156 / 418
第155話 [2人の長とその家族。]
しおりを挟む
「私はこの里の現里長を務めております。トールキンと申します。」
「私は龍人族族長をしております。ドランと申します。」
2人が挨拶をするとリングスさんが声を掛けた。
「この方は王家縁の方で、シュウト様であるが、この方を紹介するにあたり各々方には契約をしてもらう必要がある。そこでシュウト様の意向で家族の者と信の置ける者も連れてきてその者らにも同様の契約をして貰いたい。」
「・・・それは儂らに対しての枷という事ですかな?」
リングスさんの話にドランさんが睨みながら反応してきた。
「シュウト様にその様な意図は無い。」
「リングス殿は信用出来るが、シュウト様は初めて来られた方、素直に、はい、そうですかとは言えぬぞ。」
トールキンさんの物言いにリングスさんが詰め寄った。
「シュウト様に失礼ではないか!」
リングスさんはその返答に過剰に反応していたが、俺はリングスの肩に手を当てて止めた。
「御二方ともお立ち下さい。そこまでの考えは有りませんでした、申し訳ないです。ならば先ずは御二方だけでも契約して下さいませんか?」
そう言うと2人は話し合って頷き合い此方に話し掛けてきた。
「分かりました。ですが、内容に納得がいかない場合は契約を破棄させて頂けるのですか?」
「それは構いません。ただその際は二度と此方に立ち寄らないです。」
「そうですか。それならば承知致しました。」
トールキンさんがそう言うとリングスさんが声を掛けた。
「それだけでは無い。契約して話した内容を契約解除したからと他者に漏らせば一族全てが王国法に乗っ取り処罰される事になるが問題ないか?」
「我々が話さなければ良いのであれば問題ない。そうだなトールキン。」
「そうじゃな。では、宜しくお願い致す。」
2人の了承も得たので連れて来てくれたドゥーラさんを一旦退室してもらうと俺は一応コソッとフォースを呼び出して結界を張って貰い、契約を施してもらった。
「では、シュウト様の本当の御身分をお話する・・・・・」
施し終わりリングスさんが俺の紹介をすると何時も通り、2人は平伏した。
「「この度は失礼致しました!」」
「いえいえお気になさらずに自分としては普通に接して貰える方が有難いのでそうして頂けませんか?」
「し、しかし・・・。」
「お願いします。リングスさんは何を言っても無駄ですけど、お2人はそうではありませんよね。」
「なっ、シュウト様!それは騎士として出来ませんと・・・。」
「ねっ、この通りなんですよ。」
「ガッハッハッ!確かにリングス殿では難しいでしょうな。」
「なっ!ドラン殿!私は騎士として・・・。」
「そういうところじゃな。まぁそういう御仁だからこそ信用出来るのじゃが。ホッホッホッ。承知・・・いや、分かったわい。」
「そうだな。シュウト殿がそういうのであれば、それにその方が儂らは楽だしな。」
「はい、お願いします。それで自分が御家族やその他の方を一緒に契約して欲しいと言ったのは・・・。」
俺が理由を話そうとするとドランさんが手で制してきた。
「理由は何となく分かるので、結界を解いて貰えぬか?」
「あっ、やっぱり分かってましたか。」
「それはな。何せ隣りにいるトールキンも精霊に協力してもらって鍛冶をしているからな。」
「あぁ、なるほど。確かドワーフの方々は物作りの際に精霊を召喚するんでしたね。」
「そうですじゃ。儂らは精霊に協力して貰って作る事が出来るゆえ、他の種族が作れぬ物も作れる上、早く完成させる事が出来るのじゃ。」
「なるほど。それでドワーフ達が作る物は素晴らしいんですね。エルフの方も精霊と共にあると聞きましたが、此方でも精霊と共に過ごしているのですね。」
俺がそう言うとトールキンさんが震え出した。
「あんな精霊を武器にする様な奴等と一緒にしないで頂きたい!」
「お、おぉ。すいません。」
俺がそう言うとトールキンさんが怒っていたので俺が謝罪するとトールキンさんは我に返ったのか頭を掻きながら頭を下げていた。すると隣りにいるドランさんが声を掛けてきた。
「申し訳ない。トールキン達はエルフとは考え方が違うから一緒にすると怒るんだ。」
「そうなんですね。」
「すみませんですじゃ。つい。それよりも家族と信を置ける者でしたな。ドゥーラ、入って来なさい。」
「はい。」
「儂とドランの家族を呼んで来て貰えるか?」
「妹は良いとしてトールキンさんには失礼だけど彼奴は呼んで来るかどうか・・・。」
「なら、来なければ儂の権限でお前には鉱石を扱えぬ様にすると言うていい。」
「分かりました。では、行ってきます。」
ドゥーラさんはそう言うと部屋を出て行ったので、俺は火山地帯に入る許可を得る為に話をして、ガルンさんからの紹介状の話をしようとするとドゥーラさんが人を連れて戻ってきた。
「親父、俺は忙しいんだ。話ってなんだ。」
「なんだでは無い!くだらん研究をまたしてただけじゃろ!」
「魔武具の研究はくだらなくなんてねぇ!」
「くだらないと言って何が悪い!幾ら強力だとはいえ、湯水の様に資材を使う様な物をくだらぬと言って何が悪い!その所為で里の者からの陳情が絶えぬのじゃぞ!」
「そんなもんほっときゃ良いじゃねぇか!」
「放っておけぬは!儂が里長の番になって50年じゃ!後50年で交代すれば、お前は里を追い出されるかもしれんのじゃぞ!」
「あぁうっせぇ!必要になった時に無かったら困るのは俺じゃねぇんだぞ!」
「そう言ってもう300年になるじゃろ!」
気の長い話だなぁと俺が思っているとドランさんが声を掛けた。
「親子喧嘩は後でやれ。今はシュウト殿に子供らの紹介をせぬか?」
「おぉ、そうじゃな。シュウト殿、すまぬ。」
「いえいえ気にしないで下さい。」
「有難いでは親子喧嘩しておった者は落ち着くまで置いておいて儂から紹介するが、息子のドゥーラは必要無いな。」
「あっ、やっぱり親子だったんですね。さっきの話の流れ的にそうかなって思ったんですけど、ドランさんは全身が鱗に覆われて顔も龍って感じだったんでどうかなって思ってたんですよ。」
「あぁ、それは儂の龍化のし過ぎが原因なのだ。」
「龍化?」
「そうなのだ。儂ら龍人族は龍化といって龍となって戦う事が出来るのだが、15年前の戦いの時にかなり長い時間、龍化してしまった所為で此処までしか戻れなくなってしまったのだ。」
「それはすいません。」
「いやいや、別に気にしとらんし、里を守れたゆえ、儂ら龍化出来る者にとっては誇りだと思っておる。」
「それだとドゥーラさんは龍化が出来ないんですか?」
「後、500年もすれば出来るがまだ若いからのぅ。」
「年齢的な問題なんですか?」
「そうだ。龍化は身体への負担が大きいでの、まだまだ成長途中の若者が龍化する事は禁止されておるのだ。」
「なるほど。だからドゥーラさんは角と羽だけなんですね。」
「いや、それはまだ若いだけだ。もう少し歳を重ねれば腕や足は鱗が生えてくるのだ。その為、まだ火山地帯の護衛や討伐はさせていない。」
「何で駄目なんですか?」
「火への耐性が低いからだ。」
「なるほど。」
「では、次は娘を紹介しても良いかの?」
「あぁ、すいませんどうぞ。」
ドランさんがそう言うとドゥーラさんの後ろに居た女性がおどおどしながら出て来た。
「この子が娘のニップルだ。挨拶をしなさい。」
「・・・ニップルです。」
ニップルさんがおどおどしながらそう言うとドランさんは頭を振りながら声を掛けてきた。
「シュウト殿、申し訳ない。どうも娘は肌の色の違いもあって昔からこの様な性格でな。許してやって欲しい。」
「それなら気にしないで下さい。」
「そう言って頂けると助かる。なんと言うか儂ら龍人族の間ではニップルの様に極端に白く赤い目の子供は忌み子と言われておって、その所為で迫害も儂が族長になるまでは受けておったのだ。」
「アルビノ種ですか。」
俺がそう呟くとドランさんが反応した。
「シ、シュウト殿は知っておるのか!?」
「いや、自分が知ってるのと一緒かどうかは分かりませんが、自分の知識と変わらないのであれば、忌み子では無いですよ。」
俺がそう言うとドランさんは涙を流し、座り込んでしまった。その様子を見たトールキンさんはドランさんの肩に手を当てて此方を見て話し掛けてきた。
「ドランは昔から娘の事を庇い続けておったのじゃ。暫し待ってやって欲しいが良いかのぅ。」
「良いですよ。」
「それならばドランが落ち着くまで話を進めておくかの。こやつが儂の息子のドラウプニルじゃ。挨拶せぇ。」
「ドラウプニルだ。」
簡素にそう言うとトールキンさんが頭を殴っていた。
「ちゃんと挨拶ぐらいせんか!」
「別に良いだろ。で、話って何なんだよ?」
「おぉそうじゃのぅ・・・ドランは・・・まぁ良いか、ニップルは・・・大丈夫そうじゃの。」
ドラウプニルさんにそう言われたトールキンさんはドランさんとニップルさんの様子を見て問題ないと判断したのか話し始め様としたので、またこっそりと結界を張った。
「お前達にはある契約をしてもらう。話はそれからじゃ。」
「鍛治が出来ねぇとかそういう事じゃねぇだろうなぁ。」
「それは無い。」
「じゃあ俺は問題ねぇ。」
「ドゥーラはどうじゃ?」
「大丈夫です。」
「ニップルはどうじゃ?」
トールキンさんがそう言うとニップルさんだけが頷いて答え、全員の了承を得たトールキンさんはリングスさんの方を見た。
見られたリングスさんはトールキンさんに頷き返し契約を済ませると俺の事を話した。その後は何時も通りの流れで普通に話して貰うまで時間は多少掛かったが何とか話して貰える様にはなった。
「で、それだけか?」
「それだけとはなんじゃ!」
「いや、確かにシュウトの事は驚いたけどよぅ。俺達からしたら酒場にさえ来なけりゃ問題ねぇだろ?それに龍人族も他の街に行かねぇしよう。」
「まぁ、お前の言う事も分かるが言い方って物があるじゃろ。」
「そうなんですか?」
「ぶっちゃけると物作り以外興味無いのじゃ。」
「あぁ、なるほど。」
俺はその言葉に納得しつつも聞きたい事があったのでトールキンさんに話し掛けた。
「私は龍人族族長をしております。ドランと申します。」
2人が挨拶をするとリングスさんが声を掛けた。
「この方は王家縁の方で、シュウト様であるが、この方を紹介するにあたり各々方には契約をしてもらう必要がある。そこでシュウト様の意向で家族の者と信の置ける者も連れてきてその者らにも同様の契約をして貰いたい。」
「・・・それは儂らに対しての枷という事ですかな?」
リングスさんの話にドランさんが睨みながら反応してきた。
「シュウト様にその様な意図は無い。」
「リングス殿は信用出来るが、シュウト様は初めて来られた方、素直に、はい、そうですかとは言えぬぞ。」
トールキンさんの物言いにリングスさんが詰め寄った。
「シュウト様に失礼ではないか!」
リングスさんはその返答に過剰に反応していたが、俺はリングスの肩に手を当てて止めた。
「御二方ともお立ち下さい。そこまでの考えは有りませんでした、申し訳ないです。ならば先ずは御二方だけでも契約して下さいませんか?」
そう言うと2人は話し合って頷き合い此方に話し掛けてきた。
「分かりました。ですが、内容に納得がいかない場合は契約を破棄させて頂けるのですか?」
「それは構いません。ただその際は二度と此方に立ち寄らないです。」
「そうですか。それならば承知致しました。」
トールキンさんがそう言うとリングスさんが声を掛けた。
「それだけでは無い。契約して話した内容を契約解除したからと他者に漏らせば一族全てが王国法に乗っ取り処罰される事になるが問題ないか?」
「我々が話さなければ良いのであれば問題ない。そうだなトールキン。」
「そうじゃな。では、宜しくお願い致す。」
2人の了承も得たので連れて来てくれたドゥーラさんを一旦退室してもらうと俺は一応コソッとフォースを呼び出して結界を張って貰い、契約を施してもらった。
「では、シュウト様の本当の御身分をお話する・・・・・」
施し終わりリングスさんが俺の紹介をすると何時も通り、2人は平伏した。
「「この度は失礼致しました!」」
「いえいえお気になさらずに自分としては普通に接して貰える方が有難いのでそうして頂けませんか?」
「し、しかし・・・。」
「お願いします。リングスさんは何を言っても無駄ですけど、お2人はそうではありませんよね。」
「なっ、シュウト様!それは騎士として出来ませんと・・・。」
「ねっ、この通りなんですよ。」
「ガッハッハッ!確かにリングス殿では難しいでしょうな。」
「なっ!ドラン殿!私は騎士として・・・。」
「そういうところじゃな。まぁそういう御仁だからこそ信用出来るのじゃが。ホッホッホッ。承知・・・いや、分かったわい。」
「そうだな。シュウト殿がそういうのであれば、それにその方が儂らは楽だしな。」
「はい、お願いします。それで自分が御家族やその他の方を一緒に契約して欲しいと言ったのは・・・。」
俺が理由を話そうとするとドランさんが手で制してきた。
「理由は何となく分かるので、結界を解いて貰えぬか?」
「あっ、やっぱり分かってましたか。」
「それはな。何せ隣りにいるトールキンも精霊に協力してもらって鍛冶をしているからな。」
「あぁ、なるほど。確かドワーフの方々は物作りの際に精霊を召喚するんでしたね。」
「そうですじゃ。儂らは精霊に協力して貰って作る事が出来るゆえ、他の種族が作れぬ物も作れる上、早く完成させる事が出来るのじゃ。」
「なるほど。それでドワーフ達が作る物は素晴らしいんですね。エルフの方も精霊と共にあると聞きましたが、此方でも精霊と共に過ごしているのですね。」
俺がそう言うとトールキンさんが震え出した。
「あんな精霊を武器にする様な奴等と一緒にしないで頂きたい!」
「お、おぉ。すいません。」
俺がそう言うとトールキンさんが怒っていたので俺が謝罪するとトールキンさんは我に返ったのか頭を掻きながら頭を下げていた。すると隣りにいるドランさんが声を掛けてきた。
「申し訳ない。トールキン達はエルフとは考え方が違うから一緒にすると怒るんだ。」
「そうなんですね。」
「すみませんですじゃ。つい。それよりも家族と信を置ける者でしたな。ドゥーラ、入って来なさい。」
「はい。」
「儂とドランの家族を呼んで来て貰えるか?」
「妹は良いとしてトールキンさんには失礼だけど彼奴は呼んで来るかどうか・・・。」
「なら、来なければ儂の権限でお前には鉱石を扱えぬ様にすると言うていい。」
「分かりました。では、行ってきます。」
ドゥーラさんはそう言うと部屋を出て行ったので、俺は火山地帯に入る許可を得る為に話をして、ガルンさんからの紹介状の話をしようとするとドゥーラさんが人を連れて戻ってきた。
「親父、俺は忙しいんだ。話ってなんだ。」
「なんだでは無い!くだらん研究をまたしてただけじゃろ!」
「魔武具の研究はくだらなくなんてねぇ!」
「くだらないと言って何が悪い!幾ら強力だとはいえ、湯水の様に資材を使う様な物をくだらぬと言って何が悪い!その所為で里の者からの陳情が絶えぬのじゃぞ!」
「そんなもんほっときゃ良いじゃねぇか!」
「放っておけぬは!儂が里長の番になって50年じゃ!後50年で交代すれば、お前は里を追い出されるかもしれんのじゃぞ!」
「あぁうっせぇ!必要になった時に無かったら困るのは俺じゃねぇんだぞ!」
「そう言ってもう300年になるじゃろ!」
気の長い話だなぁと俺が思っているとドランさんが声を掛けた。
「親子喧嘩は後でやれ。今はシュウト殿に子供らの紹介をせぬか?」
「おぉ、そうじゃな。シュウト殿、すまぬ。」
「いえいえ気にしないで下さい。」
「有難いでは親子喧嘩しておった者は落ち着くまで置いておいて儂から紹介するが、息子のドゥーラは必要無いな。」
「あっ、やっぱり親子だったんですね。さっきの話の流れ的にそうかなって思ったんですけど、ドランさんは全身が鱗に覆われて顔も龍って感じだったんでどうかなって思ってたんですよ。」
「あぁ、それは儂の龍化のし過ぎが原因なのだ。」
「龍化?」
「そうなのだ。儂ら龍人族は龍化といって龍となって戦う事が出来るのだが、15年前の戦いの時にかなり長い時間、龍化してしまった所為で此処までしか戻れなくなってしまったのだ。」
「それはすいません。」
「いやいや、別に気にしとらんし、里を守れたゆえ、儂ら龍化出来る者にとっては誇りだと思っておる。」
「それだとドゥーラさんは龍化が出来ないんですか?」
「後、500年もすれば出来るがまだ若いからのぅ。」
「年齢的な問題なんですか?」
「そうだ。龍化は身体への負担が大きいでの、まだまだ成長途中の若者が龍化する事は禁止されておるのだ。」
「なるほど。だからドゥーラさんは角と羽だけなんですね。」
「いや、それはまだ若いだけだ。もう少し歳を重ねれば腕や足は鱗が生えてくるのだ。その為、まだ火山地帯の護衛や討伐はさせていない。」
「何で駄目なんですか?」
「火への耐性が低いからだ。」
「なるほど。」
「では、次は娘を紹介しても良いかの?」
「あぁ、すいませんどうぞ。」
ドランさんがそう言うとドゥーラさんの後ろに居た女性がおどおどしながら出て来た。
「この子が娘のニップルだ。挨拶をしなさい。」
「・・・ニップルです。」
ニップルさんがおどおどしながらそう言うとドランさんは頭を振りながら声を掛けてきた。
「シュウト殿、申し訳ない。どうも娘は肌の色の違いもあって昔からこの様な性格でな。許してやって欲しい。」
「それなら気にしないで下さい。」
「そう言って頂けると助かる。なんと言うか儂ら龍人族の間ではニップルの様に極端に白く赤い目の子供は忌み子と言われておって、その所為で迫害も儂が族長になるまでは受けておったのだ。」
「アルビノ種ですか。」
俺がそう呟くとドランさんが反応した。
「シ、シュウト殿は知っておるのか!?」
「いや、自分が知ってるのと一緒かどうかは分かりませんが、自分の知識と変わらないのであれば、忌み子では無いですよ。」
俺がそう言うとドランさんは涙を流し、座り込んでしまった。その様子を見たトールキンさんはドランさんの肩に手を当てて此方を見て話し掛けてきた。
「ドランは昔から娘の事を庇い続けておったのじゃ。暫し待ってやって欲しいが良いかのぅ。」
「良いですよ。」
「それならばドランが落ち着くまで話を進めておくかの。こやつが儂の息子のドラウプニルじゃ。挨拶せぇ。」
「ドラウプニルだ。」
簡素にそう言うとトールキンさんが頭を殴っていた。
「ちゃんと挨拶ぐらいせんか!」
「別に良いだろ。で、話って何なんだよ?」
「おぉそうじゃのぅ・・・ドランは・・・まぁ良いか、ニップルは・・・大丈夫そうじゃの。」
ドラウプニルさんにそう言われたトールキンさんはドランさんとニップルさんの様子を見て問題ないと判断したのか話し始め様としたので、またこっそりと結界を張った。
「お前達にはある契約をしてもらう。話はそれからじゃ。」
「鍛治が出来ねぇとかそういう事じゃねぇだろうなぁ。」
「それは無い。」
「じゃあ俺は問題ねぇ。」
「ドゥーラはどうじゃ?」
「大丈夫です。」
「ニップルはどうじゃ?」
トールキンさんがそう言うとニップルさんだけが頷いて答え、全員の了承を得たトールキンさんはリングスさんの方を見た。
見られたリングスさんはトールキンさんに頷き返し契約を済ませると俺の事を話した。その後は何時も通りの流れで普通に話して貰うまで時間は多少掛かったが何とか話して貰える様にはなった。
「で、それだけか?」
「それだけとはなんじゃ!」
「いや、確かにシュウトの事は驚いたけどよぅ。俺達からしたら酒場にさえ来なけりゃ問題ねぇだろ?それに龍人族も他の街に行かねぇしよう。」
「まぁ、お前の言う事も分かるが言い方って物があるじゃろ。」
「そうなんですか?」
「ぶっちゃけると物作り以外興味無いのじゃ。」
「あぁ、なるほど。」
俺はその言葉に納得しつつも聞きたい事があったのでトールキンさんに話し掛けた。
60
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる