転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第155話 [2人の長とその家族。]

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「私はこの里の現里長を務めております。トールキンと申します。」

「私は龍人族族長をしております。ドランと申します。」

2人が挨拶をするとリングスさんが声を掛けた。

「この方は王家縁の方で、シュウト様であるが、この方を紹介するにあたり各々方には契約をしてもらう必要がある。そこでシュウト様の意向で家族の者と信の置ける者も連れてきてその者らにも同様の契約をして貰いたい。」

「・・・それは儂らに対しての枷という事ですかな?」

リングスさんの話にドランさんが睨みながら反応してきた。

「シュウト様にその様な意図は無い。」

「リングス殿は信用出来るが、シュウト様は初めて来られた方、素直に、はい、そうですかとは言えぬぞ。」

トールキンさんの物言いにリングスさんが詰め寄った。

「シュウト様に失礼ではないか!」

リングスさんはその返答に過剰に反応していたが、俺はリングスの肩に手を当てて止めた。

「御二方ともお立ち下さい。そこまでの考えは有りませんでした、申し訳ないです。ならば先ずは御二方だけでも契約して下さいませんか?」

そう言うと2人は話し合って頷き合い此方に話し掛けてきた。

「分かりました。ですが、内容に納得がいかない場合は契約を破棄させて頂けるのですか?」

「それは構いません。ただその際は二度と此方に立ち寄らないです。」

「そうですか。それならば承知致しました。」

トールキンさんがそう言うとリングスさんが声を掛けた。

「それだけでは無い。契約して話した内容を契約解除したからと他者に漏らせば一族全てが王国法に乗っ取り処罰される事になるが問題ないか?」

「我々が話さなければ良いのであれば問題ない。そうだなトールキン。」

「そうじゃな。では、宜しくお願い致す。」

2人の了承も得たので連れて来てくれたドゥーラさんを一旦退室してもらうと俺は一応コソッとフォースを呼び出して結界を張って貰い、契約を施してもらった。

「では、シュウト様の本当の御身分をお話する・・・・・」

施し終わりリングスさんが俺の紹介をすると何時も通り、2人は平伏した。

「「この度は失礼致しました!」」

「いえいえお気になさらずに自分としては普通に接して貰える方が有難いのでそうして頂けませんか?」

「し、しかし・・・。」

「お願いします。リングスさんは何を言っても無駄ですけど、お2人はそうではありませんよね。」

「なっ、シュウト様!それは騎士として出来ませんと・・・。」

「ねっ、この通りなんですよ。」

「ガッハッハッ!確かにリングス殿では難しいでしょうな。」

「なっ!ドラン殿!私は騎士として・・・。」

「そういうところじゃな。まぁそういう御仁だからこそ信用出来るのじゃが。ホッホッホッ。承知・・・いや、分かったわい。」

「そうだな。シュウト殿がそういうのであれば、それにその方が儂らは楽だしな。」

「はい、お願いします。それで自分が御家族やその他の方を一緒に契約して欲しいと言ったのは・・・。」

俺が理由を話そうとするとドランさんが手で制してきた。

「理由は何となく分かるので、結界を解いて貰えぬか?」

「あっ、やっぱり分かってましたか。」

「それはな。何せ隣りにいるトールキンも精霊に協力してもらって鍛冶をしているからな。」

「あぁ、なるほど。確かドワーフの方々は物作りの際に精霊を召喚するんでしたね。」

「そうですじゃ。儂らは精霊に協力して貰って作る事が出来るゆえ、他の種族が作れぬ物も作れる上、早く完成させる事が出来るのじゃ。」

「なるほど。それでドワーフ達が作る物は素晴らしいんですね。エルフの方も精霊と共にあると聞きましたが、此方でも精霊と共に過ごしているのですね。」

俺がそう言うとトールキンさんが震え出した。

「あんな精霊を武器にする様な奴等と一緒にしないで頂きたい!」

「お、おぉ。すいません。」

俺がそう言うとトールキンさんが怒っていたので俺が謝罪するとトールキンさんは我に返ったのか頭を掻きながら頭を下げていた。すると隣りにいるドランさんが声を掛けてきた。

「申し訳ない。トールキン達はエルフとは考え方が違うから一緒にすると怒るんだ。」

「そうなんですね。」

「すみませんですじゃ。つい。それよりも家族と信を置ける者でしたな。ドゥーラ、入って来なさい。」

「はい。」

「儂とドランの家族を呼んで来て貰えるか?」

「妹は良いとしてトールキンさんには失礼だけど彼奴は呼んで来るかどうか・・・。」

「なら、来なければ儂の権限でお前には鉱石を扱えぬ様にすると言うていい。」

「分かりました。では、行ってきます。」

ドゥーラさんはそう言うと部屋を出て行ったので、俺は火山地帯に入る許可を得る為に話をして、ガルンさんからの紹介状の話をしようとするとドゥーラさんが人を連れて戻ってきた。

「親父、俺は忙しいんだ。話ってなんだ。」

「なんだでは無い!くだらん研究をまたしてただけじゃろ!」

「魔武具の研究はくだらなくなんてねぇ!」

「くだらないと言って何が悪い!幾ら強力だとはいえ、湯水の様に資材を使う様な物をくだらぬと言って何が悪い!その所為で里の者からの陳情が絶えぬのじゃぞ!」

「そんなもんほっときゃ良いじゃねぇか!」

「放っておけぬは!儂が里長の番になって50年じゃ!後50年で交代すれば、お前は里を追い出されるかもしれんのじゃぞ!」

「あぁうっせぇ!必要になった時に無かったら困るのは俺じゃねぇんだぞ!」

「そう言ってもう300年になるじゃろ!」

気の長い話だなぁと俺が思っているとドランさんが声を掛けた。

「親子喧嘩は後でやれ。今はシュウト殿に子供らの紹介をせぬか?」

「おぉ、そうじゃな。シュウト殿、すまぬ。」

「いえいえ気にしないで下さい。」

「有難いでは親子喧嘩しておった者は落ち着くまで置いておいて儂から紹介するが、息子のドゥーラは必要無いな。」

「あっ、やっぱり親子だったんですね。さっきの話の流れ的にそうかなって思ったんですけど、ドランさんは全身が鱗に覆われて顔も龍って感じだったんでどうかなって思ってたんですよ。」

「あぁ、それは儂の龍化のし過ぎが原因なのだ。」

「龍化?」

「そうなのだ。儂ら龍人族は龍化といって龍となって戦う事が出来るのだが、15年前の戦いの時にかなり長い時間、龍化してしまった所為で此処までしか戻れなくなってしまったのだ。」

「それはすいません。」

「いやいや、別に気にしとらんし、里を守れたゆえ、儂ら龍化出来る者にとっては誇りだと思っておる。」

「それだとドゥーラさんは龍化が出来ないんですか?」

「後、500年もすれば出来るがまだ若いからのぅ。」

「年齢的な問題なんですか?」

「そうだ。龍化は身体への負担が大きいでの、まだまだ成長途中の若者が龍化する事は禁止されておるのだ。」

「なるほど。だからドゥーラさんは角と羽だけなんですね。」

「いや、それはまだ若いだけだ。もう少し歳を重ねれば腕や足は鱗が生えてくるのだ。その為、まだ火山地帯の護衛や討伐はさせていない。」

「何で駄目なんですか?」

「火への耐性が低いからだ。」

「なるほど。」

「では、次は娘を紹介しても良いかの?」

「あぁ、すいませんどうぞ。」

ドランさんがそう言うとドゥーラさんの後ろに居た女性がおどおどしながら出て来た。

「この子が娘のニップルだ。挨拶をしなさい。」

「・・・ニップルです。」

ニップルさんがおどおどしながらそう言うとドランさんは頭を振りながら声を掛けてきた。

「シュウト殿、申し訳ない。どうも娘は肌の色の違いもあって昔からこの様な性格でな。許してやって欲しい。」

「それなら気にしないで下さい。」

「そう言って頂けると助かる。なんと言うか儂ら龍人族の間ではニップルの様に極端に白く赤い目の子供は忌み子と言われておって、その所為で迫害も儂が族長になるまでは受けておったのだ。」

「アルビノ種ですか。」

俺がそう呟くとドランさんが反応した。

「シ、シュウト殿は知っておるのか!?」

「いや、自分が知ってるのと一緒かどうかは分かりませんが、自分の知識と変わらないのであれば、忌み子では無いですよ。」

俺がそう言うとドランさんは涙を流し、座り込んでしまった。その様子を見たトールキンさんはドランさんの肩に手を当てて此方を見て話し掛けてきた。

「ドランは昔から娘の事を庇い続けておったのじゃ。暫し待ってやって欲しいが良いかのぅ。」

「良いですよ。」

「それならばドランが落ち着くまで話を進めておくかの。こやつが儂の息子のドラウプニルじゃ。挨拶せぇ。」

「ドラウプニルだ。」

簡素にそう言うとトールキンさんが頭を殴っていた。

「ちゃんと挨拶ぐらいせんか!」

「別に良いだろ。で、話って何なんだよ?」

「おぉそうじゃのぅ・・・ドランは・・・まぁ良いか、ニップルは・・・大丈夫そうじゃの。」

ドラウプニルさんにそう言われたトールキンさんはドランさんとニップルさんの様子を見て問題ないと判断したのか話し始め様としたので、またこっそりと結界を張った。

「お前達にはある契約をしてもらう。話はそれからじゃ。」

「鍛治が出来ねぇとかそういう事じゃねぇだろうなぁ。」

「それは無い。」

「じゃあ俺は問題ねぇ。」

「ドゥーラはどうじゃ?」

「大丈夫です。」

「ニップルはどうじゃ?」

トールキンさんがそう言うとニップルさんだけが頷いて答え、全員の了承を得たトールキンさんはリングスさんの方を見た。

見られたリングスさんはトールキンさんに頷き返し契約を済ませると俺の事を話した。その後は何時も通りの流れで普通に話して貰うまで時間は多少掛かったが何とか話して貰える様にはなった。

「で、それだけか?」

「それだけとはなんじゃ!」

「いや、確かにシュウトの事は驚いたけどよぅ。俺達からしたら酒場にさえ来なけりゃ問題ねぇだろ?それに龍人族も他の街に行かねぇしよう。」

「まぁ、お前の言う事も分かるが言い方って物があるじゃろ。」

「そうなんですか?」

「ぶっちゃけると物作り以外興味無いのじゃ。」

「あぁ、なるほど。」

俺はその言葉に納得しつつも聞きたい事があったのでトールキンさんに話し掛けた。
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