリー並の効果が必要なのです。」
「はぁ。」
「・・・では、サンクチュアリーの効果は分かりますでしょうか?」
「ハッキリとは分かりません。」
「では、説明致しますとサンクチュアリーとは邪悪なモノを浄化し、毒物等の人体に害する物も消し去る効果が有るのです。よってゴースト等の死霊系の魔物に絶大な効果がある高位魔法なのです。」
「毒物を消し去るですか・・・あっ!」
「はい。その通りです。シュウト様のクリーンは毒物どころか呪いすらも消し去る事が出来ますので、我々が使うサンクチュアリーよりも強力なモノであると思ってもらって結構です。」
「なるほど、分かりました。」
「では、ユグドラシル様の仰っていた場所に案内して頂けると有難いのですが。」
「此方です。」
俺はそう言うとガシュウさんに触れてフィールドを移動した。
「おぉ、転送ではないですよね?」
「はい。先程居たのが森/川フィールドで、此方は平原/湖フィールドとなります。」
「なるほど、階層が違うという事ですか。」
「そうですね。ラビリス様から貰ったダンジョンなので。」
「もうなんと言えば良いか分かりませんが、流石で御座います。」
「まぁ、自分は何もしてないですが、どうぞ此方です。」
俺はそう言いながらマップを確認し、案内していった。暫くすると湖というだけあって前世のドームが数十個入りそうな湖が見えてきた。
「多分此処がそうなんだと思うんですけど、ガシュウさん、流石にコレって無理なんじゃ。」
「どうでしょうか・・・1度、シュウト様の精霊に聞いてみるしか無いと思われます。」
「そうですね。・・・あっ。」
「どうされましたか?」
「フォースがまだあの部屋に結界を張ってるからこっちに来ても結界を張れないんじゃないかなぁって。」
「そうですね。まぁ誰も入れない様にするくらいでしたら私が施しておきましょう。」
「良いんですか?」
「はい。此方がお願いしている事なので。」
俺達はそう言うと部屋に戻り結界を張り直して戻ってきた。
「フォース、この湖全体に結界を張れるか?」
「10回位に分けたら出来るよ~。」
「中で俺がクリーンとヒールをするけど大丈夫か?」
「聖水作るの?」
「そうだ、よく分かったな。」
「何回かした事あるから~。」
「そうなのか。」
「だけど~それなら~1回結界するのに1億位掛かるよ~。」
「それなら大丈夫だ。やってくれ。」
「分かったぁ~。」
フォースはそう言うと結界を張って行った。
「もう大丈夫だよ~。」
「よし。じゃあやるか。」
俺はそう言うと結界内が満たされる様にクリーンを掛けると続けてヒールを魔宝玉を服用しながら放ち続けた。暫くすると湖全体が光り輝いたので、ガシュウさんの方を振り向いた。
「ガシュウさん、コレで良いですか?」
「・・・。」
「ガシュウさん?」
「・・・は!何でしょうか?」
「えぇと、聖水って出来てます?」
「はい。問題ありません。」
「じゃあ、種を植えますか。」
「休まれなくても大丈夫ですか?」
「魔宝玉を使ってたんで大丈夫ですよ。」
「そうですか・・・。」
俺の返答に唖然としながらガシュウさんは考え事をしている様だった。
「どうしたんですか?」
「先に食事になさいませんか?」
「え?直ぐにしないで良いんですか?」
「時間が掛かるかもしれませんので、先に食事をしておいた方が良いかと思いまして。」
「分かりました。」
俺達はそう言うと森/川フィールドに戻り、食事をする事にした。
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