転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
160 / 418

第159話 [挨拶。]

しおりを挟む
アイテムボックス改から出た俺は香苗に乗せて貰って香苗の言うお婆ちゃんの所へ向かった。

「あのデカい火山に向かってるのか?」

「うん。あの山全体が聖域なんだって。」

「なるほどな。って事はお婆ちゃんって聖獣なのか?」

「うん。聖獣プロミネンスっていう火龍なんだって。」

「火竜か。」

「父ちゃん、さっきまで戦ってた火竜と一緒にしてるなら駄目だよ。前世でいえば難しい方の龍だから。」

「あぁ、龍か。確かにそれなら一緒にしたら怒るな。」

「そうだよ。それこそ、その辺の蜥蜴と竜を一緒にするぐらいの事だからね。」

「そうか。分かった。」

俺達はそう言うと火山の火口に入っていった。すると火口の奥で此方に向かって頭を下げているお婆さんが居た。

「使徒様、ようこそおいで下さいました。私は聖獣火龍のプロミネンスと申します。」

「ご丁寧にどうも、自分はアストライアー様の使徒をさせて頂いています、シュウト・オオヤマジです。この度は娘の香苗を育てて頂いてありがとうございます。」

「いえいえ、私の使命でございますので、お気になさらずに。」

「いえいえ、娘の成長を見れば良くして頂いたのは分かります。どうぞつまらない物ですが。」

俺はそう言って魔宝石を在るだけ渡した。

「こ、こんなには受け取れません!」

「いえいえ、御礼ですので。」

俺がそう言うと10個だけ受け取ってくれた。

「そういえば香苗がもうすぐ成体に成れると聞いたんですけど実際はどうなんですか?」

「そうですねぇ。人間の暦で言えば1ヶ月程頑張れば、成れると思いますよ。」

「なるほど、他の子らはどうなんだろう?でも此処は火口だから連れて来れないか。」

俺がそう言うとプロミネンスさんが声を掛けてきた。

「シュウト様、見た目は火口ですが、聖域ですので、聖獣ならば問題ありませんよ。」

「そうなんですか。じゃあ他の子らも見て貰えますか?」

「良いですよ。」

俺はその言葉に甘えて、子供をアイテムボックス改から呼んで来た。

「わっ!まわりはもえてるのにぜんぜんあつくない!」

「ホントだ。何で?」

「聖域だと聖獣は大丈夫なんだと。」

「「へぇ~。」」

俺は子供たちにプロミネンスさんに挨拶させるとプロミネンスさんにお願いして子供たちの成長を確認した。

「そうだねぇ。メグミちゃんは1ヶ月半でシンジ君は2ヶ月ってところかねぇ。」

「なるほど、ありがとうございます。」

「後、成体に成った時にシュウト様にも変化が起こるのは知ってますか?」

「変化ですか?」

「はい。おそらく聖獣の力の一部を使える様になりますよ。」

「そうなんですか?」

「はい。前の使徒様がそういった事が出来てましたので。」

「なるほど、それはどういう力がとかは分かりませんよね。」

「そうですね。分かった方が宜しいのであれば調べる方法がないこともないですが・・・。」

「あっ、大丈夫です。分からない方が面白そうなので。」

「そうですか、それならば楽しみにしてあげて下さい。」

「はい。後、成体になったって分かる方法って有りますか?」

「それならば、先程お話した様に一部が手に入ったと報せが入ると思いますし、もし入らなくても最低でも一回りは大きくなると思います。その際にシュウト様のステータスでその子を調べれば、今は見れないその子達のステータスを確認出来る様になると思いますよ。」

「なるほど。」

「但し、我々聖獣はスキルは別としてレベルというモノがございませんので、強くなるには頂いた魔宝石や魔石、高純度の魔力を摂取する以外にはございません。」

「なるほど、それはこれまでと同じと考えても?」

「そうですね。ただ魔石ですと一度に大量に摂取するか、自分よりも強い者から出る魔石が必要になり、自分よりも弱い者であれば、ただただ生きるのに必要なエネルギーにしか成りません。後、シュウト様からの摂取量は桁違いに上がると思われますので、その子達を成長させるのであれば魔宝石をお勧め致します。」

「なるほど、分かりました。ありがとうございます。」

俺はそう言いながら再度、魔宝石を渡そうとするとプロミネンスさんは断固として受け取ってくれなかった。

その後、香苗の人化がかなり上手く人族と遜色が無かったのを羨ましかったのか、真司と恵美がプロミネンスさんに人化を教わったり、プロミネンスさんの火龍の姿を見せて貰ったりして、時間がかなり遅くなったので、プロミネンスさんにお別れの挨拶をして、聖域を出た。

「すごかったねぇ。」

「ホントに大きかったね。」

「そうだな。あれだけ大きかったら人化してないと聖域で暮らすのは無理だろうな。」

「そうなんだよねぇ。でも逆に聖域を守る時は火龍として、火山に覆い被さるだけで良いから楽なんだって。」

「確かにそれだけで守れるだろうな。」

「その上、周りに咆哮を放つだけで、溶岩の海になるから炎無効化が無いと渡れないし、渡るにしても泳いでだから速く泳げないとだし、飛んで近づこうにも狙い撃ちするだけで良いんだって。」

「なるほどな。後は潜って近づくぐらいか。」

「そうだけど、潜れる種類は元々陸上では遅いから溶岩に入る前に撃退するし、火山の聖域からは一定の距離を開けて溶岩にするから大丈夫なんだって。」

「なるほどな。まぁその前にプロミネンスさんに挑む奴も居ないか。」

「そうだねぇ。お婆ちゃんは強いから。」

俺と香苗が話をしていると恵美と真司が声を掛けてきた。

「とうちゃん、あつい・・・。」

「恵美はもう限界・・・。」

聖域を出た途端、暑さにグロッキーになった2人はアイテムボックス改に戻してあげて、俺と香苗はそのままドワーフの里の近くに転送した。

「お前はアイテムボックス改の中に入らなくても良かったのか?」

「今は、父ちゃんと一緒が良い。」

「そうか。」

俺はそう言いながら香苗の頭を撫でてドワーフの里へ歩いて行く途中、ある事を思い出した。

「あっ、このまま行ったら駄目だった。」

「何で?」

俺がそう言うと香苗が涙を浮かべながら聞いてきたので、頭を撫でながら答えた。

「香苗が駄目って訳じゃなくて、出てくる時俺1人だったから都合が悪いんだよ。」

「なるほど、そういえば使徒ってバレたくないんだったよね。ならその間だけアイテムボックス改に居るね。」

「悪いな。」

「良いよ。その代わり出ても良くなったら呼んでね。」

「おう。」

俺はそう言うとアイテムボックス改を開いて香苗を送り、ドワーフの里に戻り、トールキンさんの家に向かった。

「戻りました。」

俺はそう言いながら中に入るとトールキンさんが出迎えてくれた。

「会えましたかな?」

「はい。」

「それは良かったですな。ところで食事はどうしますかな?」

「食事の出来る場所って有りますか?」

「それなら今から儂が毎日行っている食堂があるのじゃが、そこへ行きますかな?」

「良いですね。あっ、でもサスケ達はどうしよう。」

「それなら問題ない。どうせ此処に来る時は儂らエルダードワーフの者には会ってないじゃろ?」

「そうですね。ですけど、龍人族の人には会ってますよ?」

「それも大丈夫じゃ。儂らとは違う場所で食事をしておるし、今日会った連中は門のところで後、一週間は寝泊まりしておるからこっちには来る事は無いし、彼奴ら龍人族の暮らす場所は離れておるでの。」

「そうなんですね。」

俺はそう言うとアイテムボックス改からボタンちゃんを呼んで食堂に向かった。

中に入るとエルダードワーフの食堂らしく、全ての調度品が木だけで出来ているとは思えない程、高級感溢れる物ばかりだった。

「高そうですね。」

「そうでも無いぞ。此処にある物は木工職人が食事のお礼に作った物じゃし、その他もその道を研究、制作しておる者が作っておるでな。」

「なるほど。」

「それにしても色んなメニューが有るんですね。」

「そりゃあ此処は食事の研究をしておる者がやっておるからな。」

「なるほど、皆さんがそれぞれで色んな事をして繋がっているんですね。」

「そりゃあの。じゃが、それは人族の街でも同じじゃろ。ただ儂らは1つの事以外はせんだけじゃ。」

「なるほど、じゃあ・・・。」

俺達はそう言うとヤマト料理を中心にエルダードワーフの料理も頼んだ。

「儂らの料理を頼んでくれたのは嬉しいが、かなり辛いぞ?」

「そうなんですか。なら、少し取り分けて駄目だったらドラウ達にお土産にします。」

「そうじゃな。その方が良いじゃろう。彼奴らも喜ぶじゃろうしの。まぁ、今日のところはドラウが作っておるじゃろうが。」

「そうなんですか?」

「彼奴は里で嫌われておったでのぅ。自分で作る様になったんじゃ。じゃから彼奴はこの里では珍しく、全ての物を自分で作れるの。」

トールキンさんは少し寂しそうにそう言うとお酒を一気に飲んでいた。

「そういえば中に入った時点でお酒が提供されたのにはビックリしました。」

「そうかの?儂らからすれば当たり前の事じゃが、やはり珍しいのかの。おっ、そうじゃ
サスケ殿以外は酒では無いが、飲むなら変える様に言うがどうされますじゃ?」

「あっ、そうなんですね。これで大丈夫ですよ。サスケは大丈夫か?」

「拙者も問題ござらんよ。」

サスケはそう言うとググッと飲んでいた。

その後は出てくる料理を楽しみつつ、エルダードワーフの料理に挑戦したが、俺以外は食べる事が出来なかった。

「シュウト殿は問題無さそうじゃの。」

「そうですね。元々辛い料理は好きな方なので。あっでもこのままだと持って帰れないんで、持ち帰る分って出来ますか?」

「それなら問題無い。儂らも夜以外は来る事は無いで、来る者は全員持って帰るでの。」

「なら、ドラウ達が喜びそうな料理を頼んで貰えますか?」

「承知した。」

その後、ドラウ達のお土産を受け取るとトールキンさんの家へ戻って行った。因みにサスケはお酒が美味しかったのか、久しぶりだったのか、酔い潰れ、ツバキに背負われて戻った。

「そうだ。サスケ達の装備ってどうなりました?」

「う~ん。明日までにとは言ったのじゃが、火竜の素材が足りなくてのぅ。明日、取りに行くからもう少し掛かるかのぅ。」

トールキンさんは申し訳なさそうにそう言ったので、俺はアイテムボックス改に入ってる事を伝えた。すると見てみたいとの事だったので、サスケ達を送る次いでにアイテムボックス改の中に入った。


しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...