転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第157話 [制作依頼。]

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アイテムボックス改を出るとドランさんが声を掛けてきた。

「シュウト殿、シュウト殿が言っていた、アルビノ種とは何なのだ?呪いか?」

「あぁ、違いますよ。俺の前世では極々稀に起こる事象で自分の周りでは神聖なモノとして捉えられる事が多いんです。」

「そうなのか?」

「はい。前世では神が降臨したり神託を降したりする事はなく、この世界よりも身近では無かったというか神がいるかも分からない事もあって突然変異で白く成ったモノを神の使いとして崇められる事が多かったですね。」

「・・・では、何故この世界では忌み子とされているんだ?」

「おそらくでしか答えられないですけど良いですか?」

「あぁ。」

「では、例えば黒い群れの中に1匹だけ白い個体が居る群れとそうでない群れ、天敵に狙われやすいのは何方ですか?」

「それは白い個体が居る方だろう。」

「では、逆に獲物を狙う場合はどうでしょう。」

「それは・・・なるほど、そういう事か。」

「はい。おそらくはその経緯を誰かが見ていた。もしくは、自身で体験したとしたらどうでしょう。」

「なるほど、皆に伝えるか・・・。」

「はい。それも悪い意味だけを伝える事になるかと。」

「では、シュウト殿の前世では何故、神聖なモノとされていたのだ?」

「おそらく群れから排除された後、それでも強く生きている姿を雄々しくそして、美しく見えていたのと白という色が神聖なモノとされていたからだと思います。」

「では、シュウト殿の前世であれば迫害は無かったと?」

「時代によって迫害の対象になったり、聖女や巫女として扱われたりと様々です。」

「なるほど、何方の世界でも時代や生きる場所によって変わるという事か。」

「残念ながらそうなりますね。ただ自分としては人ならば同じ人間、中身に大なり小なり違いはあるモノ、そう考え、それが普通になれば、ただの個性というのが、自分の考えです。」

「なるほど、ただの個性か・・・全ての者がそうなれば良いですな。」

「難しい事だとは思いますけど、そうですね、自分の周りだけでもそう在って欲しいですね。・・・あっ、そうだ。向こうにはお酒は無いんですけど売って貰えませんか?」

「シュウト殿が飲むのか?」

「いえ、ドラウ達が必要かと。」

「それならば暫くは問題なかろう。」

「どうしてですか?」

「餞別に儂の酒用のマジックバッグを持たせておいたからな。」

「なんじゃドラン、お主もか。」

「何だトールキンもか。」

「儂らに酒は必須じゃからな。」

「そうだな。」

「ところでシュウト殿は火山地帯にはお1人で行くのかのぅ?」

「いえ・・・あっ、そうだ。弟子を2人連れて行くんですけど火山地帯に行く為の装備とか有りませんか?」

「それならば有るが、シュウト殿は良いのかのぅ?」

「自分は大丈夫だと思います。」

「じゃが、火山地帯は火への耐性が無いと常時ダメージを受けるぞ?」

「そうですよね。ならば火山地帯へ行く為の装備を見せて貰えませんか?」

「承知した。ならば次いでに装備が必要な者達を呼んでくれんかのぅ。」

「そうですね。分かりました。」

俺はそう言うとアイテムボックス改の中に入ってサスケ達を連れて出た。するとトールキンさんは呆れた顔で声を掛けてきた。

「何じゃ、獣人か。」

「獣人だと不味かったですか?」

「いや、言い方が悪かったかのぅ。獣人じゃと火山地帯はかなり厳しいと思っての。」

「あぁなるほど、確かに辛いかもしれませんが自分の弟子、どの様な事も超えてくれると信じます。」

俺がそう言うと2人は何故か少しニマニマしながら立っていた。

「そこまで言うのであれば分かったわい。では儂が今から剣を造るゆえ、どの位、耐性が有るか確かめて見るかのぅ。それによっては2人は許可出来んが良いかのぅ。」

「分かりました。あっそうだ。自分も見てて良いですか?」

「それはかまわんよ。」

トールキンさんはそう言うと隣りの工房へ向かい炉に火を入れてインゴットを熱して打ち始めたので、俺達は出来るだけ炉に近付いて立っていた。

暫くすると剣の形が出来上がり、今度は剣を炉の中に入れ、汗だくのトールキンさんが俺達の方を見た。

「うむ。この距離で見ていたのに獣人達は少ししか汗をかいておらんようじゃな。」

「トールキンさん、こっちがサスケで隣りがツバキって言います。」

「おぉすまん。サスケ殿の方が若干、火への耐性は弱い様じゃが、この程度なら2人共アクセサリーで耐性を上げて耐性のある防具を装備すれば問題ないじゃろ。」

「そうなんですね。お願い出来ますか?」

「任せておけ。今日中には作っておいてやろう。但し材料は必要じゃがな。」

トールキンさんはそう言いながら俺を見てニヤリと笑ったので、俺はピンッときて答えた。

「もしかして、さっきのミスリルですか?」

「そうじゃ。アレが在れば今まで以上の物が造れるうえ、そなた達の様に近距離戦を得意とするものには必要な軽く、動きやすい装備が出来るぞ。」

「近距離が得意っていうのは獣人だからですか?」

「そうではないわい。見れば分かる。」

トールキンさんはそう言いながら剣を完成させる為に作業に戻った。

「流石ですね。じゃあ取ってきます。」

俺はそう言うと洞窟フィールドに入ってドラウと一緒にミスリルを採掘して戻ると剣は粗方完成しており、壁際に片付けてあった。

「コレぐらい在れば良いですか?」

俺はそう言いながら自分の背丈程高さの小山をミスリル鉱石で作った。

「いやいやいや、多過ぎじゃ!」

「なら余った分は報酬という事で。」

「いや、それでも多いぞ!」

「じゃそれでお願いします。」

「ま、まぁ、シュウト殿がそれで良いなら・・・そういえば、先程思ったのじゃがシュウト殿は熱くなかったのか?」

「あぁ、なんか近寄れば近寄る程、熱さを感じなくて。」

俺はそう言いながら火に手を突っ込むとトールキンさんは慌てて俺を炉から引き剥がして俺の手を見た。

「シ、シュウト殿!手は!・・・何ともなっておらんか・・・シュウト殿!流石にやっていい事といかん事があるじゃろう!」

トールキンさんの剣幕に俺は申し訳なく、平謝りをした。

「まぁ反省しておるみたいじゃからもう良いが、二度とこの様な事はせんでくれ。」

「はい。すいません。」

「それよりもシュウト殿は火への耐性・・・いや、あの炉の中の火はマグマと同程度・・・無効化でも持っとるのか?」

「いや、そんなスキルは無いですよ。ただ頑丈なだけで、毒とか状態異常も効かないみたいですし。」

「頑丈って・・・あっ、そうじゃお主達は毒耐性は持っておるのか?」

トールキンさんは俺の言葉に呆れながらも何かを思い出したのかサスケ達の方を向いて質問していた。

「拙者は毒耐性(中)を持っているでござる。」

「私も一緒です。」

「そうか、中か・・・よし、分かった。」

「もしかして、窪地に入ると危ないって事ですか?」

「なんじゃ、シュウト殿は知っておるのか。そうじゃ、その場所を全体的に見れぬと窪地かどうか分からん場所も在るでな。その様な場所じゃと気付かぬうちに窪地に入ってしまって、突然、毒に侵されるでのぅ。しかも毒耐性(大)は持っておらんと危険なんじゃ。」

「なるほど、それで聞いたんですね。」

「そうじゃ。それに猛毒が発生する場所もあるでのぅ。そういえば、シュウト殿はどうするんじゃ?」

「どうするとは?」

「防具じゃよ。」

「あぁ、それなら要らないですよ。」

俺はそう言いながら実体化を使って魔力で軽装備を創った。

「おぉ、シュウト殿もその職人泣かせのスキルを持っておるのか。」

「自分も、って事は他にも使える人が居るんですね。」

「そうじゃ、助けてくれた御礼に武器をと言ったのじゃが、俺はコレが使えるし、妻は戦わないからコレクションとして珍しい武器を造ってくれと言われてのぅ。」

ん?もしかして・・・。

俺はそう思ってツバキに使わせてる脇差しをツバキから貰ってトールキンさんに見せた。

「もしかしてコレじゃないですか?」

「ん?おぉ、それじゃ“脇差し”と言うて昔、使徒様からの依頼で造った物なんじゃが・・・ん?何故それを持っておるんじゃ?」

「マリクワさんの遺品で自分が譲り受けた物です。」

「遺品・・・か、惜しい男がまた先に逝ったのぅ。」

「そうですね。」

トールキンさんは悲しそうな顔で遠くを見ていた。

「あっ、そうだ。ミスリルが結構余るならツバキの武器を造って貰いたいんですけど。」

「ん?ツバキ殿だけで・・・サスケ殿は要らんか。」

「それも分かるんですね。」

「サスケ殿は無手、もしくは、爪じゃろ。それ位は分かる。で、どんな武器が居るのじゃ?」

そう言われた俺は描く物を貸して貰って2つの武器を描いた。

「こっちが忍者刀という物で、こっちが苦無です。苦無の方は数も欲しいです。」

「なるほどのぅ。脇差しとは違うがニンジャ刀の方は分かった。しかし、クナイの方はミスリルじゃと勿体なくないかのぅ。」

「その辺はお任せします。」

「形状からして様々な用途で使う物じゃろうから出来るだけ頑丈に造るわい。その穴に通す様のミスリルの紐も造ってやるわい。」

流石、エルダードワーフだなぁと思いながら俺だけでも行動し始めようとするとトールキンさんに止められた。

「どうしました?」

「サスケ殿とツバキ殿は此処に残って貰えぬか?」

俺はそう言われたので、サスケ達を見るとサスケ達が頷いたので、サスケ達を残して火山地帯に出た。

「さてと、待ち人はどっちかな?」

俺はそう呟くとマップを確認した。するとライヤー様が印を付けてくれていたので、その方向へ転送した。するとその場所には大きく深い穴があった。

「ダンジョンか?」

《ピコン♪》

俺は何時もの音がしたので確認した。

『その通り。どうやら強くなろうと1人でダンジョンに入ったみたい。今も奥へ奥へ深い階層に行ってるみたいだけど、今のあの子の実力だと厳しいから出来るだけ早く追い掛けてあげてね。』

おぉ、マジか・・・何時も無理するからなぁ。

俺はそう思いながらダンジョンへ入っていった。
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