転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第172話 [アイテムボックス改の物資。]

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俺がスキアとの話が終わるとレイが話し掛けてきた。

「それで、他にも用が有るんだろ?」

「あぁ、それで本題なんだが、俺達が使命を・・・・・」

俺はワイバーンの件をレイに説明して、どうするか相談した。

「う~ん。それだと解体は団員で何とか出来るけど武具の製作は師匠に依頼を掛けた方が良いかな。流石に全部するとなるとどれだけ時間が掛かるか判らないからね。」

「ハロルドさんなら大丈夫なのか?」

「伊達に師匠は世界一の商会じゃないからね。ただ、かなりの金額が必要になると思うから今の財政だと厳しいかな。」

「そうか・・・なら、アイテムボックス改の食材や鉱石、宝石で何とか成らないか?それかリーグさんの所でまた内職を貰ってくるか?」

「う~ん。この前の件で王国もシュウトに支払う余裕は今は無いかなぁ。」

「そんなにか?」

「うん。一寸厳しいと思うよ。何せパイラー公爵領の借金も一時的に肩代わりしてるからね。」

「あぁ、なるほど。」

「だから一旦、収穫や採掘の品物を見に行ってからかな。それで駄目ならダンジョンで素材とか宝箱から出てくるアイテムを売る方向で考えないと駄目かなぁ。」

「ん?あっ!素材ならかなり有るぞ。魔石以外は要らないけど一応回収だけはしてるからな。」

「物にもよるけど、それも後で見せてくれるかい?」

「おう。」

俺達はそう言うと先ずは終わってるであろう洞窟フィールドに入った。すると先程まで全力で採掘を行っていたであろう精霊達とドラウ、ニップルが息も絶え絶えで横たわっていた。

俺は申し訳ないと思いながら全員に行きたわる様にヒールを掛け、クリーンも行った。すると精霊達は元気を取り戻したのか、洞窟内へ入って行った。

「シュウト、助かる。とりあえずは終わったみてぇだが、此処はこんな事が頻繁に起こるのか?」

「いや、すまない・・・・・」

俺は一旦謝ると事の経緯を説明した。

「なるほどな。じゃあこれからも毎日やらねぇと駄目って事か?」

「・・・一寸待ってな。エダ居るか?」

「シュウト様、何じゃな?」

「コレって俺が魔力量を増やす度に採掘し続ける必要があるのか?」

「いや、今回だけじゃわい。見事に予想を上回る魔力量じゃったからな。」

「じゃあ今後は必要な分だけ採掘すれば良い様になるのか?」

「いや、毎日の採掘は必要じゃ、でないと洞窟が拡がり過ぎるからの。」

「じゃあどうするんだ?」

「取り急ぎ、出入口前の広場を拡張して鉱石を種類毎に置けるスペースを確保したで、そこに余剰分の鉱石を置いておくかの。」

「ん?採掘はしなくてもそんな事が出来るのか?」

「いや、その様な事は出来んぞ。」

「じゃあどうやってって下位精霊がやるのか?」

「そうじゃよ。」

「それだと仕事が大変だろ。」

「いやいや、今までの面子だけだったら大変じゃが、外から呼ぶ故 問題無いのじゃ。」

「そんな事をして外の世界は大丈夫なのか?」

「そりゃ問題ない。此処である程度鍛えた者達を戻して、それに見合う能力分の生まれてからまだ鍛えた事の無い者らを送って貰うからのぅ。」

「そうか、それなら良いが、無理だけはさせるなよ。」

「相変わらず優しいのぅ。心配せんでも簡単な事からやらせるわい。」

「そうか、分かった。そういう事らしいぞ、ドラウ。」

「なら、良かった。そうじゃねぇと何も出来ねぇからな。」

俺がそう言うとドラウはホッとしていた。

「それでなんだが、今回採掘した分って持ってっても良いか?」

「あぁ、どうせ俺1人じゃ使い切れねぇからな。」

「そうか、ありがとうな。」

ドラウから了承を得た俺は一つだけレイに渡し残りをアイテムボックス改に仕舞った。

「そういえば、もう家が出来たんだな。」

「あぁ、住む所ぐれぇは直ぐに出来るさ。後は鍛冶場を造りゃあ直ぐにでも頼まれたやつを作ってやるよ。」

「そうか。何か必要か?」

「いや、とりあえずはねぇな。」

「アイテムボックス改の中で必要な物が有ったら自分の精霊に言えば、俺の精霊達が用意してくれると思うから聞いてやってくれ。」

「分かった。魔物の素材以外は揃うんだったな。」

「簡単な物なら多分揃うはずだ。」

「そうか、それで魔物の素材が必要な時はレイに頼めば良いんだったな?」

ドラウがそう言うとレイが返事をした。

「そうだね。討伐が難しかったり、遠方過ぎて時間が掛かりすぎる時はシュウトにお願いするかもだけどね。」

「あぁ、それなら使命が無かったら構わないぞ。」

「なら、大丈夫だね。」

「じゃあ次行くけどドラウ達は今日の晩飯はどうする?」

「いや、俺達は俺達で食うからいいや。」

「そうか、分かった。とりあえず回復はしたけど、今日はもう休めよ。」

「おう。そうさせて貰うな。」

「じゃあな。」

俺達はそう言うと他のフィールドに行って食材や資材、宝石を集めてアイテムボックス改から外に出た。

「それでレイから見て、どうだ?」

「う~ん。これは師匠に相談しないと駄目だなぁ。」

「どれが拙いんだ?」

「どれが、というか全部だね。」

「そんなに品質が悪いのか!?」

「いやいや、逆だよ。」

「逆?」

「品質が良過ぎるんだよ。」

「それなら良いんじゃないのか?」

「いやぁ~ここまでだと出処は何処だって事になっちゃうからね。」

「そんなにか?」

俺がそう言うとレイは渡したミスリルを手に取って見せてきた。

「そりゃそうだよ。コレなんて高純度のミスリル鉱石だと思ってたら純度100%つまり鉱石じゃなくて精錬したミスリルよりも純度の高いミスリルの塊なんだよ。」

「じゃあ精錬しなくても使えるなら良いじゃないか?」

「確かに精錬したミスリルとして売り出せない事も無いけど、それはそれで、何処で精錬した物だって騒ぎになるんだ。」

「・・・?」

「いまいち何が拙いのか解らなさそうだね。じゃあ仮に攻略組が販売元だとするよ。」

「あぁ。」

「何処のダンジョン産だって事になるんだ。」

「そうなのか?」

「間違いなくなるね。」

「う~ん。それは拙いな。」

「だよね。」

「けど他の物はどうなんだ?」

「木材なんて特にだよ。」

「あぁ~聖域じゃないと手に入らないんだったな。」

「そう。特に食材が問題なんだよ。」

「え!?食材が?何で?」

「多分、料理次第ではバフ効果が出そうなんだよ。」

「え!?・・・普通は?」

「付くわけないよね。」

「だよな・・・。俺、明日にでもハロルドさんが何処に居るか聞いて来るよ。」

「その方が良いかもね。流石に相談が必要な案件になりそうだし、元々ワイバーンの件も頼む予定だしね。」

そう言うと俺達は一旦、この話を明日に持ち越す事にして、皆んなを呼んで食事をする事にした。

「今日は普通なんだな。イテッ!」

食事が並んだのを見たルークがそう言うと隣に居たナビコがしゃもじでルークの脛を叩いていた。

「文句があるなら食べんでいい!」

「いやいや、文句はねぇって。ただまた珍しいのが出てくるかと思っただけだって。」

「ルーク、見た目は普通でも使ってる食品が違うよ。」

「レイ、どういう事だ?」

「此処に有るのは全部、シュウトの世界の食材なんだよ。」

「シュウトの世界ってぇとアイテムボックス改のって事か?」

「そうだよ。今日、問題が起こったろ?」

「あぁ、大変だったぜ。急に魔物が溢れかえってよぅ。危うく中に居た全員が死ぬところだったぜ。」

「すまない。」

「ん?シュウトが何かしたのか?」

「いや・・・・・」

俺はルークにあらましを説明した。

「なるほどなぁ。今後もあるのか?」

「とりあえずは急激に魔力が増えなければ大丈夫だと思う・・・。」

「まぁ、有り得るって考えといた方がいいな。」

「・・・そうしてくれ。」

「話は終わったかい?食事が冷めるよ。まだ話すなら温め直すけど、どうする?」

「じゃあ食べるか。」

「そうだね。とりあえず、食べたら変化があると思うから食後に教えてくれるかい?」

レイがそう言うと全員が頷いたので、食事をする事にした。

食事をし始めるとあまりの美味しさに全員が黙々と食べ進め、食事は直ぐに終わった。

「カッあぁぁ美味かったぁー!何時もよりかなり美味かったなぁ。ナビコ、味を変えたのか?」

「わっちは何も変えてない。ただ一つ一つの素材の美味さが全然違うだけさ。」

「そんなに違うのか?」

「この食材を使ったら他のは考えられないくらいにはね。」

「へえ~そうなのか。」

ルークとナビコが、そう言うとレイが声を掛けた。

「それで身体に変化は無いかい?」

レイがそう言うとルークやサスケ達は身体を動かして確かめていた。

「・・・全体的に1割増ぐらいで動けてる感じか?」

「そうでござるな。その位って感じがするでござる。ツバキもそうでござるよな?」

サスケがそう言うとツバキも頷いていた。

「やっぱりそうだよね。どうやらアイテムボックス改の食材は組み合わせによって料理にバフが発生するみたいなんだよ。」

「何だそれ、無茶苦茶じゃねぇか。」

「それが問題なんだよね。だから明日にでも師匠に相談しようかと思って。」

「なるほどな。だが、それならウチで消費したら良いんじゃねぇか?」

「それも考えたんだけど、どの程度のバフ効果があってそれがどの位続くのかによっては使用方法も考えないと駄目だし、もしかしたら今回だけかもしれないしね。」

「あぁ、アレの所為でって事か。」

「そうだね。どの位効果が残り続けるかもだしね。」

「そうだな。なら明日父上に聞いてみるか?」

「いや、それは止めておくよ。一先ずは師匠に相談してからかな。」

「まぁ、一国に肩入れしない方が良いのか。」

「いや、そういう訳じゃないけど効果が定かじゃない物を国に売るわけにはいかないからね。」

「なるほどな。」

俺達はアイテムボックス改の物資について暫く話をするとハロルドさんを探すのに朝早く行動する事になり、解散して就寝した。

翌朝、神殿から出るとバトが声を掛けてきた。

「シュウト様、朝早く申し訳ありません。」

「どうした?」

「先程下にシュウト様にお会いしたいと人が居らしてますが、如何なさいますか?」

「人?まぁ、あまり時間は無いけど、それでも良いなら。」

「承知致しました。」

バトはそう言うと下の階へ降りて行った。
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